2. ケス
イギリス映画と言えば、ケン・ローチ。最下層の労働者を描き、その静かな視線はドキュメンタリーのようで、でも何ものにも負けないドラマ性をも含む。。まさにローチスタイルはドキュドラマ。。そんな作品群の中で、コノ作品が一番好き!誰にも心を許せない少年が鷹の幼鳥を育てて行くうちに、少しずつ周りとも接点を持てるようになっていく。それでいてケスをメインに持ってくるんでなく、少年の環境をしっかりと見せる。暗いんだけどねぇ~、実に。だからこそ少年と鷹のシーンが一層輝く。空に舞うケスが少年の自由への渇望を表しているかのよう。野原のシーンのなんと素晴らしいことか。・・ラストには信じられない残酷が待っているんだけど、、ローチの優しい視線は不思議と将来への希望を感じさせるから凄い!! 9点(2004-08-14 10:44:32)(良:1票) |