1. スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい
《ネタバレ》 これだけ豪華なキャストを集めたのに、何にも残らない映画も凄い思う。 個人的に容赦なく人が死ぬバイオレンスは悪くないと思うんだけど、本題に入るのが遅いかったるい話の進み方と、主役だと思ったB・アフレックがさっさと死ぬので序盤からガッカリ度が大きい。 スカっとしたバイオレンスがやりたいのか、ソダーバーグのようにスタイリッシュでコメディタッチの犯罪ものがやりたいのか、タランティーノのように濃いキャラのごちゃごちゃと管を巻く台詞回しがしたいのか、よくわからないテイストで人物相関を理解するのもめんどくさくなってくる。 A・キーズみたいなかっこいいお姉ちゃんが銃をぶっ放して血まみれになったりとか所々がかっこいいのに、ストーリーがどうでもいいのが致命的。 最期はスカっと終わるのかと思いきや、ドーンと重い雰囲気でラストのやたらと激しいドンパチを無駄にしている。 筋と無関係な空手ボーイなども不快で、ライアン・レイノルズみたいな田舎くさい俳優を主役にしてフレッシュな刑事を演じさせるなど、どこまでもバランスの悪い作品であった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-12-24 03:35:02) |
2. セックス・アンド・ザ・シティ
《ネタバレ》 ロドリゲス最高!タランティーノ最高!などと言っている似非映画ファンの私も例に漏れずスイーツ(笑)と揶揄される現代女性なのであると実感した。このドラマの良いところは、ハイセンスなファッション誌をめくっていくように楽しくて、ファッション誌よりもセンセーショナルで、リアルな女性のキャラクターに親近感が湧くところかな。 誰かも書いていましたが、昔からの友人に再会したかのようなワクワク感をでっかいスクリーンで存分に味わうことが出来た。 ドラマでは、あまりキャリーのエピソードで感動したことはなかったのだけど、自分がダメになったとき、何も言わずに寄り添ってくれる友人が、友情を賭けてでも無理に引っ張りあげてくれる友人が、果たして何人いるだろうか、そしてボロボロになった友人を支えることが自分にはできるだろうかと、ふと考え込んで泣いてしまった。 主人公のキャリー、こんな欠点だらけの憎たらしいハイヒール中毒に、心まで寄り添ってくれる友人がいることに、私は心底うらやましいと感じた。カフェで遭遇したビッグに、まるで自分のことのように怒り狂ったシャーロットのような友人がいるキャリーは本当に幸せだと思う。 見た目のゴージャスさばかりが取り上げられがちな作品だけど、成長したりしなかったり、変わったつもりが何も捨て切れていなかったり、気遣っていたつもりが傷つけていたり、ブランドをまとっても一人の人間であり、傷ついても生活は続けていかなければいけないということがこのドラマの根本かなーと。映画でもそれを感じる事が出来て、私はとても満足でした。 でもドラマファン以外が普通の映画作品として見たら、楽しめるかどうかは不明。 現実感に乏しいニューヨーカーの奇抜なファッションにブランドの洪水、全体のエピソードとしては、キャリーとビッグの10年間同じことの繰り返しの集大成、あくまでもドラマの後日談。なのでこの点数です。ああ、私もヴィヴィアンのウェディングドレスで結婚式を挙げたい!!図書館じゃなくて映画館がいいな。もちろんマノロの靴で。 [映画館(字幕)] 6点(2008-12-24 03:22:36) |
3. バイバイ、ママ
「母親」という重いテーマの割には、気落ちすることなく最後まで見れる面白い映画だった。 子供にとって、母親というのは宇宙レベルに「全て」です。 自我が目覚めて自分の足で歩くようになって目で見る情報を正確に処理するようなるまでは。 でも母親にとっては、いつまでたっても子供が全てで「特別」です。 その母親の、平凡な子にはさせない、常に母親の愛情が側にあるように、私のようにはさせない、という気持ちが当の子供にとっても必ずしも良いものではないのだよね・・・・ そうなってしまったキーラが徐々に狂っていく過程はゾっとします。子供を育てることはおろか、子供を産みづらくなっていっている昨今、自分は果たして子を持つ覚悟を決めることが出来るか不安になった。 しかし考えさせられる内容の割りに苦しくないのは、幼少期の回想がコメディチックに描かれているからかもしれない。 しかもその回想が適度に説明的で、ちゃんと繋がるようになっていてまとまっている。 初監督にしては上出来だったと思う。自作も期待したい。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-11-16 01:02:20)(良:2票) |
4. 闇の子供たち
《ネタバレ》 問題提起としてはいい、でも映画としてみるとどうだろうか。出演している日本人の役者はみな使命感を背負った熱い演技をしているが、その熱が空回りしている印象を受ける。へたれカメラマンの妻夫木君、正義感が強いだけの宮崎あおいちゃん、などが妙に浮いていた。原作では淡々としていたキャラクター達に肉付けしたためにそうなってしまったのだろうか。 映画なのでストーリー上決着をつけなくてはいけないのだろうけど、売春宿が摘発され、ボランティアによる劇的な救出もあり、村に帰された子供達が楽しそうに遊ぶ妙に希望を持たせたラストシーンがぬるく感じて仕方なかった。 問題は現在進行形であって、摘発されてもマフィアと警察の関係は崩れず、子供を売ったはずの親は子供のやり場に困り、小児性愛者はどこにでもいるということが見る者に伝わったであろうか? 新聞記者である江口洋介の疑惑を持たせるシーンの数々、謎の最期が「人身売買された子供の行く末」という映画のテーマを見る者の頭からポーンとすっ飛ばしてしまう感じがして仕方ない。劇場の外で「江口洋介は結局・・・」と口々に言い合う人の多さ。 しかし性的虐待シーン、生きたまま臓器を奪われる子供、承知でそれを子に与える先進国=日本の親、など衝撃的なシーンは考えさせられる。 報道の力、映画の力を信じたい。 [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2008-11-16 00:36:10) |
5. フローズン・タイム
《ネタバレ》 不眠=時間が止まったようなもの、という視点が面白いかな、と思ったのですが単なる美大生の失恋の苦悩という感じ。 それに時間を止めることの出来る特殊能力は不眠によって引き起こされたのではなく、不眠は単なる失恋の痛手で、対象を心行くまで観察したいという美への執着が時間を止める能力を得るに至ったと言う印象。 そのアイデアを活かした美しいシーンを期待したのだけど、時間を止めてデッサンする姿も、どこか無気力で、幼少時のエピソードやスーパーの仲間のやりとりなど退屈な流話ばかり、新たな恋をして不眠から解放されてもあまり主人公の成長を感じられない。 そもそも主人公が失恋の痛手以前に無感情な人物で、あまり美に対する執着が強い人に感じないことが違和感の要因のような気がしてならなかった。 主人公を突き動かすはずの「美」を前にしてあまりにも淡々としすぎている。静物画は無感情でないと描けないものなのであろうか? 整然と並ぶスーパーの棚、ばら撒かれたグリーンピース、など所々の「静」のシーンは興味深いと感じたが、「動」の部分が映画としてイマイチだった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-15 23:56:01) |
6. オーシャンズ12
ジュリアがジュリアを演じるって「そうきたか、やられたぜ~!」なんて思うはずねえよ! [ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-28 03:46:08)(笑:1票) |
7. ドッジボール
ベン・スティラーが主役だと思ったら、主役はヴィンス・ヴォーンなんすね。スティラーの勘違いボケ連発とか期待してたんですが、ただ気持ち悪いだけの役でちょっと期待はずれだったかな。スポーツものなのにドッジボールにかける情熱がなくて、試合のシーンもおまけって感じだったのがとても寂しい。 自分的にはマイナースポーツ・ドッジボールに情熱をかけるスティラー率いる勘違いアホチームと、ヴィンヴォの悪役チームと、ウィル・フェレル(出てないけど)の超絶変態チームと、オーウェン・ウィルソン(この人も出てないけど)のバカイケメンチームが、ぐだぐだに鬩ぎ合う試合が見たかった。 [ビデオ(字幕)] 6点(2005-12-28 03:36:17) |
8. ISOLA 多重人格少女
見ているのがつらくなるくらい安っぽい映画だった。木村佳乃は華がないし、黒澤優ちゃんも雰囲気だけ。設定もホラーなのかなんなのか・・・自分で借りたビデオじゃなくて良かった。ほんと良かった。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2005-12-28 03:22:42) |
9. スウィングガールズ
私にもあんな頭空っぽのきゃーきゃー言ってる女子高生だった時期があったのだ。何をするにも友達ときゃーきゃー言って先生をナメきってわーわー文句言ってだらだら補習に通う、嗚呼青春。そんなリアルな女子高生の姿を見事に描ききっていたと思う。彼女らが真面目に練習に打ち込んでうまくなっていく過程を見せるほうが、野暮ですよ。何をしても楽しかった、そんなレアな時期に、泣くほど打ち込めるものが私にはなかったから、この映画はきらきらと輝いて見える。 [地上波(字幕)] 6点(2005-11-09 17:43:03) |
10. ハードラックヒーロー
V6の演技が・・・ジャニーズファン向けといえば向けなんだけど、SABU監督らしいストーリーは嫌いじゃないです。寺島進さんが出てたのが良かった。 [地上波(字幕)] 5点(2005-11-09 17:33:05) |
11. ティム・バートンのコープスブライド
久々に胸がいっぱいになって、心から満足する映画を見たという感じです。映像がとにかく美しい。相変わらず魅力的なキャラデザインに完璧に合ったこれまたキャラの濃い俳優の声!完璧に入り込んでしまいました。死んでしまえば皆同じ骨、だけど何か大切なものが、最後に私にも残ればいいなー。 [映画館(字幕)] 10点(2005-10-31 05:31:55) |
12. MONA(モナ) 彼女が殺された理由(わけ)
こんな映画があったとは知りませんでした。キャストが割りと豪華なのにね。田舎で起きた不可解な自動車事故、被害者の中年女性を偲ぶ人は誰もいない・・・うわ、なんか面白そう~と始めは面白くて期待して見てたのだけど、オチで滑った感がしないでもない。モナとの滅茶苦茶なエピソードはどれも面白かったけど。モナもただの迷惑おばちゃんでヒドイんだけど、街の人も自分勝手でイタイ人ばかりじゃん!!こういうイタイ人が集まるとイタイ出来事が必然的に起こってしまうのですね。コメディとしては中途半端でしたが、こういうテイストは個人的には好きなのでこの点数。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-31 05:19:44) |
13. リベリオン
前半の「感情を持ち合わせていない」演技と中盤「感情を押し隠す」演技がほぼ同じに見えたが、それはクリスチャン・ベールクオリティ。相変わらず残虐クールでかっこよい。子犬を殺せず戸惑う姿なんてほんと笑っちゃうくらい間抜けに見えた。争いを起こさないために感情を抑制しているのに、人が簡単にガンガン殺されていくのを見てこの映画は意外に深いのかもしれないと思ったりした。今だって世界各国に思想や言動の自由のない抑圧された人たちはいますからね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-31 05:08:01) |
14. チャンピオン 明日へのタイトルマッチ
いいですね、オーランド・ブルーム君の整った顔を台無しにするバカな表情連発の演技。どっから見てもアホに写ってましたよ。ノーカットなドキュメンタリータッチで話が進んで行くのも面白かった。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-14 05:40:56) |
15. 誰も知らない(2004)
子供の演技が自然で、途中から映画を見てる感じがしませんでした。だから同時にすごく胸が痛くなった。子供を置き去りにするという題材がショッキングなだけに、そのショッキングさだけを浮き彫りに描かなかったことで、無邪気に遊ぶ姿すら、この子たちが世に取り残されていくように見えた。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-07-28 15:38:39)(良:1票) |
16. ゴシカ
ホラーかと思ったらサスペンスでしたか。全体的に暗い画で雰囲気ばっかりは一丁前の映画のような気がしました。幽霊の映像も好みでない。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-06-13 17:43:05) |
17. ファストフード・ファストウーマン
それぞれの人でバラバラに始まったストーリーがいつしか重なり合っていく。ニューヨークという町は狭いのでしょうか。ベラの憎めない性格が私はなんだか好き。他愛もない会話や映画の雰囲気も好き。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-06-13 17:35:37) |
18. カルマ
なんだかいろいろとごちゃごちゃ怖いことを詰め込みすぎていてあんまり面白くなかった。怖いシーンもどこかで見たような感じがずっとした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-05-04 23:52:49) |
19. コンスタンティン
《ネタバレ》 癌を取り除いてなんだかクリーンになったダークヒーローが最後に手にしたものは禁煙ガムだった!!! [映画館(字幕)] 6点(2005-05-04 23:49:44) |
20. トゥームレイダー2
サメを素手で殴る 4点(2005-01-23 01:49:41) |