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タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1649
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  グアイウ 地下鉄の怪物 《ネタバレ》 
あれあれ?どっかで見たような聞いたようなタイトル。怪獣出るし。原題はシンプルに地下鉄の環状線のこと。邦題にちょっと難ありかも。  で、肝心の内容についてもかなり強引な展開ではあります。冒頭、病弱な息子に父親が買い与えた(一体どこで?)ペット。この鉄仮面みたいな動物は何だ?息子曰く「もっと大きい水槽が欲しい」、単純明快な伏線が張られますね。勿論、地下鉄の工事中止も単純明快な伏線。なんだか冒頭のシーンは、本編部分があまりに説明不足なので後から付け足したようにも見えます。  で、故障続きの地下鉄という設定がまた単純明快な伏線。張られる伏線はどれも単純明快。お子様向け作品ということなのかな?でも、テーマは母子(親子)の愛(多分)。だから、そうそうお子様向けに特化してるようにも思えず。  怪獣さんは昔の飼い主だった少年を覚えていたから食わなかった。巣に連れ帰った。だって怪獣さんも今や子を持つ親だし。母性(父性?あれ?片親じゃ卵孵らないのでは?ま、そこは見て見ぬふりとして)というか、子(自分の子に限らず)を愛でる心が行動のベースにあるようです。  そして人間の方のお母さんもまた理不尽なぐらいに母性が強い。捨て身の連続。生き残りの女の子のお父さんの父性の強さとは若干違いますね。そのあたりのお国柄を反映した描き方?は今ひとつ理解出来ないところですが、いずれにしても親子の愛、親子の絆は何よりも強い!というのが一貫したテーマのようです。  相当無理のある作品ではありますが、ファンタジーと割り切れば邦画怪獣モノとは一味も二味も違った魅力があるとも思え、また類似邦題の別作品とも大いに異なる面白さ。結果、十分楽しめたので6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-01 11:23:22)★《新規》★
2.  ミッドナイト・マーダー・ライブ 《ネタバレ》 
すっかり落ち着いたと言うか年相応と言うか、否、年齢以上に老け感のあるメル・ギブソンさんが大活躍のノンストップアクション。メルさん、クソ野郎ぶり実に板に付いてますね。飽きずに一気に観れるシンプルに面白い作品ではあります。  ただ、ダブルのドンデン返しが用意されていてソコが本作のキモな訳ですが、いくらなんでも「んな訳ないだろが!」と思えてしまう結末ありきの展開。途中でバレるでしょ?新人のディランさん、どんだけニブイの?そしてエルヴィス翁もどんだけニブイの?てか、出来過ぎでしょ?スタッフにしても関係者にしても演技力高過ぎでしょ?警察まで協力するの?などなど。  あぁそうか。スタッフや関係者はオレ様状態のエルヴィス翁に辟易してたっつうか寧ろ怨恨の域にまで達してたのかも。お祝いのふりして恨みを晴らしてた感がありますね。ん?よく判らなかったけれどディランも騙されたふりしてたのかな?うん、きっとそうだな。さもなきゃ彼が抱えるPTSD級のダメージは訴訟モノのレベルだし。  まぁその辺はぜ~んぶ目を瞑ってしまえば一粒で3度ぐらい楽しめるエンタメ作品。でも、現実場面に置き換えたら無理・無謀の嵐がヒド過ぎるので若干減点の6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-01 11:03:51)★《新規》★
3.  Cargo(原題)(2013) 《ネタバレ》 
長編版より先に観ました。評判通りの感動的と言うか衝撃的と言うか、エンディングは哀し過ぎますね。  事故車で気が付くと謎のウィルスに感染した妻が助手席でゾンビ化。逃げようもなく噛まれた主人公は自らの感染死を覚悟します。何としても愛娘を誰かに託さないとならない。妻の遺志に応えるためにも誰かに愛娘を託さざるを得ない。誰よりもこの子を守りたいのに。このジレンマには壮絶なものがあるでしょう。僅かな尺の中に込められた思いがひしひしと伝わって来ます。  感染型のゾンビ映画ではありますがゾンビは殆ど登場しません。潔い演出ですね。そして唐突とも思えるエンディング。狙撃者が誰なのか、そして狙撃の目的は何なのか。一切明かされませんが、赤ちゃんを見つけた時の彼女たちの衝撃は、きっと希望に繋がるものだったに違いありません。遺された父親のメッセージには泣かされるものがあります。  この作品を元に製作された長編版は当然の如く物語をアレンジして膨らませていますが、短編のこちらは中心となるテーマを抜き出してスリムにした作品。元ネタだから当然と言えば当然ですが。いずれも未見の方にはこちらを先に鑑賞することをお勧めします。短編ならではの感動に浸れました。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-01 10:46:40)★《新規》★
4.  電力が溶けるとき 《ネタバレ》 
短編ならではの日常の写し具合いが心地良い作品。とりわけコメディと言う作りでもないように思えるし、笑えるネタは挿し込まれているものの何処の誰でも口にしそうな小ネタ。それでも随所にクスリとさせられる台詞があって楽しめました。三人三様、否、部長も含めて四人四様、皆イイ味出してますね。  電力が溶けるという比喩(溶ける訳ないし)は、停電という電力停止の事態も同期3人+部長効果の柔らかな熱源で溶解して復旧するところからか、或いは深夜の行動を根本から支えている電力ではあるものの、それがなくても人間ちゃんと機能してるよみたいな意味なのか。ま、どっちも大して変わりませんが。  なにげなくタイトルに惹かれて観た作品ですが、こういう掘り出し物があるので短編は楽しいなぁと思える1本でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-01 00:04:16)★《新規》★
5.  シック・オブ・マイセルフ 《ネタバレ》 
ヒロインに感情移入するかしないか。出来るか出来ないか。それは彼女を著しく社会性を欠いた承認欲求の塊のような人物として見るか、そもそもの弱さ故ではあるかも知れないけれど、どうしようもない男に引っかかって良いように利用されているうちにミュンヒハウゼン症候群を発症してしまった気の毒な女性と見るかによるのではないでしょうか?  特に専門の勉強をしていないので断言してはいけないのかも知れませんが、間違いなく言えるのは彼女は病気だと言うこと。常軌を逸した自己承認欲求と虚言癖にしても、追い詰められた末のことと思えます。勿論自己責任も相当あるのですが。  彼女の周囲には頼れる相手もいたのに、頼らなければならない段階に至った時点では既に彼女の眼にはその存在は映らなくなっていました。同時に、友人であろうと医師であろうと頼ってしまったら彼女は陽の当たらない弱者と確定してしまう。彼女の前からは、他者への依存という選択肢は既に消え去っていたのでしょう。そして、その選択肢に気付いた時には既に独りになってしまった訳ですね。  一度は頼りかけたものの、そこには自分の居場所を見出せず避けてしまった療養施設のドアを、虚飾を捨て去った彼女は再び叩きました。今度は先頭に立って自己発現しようと。自らの力でリスタートしてくれることを望むばかりです。  風景、街並み、人々の暮らし…北欧映画感に溢れたホラータッチのヒューマンドラマ。感情を逆撫でされる胸クソカットも多々ありますが、観終えてみれば決して胸クソ感の残らない佳作でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-31 23:45:49)★《新規》★
6.  CARGO カーゴ(2017) 《ネタバレ》 
感動的なゾンビ映画、という評判通り、エンディングには胸に迫るものがありました。  感染した妻に噛まれ自らも残り48時間の命となってしまった父親。しかし、妻が最期の力を振り絞って遺した「娘を守って」というメッセージに命ある限り応えようとする彼。時として愛娘を必死で守り抜こうとする力強い父であり、時として自らの運命に狼狽し生きることを諦めかける一人の男であり…主演のマーティン・フリーマンさんの静かな演技が光りますね。アボリジニの少女トゥミ役、シモーヌ・ランダースさんの素朴な演技も素晴らしい。  基本設定は数多あるゾンビ作品と概ね共通してはいるものの、バッタバッタとゾンビを駆逐するという定番的演出は抑えめにしてヒューマンドラマとしての側面を際立たせた作品。ここでは短編の元ネタとの比較は最小限にしたいと思いますが、アチラが短編ならではの衝撃的とも言える展開であることに対し、アレンジを変えエピソードを加えたコチラには短編とは一味違う新たな衝撃があることは間違いないと思います。素直に感動して8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-30 23:47:06)★《更新》★
7.  PIGGY ピギー 《ネタバレ》 
思いのほか重苦しい作品でした。(ヒロインの体型のことではありません)  どこの国でもいつの時代でもイジメというものはあるでしょうし、体型でイジメるというのはイジメのひとつの定番でしょうね。まったくもって腹立たしい。それでも冒頭のイジメの雰囲気は、アルアルで流してもイイ程度と言えないこともないです。サラ、気にするな相手にするなと。ただ、プールでのイジメは完全に犯罪レベル。たまたまサラの泳ぎが達者(水没監視員には気付かないまでも)だったから良いようなもので(良くもないのですが)、場合によっては溺れますし、その場合にはあの少女たちはキャーキャー言う程度で着衣水泳してまで助けないでしょう。ホントに胸糞女子です。  だから、直後に男(この時点でサイコキラー確定)がいじめっ子たちを血塗れにして連れ去ってもサラは迷いつつも見なかったことにしても無理はないです。しかも男は恐ろし気ながらもタオルを置いていく優しさ?があるし。(この時点でサラに一目惚れ?)  そこから後にそれまでとは異質の重苦しさが始まりますね。学校では常時いじめられっ子、しかも自宅でも、厳しいようでいて極めて身勝手で感情に振り回されるタイプの母親による抑圧された日々を送る少女。そもそも鬱々として捌け口がないからお菓子ばっか食べて太ったんじゃないでしょうけれど、間違いなく日々の生活が彼女を肥大化させています。  そこから生まれる捻じれた心理。幼い頃はどんな子だったかは明かされませんが、父親との関係は良いようですし(父親が女房の尻に敷かれ切っているので今やほぼ意味なしですが)、弟はあんなもんでしょう。であれば、母親が彼女の性格を作り上げてしまったように思えるところです。その性格がベースにあるからこそ生まれた嘘。そこにイジメによって受け続けた心の傷が生み出した心理が重なって嘘が嘘を呼ぶ構図。可哀想と言えないこともないです。てか、自らが招いた悲劇のように見えてしまうことが可哀想に思えます。  ラストのスプラッター的ホラー描写は、そこに至るまでの心理描写が重過ぎてあまり衝撃的ではありませんでした。よくよく考えればあの男は何者?どうしてあんな行動をしていた?おそらくはプールで何らかのシンパシー(足に障害があることに関係があるのか?)を感じたこと(決してイジメへの同情ではない)でそれがサラへの好意に転じ、でも身勝手で表面的(自らの凶暴性のカモフラージュとしての疑似的な優しさに過ぎない?)故に破綻していくという感じなのでしょうけれど、まぁまぁ説明不足は否めないですね。  ノー天気で子どもじみたバイク少年に夢のタンデムで町に向かう血まみれのサラ。彼女は男を殺したことで心の何かが剥がれ落ちきっと全てを告白或いは供述するのでしょうね。生き残った二人のいじめっ子(決して後悔していないと思われる)も全てを語り尽くすことでしょう。サラとサラの家庭は何処に向かって行くのか?最後の最後まで重苦しいままのドラマでした。ホラーじゃないかも。  ちなみに、元ネタの短編は現時点では配信されていないようです。短編はいじめっ子たちが拉致されるまで。長編化で随分と重みが加わりましたね。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-29 12:53:20)《新規》
8.  ファンタジー・アイランド 《ネタバレ》 
元ネタのTVドラマ、リブート版TVドラマとも未見です。そもそも本邦で放送や配信されていたかも知らない状態ですので、あくまでも予備知識なしでの感想です。  既にご意見のあるように、謎の力を持った島というとTVドラマ「LOST」を想起するところですが、本作については島の持つ謎の力についてはあまり掘り下げず、その力を利用する者たちを描いた感じ。始めのうちはそれぞれの思惑もあって島の力に翻弄される参加者の姿が描かれますが、展開が早いので惹き付けられはするものの何だかバタバタとした感じは否めません。  一人ひとりの「夢」についてのエピソードは解り易く描かれてはいますが、解り易いだけであってイマイチ感情移入出来ないと言うか、それぞれのエピソードを繋ぐにあたってのご都合主義が見え隠れ、と言うか見え見えだったりもします。  ロークは亡き妻を蘇らせるために島を乗っ取った。妻は蘇るが長くは生きていられない。夢の実現は一度きり。だからリゾートとして島を運営し他人の夢を利用して妻を都度蘇らせる。それは解るのですが、そのために入念に参加者を下調べして必要とあれば拉致監禁するってのはどうなんでしょう?元の所有者の手下がゾンビ化して襲って来るのは何故?いじめられっ子の学校の教員が殺人鬼ゾンビ化して居るのは何故どうやって?あげく拉致監禁されていたいじめっ子はいじめられっ子と和解してダブルヒロイン化?等々、やっぱりバタつき加減がハンパないです。  何も考えず疑問を挟まずという条件付きで楽しめる荒唐無稽なダークファンタジーコメディ。そう、コメディと思えば一番楽しめるかもといった感じです。  それにしても行方不明者続出(おそらくは全員死亡)のリゾート。捜査の手が及ばない訳ないです。やっぱコメディですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-03-28 10:37:45)《新規》
9.  ザ・ウォッチャーズ(2024) 《ネタバレ》 
別に揚げ足撮る気はないのですが、「衝撃の覗き見ホラー」ということですが「覗き見られホラー」ですね。否、「ガン観られホラー」かな?マジックミラーなだけで観察ですからね。見られてる方は覗かれてる感があるかも知れないけど観てる方はガン観の監察。  まぁその辺は配給元の売り方の問題なので別として、アプローチとしてはユニークに思えました。新たな妖精観と言うか、妖精って言うとティンカーベルとか古のドイルさんがらみの事件?のイメージのように小っちゃくて可愛くてか弱い感じなんですが、ここで登場するのは凶暴で恐ろし気で(人間との戦いに敗れて辛酸を舐めさせられた結果変わっちゃったのかも知れませんが)、挙句変身までしちゃう。で、人間とのハーフともなれば無敵の強さにバージョンアップ。これはユニークに感じました。普通なら悪魔が登場しそうな流れです。  ただ、そんな感じで最初っから最後まで突き抜けてくれればかなり楽しめたと思うのですが、冒頭は孤独なヒロインの過去を追ってヒューマンドラマ的に組み立てるの?みたいで、森に入ってからダークファンタジー風ホラーに方向転換、あれ?ヒロインの過去は関係ないの?って感じになり、とは言え鳥籠に居た青年にも哀しい過去があったりもして、もしかしてここに集められたのは何か暗い過去を背負っているから?などと思わされはするものの、やっぱり関係ないようでもあり…。今ひとつ纏まりと言うか一貫性がないように思えたりもします。ラストは姉妹がひさびさに心を通じ合わせたりするから、なんだか無理無理のハッピーエンディングみたいな。でも、路上から見つめるどう考えてもマデリン若しくはその仲間が居たりするから続編の予告編みたいだったり。  何も考えず、ホラー感十分な美しく妖しい森の映像とアップが多めに感じるダコタさんの美貌を楽しむのであれば問題なし。深堀りしようとすると混乱してしまう。雑、とは言いませんが、何かもうひと味欲しい作品でした。  あ、トリさんがキーマンになってるので甘めの7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 14:37:58)《新規》
10.  ドリーム・シナリオ 《ネタバレ》 
アイディアは面白いですね。所謂不条理系とでも言いましょうか、全くもって平凡な大学教授の主人公。ホントにサエないオヤジ。ニコラスさん、禿ヅラが似合うこと似合うこと。そんなオヤジが突然世界中に降臨する。勿論原因理由は述べられません。もしかしたらこの時点で全てが妄想妄念の類じゃないかと思われるぐらいに唐突で意味不明。世界中に無差別に夢の中に現れるだけでも相当イカレタ展開ですが、さらに夢の中でのポールが全くの傍観者であって積極的に夢の主に関与しないという意味不明の上塗り。キモ面白い設定です。あ、完全ではないですね。積極的にエロオヤジになってる場合もあります。都合がいいなぁ。  ところがある日を境に急転直下のキャラ変でキモコワオヤジに。傍観者だったポールは悪事の限りを尽くし始めるのですね。これまた唐突かつ理不尽かつ意味不明。そりゃ嫌われますよ。昨今のネット環境からすれば大炎上必至。当然実生活まで踏み込まれる展開。家族だって例外じゃない。始めはかばってくれても、そもそもがポールは小心者と言うかイケ好かないというか万人に愛されないタイプ。いずれは愛想を尽かされてしまうことに。そしてついには彼の夢の中にも彼が現れて彼は殺されてしまうというカオスの極み。  結局ポールが全てを失うと世界中の誰もが彼の夢を見なくなってしまい、残されたのは彼の不幸な(自滅ですが)境遇のみ。新開発のシステム「NORIO」(妙なネーミング)によって別れた妻を彼女の夢の中で追うものの、彼女が目覚めれば元の木阿弥。彼の夢は全て潰えたということですね。  不条理系ダークコメディと割り切ってみれば、ニコラスさんのキャスティングも含め良作かと思います。けれども何かしらテーマを見出そうとすると結構空虚かも。主人公の自業自得ぶりを示さんがための大騒動?確かに彼はイケ好かないオヤジなんですが、だからと言って不幸になっても構わないという程にワルイ人間でもないし、平凡な一般人を無作為にチョイスして夢を砕き不幸にするというのも賛同しかねるし、思い切って全てが主人公の夢オチ!というのも無理やり感が強過ぎてしまうし。  やっぱり、特に深く考えずに展開を楽しむダークコメディということで納得しての7点献上です。それにしてもニコラスさんの出演作ラッシュは続きますねえ。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 11:41:10)《新規》
11.  おるすばんの味。 《ネタバレ》 
わずか10分ほどの作品ながら、一人の少女が大人になって母の愛を改めて感じるという流れが丁寧に描かれている小品ですね。  まぁ斜に構えて観てしまえば、「いくらなんだって毎日カレー?そりゃ子どもだって飽きるんじゃね?」などと言いたくならない訳でもないのですが、そこはカレー大好きオジサンとしては毎日三食カレーだって構わない訳でもあり、だいたいからして今日はポーク、明日はシーフード、明後日はビーフは高いからチキン、みたいにアレンジすれば尚更に毎日でもOK。栄養バランスも良いし毎日カレーで文句言うなよみたいにテーマと関係ない思念に耽ってみたりもしましたが、要はカレーというのは我々(特に)戦後派の日本人にとっての母の味の代名詞みたいなもんですから、ここでのカレーは概念として捉えていいのではないかなどとも考えてみたり。(以上蛇足です)  さほど年齢の違わない同僚がコンビニのカレーを食べつつ母の日のカーネーションを邪険に扱う姿を引き金に、日常忘れかけていた亡き母への思いを募らせていくみゆき。母の思い出をかみしめながら自ら作るカレー。そこには母の味があった。非常に短い尺の中で彼女の心境の変化を表しているのだから、少なからず唐突な印象を受けてしまうのは仕方ないところ。短編ならではの味わいに6点献上です。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-03-26 10:58:20)《新規》
12.  レディ・オア・ノット 《ネタバレ》 
シンプルに楽しめました。由緒正しき大金持ちの一族。その成功の秘密は悪魔に魂を売ったこと。だから定期的に生贄が必要。そのための儀式を一族として定め、代々守り抜いている。そこに嫁いだ花嫁の危機。そんな感じの物語ですね。大笑いの場面はほぼありませんが、所謂ダークコメディと言えるのではないかと。だって荒唐無稽に過ぎますから。  明確に悪魔崇拝を前面に置いている訳でもないのですが、まぁ崇拝しているのは悪魔なんでしょう。悪魔系のお話は正直あまり好まないのですが(何でもありになってしまうので)、参加者の多くが儀式自体を迷信的に捉えていて信じておらず、ノリで人殺しを楽しんでいるだけみたいなところとか、罪もない使用人が巻き添え食ってしまうところとか、ダークな笑いが仕込まれているのとスピーディな展開で一気に楽しめました。  そもそもはあり得ない設定(まぁB級悪魔系ホラーだと思えば定番ですが)ながら、罠にはまったグレースが事の真相を理解して逆襲に出て、ル・ドマスの胸糞一族を次々に血祭りにあげる爽快感。何も考えず見る分には文句なしです。なんだ何にも起こらないじゃんと思いきや一族が次々と爆発するのが最も笑えるところかも。  そして、個人的には何より相変わらずキュートなサマラさんのキレっぷりが観れるというのが一番の評価点。うん、今回も可愛い。ということで+1点の7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 10:31:08)《新規》
13.  黄龍の村 《ネタバレ》 
これを未見の人に言ってはいけないのでしょうけれど(ですから未見の人は読まないで下さい)、既に皆さんのレビューにありますとおり前後半別モノ的作品ですね。前半定番的ホラー風味、後半は爽快活劇アクションてな感じです。  冒頭の今時の若者がはしゃぐシーンは少々引っ張り過ぎかも。縦長スマホ動画画面のままでの手振れ自撮りの連続は少々飽きます。ただ、本編に入りスーッとスクリーンがワイド化していってタイトルが登場する感じは新鮮で好みの演出。飽きかけて下がりかけたモチベーションが上がりました。  そしてお約束の如き謎めいた村に謎めいた村人。おもてなしの胸元チラ見せオネーさんたちは間違いなくサイコの人じゃん。こりゃ一人ずつ犠牲になるな。と確信。で予定通り全滅する若者たち。もとより感情移入不能なヤツらだったから可哀想でも何でもなくて終了!ん?尺半分の残ってるしヒネリも何にもないし、これじゃヒド過ぎ!と思いきや反転攻勢開始。  この展開は、同じく低予算で大ブレークしたあの作品とある意味似てるかな?中身は全然違っても展開が似てますね。終わったかと思いきやリスタートする感じ。一気に期待度急上昇です。  気に入らないし感情移入出来なかった若者たちではあるものの、復讐劇となれば多少は気持ちも変わります。始終声援を送りながらのアクション活劇を楽しめました。アクションそのものもまずまずキレがあって良かったと思いますし。  まぁご都合主義満載の「実は生きてました」系ですし、死んでしまった3人(復讐のことは知らなかった?)ことには全く触れないこととか、挙句神様扱いで偶像崇拝されていた男はお持ち帰りしてたとか、B級ならではの残念な部分は多々ありますが、なんと言っても適度な尺。不満が噴出する前に終演ということでこれはこれでありかもです。  予想を良い意味で裏切ってくれた点が悪い意味で裏切ってくれた点を上回ったということで+1して6点献上です。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-03-25 10:27:15)(良:1票)
14.  誰のための日 《ネタバレ》 
(イマドキの)姉妹喧嘩アルアル的な展開は結構真に迫っていてハラハラドキドキ。親戚のおばさんやらいとこやらの態度や発言もアルアル的でムカつくやらイラつくやら。リアルで良かったです。  結局タイトルの意味するところは何なのだろうと考えてみるに、勿論「日」とは「法事」と「法事の会席」の「日」なんでしょうけれど、劇中の妹の指摘通り「故人ことなど誰も何も話さない日」というのがアルアルなのかも。けれど3回忌でしょ?流石に少しは思い出に浸りなさいよって感じがしないでもなく。  ただ、エンディングの姉妹の姿が象徴するように、作り手は故人が今を生き続ける者たちを結び付けている様をテーマにしているのでは?と思えるところです。どんなに激しく争おうと家族は家族、姉妹は姉妹。亡き母がしっかりと繋ぎ留めていますよ、みたいに。  観終わってみれば、思いのほかハートウォーミングな作品でした。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-03-22 11:50:46)
15.  鼻炎 《ネタバレ》 
ひとつの失敗(とは限らないけれど)が気になり出すと、それが頭を離れずそれどころがどんどん増長していってしまう。まぁ個人的に身に覚えがない訳でもないけれど、この主人公の場合には極端。恐らくは病的。対して奥さんの強いこと強いこと。血圧計るあたりは思いやりが感じられないこともないけれど、夜の営みの最中にも夫を言葉で責め続けるとは。てかそんな精神状態で営むか?奥さんの言葉や表情はもしかしたら夫の幻覚・幻聴かも知れないけれど。  そして結局死に至る。殆ど自爆。原作は未読ですが概ね原作通りのようですね。チェーホフなりのシニカルなユーモアなんだろうけれど、兎にも角にも主人公のやることなすことイラついてしまったのは作り手の策にハマったのかも知れません。  ショートならではの味わいと言えないこともない作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-03-22 11:26:50)
16.  マルセル 靴をはいた小さな貝 《ネタバレ》 
小さな貝の目線で見た世界。人間の世界に生きる貝という設定だけれど、決して人間の世界を悪く表現はしていなくて、寧ろその便利さを自分たちなりに活かして生活している貝たち。かと言って人間の世界への憧れやオマージュもなくて、そこにあるのは全てが上手く溶け合った世界とでも言いましょうか。上も下も優も劣もないです。  そもそもマルセルは自らを「貝」だと言っているから「貝」なのであって、ディーンとの関係性を見れば明らかなように所謂「貝」ではなくて「人間の隣に居る人間ではない存在」なのでしょう。少なくとも「巻貝」じゃないし。だって貝殻の中に住んでる訳じゃなくて貝殻と本体は一体化してますしね。よくよく仲間たちを見てみれば全然「貝」じゃないのもいますし。いや、そんなこと観察することはこの作品の鑑賞にあたっては全く意味がないですね。  同じ世界に住む異なる存在。彼らが助け合い認め合い共存している姿。そこに住む者は皆自分たちなりに自由。ひとつの理想郷ですね。シンプルにその在り方を描いた作品。どう解釈しようとそれは観る者の自由でしょう。実写とストップモーションの組み合わせで創り上げられた世界。それを際立たせる声の演出。少なくとも私は温かな気持ちになることが出来ました。間違いなく良作ですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-21 23:38:29)
17.  ゲームオーバー! 《ネタバレ》 
これは要注意!良い子と一緒に観てはいけません。否、良くない子とも一緒に観てはいけません。なんなら倫理・道徳的に厳しい家族・親類縁者・知人・友人とも観ない方が良いかも知れません。そんな超クダラなくて聴覚的にも視覚的にも直接的下ネタ・不適切ネタ満載のコメディです。  と言いつつ大いに楽しんでしまった私。アダム・ディバインさんの出演作は殆ど観ていないので芸風と言うか作風と言うかは承知していなかったのですが、いやぁ何とも参りました。下ネタに関しては、やってることは殆どお子ちゃまのノリ。それを大人がやるのだからシャレにならないことも多々。しかもノーカットのモザイクなしなので最初はハッとしました。え?コレってありなの?そもそもクロゼットの中で死んだふりのカットは、死に方も不適切だし、その理由を考えるに更に不適切、おまけにモザイクレス。あれ、作り物じゃないですよね?作り物かな?だとしても邦画ではあり得ないカット。そもそもその前段の支配人受難のカットだって作り物ならイイのかよ?的レベル。ラスト近くで目出度く副支配人昇任の彼女が振り回してるのなんてどうなんでしょうね?  そんな訳で下ネタ部門では出るわ出るわの不適切ネタ連発。でも、楽しんじゃいました。すいません、結構好きなんです、下ネタを笑い飛ばす作品。逆にエロさを感じさせられないもんで。  それ以外のところでは差別ネタとかいろいろ登場して、英語がネイティブではないし欧米文化への造詣が浅過ぎる自分的には理解出来ない部分も相当あったりして、この内容を作品化して堂々と全世界に配信するネットフリックス。恐るべしです。歓迎します。  そんなこんなで観終わった後には意外にもホッコリしたりもした強烈なコメディ。繰り返しになりますが好みなんです。かなり甘めの高評価です。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-20 10:21:40)
18.  ザ・ベビーシッター~キラークイーン~ 《ネタバレ》 
前作があまりにツボにはまって当然の如く観賞。  今回はピンポイント的に好みのジェナ・オルテガさんがヒロイン。これだけでも観ない訳にはいかないところを、今作も終盤になってあのキュートなサマラ・ウィービングさんが登場。これは至福でした。繰り広げられる血みどろシーンは本来は好まないのですが、そんなこたぁ全て忘れさせてくれるキャスティング。ほんの2年余りでグッとイケメン度が上がったジュダ・ルイス君も相変わらずイイ味出してますね。  前回は時としてキュート、時として大人びてといった雰囲気が魅力だったエミリー・アリン・リンドさんは今回は随分と成長して、やっぱこのぐらいの年齢だと女子の方が大人びるのかな、などと作品とは関係ないところに思い至ったりして。ちなみにこれも作品とは全然関係ありませんが、彼女の顔の輪郭を見ているとロビン・タニーさんを思い浮かべてしまうのですがどうやらアカの他人のようで。  で、本作はどうかと言うと前作同様大いにハマりました。ヒロインたちの活躍は勿論のこと、復活した悪魔崇拝者たちも相変わらずのグロいながらもトボケた役回り。スピーディな展開に惹かれっぱなしで大満足。肩の凝らない娯楽作として出来上がっていますね。流石のマックG監督です。  エンディングは更なる続編を期待させる雰囲気モリモリですが、どうやら今のところネット上に情報はないようですね。是非是非製作して欲しいところです。そして、次なるヒロインにはクロエ・グレース・モレッツさんを持って来てくれればなどと超個人的に夢想しております。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-20 09:49:09)
19.  DOGMAN ドッグマン(2023) 《ネタバレ》 
見事なダークファンタジー。敢えてファンタジーと呼びたい作品。ダーク版ディズニー作品と言っても良いかも知れません。  犬が賢すぎるとか主人公がどうやって犬たちを養っているのかとか(一応種明かしはありますが)野暮な疑義は呈しません。勿論主人公が犬を操っているなんて間違っても言いやしません。人間社会が失いかけている純粋な連帯感を犬との共同生活の中で確実に得ている主人公。ご都合主義的展開は多々ありますが、決して教訓的にならずに一人の人間の生き様を描き上げた作り手の手腕には脱帽です。  そして出演者(特にケイレブ・ランドリー・ジョーンズさん)の優れた演技は言うまでもなく、犬たちの存在感が半端ないったらありゃしない。なんと表情豊かに語ってくれることか。涙モノです。  主人公の犯罪行為は許されることはないでしょう。それ故、ラストシーンはある意味ベストチョイスに思えます。彼は神の元に召されたのか?まるで「フランダースの犬」の逆バージョンを観たような錯覚。感動的でした。  最後にもうひとこと。犬が犠牲になっていない。「犬は死にません」をキャッチフレーズにしたサメ映画はありますが、犬を犠牲にすることなく感動出来る犬が主役の作品。これは特筆モノです。
[インターネット(字幕)] 9点(2025-03-20 00:12:38)(良:2票)
20.  オールド・リベンジ ~やられたらやり返せ~ 《ネタバレ》 
滅茶苦茶ひどい目に遭って身近に犠牲者まで出てついに堪忍袋プッツン。虐げられし弱き者は反撃し敵を容赦なく皆殺し。まぁリベンジものの鉄板的展開です。皆殺しにされる側はまるっきり同情の余地のないヤツラだから、観ている者は普通だったら胸がすく思いで少々血生臭くても後味爽やかです。  が、本作はちょっと違うのですね。被害者側はか弱きシニアなんだけど、主人公夫婦は少々曲者。冒頭からイマイチ感情移入出来ない。でもって加害者側は超胸糞ワルイ奴らなんだけど未成年。警察も少々偏向気味ではあるものの一応は法を順守するスタンスで寧ろ悪ガキを擁護する。  ここでどう考えるか、どう受け止めるかによって本作の評価は分かれるところだと思います。散々な目に遭わされてて、やってることはモロに犯罪なんだから未成年だからって許されないでしょ派なのか、いやいや未成年は更生させなきゃいかんでしょ、未来があるんだから守って正してあげなきゃ派なのか。  正直なところ個人的には前者。なので本作の展開は胸がすく思いではあります。けれどもリベンジもまた犯罪。しかも倍返し。いやそれ以上に返してるし。なのでそれ相応の結果が伴わなきゃいかんとも思うのです。いくら汚職してるからって警官まで手にかけてるんだし。ハッピーエンドは如何なものか?まぁ現実的に考えれば、この夫婦が過ぎたことは忘れましょ♪みたいに余生を幸せにのんびり過ごせる訳はないだろうし、どこかで必ず報いを受けるんじゃないかとも思えますが。  要は、ある意味痛快な復讐劇だけれど後味は超が付くほどワルイという作品。もう一度観たいとは思えないかも。作り手のミスリードには引っかからないぞ、みたいにも思えたりして。(邦題もまた然り)  ちなみに、冒頭で実話ベースみたいに紹介されますがホントかな?そうだとしても相当デフォルメしてますよね?
[インターネット(字幕)] 5点(2025-03-18 21:28:28)
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