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プロフィール
コメント数 1723
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  ハウス・オブ・VHS 《ネタバレ》 
いきなりドアップで登場する女性ブロガーの語り口と、本編突入後のホームビデオ感たっぷりの画質からして何やらイヤな予感。てか、もとよりB級ホラー見たさに観賞してるのですから期待通りと言うことかも知れませんが。  6か国代表?の学生たちが廃屋(中身が綺麗すぎて廃屋感ゼロ)に忍び込んでバケーションと言う設定なんですが、ライフラインがストップしていて人里離れた場所に一週間滞在ってあり得ないでしょ。おねーさんたち到着早々ドライヤーが使えないとか風呂に入れないとか文句タラタラだし。だったら来るなよ、なんですが帰らないし。  兎に角登場人物の誰にも感情移入不能。強いて言うなら最後まで残ってた落ち着いた雰囲気のおねーさんが唯一比較的マトモかも知れないけど結局お亡くなり。  その反面、ビデオを複数見ると新しいビデオが1本生まれるというアイディアだけは斬新。元ネタとなる映画の数々(Wikiによると10本です)も魅力的。ちょいちょい挿し込まれるサービスカットも良いですね。  呪われたビデオとビデオデッキのイワク因縁とか由来とかに全く触れないことはイイんですが、イマイチ折角の設定が生かされていないのが残念。B級ホラーとしての良さをもっと生かして欲しかった作品でした。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-06-03 12:05:07)《新規》
2.  トゥルボウ 《ネタバレ》 
結局「トゥルボウ」って何だったんだろう?否、正確には「トゥル」かな?「トゥル坊」なのかな?  一見水中の動物(何類というか失念)のようでいて土中に生息。しかも金属音で土柱化してせり上がる?と言うことは本体は太くて長いとか?パーツを刈り取ってるとか?謎。  テーマ性云々と言うより、メインの物体のビジュアルで意表を突く感じの作品に思えました。この監督さんの他作でも感じたことです。てか残念ながらテーマがイマイチ解らんです。  主人公の陰鬱な雰囲気(そりゃ仕事見つからんかも)から何とはなしに見えて来る将来。「トゥルボウ」が少しでも明るい未来に導いてくれるのか?おじさんとの出逢いで彼の未来が開かれていくのか?やっぱり解らんです。  食べたくはなりませんが、エンドロールのお洒落な感じが良かったです。やっぱビジュアル主体の作品に思えてしまいますけれど、そこに+1です。
[インターネット(邦画)] 5点(2025-06-03 09:30:58)《新規》
3.  世界の果てという名の家 《ネタバレ》 
思いっきりネタバレしてしまうと、SFではない、とも言えそうな気が。男の見る世界はVRの世界。現状でも実現出来そうな世界。成長した息子の姿だって徹底的に情報収集すれば、現在の技術でも実現可能なんじゃないかと。要はどこまで主人公についてリサーチ出来るかってことのような気が。息子と触れ合う触覚だって実現出来そう。  とは言え、僅か10分余りの尺でアイディア一発(失礼!)で撮り上げたところは賞賛すべきじゃないかと思います。この物語を長尺化して魅力的に制作出来るかと言うと難しいかも知れませんが、短編作品としては十分楽しめました。  強いて個人的に言えば、イマイチ納得出来ないのは招かねざる客である息子を殺害した犯人への対応。逃げてる場合じゃないでしょ。徹底的に復讐すべきでは?などと思ってしまうのは無粋なだけかなぁ?  ラストの男泣きは何だったのでしょう?復讐出来なかった自分の情けなさ?世界の果てと言う名の家への出禁になってしまった、つまりは息子に会えなくなってしまったことへの絶望?うん、やっぱりもう少し尺延ばして語って欲しかったような気もします。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-06-01 18:13:53)《新規》
4.  エクス・マキナ(2015) 《ネタバレ》 
美しいヒロイン(?)、巧みな映像処理、哲学性を感じさせる会話の数々…魅力的な要素に満ちた作品ですね。序盤はイマイチといったご意見も多いようですが、私は全編通じて楽しむことが出来ました。  ただ、オリジナリティ溢れる優れたSF作品かと言うと、正直なところ奇抜なアイディアがある訳でもなく、寧ろ近未来AI関連SFアルアルといった物語に思えました。ドンデン返し的な結末にも特に意外性はないというか、やっぱりそうなるかな?といった感じでした、  何人かの方のご指摘にもあるように、セキュリティシステムの杜撰さを始め、細部の設定やら展開に物足りなさや非現実的な部分があったりと、魅力的な面と不満を感じざるを得ない面が混在しているチグハグさを感じてしまいました。  総じて言えば、面白いには面白いけれど不満点も多いといったところ。プラスマイナスいろいろあって平均的な評価にさせていただきます。  ラストの影の表現は印象的でした。けれど、エヴァの動力源はどうなっているのでしょう?街に出て暮らす能力はあるにせよ、物理的に動けなくなるのではないかと心配したりするのは無粋ですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-05-30 22:22:03)(良:1票)
5.  帰り道 《ネタバレ》 
戦後派の自分としては想像の域を出るものではありませんが、どんな思いを抱いていようと徴用され戦地に送り込まれる前日の苦しみは皆同じでしょう。本作については、必ずしもセクシャルマイノリティをテーマにした作品ではなく、極限の心理状態における愛する人への偽らざる感情を描いたものではないかと。  とは言え、ゲイの学生にスポットを当てていることは確か。戦時下であれば特に風当たりは強く、到底カミングアウトなど出来なかったことでしょう。そうじゃなくても不安定な精神状態なのに、性病検査で全裸になって並ばされているのですからより一層心は乱れてしまいます。  極限状況における恋心を少々角度を変えて捉えた意欲作。わずか10分の尺の中で大いに語ってくれました。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-05-27 21:40:12)
6.  聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア 《ネタバレ》 
何から何まで胸クソ映画でした。てか、それは決して批判的な意味ばかりではない、と言うか殆ど褒め言葉ですが。  冒頭のブラックアウトしたスクリーンとそれに続く心臓外科カットが長過ぎな感じがして、もうその段階でゾワゾワとイヤな予感が。そして登場する主人公家族の何とも歪でドンヨリした空気。親子関係も夫婦関係も異様。純粋な意味での幸福感は微塵も感じられない家庭。  更に火に油を注ぐかの如く登場する謎の少年。このバリー君、他の出演作品でも振り撒いていた不気味と言うか正体不明というかそんなオーラが出まくりですね。「ロブスター」の時の雰囲気をそのまま持って来たような一触即発イカレオヤジを演じるコリンさんを完全に食ってる感じです。勿論、相変わらず美しく体当たり演技的なニコールさんも食われ気味。怪演と言うか怪優と言うか、存在感は半端ないですね。  二人の子どもたちもこれまた素晴らしい。ともにグリーン系の瞳が美しく、この微妙な役どころをキッチリこなしてくれて「子役」という雰囲気はまるでない存在感です。  そして何より、全編通してカメラワーク、BGM、照明などなど、この監督の非凡さというか胸クソセンスが全開です。見事に惹き込まれました。  当たり前かもしれませんが、現実的に考えてはいけないのでしょう。答えがあってないような寓話。言ってみれば人間の本性というか暗黒面をテーマにしたダークファンタジーですね。個人的には大嫌いだけれど好物という矛盾したジャンル。大嫌いだけれど気に入りました。  ところで、「聖なる鹿」ってシンプルにボブなのかなぁ?オヤジが居ないときは主の如しと言われてもいたし。なんとなく宗教的な色彩を感じないこともなく、それとも長女の書いた作文の題材がモチーフ?タイトルの謎はイマイチ解けず仕舞いです。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-05-27 00:26:52)
7.  密かな企み 《ネタバレ》 
王道を行かんばかりの鉄板サスペンスものですね。何とも既視感のある設定。記憶喪失になってしまった妻。妻を案じる夫。あれ?でも、何だか様子が変?本当に夫?そこに登場する熱血刑事。胸に悲しみを抱えながらも必死に事件を追う。するとそれ見たことかの事件の裏側。あぁやっぱり夫は偽物だったのね。妻も気付いて何とかしようとするがお約束通りにバレてしまう。刑事は夫を追い詰めるが、お約束通りに逆に襲われて窮地に。妻も刑事も絶対絶命、さてどうやって窮地を脱するのか?!という物語でした。  ほぼ予想を裏切らない展開。ある意味安心して観ていられる作品。類似作との違いがあるとすれば、犯人が凶悪殺人鬼ストーカーだということぐらいかも知れません。ただし、正直なところ楽しめました。キャスティングと演出の妙でしょうか。こういう作品があってもいいんじゃないかと思わせてくれました。  強いて不満点を言わせていただくならば、犯人の犯行が杜撰というか無防備というか、そりゃ敏腕刑事の手にかかればすぐにバレちゃうよ、という程度なことと、敏腕刑事の抱える悲劇が作品の流れの中でイマイチ生かされていないこと、そして何より窮地に陥った妻と刑事が結構アッサリ逆転勝利することでしょうか。まぁ、どれをとってもかなり重要な点なんですが。  そのあたりの詰めにもう少し工夫と言うかオリジナリティが感じられれば、と思える少々残念な作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-05-20 17:30:17)
8.  夢の丘 《ネタバレ》 
丘に潜む魔物を描くのかと思いきや、実は人間の本性というか魔性というか恐ろしさを描いている作品かなと。  かなり短い尺ながら全編を覆う不穏な空気は、画面そのものは決して暗過ぎず(雨の降る曇天ではあるものの時間帯は昼間)、窓の外の墓地も決しておどろおどろしく描かれてなどいない中、かえって重苦しいものになっていますね。  毒殺の理由は想像するしかないし、それに繋がるのであろう夫婦関係、夫と義姉の関係も想像するしかない。本来、丘のエピソードと並行して主軸であるべき毒殺エピソードがイマイチ薄い。だからこその煙に巻かれた印象。  テーマそのものを追うよりも、この短い尺の中で醸し出されている恐さを楽しむべき作品かな?と思えました。
[インターネット(邦画)] 5点(2025-05-10 13:54:30)
9.  パペット大騒査線 追憶の紫影(パープル・シャドー) 《ネタバレ》 
これはツボでした。一気に惹き込まれてしまった。少し前に観た「ソーセージパーティ」にも通じる面白さ。てか、アチラの方が少々激しいですが、似て非なる下品さエロさグロさ。一見セサミストリート的に見えなくもないのですが、お子様には決して見せないでください的なパペット劇です。  ストーリーとしてはキチンとしたミステリー・サスペンスですね。でも、そもそもが人間とパペットが共存しているもんだからマジには見えにくくなっている感じ。決して奇抜だとかユニークだとかではないまでも、結構正統派なストーリーです。  ただ、兎にも角にもお下品。なんせパペットだから(だからってのも変ですが)何でもあり。主人公が依頼人とイイ感じになっちゃって事務所で大発射するシーンなんて大笑いしつつも絶対実写はNGだと思い知らされ、依頼人が「氷の微笑」をパロってるシーンも本邦ではモザイク必至。でも、このシーンが重要なんです。露骨なパロディに唖然としつつも「え?もしや?」と思わせてくれる絶妙なエピソードになってました。  そして、観終えてよくよく考えればとんでもない悲劇だったりもします。真犯人の生い立ちと事件の動機が悲し過ぎますね。ただ、それでさえもパペットだから堪忍ね?とばかりにサラっと流されてしまいます。  何にも考えずに笑っても良し、じっくり考えてアメリカ社会を憂うのも良し、一粒でいろいろ味わえる佳作でした。NG集ならぬ種明かし集的なエンドロールも良かったです。原語でネイティブに理解出来ればもっと楽しめたかも。  あ、邦題はネタバレじゃん!本編観てからじゃないと解らないにせよ、これはどうなんだろ?振り返ってタイトルでまた笑わせてくれる意図だとか?
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-04 10:04:22)
10.  教誨師 《ネタバレ》 
人の生と死。自然な生と死もあれば、社会が生み出すある意味不自然な生と死もあります。その具体が悪としての殺人であり、その結果として行われる正義としての死刑でしょう。  基本的に本作のテーマは「命」なのだと思います。死刑制度の是非に触れる部分もあるので、それもまたテーマに含まれるのでしょう。家畜とイルカの命について触れる部分では、社会制度としての死刑と人間が食料を得るために行う屠殺との対比にも触れています。ただ、作り手は明確な考え方を示してはいないように思えました。これは作品全体で終始一貫しているように思えます。  テーマに限らず、死刑囚一人ひとりは勿論のこと、教誨師も含めた登場人物に関するエピソードは断片的にしか示されません。あとは観る者が想像するだけ。この作り方が作品世界に感情移入し没入するにあたって大変有効だったと思います。勿論、出演者の優れた演技によるところも大きいとは思いますが、冒頭から完全に惹き込まれました。  実際の事件を連想させる死刑囚も登場するし、その一人には死刑が執行されます。これは相当な批判を受けることを覚悟で製作されたのでは?と作り手の本作品製作にあたっての強い意志を感じました。  ちなみに、誰に死刑が執行されるのか?という場面でのミスリード的演出、サイコなストーカーが見る被害者の幻影、教誨師の見る兄の幻影と突然倒れる卓上カレンダー等、淡々と語られる物語にエンタメ性も添えているところには好感が持てました。  ラストのグラビアの紙片に拙い文字で書き綴られた聖書の一節。心を打たれ、長く余韻に浸れる結末でした。  公式サイトにある「大杉漣、最初のプロデュース作にして最後の主演作」という言葉は感慨深いところです。
[インターネット(邦画)] 8点(2025-05-03 11:33:50)
11.  フランケンシュタインの怪物の怪物 《ネタバレ》 
正直言って込み入り過ぎていて判りにくく&解りにくく設定されている感じ。主演が本人役として出演していてモキュメンタリー風に進行して行く。ただし、劇中及び劇中劇に登場する人物と一人何役も演じている。主人公、主人公の父親、主人公の祖父、劇中劇の主人公の父親と彼が演じる怪物。特にメイクで明確に区別している訳でもないので、集中して観ていないと誰が誰だか判らなくなりそうです。  結局、主人公が自分の父親とは一体どんな人物でどんな仕事をして来たのかを探るうち、父親の本当の姿、父親がしたことを知ることになるといった流れなんですが、何せ判りにくいし解りにくいです。なんとなくウェス・アンダーソン風味がしないでもない演出なんですが、かなりの変化球に加え、そもそも何故フランケンシュタインの怪物なのか?更には何故怪物の怪物なのか?というところを考えてしまうと、基本的にはコメディと思われる作品がその実かなり深いところを狙ってるのかな?という疑問に繋がって来て益々意味不明に思えてしまいます。  まぁ、その時点で作り手の術中にハマってしまっているのかも知れませんね。純粋にコメディとして観賞するのが正解かも知れません。てか、そう受け止めることと致しました。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-04-29 15:04:47)
12.  ナニカの断片 《ネタバレ》 
「サングラス」「炊飯器」「カゼルがパインツ」の3編からなるショートムービー。そうじゃなくても8分弱の短い尺なのに更にそこに3話とは。  各エピソードの印象としては殆どショートコント。シュールと言うか不条理と言うかナンセンスと言うか、大笑いするようなネタではなくクスっとさせるネタの連続。3つ目が一番気に入ったかな?一番コント的ですが。着想は面白いと思います。  日常見逃してしまっているものの、注意深く見ていると結構アルアルな対象をそこそこデフォルメして表現している感じですね。この3話に共通している具体的なナニカがあるわけではないように思えます。てか、ないと言って良いと思います。抽象的というか概念的と言うか漠然としたナニカが共通している。じゃ、そのナニカって何?と聞かれてもそもそも共通項がないのだから答えられない。ナニカというのは、そんなモヤっとした存在であって決して生きて行く上で具体的に必要なもんじゃないような。  3つのエピソードが多いのか少ないのか?多いわけはないですね。じゃ、少ないのかどうか。もう少しあっても良かったかな?という感じです。ただ、増やせば増やすほどに更に焦点がボヤけて行ってしまうかも。そのあたりに疑問が残ると言うか、課題があると言うか、現状では未完の作品?と言った印象の残る1本でした。
[インターネット(邦画)] 4点(2025-04-29 13:39:34)
13.  スパイク・ガールズ 《ネタバレ》 
あまり笑えないコメディ。てか、個人的には全く笑えず。おネーさんたちもコーチも謎のカルト集団?も、登場人物に全く感情移入とか共感とか出来ないってのは、いくらダークコメディであってもどうなの?という感じでした。  寧ろ、主人公たちがあまりにヒド過ぎるのでカルトなんだか山賊なんだかわからないオヤジ集団(一人だけ少し若い)の方に肩入れしたくなるぐらい。  チームの面々のキャラ設定から、もしかしてお色気路線なのかな?と仄かな期待もしましたがサービスカットはほぼゼロ。否、まるでゼロ。かといって、スプラッター全開かと思いきやチョコチョコっとVFXで仕上げてる程度。コメディなのかホラーなのか何なのか?バレーボールチームが一丸となって特技を生かして悪党どもと戦う作品、ではありませんでした。最後になってバレーボール武器にするなって。何なの邦題?(同時に何なの原題?)  コーチの意味不明な爆死で全滅かと思いきや一部生き残りが凶暴化して?街に戻るというエンディングにも、意外性とかはまるでなく勿論?続編に繋がるようなフリもなく、一体これは何だったのだろうという後悔の念が残る作品でした。
[インターネット(字幕)] 2点(2025-04-29 11:59:26)
14.  リミット・オブ・アサシン 《ネタバレ》 
暗殺者の孤独、妻子がいたばかりに起きた悲劇、裏で彼を捨て駒の如く扱う組織への復讐、敵対する相手に芽生えるシンパシー。裏社会に生きる男を主役に据えたリベンジアクションに必要な要素は悉く兼ね備えた作品。あとはどう料理するかって感じですね。  本作では、凄腕暗殺者が妻子を自らの裏家業に巻き込んで失ってしまったショックによって非情さを失ってしまい(何で高額報酬で気持ちがなびいたかは不明、何で愛する妻を想いながらターゲットと寝たのかも不明)、結果感情的に流され本来の姿を失わされた相手によって殺されてしまうというのが一つ目の調理ポイント。そして組織によって蘇生して情報を聞き出され、お役御免となって再度殺されそうになったところで逆襲、余命24時間(薬物投与による副作用なのか埋め込まれた生命維持装置の寿命なのか不明)の間に組織の策略を阻止するというのが二つ目にして最大の調理ポイント。  そこにお決まりの逆転また逆転とか、主人公が知らなかった組織の非人間的な行為の露呈とか、思いがけない協力者の登場とか、いくつかのエッセンスが加わってくる訳ですが、スピーディな展開と派手なアクションシーンのおかげで大いに楽しませてくれるものの、肝心要の主人公の凄腕殺し屋感が弱いのです。この人ホントに非情なヒットマンなの?てな感じに見えてしまう。それは、彼の非情さを見せつけてくれるようなシーンがなかったのが一番の原因かと。組織の下っ端とかには滅法強いし非情ではあるものの、それはアクションシーンの中でのお話に限られるし、見逃してあげちゃったりもしてるし。  凄惨なシーンが多々登場する割には意外とライトな感じで鑑賞できる作品。決してキャスティングは悪くない、どころか寧ろ良いと思われるのに、今一つ浅いというかヒネリがないと言うか、シンプルな面白さは十分あるのに何だか勿体なさを感じた作品でした。  あ、ラストシーンは要らないと個人的には思いました。アレって観る者が想像すべき後日談的なもんじゃないかと。減点要素です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-24 00:15:04)
15.  ランチボックス 《ネタバレ》 
ほのぼのとしたラブストーリー。  がんちゃんはハルが届けてくれる弁当が本当は大好きだし朝食抜きの生活にとってなくてはならないもの。でも、仕事が見つからない中で自分のために毎日弁当を作っては届けてくれる彼女に対して、もっと彼女自身のために時間を大切にして欲しいという気持ちもある。だから、つい「もう弁当はいらない」などと言ってしまう。言ってしまって後悔している始末。  ハルはがんちゃんに「もう弁当はいらない」と言われちょっと悲しくなる。けれども、がんちゃんが自分のことを大切に思っているからこその言葉というのも解る。翌日の弁当は白飯おにぎり2個という意地悪をしつつ、直接届けることには気が引けてしまい彼の後輩に託してしまう始末。  一念発起したのかハードルを下げたのかハルは翌日すぐに仕事を見つける。がんちゃんの気持ちにすぐに応えたかった。そして、見つけた仕事は弁当作り。彼女の意地が見え隠れする。それに対して、がんちゃんはもう自分に弁当は届かないと解りつつも彼女の就職を祝う。そして翌日からは後輩同様にランチはコンビニで買う生活に。  弁当を食べながらの後輩との会話、コンビニのおにぎりを食べながらのがんちゃんとハルの会話、ちょっと気まずくなった前と後での二人の寝起き、そしてラストの後輩とのやりとり。細かな演出に二人の心の機微が映し出されていて、観終わってほっこりとした気分になれる作品でした。
[インターネット(邦画)] 7点(2025-04-21 00:32:00)
16.  なまず 《ネタバレ》 
1枚の恥ずかしいレントゲン写真の流失によって振り回される関係者たちを描いたコメディ、なのでしょうけれど、写真の流失騒ぎは単なる発端であって、そこから展開していく物語はイマイチ無理やり繋ぎ合わせている感じがしてシックリと来ませんでした。  そもそも件のレントゲン写真があまりにイイ加減(どう考えてもそのアングルの写真撮れっこないでしょ?ストロボたいてるし)で、ヒロインがそれを自分と彼氏との写真だと思い込むのも根拠が明示されないので無理やり過ぎる感じ。  タイトルのナマズの登場は唐突過ぎるし、ナマズの見た世界をナマズか語るっていうのだったらそれに徹した方が良いし、肝心のナマズで繋がないもんだから各エピソードがバラバラな感じ。  実に取り留めのないという作品。そもそもコメディなのに笑える場面が少な過ぎるのもマイナスポイントでした。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-04-19 09:44:44)
17.  インビジブル・ゲスト 悪魔の証明 《ネタバレ》 
既にご指摘のあるように、「羅生門」を想起させる展開ですね。しかも、一人の人間の言動によって事実関係が塗り替えられて行くという変化球。複雑に入り組んだ物語には大いに翻弄されました。キチンと辻褄合わせが出来ている脚本には脱帽です。  が、少なからず展開ありきの肉付けを感じてしまうのも事実。そりゃあこれだけ入り組んだ物語を最終的に一か所に収斂させて行くには力業の一つや二つは必要でしょうけれど、結構何回も「んな訳ないだろ!」的な展開が結構頻繁に見受けられます。痛し痒しとでも言いましょうか、この複雑な物語の落としどころを如何に自然にバランス良く偶然と必然に描き分けるかに当たっては、作り手も相当苦労したのではないかと思う次第です。  極上のエンタメ系作品として割り切るのであれば大いに楽しめました。ただ、一旦疑問を挟んでしまうと、と言うか現実問題として捉えてしまうと評価は一変しそうです。今回はエンタメ系として割り切りました。  ちなみに邦題は良いですね。原題のままだと単に密室殺人の謎みたいなイメージかと。「悪魔の証明」を持って来たことで物語の本筋が見えて来る感じですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-04-17 14:03:43)
18.  バッド・バディ!私とカレの暗殺デート 《ネタバレ》 
いいですね~♪ハッキリ言って中身はスカスカ。ストーリーがどうのこうのという内容ではありません。強いて言うなら、主人公の殺し屋(元殺し屋?)が、殺しは悪いことだから殺しを依頼する悪い奴を殺すという詭弁のようで単なる屁理屈というがポイント。そのくせ同じ血が流れてるのを本能適に嗅ぎ取った相手に心の底から恋をしてしまうというアホな純粋性。かなり無茶というか殆どコントです。  でも、だからこその楽しさってものに溢れてる訳で、難しいことを考えないで済むし、主人公もヒロインも概ね無敵だからピンチもピンチと受け取らずに済むし、いざとなれば敵さえ味方になるしで、完璧に無防備でエンジョイ出来るってもんです。  お約束とばかりに主人公が絶体絶命になったり、惹かれ合う二人が引き裂かれたりする心配なんかないこの手の作品は大好物。なので相当甘めの高評価です。  ちなみに邦題はちょっとどうですかね?原題のままとか原題の意訳が良かったような。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-16 16:53:51)
19.  それも恋 《ネタバレ》 
製作後10年近く経てから鑑賞したこともあり、些か時代背景は変化してはいるものの、ここに語られるある種の「恋」は永遠普遍のモノと言えないこともないかと。それが証拠に、エンディングに登場する類の事件は後を絶たない訳で、積み上げられた条件がカチッと嵌まってしまうと逃れられない心情になり得るのでしょう。勿論全く肯定はしませんが。  本作の場合は、本人の責任が全くないことはないまでも、良恵の置かれた境遇は日々彼女を追い立て続け、いつの間にやら素直に自分らしく生きる術を見失ってしまった訳ですね。それが最愛の母の死、それもジワリジワリと迫って来た末の死、という衝撃が引き金となって一気にタガが外れてしまったということでしょう。そして、外れること自体は彼女にとって即ち悪ということでもないのに、偶さかそこに中国人青年がいたものだからあらぬ方向になびいてしまった。それは不幸です。彼女だって気付いていただろうに抗えなかった。  中国人青年の方も、細かな背景が説明されていないので俄かに批判は出来ないものの、止むに止まれぬ事情で追い詰められた上で結果的に最近で言うところのロマンス詐欺、昔ながらの結婚詐欺を働いてしまった。  良恵が一方的に中国人青年に騙された訳でもなく、勿論中国人青年が良恵にイイ様に扱われた訳でもない。自然にどちらからということもなく惹かれて行ったと言って良い様に思えます。これ即ち「恋」なのでしょう。殺したいほどの「恋」が芽生えてしまったのですね。  姉に言い寄った男が偶然にも妹の裏バイトの客だったなどという狭すぎる世界には少々引いてしまいましたが、どうにも地味で魅力のない良恵が、「恋」によって彼の前では可愛らしく変化していく様は非常に丁寧に描かれていて好感が持てました。オチは決して意表を突くようなものではありませんが、寧ろ決して珍しくないオチによって鑑賞後の印象は深まったように思えました。
[インターネット(邦画)] 6点(2025-04-15 16:24:08)(良:1票)
20.  ロマンティックじゃない? 《ネタバレ》 
これでもかと言わんばかりの鉄板的ラブコメ作品ですね。数多ある名作ラブコメをパロっているようでいて本作こそが真のラブコメ的な作りになっている。安心・安定のラブコメです。ラブコメ好きの方は勿論のこと、ヒロインのように本当はラブコメ好きなのにラブコメ嫌いを装っている方も含め、大いに楽しめる作品だと思います。なので、心の底からラブコメ嫌いの方は視聴注意ですね。  かく言う私はラブコメ好き(ただし感情移入し過ぎるのであまり見ないようにしているというヒネクレ者)なので大いに楽しみました。結末が分かっていても楽しめてしまう。分かりますよね~、見え見えです。それでも楽しめるように丁寧に作られている作品。作り手のセンスに拍手です。  強いて言わせていただくならば、レベル・ウィルソンさんが美し過ぎ。確かに立派な体格ですがどっからどう見ても美形です。正直、彼女のことはあまり知らないのでライトな体型だった頃とかは分からないのですが、間違いなく美形です。対するアダム・ディバインさんは他の出演作のイメージが濃すぎて素直に美男子には見えないのですが、それでも優しくて気のいい好青年のオーラが出てます。なので、ちょっとお膳立てが揃い過ぎな感が否めません。  とは言え、そんなことに少々抵抗感があったとて本作のラブコメとしての完成度は下げられませんね。ハッピーエンド、しかも誰も不幸にならない完全なハッピーエンド。たまにはこういう作品を観ないとね。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-04-14 13:57:09)(良:1票)
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