1. シェルター
《ネタバレ》 衝撃の結末のサイコサスペンスを期待するとがっかりする。結末に関してはこういうことだということは理解できるが、伏線がはっきり示されている割に印象に残らなくて衝撃には結びつかない。ジュリアンムーアの衝撃の結末に残念な気持ちになったのはフォーガットン以来だがそれよりもましともいえるしそれよりもひどい点もある。もう期待しないことにしよう。 [DVD(字幕)] 4点(2010-11-25 09:03:37) |
2. フィリップ、きみを愛してる!
《ネタバレ》 ジムキャリーが調子に乗りすぎているのが不快に感じたがもともとジムのファンだったらたまらないのだろう。どこかで読んだあらすじに「脱獄を繰り返す」とあったことを記憶しているが、繰り返すところが肝ではなかったのが意外ではあった。コメディというよりは犯罪者の愛の話にしたかった意図は伝わってくるものの、二人の一目ぼれがどうも納得がいかず(同性愛だからという理由ではなくて)入り込めなかった。冒頭のシーンからつながっていくところの展開のひねりはなかなかよかった。 [DVD(字幕)] 5点(2010-10-12 15:43:31) |
3. ゴールデンスランバー(2009)
《ネタバレ》 原作は未読。伏線の張り方はうまいのだろうが、伊坂幸太郎のほかの作品で見られるような、振り返ってみればあの場面はああいうことだったのかというつながりに関する驚きはなく、本屋大賞受賞作ということで期待して鑑賞したことがあだとなった感じであった。 [DVD(邦画)] 7点(2010-08-18 15:38:53) |
4. ディア・ドクター
《ネタバレ》 医療関係者の言葉遣いもわざとらしくなくてこういう状況ならこういうだろうというせりふであった。いろいろなことをあえて詳しく描いていない分見るものの創造によっていろいろな解釈ができて久しぶりに映画を見た後にたっぷりと考えさせられた。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-02 15:09:25) |
5. サイドウェイズ
原作は内容をあまりはっきり覚えていなくて、比較もできないけれど、なんとなくこんなシーンあったなあと思い出すような内容であった。主人公の書く脚本もそうであるように、ドラマチックな展開ではないが、しみじみしていい映画だと思った。もう一度オリジナルを見て比較してみたい。 [DVD(字幕)] 6点(2010-04-13 17:59:14) |
6. ラッシュライフ
《ネタバレ》 原作のおもしろいところは4つの話を並べて同時に起こっていることなのかなと思わせつつ実はそうではなくてということが後になってわかってくるところだったはずだが、映画ではその部分がすっきり整理された形で見せられてしまうので醍醐味の90%以上を失った感じになる。一つ一つのエピソードはそれほどおもしろいものでもないというこの二関しては原作を読んだ時のままであった。ということであえて映画にして見るほどのことはなかったかなという印象である。 [DVD(邦画)] 4点(2010-01-07 14:36:18) |
7. ラースと、その彼女
《ネタバレ》 人形のことを知ってから注文し届くまでの間にどのようにして本人が話を作り上げて受け入れていったのかということから既に理解しにくいところがあるし、病気になってなくなってしまうことにしたことのは人間は無意識にも自分勝手なところがあるんだなと感じてしまう。一見するとかかわってはいけないと思ってしまうようなラースの行動を暖かく見守っている周りの人々(もちろん葛藤があることも描かれてはいたが)に感銘を受けた。自分ももう少し人に優しくなりたいなと思うときにまた見たいと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-18 17:55:29) |
8. K-20 怪人二十面相・伝
セットは仰々しいが安っぽい感じであった。ストーリーも二転三転するところもあったが、なんとなくだらだらしていてもう少しメリハリがあるとよかった。笑えるところも数箇所に固まっているだけだったのでもっと多かったらよかったと思う。 [DVD(邦画)] 5点(2009-11-21 20:25:26) |
9. 重力ピエロ
《ネタバレ》 伊坂幸太郎の小説の中で個人的にもっとも好きな作品の映画化だったため少し期待が大きすぎたかもしれない。とはいっても詳細をあまりはっきりは覚えていないのであるが、確か兄である泉水の意図というのが終盤になるまでわからずそこが小説としてはどんでんがえしであったはずだが、この映画ではそちらのほうが先に来てしまっていた。小説の若干回りくどい表現の中に巧みに隠されていた意図であったので、小説のその文体をなくしてしまった映画ではそこまで再現できなかったのが残念である。映画の印象としては小説に比べてすっきりしてしまった感じがあって、小説の回りくどいところが好きだった自分にはやや物足りなく感じられた。 [DVD(邦画)] 7点(2009-11-16 20:36:05) |
10. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 アカデミー作品賞ということで期待が大きかったせいか、あらすじ(といってもさわりのところだけではあるが)を聞いていたせいかはわからないけど、思っていたほどではなかった。ムンバイで生きる人生が壮絶だということを見せたいということであればそれはそれなりに伝わってきた。ただ最後の問題、あまり難しくないのではないだろうか。語呂から考えても誤りの選択肢が紛らわしくもないし、そもそも生放送のクイズ番組で知り合いに電話をかけて聞くっていったらいくらでも調べる余裕がありそうで、それを許すクイズ番組の構成自体がいんちきだと思った。 [DVD(字幕)] 7点(2009-11-01 19:48:08) |
11. ハンサム★スーツ
チープだけど、気軽な気持ちで見るにはちょうどいい。ただし後に残るものは何もない。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-26 21:47:59) |
12. あなたは私の婿になる
サンドラブロックはコメディがあうんだなと再確認した。設定が無理やりな感じもあったが、よく考えたら移民のための偽装結婚ていうのはありそうな話でもある。それなりに観客の入った映画館で見れば楽しめると思う。 [映画館(字幕)] 7点(2009-10-26 21:38:27) |
13. デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
最初は眠い目をこすりながら見ていたので途中で何がなんだかわからなくなり半分くらい見たところではじめから見直した。見直してみると話は意外にわかりやすくて、盗もうとしている情報がなんだか間抜けで笑えた。スパイ映画につきもののどんでん返しはあまり期待していなかったが意外によかった。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-13 23:17:11) |
14. 私の中のあなた
《ネタバレ》 長男が夜街で何をしていたのかとか、中途半端にするぐらいなら描かなければよかったのにと思うところも数々あるし、骨髄移植は限られた人からしかできないのはわかるけど腎臓移植は母親からだってできるんじゃないのかなとか突っ込んでしまうと実もふたもないようなつめの甘さは残るが、それでも涙が頬を伝ってくるほど泣けた。 [映画館(字幕)] 8点(2009-10-13 22:52:10) |
15. フィッシュストーリー
この一見無関係な話がつながるんだとしたらこうなんだろうなという予想は裏切らないラストであった。これもつながるという映画の宣伝文句のせいではあったので、それがなかったら予想外の展開だったのかもしれない。原作は未読だったが文庫になったら読んでみたいと思う。無理があるとも思うけれどそもそもがほら話なのでありなのではないだろうか。 [DVD(邦画)] 7点(2009-10-08 22:20:40) |
16. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
《ネタバレ》 公開当時には第一部と違ってオリジナルの内容があるようなことを聞いた気がするが、実際のところつぎはぎして、原作とは同じ場面にいる人物が違う程度だったように思う。原作を見ていないと本当に理解できるのか心配にはなるが、原作と比べるとストーリーを一応追っているだけで深みがないなと感じてしまった。原作がそもそもまとまりなかったことを考えると第三部で本当に収拾がつくのか見てみたい。 [DVD(邦画)] 4点(2009-09-23 00:01:12) |
17. ジェネラル・ルージュの凱旋
前作のトリックが原作も映画もドラマもそれではそんな死に方にならないだろうというものだったこともあって、原作はミステリーですらない今作にはあまり大きな期待をしていなかったが、意外によかった。シリアスなシーンの中にも笑えるシーンを持ってくるところもアメリカ映画のようで新鮮だった。 [DVD(邦画)] 8点(2009-09-21 00:10:06) |
18. 噂のアゲメンに恋をした!
どうしてこんな映画を選んでみてしまったのかなと自分に聞いてしまいたくなるようなくだらない映画。品がないのはまだいいとして、自分勝手な主人公は見ていていらいらした。 [DVD(字幕)] 4点(2009-09-14 10:22:05) |
19. 96時間
テレビのコマーシャルで『24の4倍』みたいなことを言っていたように記憶しているが、確かに主人公の行動のしかたや、悪役が入れ替わるところは24に通じるところがある。4倍というのはただ時間のことだけで密度が濃いかといわれると考えてしまう。話が都合がよすぎる感もあったが、疲れた頭でも混乱することなく見られるのはよかった。 [映画館(字幕)] 6点(2009-08-30 18:59:12) |
20. シャッフル(2007)
《ネタバレ》 後から思い返してみると、映画の中での初日(木曜日)に、どうして目覚めたとき夫が出張中だと認識していたのか、どうして娘の顔は怪我がなかったのかわからない。一見つじつまがあっているように見えて、あの精神科医を選んだ経緯を考えても必然的要素はない。『シャッフル』されることには目をつぶるにしてもそれ以外の点で粗がおおすぎて腑に落ちない。中途半端に感動ストーリーにしようとした点もどうなのかなと感じた。 [映画館(字幕)] 4点(2009-06-09 23:43:49) |