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1.  どうぶつ宝島
東映20周年を飾るに相応しい作品! クレジットに宮崎駿って名前が有るけど、名前が表示されなくてもあっ、これは宮崎駿監督が製作に関わってるてのがよく分かる。初期の頃の宮崎アニメにあったわくわく感、動物との交流、やりとり、更に音楽は何と寅さんシリーズや大河ドラマ武田信玄の曲を作った山本直純だ。今作のオープニング曲のテンポの良さは武田信玄の曲を思わせる。これからどんな物語が始まるのか?という期待感とそんな期待感を可愛い動物や個性的なキャラクター達を交えながら描いている。 最近の宮崎駿監督作品みたいに説教臭さも全くないので、子供は勿論、大人が見ても楽しめるように描いてるのが良い。 タイトル通りどうぶつと宝島、正しくタイトルに偽りなしの作品! カリオストロの城、ラピュタ、ナウシカの様な知名度の高い作品ではないと思うけど、それらの作品を含めて私の様に初期の頃の宮崎駿監督作品が好きな人は勿論、そうでない人にも安心して勧める事のできる作品です。
[インターネット(邦画)] 8点(2024-02-20 18:57:07)
2.  マジンガーZ対デビルマン
マジンガーZファンとしてはマジンガーZがただただひたすらかっこ良くて良い反面、デビルマンがマジンガーZに比べると単なる引き立て役の様で、タイトルにあるマジンガーZ対デビルマンの意味があまり感じられないので、デビルマンファンにはおそらく物足りない上に2人のヒーローが戦う姿を見せてくれ!という不満が残ってしまう。ある意味、マジンガーZとデビルマンの両英雄の競演によるファン向け作品である。マジンガーZファン、デビルマンファン、どちらのファンでもない人が見たらどう感じるか?さほど楽しめない筈です。明らかに永井豪作品、マジンガーZとデビルマンのファン向けの為に作られた作品である事を承知で見ることを覚悟して見る必要がある作品です。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-08-28 18:57:54)
3.  瞳の中の訪問者
大林宣彦監督作品のルーツ、後の大林映画でも見られる雨、鳴り響くピアノ、そして、突如現れては消えていく幻の様な幽霊、峯岸徹の使われ方がはちゃめちゃで、何が何だかよく分からない。また、大林映画の特徴であるヒロインが2人、片平なぎさに志穂美悦子の描き方の美しさなど、どこを見ても大林映画である。デビュー作HOUSEに比べると狂気が足りないし、面白味にも欠ける。漫画を実写化することの難しさなど、ハッキリ言うと駄作である。がしかし、敢えて難しいブラックジャックを映画化する勇気を評価すると共に片平なぎさの可愛さ、志穂美悦子の美しさを堪能する為だけの作品である。だから2人のファン以外、また大林映画ファンでもない方に薦める映画なんかではない。劇中で暫し流れる美しいピアノのメロディと2人のヒロインに対する大林宣彦監督の強い愛を感じる作品である。
[DVD(邦画)] 6点(2021-03-23 19:28:49)
4.  マジンガーZ対暗黒大将軍 《ネタバレ》 
ロボットアニメと言って真っ先に思い出すのは、マジンガーZです。そんなマジンガーZが傷付きながらも、諦めずに戦う姿のカッコ良さ、亡き父の写真を手に出動を誓うシーンが特に良い。そんなマジンガーZを助ける為に来たグレードマジンガーの姿も見せてくれると言う贅沢ぶりに感謝したい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-01-24 18:36:08)
5.  正義だ!味方だ!全員集合!! 《ネタバレ》 
ドリフの映画初めて見るけど、先ずはキャスティングの豪華さに眼を奪われる。バーでチンピラ達に絡まれ、ゴリラ扱いされるいかりや長介を庇うママさん、ミヤコ蝶々にドリフ以外の顔触れに榊原るみ、田中好子に伊藤蘭のキャンディーズ2人に他にも財津一郎、何だか寅さん映画みたいだぞ!印刷屋が舞台てのも寅さん映画みたいです。この映画の監督さん、間違いなく寅さんのファンだろう。寅さん映画の様な感動的な映画ではないがドリフのメンバーがきちんと俳優として演技してる為にきちんと見ることができる。怪人二十面相に扮するいかりや長介のカッコ良さ、それを真似して見せる高木ブー、寒いから帰る。笑った笑った。加藤茶が自殺しようとしてできない演技も面白い。中本工事も更に出番は少ないけど志村けんも見せてくれるし、誰だこの変なおじさん?て志村けん登場の仕方も面白いし、終盤の屋根上からのコント、チャップリンやキートンみたいで笑えた。予想以上に楽しめた。ゴリレンジャーってネーミングもこのドリフのメンバーにぴったりです。いかりや長介、志村けんの元気な姿を脳裏に焼き付けつつ、亡くなった2人の分も他のメンバー達には長生きして欲しい。いかりや長介の役名長太郎を聞いてあばれはちゃくを思い出した。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-01-02 17:05:56)
6.  パンダ・コパンダ 《ネタバレ》 
ミミ子の声がハイジ、ミミ子のポジティブさ、泥棒に会ったら大変だと警官に言われても、私、泥棒に会った事ないから楽しみみたいな事を言う。自分よりも大きなパンダを全く怖がらず、蒸しろ、パパって呼んで良いと、全く警戒せずに付き合うミミ子の健気さ、ミミ子がまるでハイジの様だ。高畑勲監督と宮崎駿監督の共同作品として、全く説教臭さが無くて、安心して見れるのか良い。トトロを思わせる作品であるが、それと同時にやっぱりアルプスの少女ハイジをも思わせる作品として、高畑勲監督、宮崎駿監督の二人にとっての原点と言っても良い映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2020-11-23 16:03:46)(良:1票)
7.  県警対組織暴力 《ネタバレ》 
仁義なき戦いの監督、脚本、出演者の顔触れもほぼ同じだが、菅原文太演じる警察官が単なる警察官じゃない。悪徳警官ぶり発揮で絡んでくる人間達の面子が凄い。警察もヤクザも皆んな悪い奴きりである中、ただ1人真面な梅宮辰夫対菅原文太のやり取り、他にも相変わらず面白い金子信雄、松方弘樹のチンピラぷり、壊れぷりなど見応え十分!警察対ヤクザ、闇の世界の不条理などを徹底的に炙り出して見せてくれる。佐野浅夫の人相の悪さ、不祥事に対する組長の責任会見、菅原文太演じる悪徳警官と松方弘樹の名コンビがお互いの腹を探りながらの攻防などの面白さも相成って、仁義なき戦いとは違う面白さ、個人的には仁義なき戦いよりも好きです。それにしてもこの映画もそうだが、これだけの顔触れを揃えるのは今はもう無理です。昨今の日本映画とは俳優の魅力が違いすぎる。
[DVD(邦画)] 8点(2020-11-07 18:06:39)
8.  昭和おんな博徒 《ネタバレ》 
江波杏子が雨の中、自分の夫を殺した男の後ろからそっと近づいて前に現れた瞬間、いきなり敵討ちするシーンで加藤泰監督らしい緊張感漲る演出に流石だと思わずにはいられない。この映画、勿論主役の江波杏子が良い。かっこ良いのだが、脇を固める俳優陣の顔触れも素晴らしい。松方弘樹が中でもかっこ良く、列車に飛び込み自殺を図ろうとする主人公(江波杏子)を止めようとする松方弘樹、暴れまくるチンピラ達を1人で相手にし、追い払う松方弘樹と、どちらの松方弘樹がとにかくかっこ良い。終盤に出てくる天知茂との絡みも見応え有りで、加藤泰監督で主人公が女性の任侠映画と言えば藤純子主演の作品が有るが、同じ様に任侠映画としての面白さ、江波杏子のかっこ良さ、色んな意味でこの映画はかっこ良い人間が沢山、観ることが出来る。江波杏子にとっても、松方弘樹にとっても、代表作品であると言えるそんな作品です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-11-07 12:20:32)
9.  博奕打ち外伝 《ネタバレ》 
博奕打ちシリーズ最後の作品はシリーズ最高傑作、いや、博奕打ちシリーズだけさなく全ての任侠映画の最高傑作「総長賭博」のリメイク、二番煎じみたいな内容にこれはこれで面白い反面、寂しさ、虚しさを感じてならない。それは何故か?任侠映画の悪役、安倍徹が居ない。安倍徹も居なければ天津敏も居ない。他にも河津清三郎・名和宏も居ない。主役級の二人、高倉健、菅原文太も呆気なく殺されてしまう。金子信雄の扱いも不満が残る。何だあの変な髪型、エジソンか?女優陣に眼を向けると藤純子も居ない。この作品が制作された前に「関東緋桜一家」を最後に引退している。浜木錦子に関しては悪くは無いけど藤純子で見たかったし、総長賭博の時の桜町弘子の様な感情移入も出来ずという様に不満も有りながら、結局は最後まで観ることができるのは単なる任侠映画ではないドラマとしての面白さを見せる山下耕作監督の手腕による力が大きい。跡目問題で悩む男と男の苦しみ、苦しみという意味では高倉健の鶴田浩二、若山富三郎の二人に対する恩義から来る苦悩、松方弘樹の描き方に対してもきちんと描いてるのが素晴らしい。映画のラストの悲劇、此れでいよいよ任侠映画も終焉を迎える感じになって、寂しさを覚えてならない。
[DVD(邦画)] 7点(2019-03-06 19:29:02)
10.  白昼の死角 《ネタバレ》 
岸田森の焼身自殺から始まる只ならぬスタートからこれはタダでは収まらない予感通り、夏八木勲がどんどん変わって行く。夏八木勲に忍び寄る悪魔、島田陽子の美しくも悲しい姿にどんどん引き込まれていく。地獄の果てまで付いて行くと言う島田陽子の幸薄い演技、この女優さん程、幸薄い役が似合う女優さんは居ない。犬神家の一族の珠代さん、砂の器の高木恵理子に今作といい、幸せとは無縁な儚い女が似合う。他には役者の顔ぶれ、ギラギラした雰囲気、犯罪映画として見所満載!夏八木勲と藤岡琢也のやり取りは可笑しくて笑ってしまいます。可笑しいという意味では西田敏行の初登場シーンが釣りバカシリーズの浜ちゃんみたいで、笑ってしまう。犯罪映画には不向きな俳優が何人か居るが、それを補うだけのスリリングなストーリー展開に2時間半の長さも苦にならない。それにしても藤岡琢也の嘘芝居といい、西田敏行の浜ちゃんみたいな感じやら、まんまと騙される長門勇といい、本物の木下の丹波哲郎、誰もが役に相応しい顔触れを見せてくれているのが凄い。
[DVD(邦画)] 8点(2019-02-07 19:14:49)
11.  新仁義なき戦い(1974)
前作で完結した筈が再び制作された仁義なき戦いの新シリーズ第1弾だが、何だろう?キャスティングは相変わらず良い。特に初登場となる若山富三郎のど迫力が凄い。存在そのものが語る迫力が半端ない。金子信雄のいやらしさは現在で嬉しい。田中邦衛も相変わらずだし、色々と見所のある新しい仁義なき戦いの最初の作品としては悪くは無いが菅原文太の役名が変わり、前作までの痺れる格好良さが薄れ、単なるチンピラ風な人間に見えるのが残念です。他にも不満と言えば泥臭さ、作品全体を通してのギラギラした感じも薄れつつある。普通のヤクザ映画ぽく感じるのが物足りない。役者は皆、素晴らしい。昨今の日本の俳優のレベルからしたら数段、上である。それだけに前作までのヤクザ映画らしい群像劇としての面白さもあまり感じることが出来なかったのが残念でならない。
[DVD(邦画)] 6点(2019-02-05 20:10:58)
12.  仁義なき戦い 完結篇 《ネタバレ》 
本来なら前作で終わるつもりでいたが製作したのには深作欣二監督からのこのシリーズのファンサービスとして作った感が強い。菅原文太が刑務所に入れられ、なかなか出てこなかったり、大友役が宍戸錠に変更していたり、不満もなくは無いがそれでもこのシリーズの完結編に相応しい迫力ある演技合戦、凌ぎ合い、菅原文太と小林旭の二人が意見を言い合うシーンの迫力、松方広樹の相変わらずの目付きの怖ろしさ、金子信雄のスケベジジイぶりも健在だったり、野川由美子に対して、いいケツしとるのお〜、それに対する山城新伍のおっさん、よだれたれとるでえ〜のやり取りの可笑しさ、田中邦衛演じる槙原の死に様、死に様と言えば藤純子の看板に倒れて死んで行く桜木健一の死に様も印象に残る。藤純子の看板に抱かれる様にして死んで行くなんて桜木にとっては最高の死に方ではないだろうか?とにかく色んな意味でこのシリーズは全てにおいて役者の演技、迫力、死に様、昨今の日本映画では味わえない役者で観ることの出来るシリーズだと改めて感じると共に原爆記念日である昭和40年8月6日から始まるのを見て、やはり広島の街=ヤクザの街、仁義なき戦い=広島の街であるというイメージが強く感じられてならない。
[DVD(邦画)] 7点(2019-01-26 21:39:26)(良:1票)
13.  仁義なき戦い 頂上作戦
今回はいよいよ警察が絡んで来て、そこに流れる空気、相変わらず出てくる俳優陣の豪華な顔触れには毎度ながら感心させられる。盛り上がりに関しては前作が最高で、やや落ちる。ただヤクザ社会に於ける厳しさ、仁義なき戦いの名の通りの作品として、また広島のイメージ=ヤクザの街が見た人誰もが感じずにはいられなくなる作品 もう、このシリーズを見てしまうと他のヤクザ映画では物足りない。見る気が失せるぐらいとにかく凄い面子、迫力に圧倒させられます。
[DVD(邦画)] 7点(2019-01-19 18:13:01)
14.  仁義なき戦い 代理戦争 《ネタバレ》 
シリーズ最高傑作の名に相応しいヤクザ社会における厳しさ、掟が見事に描かれている。金子信雄の嘘泣き、そんな小池信雄に対して許しを得ようと、ゴマをする田中邦衛のセコさ、このシリーズ初登場となる二人、小林旭、加藤武の人間的魅力、他にも渡瀬恒彦、成田三樹夫格好良さ、そして、前作では脇役的形に回った菅原文太が再び主役級としての格好良さを見せてくれる。相変わらず出てくる面子の顔触れ、熱い演技、このシリーズを見てしまったら他のヤクザ映画などアホらしくて見ていられなくなるぐらいの画面から伝わってくるエネルギー、代理戦争の名の通り、ヤクザ同士の組と組の戦いが見られる凄い映画だ。
[DVD(邦画)] 8点(2019-01-09 19:18:43)
15.  恐怖の報酬【オリジナル完全版】 《ネタバレ》 
この映画の最大の見せ場である橋を渡るトラックが揺れる。凄い量の雨、風に揺れる橋、昨今の映画だと全てCGで処理してしまうだろうけど、そうしない映像表現の凄さ、これを見るだけでも大きなスクリーン、映画館で観る価値十分です。森からの脱出シーンの迫力も十分です。一本の映画としてもよく出来ている。ただ、個人的感想を言わせてもらうと、クルーゾー版の方が好きです。あのモノクロの映像からの不気味さ、怖さには敵いません。フリードキン版は見てるけどクルーゾー版は見た事が無い方にもこの作品を切っ掛けにクルーゾー版の方も見てもらえたらクルーゾー版ファンとしては嬉しい。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-09 18:25:54)
16.  仁義なき戦い 広島死闘篇
前作とは打って変わって、別の意味で半端ない熱量が迸る。菅原文太登場までが長い。女性の描き方が今ひとつだったり、それはドラマという意味での女性の描き方です。男臭さ満載の中での梶芽衣子の美しさ、前作には出てこない千葉真一の暴れぷり、成田三樹夫のスーツ姿の格好良さ、北大路欣也に小池朝雄、そして、そして、ヤクザ映画には違和感しかない前田吟がヤクザ映画に出てるという新鮮さと改めてこのシリーズは役者の演技、熱量が今の日本映画には無いものを感じずにはいられません。荒っぽさ、狂気、前作同様仁義なき戦いの名に偽り無し!改めて広島という街の雰囲気、一作目と同じく感じられてならない広島=ヤクザの街というイメージを決定ずかせてしまった作品ではないだろか!
[DVD(邦画)] 7点(2018-12-28 18:12:48)(良:1票)
17.  トラック野郎 突撃一番星 《ネタバレ》 
冒頭の夢のシーン、やっぱり観ていてトラック野郎と寅さんは似ている。UFOとの交信と言って自分で交信する為の道具まで使ったり、船旅で会った女とのやり取り、トラック野郎初登場となるせんだみつおに騙されたものの付き合いはじめることになってからの桃さんに男としての本能、惚れた女に対する分かりやすい馬鹿馬鹿しさなど笑わせ所が沢山です。中盤、ややダレ気味であるがそれを補う桃さんの魅力、惚れた女が別の男と結婚しようとしてる。その相手の男が事故により死にそうなのを見て自分のトラックに乗せて病院へ行こうとする姿に菅原文太が演じるからこそ男も惚れる魅力が桃さんにはある。菅原文太が桃さんなのか?桃さんが菅原文太そのものなのか?相変わらずやってることは馬鹿だけどそんな桃さんが私は好きだ。あっ、そうそう、ぐるぐるさんが書いてるけど金子信雄とのやり取りを見て仁義なき戦いを思い出してしまいました。
[DVD(邦画)] 7点(2018-07-08 12:10:18)
18.  田園に死す 《ネタバレ》 
始まって直ぐのかくれんぼ、不気味な表情で何も言わない少女、沢山の人達も何を考えているのか分からない不気味さ、恐山の風景のドロドロした映像、顔面真っ白な人達、顔が破けていて誰か分からない写真、沢山の鳴り響く時計、男が女の身体を触ろうとするのを障子の向こうから望く老婆に不気味な表情、空気女、サーカス、その他不気味なまでの笑い声等、何が何だか全く分からない。分からないが故に知りたい。そう思わせる映像の数々、映画が持つ映像表現で見せるこの摩訶不思議な世界観に見入ってしまいます。赤、黄色、緑、青、色の使い方がこれまた不気味さを象徴していて過去と現在、そして未来、人間の中に隠れてる狂気、夢なのか現実なのかという問い掛けを不気味な映像表現で見せる寺山修司の世界は寺山修司自身にしか解らないだろうけど1つ言えることは人は一度は過ちを犯す生き物なのだということ。これはそんな映画だ。最後に馬という言葉を発してはいけないという台詞を聞いて、何て残酷なんだ。競馬ファンにとってこれ程残酷な言葉、台詞はない。
[DVD(邦画)] 8点(2018-04-21 16:18:19)
19.  玄海遊侠伝 破れかぶれ
マキノ映画における勝新は座頭市シリーズの勝新とは違って、人情味溢れる優しさを全面に出している。困ってる人には精一杯尽くす。マキノ映画に出てくる主人公は何時も同じだ。頼まれたら断れない男の人情味を勝新が好演している。作品全体を通してやや湿っぽいものの、マキノ映画に流れるヒューマニズム、女性の描かれ方、安田道代演じるおりんが見せる愛する者に対する哀しさなどは他の監督では撮れない独特な物を感じることができる。最後にもう少し言わせてもらうとマキノ映画の勝新、もっと沢山、見たかった。高倉健とはまた違う勝新にしかないオーラが沢山、見られる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-03-12 19:22:59)
20.  激動の昭和史 沖縄決戦 《ネタバレ》 
数多くの娯楽映画を撮っている岡本喜八監督による戦争映画、沖縄の歴史を知る上で観て損の無い大作です。いや、正しくは観るべき映画と言うべきかもしれない。戦争に娯楽など無い。良いも悪いもない。丹波哲郎と仲代達矢のやり取り、会話は人間の愚かさを象徴している。それはこの映画の中で描かれている目を覆いたくなる残酷なシーンばかりで、米軍が殺そうとしているわけでもないのに次から次へと自決を図って死んでいく女学生、米軍からの攻撃から逃れて来た老人を追い返した挙げ句にスパイ扱いして狙撃して殺す行為、いずれも愚かな人間の行為である。戦争は人間を狂気へと変えてしまう恐ろしさ、沖縄も沖縄人も同じ日本、同じ日本人なのにまるで別として扱う人々の愚かしさ、岡本喜八監督による喜劇の作品を沢山、撮ってきた監督ならではの狂気、人間の醜い部分を余すところなく描いている凄まじい作品です。何度も言う様に繰り返し観て楽しむ映画ではない。しかし、沖縄の歴史を知る上で同じ日本人である以上、一度は観るべき映画だ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2018-02-13 18:18:27)(良:1票)
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