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1.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 
デジモン?親戚の家に用事があって出かけたら親戚の家の小学生が観てる横で観ていたら何だ?何だ?コンピュータウイルスか?パソコンの中で暴れまくる怪獣、どうやって倒す?気になり、気になり、お願いだから最初からじっくり見せてくれと小学生を説得して、また最初から見ることに! 子供向けアニメだと思うけど、いや、待てよ?今作は寧ろ大人が見て楽しめる作品だ!まるで現在のインターネット社会で実際、起こり得る怖さを見ることになる。電話のシーンで突如出てくる数字における恐怖、パソコン上で暴れまくる怪獣、新着メールが届いて、それを見る2人の少年、核ミサイルが迫り来る状況を何とかするべきだと立ち向かうシーン等、僅か40分の中でなんて濃いメッセージを持った作品だ! 正直言って、デジモンが何なんのかさえ分からないし、細田守作品に対してもあまり良い印象はないけど、細田守監督作品の中でもおそらく観てる人は一番少ない筈ですが、私にとってはこの作品が細田守監督のベスト作品である。作品の最後の方で消えていく怪獣の姿が自ら地球を守ろうという想いが感じられて感動的です。テレビシリーズを見てないと分からない欠点があるものの、子供向けアニメだと見ないのは勿体ないです。
[DVD(邦画)] 8点(2021-08-05 19:38:27)(良:1票)
2.  淀川長治物語神戸篇 サイナラ
昨年、亡くなった私が最も好きな日本の映画監督大林宣彦監督が生前、親しくしていた映画評論家、淀川長治さんの少年時代を中心に描いた作品で、淀川長治さんの映画に対する愛情の深さと同時に母に対する愛情の深さ、更に大林宣彦監督の淀川長治さんに対する思いがきちんと描かれており、この作品を見て改めて淀川長治さんの素晴らしい映画解説と大林宣彦監督の素晴らしい映画愛が伝わってきて、この2人の姿をもう、見る事が出来ないのかと思うと切なくなってきて、堪らない。淀川長治さんが大好きなチャップリン映画、私も大好きです。チャップリンと誕生日が4日しか違わない淀川長治さん、貴方の事は一生足りとも忘れた事はありません。それは大林宣彦監督の事も同じです。2人よりも大分先に亡くなったチャップリン、そして、淀川長治さん、日本が誇る世界の黒澤明監督を追うように亡くなった淀川長治さん、この作品で淀川長治さんの事を愛情を持って描いて見せてくれた大林宣彦監督、天国でいつまでも映画について語ってる姿を想像しつつ、この作品についてのコメントを終わりにしたいと思います。
[DVD(邦画)] 8点(2021-01-30 19:07:18)(良:2票)
3.  サイドカーに犬 《ネタバレ》 
何となくだけど相米監督のお引越しを思わせるような作品で、子役の自然な演技と竹内結子の自由奔放な感じが良い感じで見ることができた。2人が楽しそうしている場面、竹内結子の楽しそうな表情を見る度に竹内結子の死が何だか今でも信じられないぐらいに輝いている。この映画のヨーコの様に自由奔放でいられたらと思うと、本当に亡くなった事が悔やまれる。私自身、竹内結子と言えば朝ドラのあすかの印象が強くて、彼女の出ている映画はあまり見てないけど、きっとこの映画のヨーコの姿こそが竹内結子という女優像ではないだろうか?脇を固める俳優の中では古田新太が良いし、面白い。50円しか無かったら何をする?という答えが面白い。私もきっと同じでパックマンを選ぶかもしれない。何かこの映画、パックマンに麦チョコだのと昭和を生きて来た者としては分かるぐらい懐かしい。久しぶりにパックマンしたくなりました。テレビの中での犯人の真似して逃げる古田新太が面白すぎて笑える。そんな男の実の奥さんと竹内結子の喧嘩も見応え有り、竹内結子演じるヨーコが薫の本当の母親を頭突きでやっつけた瞬間の気持ち良さ、竹内結子がとにかく良い。竹内結子という女優の本来の女としての魅力ある姿がとにかく印象的です。何度も言いますが、竹内結子、竹内結子、竹内結子のヨーコの様に竹内結子自身が自由奔放に生きて行けたら今回の様な死は無かったんじゃないかと思うと本当に残念です。自由でいる事の難しさを改めて知らされた気がします。ヨーコと薫が本当に楽しそうにしてるだけで何だかホッとするそんな作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2020-10-01 21:51:43)(良:1票)
4.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル 《ネタバレ》 
予想通りの酷評、平均点の低さだが、そもそもしんちゃんとは何なんのか?と考えると子供向けアニメである。子供向けアニメとは幼稚と言う意味ではない。大人からの子供の為に向けたメッセージを感じながら楽しんでもらいたい。楽しみながら成長していく姿、しんちゃんのアクション仮面への愛に満ち溢れる姿を見て周りの大人達側一緒になって立ち向かう。アクション仮面のピンチに対して放つしんちゃんの台詞に心打たれるひろし、みさえ、その他大勢の大人、奴隷扱いされていた沢山の猿達をやっつけようとする大人達を見て泣き出すひまわり、そのひまわりの姿を見て猿達を逃がす大人達、この作品は単なるお馬鹿映画の様で作者からの熱いメッセージを感じる事が出来る。しんちゃん映画の凄さ、素晴らしい場面である。しんちゃんらしく馬鹿馬鹿しい笑いもしっかりと見せてくれるのも良い。しんちゃんが大好きなアクション仮面が生身の人間として戦う。それを応援するしんちゃん、しんちゃんの真っ直ぐな気持ちがストレートに描かれている点も私は評価したい。春日部防衛隊のメンバーのやり取りも笑える。特にマサオ君、あんた最高だ!大好きなあいちゃんへの思いからネネちゃんに助けられてるのに、あいちゃん!て笑わせてもらいました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-04-09 19:27:38)
5.  茄子 アンダルシアの夏
主人公ぺぺの葛藤が上手く描かれている。自転車レースにかける思い、兄も自転車レーサーのぺぺが兄の為では無く自らの意思で勝負してるのが良い。一見、単なる自転車レース映画、ジブリ映画みたいな雰囲気だがジブリ映画ではない。何故、レンタル屋さんの宮崎アニメの棚に置かれているのか不思議だ。確かに雰囲気、映像も宮崎アニメに似てはいるけどもののけ姫以降の宮崎アニメに見られる。感じると言った方が良い。説教臭さが無いのが良い。1時間にも満たない作品だけに映像で見せるにはどうするべきか?走る自転車、ひたすら走り続ける主人公、前を向いて走ることで過去を振り返るな!という監督からのメッセージとでも言う様な作品です。欲を言えばもう少しマシな声優陣を揃えて欲しかった。そんな不満も有るが夏の風景、写し出される街並みの素晴らしさ等含めて、色々と見応えのある作品です。
[DVD(邦画)] 7点(2019-04-04 22:04:41)(良:2票)
6.  チャーリー・チャップリン ライフ・アンド・アート
チャップリンの素晴らしい作品の紹介、その他チャップリン映画大好きな現役の監督や俳優のチャップリン映画に対する思いなどが語られている。チャップリンファンにとっては大好きなチャップリン映画の大好きな場面が沢山、見れるだけで嬉しい。この映画を観てチャップリンの様々な一面も見れて楽しく見る事が出来る。チャップリンの映像作家としての凄さ、素晴らしさ、どの作品もチャップリンにしか撮れない。チャップリンだからこそ描くことの出来るチャップリンの世界、チャップリンファンは必見です。間違いなく楽しく見れる素晴らしいドキュメント作品です。チャップリン映画を見た事が無い方にも是非、観てチャップリンの素晴らしさ、チャップリンが如何に凄い人物かを知って欲しいと思うし、チャップリンファンとして言わせてもらうならこのドキュメント作品を見て1人でもチャップリンファンが増えてくれたら嬉しい。
[DVD(字幕)] 9点(2018-12-08 09:38:48)(良:1票)
7.  おばあちゃんの思い出 《ネタバレ》 
未来から来た小学五年生ののび太の姿を見ても、疑うこと無く受け入れるおばあちゃんの優しさに感動すると共に泣けてきて仕方ない。人を疑がってばかりいることよりも信用して、全てを受け入れる温かいおばあちゃんの優しさにこの作品の素晴らしさが凝縮されています。五年生ののび太がおばあちゃんの夢を叶える姿が自分が昔、おばあちゃん大好きな子供であった事を思い出して、泣かずにはいられない。不二子不二雄先生の描く人間愛、この作品は全てにおいて温かくて優しい。ドラえもんの沢山の話の中でも泣ける話の筆頭であり、もう二度と戻れない過去、大人になれば忙しくて忘れてしまっていること、後悔してももう遅いと気付かせる厳しさも描かれている凄さ、色んな意味で人としての有り方を見せてくれる作品です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-06-22 19:33:23)(良:1票)
8.  アキレスと亀 《ネタバレ》 
武映画らしい、狂気と馬鹿馬鹿しさ、笑いにしてもヒールな笑いで単なる絵かきではない人生を描いている。絵が好きで好きでたまらない少年時代の主人公が自殺した母親のひたいから血を流している絵を描いてる不気味さから始まり、成年になってからも絵を描いてる姿での場面も馬鹿馬鹿しくて、そんな馬鹿馬鹿しさ丸出しな主人公を応援したくなる。沢山のペンキ、絵の具を乗せた自転車で壁にぶつかり、物足りないと車でぶつかり、死んでしまう仲間、武らしいです。この絵は?という問いに対するあらくまさんです。それは?あらくまさんの息子です。これは?娘です。と続くシーンの馬鹿馬鹿しさも武らしい。中年になってからの武演じる主人公の不気味さ、どんどんと狂っていく主人公の姿に監督北野武としての不気味さと拘りが見ることができる。トラックの運転手に絵を踏んで欲しいという後に事故が起きるあたりの恐さ、武映画は常に事故、人間の死というものを感じずにはいられなくなる。そして、絵に対する拘り、花に対する拘り、少ない台詞だけで物語を表現する映画作り、武にしか撮れない笑いと不気味さ、狂気に満ち溢れている映画です。20万のコーラをこれくださいと頼む妻との最後のシーンにやはりこの夫婦はこの夫婦にしか解らないであろう世界が見える。
[DVD(邦画)] 8点(2017-05-27 10:17:53)(良:1票)
9.  素晴らしき休日(2007)
これは、反則です。しかし、僅か3分、私の最も好きな北野武作品、キッズ・リターンの中でも最高のラストをまるで、あの名作映画のシーンを思わせるかの如く見せ方で、もう少し見せてくれてもという不満も、見た後にもう一度見たくなる魔力!これは武からの贈り物だ!こんなにも贅沢な3分て他にあるだろうか?
[DVD(邦画)] 8点(2016-09-16 19:57:53)(良:3票)
10.  監督・ばんざい! 《ネタバレ》 
これは、最近、流行りの作品に対する批判を描いている。北野武の持つ人間性がよく描かれている。受け狙いなど何処にも感じられない。だから当然、コケる。ヒットもしないし、好き嫌いも分かれるし、評価も割れる。つまらない。駄作だ!という意見のが圧到的である。しかし、この作品はだからこそそこが武の狙いであることを感じて見る作品だ!作品の中でどうすれば大衆に受ける作品を撮れるか?という事を模索しながら、俺は俺のやり方で映画を撮る。だからコケようが馬鹿にされようが金儲け主義には走らない。そういう作品を北野武としてもコメディアン、ビートたけしとしても色んな場面で見せてくれている。あの、ラーメン屋でのバトルなんて如何にも武らしく、ラーメンにゴキブリとか、空手の道場でのやり取りの馬鹿馬鹿しさも武ならではです。北野武自身が本当にやりたい、自由で何処までも馬鹿な、正に監督万歳!北野武万歳な作品です。
[DVD(邦画)] 7点(2016-09-16 19:12:46)(良:1票)
11.  TAKESHIS’
予想通り平均点は低いし、評価も辛口な人が多く、武映画の中でも評価が別れる 映画でもある。解りにくい映画ではあるから見ていても楽しいとかワクワクするとか笑えるとかというものなど一切無いが、武映画らしい不気味さは十分に見る事ができる。何人もの武が出てきては武自身が夢を見ていて、それを映像化しているこの世界観はやはりどこか変で不気味だ。これは武自身が見た夢の中で繰り広げる訳の解らない世界を映像化する事により、映画とは物語だけを楽しむ単なる娯楽だけじゃないんだよとでも言ってるみたいに思えてならない。物語だけを追っては解らないだろうこの武独自の世界、まるでフェリーニの映画みたいな解らないんだけど何故か見入ってしまう世界、武だからこそ撮れる映画だろうし、武じゃなければ考えられない映画でもある。
[DVD(邦画)] 7点(2015-02-24 21:50:39)(良:1票)
12.  灯台守の恋 《ネタバレ》 
如何にもフランス映画的な硬さや難解さはあまりなく、荒れ狂う波、水しぶき、男同士の友情に一人の女性を巡る人間模様が淡々と語られていく。打ち上げられる花火をよそに愛し合う男と女、そんなことは一切知らずに花火を楽しんでる沢山の観衆の笑顔が素晴らしい。ラスト二人の写真の中の笑顔を見つめて何を思うか?の女の表情やらこの映画は人間の感情表現が痛い程に伝わってきて、こういう映画を見ると昔も今もフランス映画は本当に人間の感情というものの描き方が上手いなて関心させられる。  
[DVD(字幕)] 8点(2013-06-21 22:00:17)(良:1票)
13.  マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶
イタリアが誇る名優マルチェロ・マストロヤンニと共演した沢山の女優さん、更に娘のインタビューなどを交えてのドキュメンタリー映画です。出てくる女優さんたちが皆、美しいことといったらない。そんな美しい女優との思い出やら何から何までこの作品はマルチェロ・マストロヤンニが如何に好かれていたかというものが見ていてよく解る。色んな意味で俳優としても一人の人間としてのマルチェロ・マストロヤンニという人の持っている人を惹き付ける魅力を改めて感じさせる作品にはなっている。興味深く見られるもののカトリーヌ・ドヌーブの姿が見られないのは凄く残念な気がしてならず。それにしてもカトリヌー・ドヌーブとの間に生まれた娘さん、父親であるマルチェロ・マストロヤンニに本当によく似ている。誰が見たってマルチェロ・マストロヤンニが父親だと解るぐらいである。
[DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 22:00:44)
14.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
「ゴジラ」映画と言えば真っ先に本多猪四郎監督とあの恐ろしい音楽が頭に浮かぶ。どう考えたって1954年に公開された一番最初の作品に敵うばずはないし、あんな凄い怪獣映画は他には存在しない。そのぐらい全てにおいて完璧だ。以降、どんどんと撮られてきた「ゴジラ」映画だがそのほとんどは駄作に近い。ゴジラを見世物のように仕立てるだけで怖さもなければストーリーも滅茶苦茶だし、色んな意味でもう止めて欲しいと思っていた中でのこの平成「ゴジラ」の登場である。監督は平成「ガメラ」の金子修介監督てことで期待して良いのか?しかし、今更また「ゴジラ」はどうか?と感じつつもこの映画はこれは私の最初の「ゴジラ」で感じた怖さ、ゴジラの登場シーンにおける恐ろしさの両方を感じることが出来た。久しぶりに面白い「ゴジラ」映画の登場である。箱根山での最初に首だけ出して現れる場面、最初の「ゴジラ」と同じだ。あの怖さがまさか平成になってから観れるなんて思ってもいなかった。本当はもっと高い点数でも良いのかな?とも思う。でもあのモノクロの大傑作に比べると劣る気がするし、それにどうせなら「ゴジラ」だけは白黒でお願いしたい。その方がもっと不気味さが感じられると思う。最後に天本英世が見られる「ゴジラ」映画は久しぶりのようにも思えて嬉しい。金子修介監督、もう駄目だと思っていた「ゴジラ」映画らしい作品を撮ってくれたことに感謝したいと共に子供の頃に好きで今でも好きな「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズも是非復活させてください。この監督さんだったら期待して良いし、期待出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 22:17:07)(良:1票)
15.  どら平太
市川崑監督に山本周五郎の原作と言えば同じようなキャスティングで「その木戸を通って」というのがある。あの映像の美しい世界に今度は活劇としての楽しさ、コメディタッチな雰囲気をという試みは買える。ただ全体的に単調と言うか?思ったほどワクワク出来るほどの面白味が感じられない。何か突き抜けるような爽快感が無い。映画的興奮、スリリングさに欠ける印象!丁寧に撮られてはいるがそれ故にもっともっとはじける笑いやら楽しさが欲しい。つまらなくはないが市川崑監督作品としては普通の感じです。この手のコメディタッチな時代劇は岡本喜八監督の方が相応しい気がする。フランキー堺か伊藤雄之助が健在だったらなあ!
[DVD(邦画)] 6点(2012-01-08 20:56:08)(良:1票)
16.  阿修羅のごとく 《ネタバレ》 
NHKのドラマも原作も全く見てません。そもそも私は向田作品が好きじゃない。だから期待もせずに観た。森田芳光監督死去のニュースを聞いて何日か経つわけだけど、これは観てないし、どうなのかな?ぐらいの気持ちで借りてきた。キャスティングに関しては素晴らしい。好きじゃない向田作品にしてはそれなりに楽しめたし、いや、思ったより楽しめた。大竹しのぶと桃井かおりの玄関先での壮絶なバトル、桃井かおりの放つピストルのおもちゃには噴出してしまった。黒木瞳の大人の色気、更に色気と言えば黒木瞳演じる長女の旦那を誘惑する女の木村佳乃の色気も忘れられなくなりそうなほどです。森田作品と言えば「ハル」ですっかりファンになってしまった深津絵里も良い。中村獅童演じるおかしな男にジャムパンが大好きなんです。大好きなんです。とか言っていきなり言われてそれでも一緒になることを選ぶなんて、何て良い女だ。深田恭子に関してはまあ、こんなもんかな?彼女には「下妻物語」の桃子のようなぶっとんだ役のが似合う。あっ、そうそう、四人の姉妹の母親役の八千草薫が如何にも昭和の良き母って感じで良い。女優陣に比べると男優陣は仲代達矢は良いが他がどうもいま一つ。小林薫の駄目ぷりも中途半端と言うか弱い。どうせ駄目男演じるならとことん駄目な男、例えば川島雄三監督の作品や成瀬巳喜男監督の作品に出てくる駄目男ぐらいの駄目ぷりが観たかった。小林薫の「女は阿修羅」って台詞を聞いて、なるほどね。女が阿修羅なら男は原だな?なんてくだらんことを思ってしまった。最後にもう少し!森田芳光監督「家族ゲーム」や「の・ようなもの」で見せた才気をもっと観たかった。良い役者と良い脚本にさえめぐり合えればまだまだ凄い映画を撮れるだけの実力はあるはず。それだけに61歳という若さでの死は残念です。ご冥福お祈り致します。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-27 21:28:42)
17.  シムソンズ 《ネタバレ》 
ベタ、思い切りベタである。何のひねりもない。至ってシンプル。この映画の主人公、四人の女の子達の姿は世の中の落ちこぼれと言われている人達、勉強も出来ない。だからと言ってスポーツもけして出来るわけでもなく、ドラえもんの「のび太」みたいな存在、コンプレックスの固まりである彼女達への応援であり、どんな理由であれ、何かに対して目標を持って頑張る姿は観ていて応援したくなるし、応援せずにはいられなくなる。和子と美希との衝突や同じように和子と史江との衝突、そんな間に入って何かしたくても不器用で上手く持っていくことの出来ない菜摘、コーチの過去の出来事、嘘付いてまで勝ちたくなかった為に正直に申し出て負けたという過去を知った彼女達がその後、絶対に嘘は言わないと約束し、衝突しあっていた四人が仲直りするシーンでの最後の嘘(史江の投げた五円玉が表なら続ける。裏ならカーリングを辞める。)はこれで嘘は最後にしようという現れであると感じることが出来るし、エンジェルスとの優勝決定戦で美希が和子に対して「このチームでオリンピックに行きたい。」と言う場面で本当の仲間になれた喜びを四人は感じることも出来た。最後の一投を和子の思うように託した他の三人の仲間意識、試合には負けたけど彼女達は試合で勝つこと以上に幸せな何かを掴んだに違いない。四人揃って観客、最後まで戦った相手チームに対しても精一杯戦った喜びを噛み締めて歓声、拍手に応える姿はこれこそスポーツマンに相応しい。0から始まる物語、たった1点だけどその1点取ることがどんなに嬉しいかよく解る。そういう喜びを味あわせてくれる映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-15 21:40:35)(良:1票)
18.  ハイジ(2005)
「ハイジ」の実写映画なんて存在しているとは知らなかった。これは明らかにアニメの方に思い入れがあればある程、軍配を挙げたくなるし、どうしたってアニメと比較してまう。するなという方が無理です。ハイジ自身は可愛いけど着ている服やクララの服の色、髪型も何か違う。アニメのクララに比べると健康そうで弱そうには感じない。おんじもペーターもロッテンマイヤーさんもクララのお父さん、お婆さんもほぼイメージに近くて、そういう意味では良しである。セバスチャンが二枚目なのは驚き。アニメで何度も見ては楽しんだり感動した場面が描かれている点は大いに評価しても良いし、映像も美しくて良い。ただやはり全体的な印象としては短すぎる。もっと観たかった場面もかなりある。あと、クララが立つのがあんなにも簡単なのはそれはないだろ?て思う。最後にこれだけは絶対に言える。少なくとも日本人が同じように自分達の国である日本のアニメを実写するとほぼ百パーセントに近く駄作になる。その原因の多くはアニメ、原作を利用するだけの金儲け主義に走り、元の話への愛を感じられないがそれに比べるとこの映画を撮った人達は愛というものを感じる。はっきり言えば海外の映像作家、監督をはじめとする関係者達には映画愛、アニメ、原作に対する愛情が感じられるという意味では日本人よりも上である。日本の監督をはじめとする人達にはその点をきちんと考えて作って欲しい。どう考えてもアニメには勝てない作品ではあるが、この映画にはとにかくハイジへの愛が感じられる。だから不満も多いけどそれなりに楽しむことは出来た。
[DVD(字幕)] 6点(2011-12-14 21:44:44)(良:2票)
19.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 
何だ。意外と面白いじゃん。ここでの点数の低さから全く期待せずに見たからかもしれないけど思っていたよりも楽しめたのはやはりニコール・キッドマンが可愛い。美しい上に文句無く可愛い。そして、面白い。眼をきょろきょろ動かす仕草、鼻をぴくぴく動かす仕草もどっちも本当に可愛い。この映画を見てやっぱり思った。ニコール・キッドマンには文芸作品よりも例え出来栄えは滅茶苦茶であってもコメディの方が圧倒的に似合うし、可愛く見える。もっともっとコメディ映画に出て欲しい。そんなニコール・キッドマンが魔法の世界よりも地球上で恋がしたいと願うのに対して馬鹿馬鹿しいと怒る父親のマイケル・ケインの可笑しさ、更にあのシャーリー・マクレーンの老婆も笑える。ニコール・キッドマンが直ぐに来て、電話に出てと頼んでいる後ろでくっついて動くシャーリー・マクレーンとの二人の馬鹿馬鹿しいやりとり、ストーリーはもう滅茶苦茶だけどニコール・キッドマンの魅力的な可愛さだけでつい半分の点数挙げてしまいくなる。雰囲気に酔いしれる為の映画だと思う。だからその雰囲気が私は楽しめたのでこんな高い点数にしてしまった。この映画の残念な点に関しては相手役だが、どう見ても猿にしか見えない。あんな猿野郎が俺のニコール・ギッドマンとあんな良い思いしやがってと嘆く男達がどれだけいただろう?
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-23 17:57:30)(良:2票)
20.  人生万歳!
すげえなあ!よくしゃべるし、そのしゃべりにしても半端なく、相手に対しても容赦なしの常にマイペースな年寄りが娘というよりも孫でも良いぐらいの若い女の子を自分のペースへと持っていくその持っていき方がとにかく凄い。ここまで口うるさい爺さんなのに嫌な気持ちにならずに普通に楽しめてしまったのはやはりあの爺さんがウディ・アレンじゃなかったからである。ウディ・アレンはとにかくもう監督と脚本に専念してください。この映画が楽しめたのはとにかくウディ・アレン自身が出てなかったからである。大笑いするほどではなかったけど所々で笑える場面もあったりして、ウディ・アレン作品らしい映画だなあ!と思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-19 20:31:04)(良:1票)
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