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プロフィール
コメント数 61
性別 男性
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1.  ターミネーター2
この「2」を観た後で,大昔好きだったTVドラマ「ジャイアント・ロボ」の最終回を思い出した。操縦者の草間少年の命令にひたすら従い戦い続けてきたロボが,敵ボスとともに宇宙で自爆するというシーン。“帰ってこい,ロボ!命令だ,帰ってこい!”と必死で叫ぶ主人の命令を無視しつつ,最後はボスもろとも大爆発。そして地球は救われた…そんな内容だった。子どもだった私は大変なショックを受けたようで,落ち込む息子を見かねた母親がTV局に手紙を書いたらしい。私はロボが命令を実行するだけの機械だと思っていたので,まさか自己犠牲という人間性を発揮するとは,まったく想像もしていなかったのである。そしてT-800。「2」の幕切れで,私はジェームズ・キャメロンはもしかしたらあのジャイアント・ロボの最終回を観ていたんじゃないか,と勘ぐってしまった。「1」では文字通りの殺人マシンとして描かれていただけに,「2」でのT-800はほとんど守護天使にしか見えないが,人間性を有さない一個の機械だという点においては,両者はまったく同一だということをつい忘れがちになってしまう。かたや“サラ・コナーを殺せ”,かたや“ジョン・コナーを守れ”というプログラムを,お互い遵守しているにすぎないのである。にも関わらず,同じT-800であると頭ではわかっていてもなかなかそう思いづらいのは,機械が人間性を獲得したからではなく,人間側が機械という対象に願望や希望などを投影しているからだと思う。私が「1」と「2」は初めから意図された連作ではないか,と疑っている理由はそこにある。つまり,両作に登場する共通のキャラクターのコントラストをくっきりと際だたせることによって,自律性を持たない非生物に映し出される人間の感情をいっそう強く表現できるからに他ならない。それは時には背筋が凍る恐怖であり,そして時には哀惜の涙であったりもする。「ターミネーター」を巡るキャメロンの意図とは,もしかするとそういうことだったのかもしれない。
[映画館(字幕)] 9点(2006-07-20 19:25:44)(良:1票)
2.  CUBE 《ネタバレ》 
もし最後に一人だけ生き残れたら,それはきっとアイツだろうな……と,開始十数分で何となくラストがわかってしまったのだが,もとより不条理そのものな内容だけに,謎解きはこの際問題にすらならない。“このあたりを話の落としどころにしよう”とか,“こうすれば客受けは良くなるだろう”などといった,観る者に媚びる部分も感じない。その辺をきっぱり捨てて開き直ったか,もしくは,それすら計算済みであえて奇妙極まる世界を構築したのかは不明だが,閉所恐怖症気味な私は,あの狭苦しい立方体の部屋を見ているだけで酸欠を起こしそうになった。こんなのがあそこのメンバーにいたら,見苦しい振る舞いをしたあげく,たちまちあの世行きですな。まぁそんな意味で,私には合わない映画。でも,楽しめました。映画では奇矯さより物語を重視する私ですけど,これは面白かったです。むしろ奇抜で異常な設定が,そこに放置された人間を歪めていくという心理ドラマとしての側面を強く意識させる。
[DVD(吹替)] 8点(2006-07-18 23:31:19)
3.  トイ・ストーリー
Pixerは大したものだ。今のところ全戦全勝ではないだろうか。クォリティに若干ばらつきはあっても(絵ではなくて),大はずれがないという点で誰にでも安心して薦められる。特にこの「トイ・ストーリー」,何度観ても面白い。この魅力はどこからやってくるのか。精緻を極めたそのCGか?それとも軽妙洒脱なセリフ回しか?何だかどれも違うような気がする。その本当の答えとは,とっくにオッサンになった私などではなく,率直な眼で物事を見渡せる子供だけが知っているのではないか。この作品を好きにならない子供が世界に何人いるだろう。そしてお気に入りだったオモチャをいくつも置き去りにしてきた我々大人は,ちくちく痛み出す内心を隠してこの作品を子供に見せるのである。最後に一言。「ジブリさん,これがアニメだよ!」
[ビデオ(吹替)] 9点(2005-12-29 15:23:25)
4.  プライベート・ライアン
スピルバーグの中に潜む,暴力への一種の憧憬が(本作以降顕著になってくる)意識的にしろそうでないにしろ如実に表れたオマハ・ビーチの光景。正直言って吐き気がする。が,戦場で生き残る者と死んでいく者との間を分かつのは,弾丸の多さでもなく,剛勇でもなく,ちょっとした運だけなのだということを教えてくれる意味で,本作は戦争映画として優れていると思う。手を挙げて降伏しようとしたドイツ兵をはずみで撃ってしまったりとか,弾が尽きたらヘルメットをぶつけ合うといったシーンは,実際の白兵戦らしいというか,ああなるんでしょうね。私は今まで戦争というものを斜に構えて考えていたが,これを観てただひたすら恐ろしいと思った。あんな地獄は嫌だと。それは誰しも当然ではあるが,その至極当たり前のことをこれほど直截に表現した映画は,あまり記憶にない。だからこそ,一人の兵士を戦場から連れ出す命令を出した政府と,その血みどろの戦場の中任務に赴く登場人物達との乖離が浮き彫りになる。感傷とか意義などとはまったく無縁のところで,戦争という鋼鉄の歯車がひたすら人間の生命を挽き潰していく。そのことが恐ろしい。なお冒頭とラストではためく星条旗について辛口の意見が多いですが,あの逆光の中で色を失った星条旗には,少なくとも私にはアメリカ主義的な意図は感じられませんでした。
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-29 12:53:17)(良:2票)
5.  ジャッカル
このキャストと脚本でもって,本気で「ジャッカルの日」をリメイクできると思ったのかどうかは知らないが,本当にやってしまった時点で,全員フレッド・ジンネマンに土下座しなければならない。いいかげんにしないと,草葉の陰から本当に祟られるぞ,そんなことを思いながら観ていたら,ジャッカルがただのビッグマウスだとわかって,一層げんなり。世界最強って,その程度か?それにしても冷血マシーンを演じるには,ブルース・ウィリスは体内温度がまだ高そうだ。というより,完全なミスキャスト。結局リチャード・ギアが得をしただけ(いや,むしろ……)。リメイク大失敗の巻。2点。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-12-25 11:27:47)
6.  クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦
劇場版クレヨンしんちゃんは,この辺りから“泣き”の要素が濃くなってきますね。「ぶりぶりざえもんの冒険」のくだりは,自分でも意外なほど涙腺が緩くなってしまった。「オトナ帝国」も「戦国大合戦」もぐっときたが,この2作はがぶり寄りたい対象を大人にスイッチしている。そういう観点でいくと,本作は大人も子供もつかんでしまうバランスの取れた良作と言えるだろう。ぶりぶりざえもんのキャラが凄まじいほど面白いが,個人的にはオカマの助手がツボにはまった。7点。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-21 10:08:39)
7.  山猫は眠らない
これを観たとき,まさかシリーズ化されるとは思わなかった。1・2と観て(3は未見),独特の存在感を匂わせるのは本作だが,オンリーワン的な雰囲気をぷんぷん放つゆえに,シリーズにするにはそぐわないと感じた。とはいえ,戦争映画好きのツボをついた渋い作り方は見応えがある。“狙撃道”というものがあれば,この作品にはそれが横溢している。レンタル化された当時,在日米軍基地でしばらくレンタル数No1だったというのも,職業軍人が認めたということだろう。BGMを極力排したことも,緊張感を醸し出すことに一役買っている。ただし,トム・ベレンジャーを通して見えるのは,“滅びの美学”ではなく,一発の弾丸を介して命のやり取りをすることへの空しさである。ふと見せる疲れたような表情に,自らの仕事に対しての内面の葛藤が色濃く出ていた。佳作ではあるが,心に残る。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-12 10:29:56)(良:2票)
8.  平成狸合戦ぽんぽこ
タヌキが昔からのテリトリーを人間から取り戻すべく奮闘するという題材自体,調理次第ではおいしくなったはずである。なのに,この抹香臭い内容はどうしたものか。そもそもタヌキ如きに人間様がコロコロ化かされたり,ましてや殺されたりと,もはややりたい放題なのがいけない。観ているうちに微笑ましいどころか,だんだん腹が立ってきたのは私一人だけではないはずだ。怪談・奇譚の類は百鬼夜行のシーンを見ればわかるように,絵空事としてしか受け入れられていない。そのことに気づかないタヌキ達が哀れではあるが,かといって共感は湧いてこない。環境保全も大事だ。だがそれ以前に人間も生きるのに大変なのである。そういう部分も描いてほしかった。このままでは何だかアンフェアな気分になって,不満だけが残る。「火垂るの墓」でケチョンケチョンに酷評した罪滅ぼしと思って観たのだが,藪蛇になってしまった。1点。ときに高畑さん,もう映画づくりとはすっぱり縁を切って,砂漠に植物を植えるようなエコロジー事業に情熱を傾注してはどうですか。あなたの生真面目さと文明批判の姿勢は,そういうところで絶対活用できる。嫌味や皮肉ではなく,本当にそう思うよ。
[ビデオ(字幕)] 1点(2005-11-07 15:59:00)(良:2票)
9.  女優霊(1996)
普通に面白くない。けっこう期待して観たんだが…湿った怖さを演出しようとするばかりで,「これは映画なんだよ」という至極当然な部分を思い切りはずしている。これじゃ「本当にあった!呪いのビデオ」の類とあんまり変わらんじゃないか。だから,柳ユーレイが足を引っ張られていく最後のシーンは,そのことに突然気づいた中田監督が埋め合わせをしようと無理矢理とってつけたとしか思えない。そんなわけで3点。
[ビデオ(字幕)] 3点(2005-11-04 07:35:22)
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