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1.  ベスト・キッド(1984) 《ネタバレ》 
これは当時映画館で観ました。全体の雰囲気としては「アメリカ青年の青春ドラマ」という感じでしたが、派手な格好つけは無く、質素でシンプルな感じが良かったです。日系のミヤギさんが良かったですね。もの静かで、空手を教えるのではなく「空手の道」「人の道」を教えるという高尚な人柄だったのが余計に心を動かされました。また心得として、道を歩くときは右か左のどっちかであり、真ん中を歩くと車にひかれて大けがをする、すなわち「やるかやらないか」が大事で、中途半端に知ったかぶりだと大けがをする、という台詞がありましたが、これはもの凄く納得いく言葉でした。実社会で生きていくためにも大切な考え方ですね。最後は力・倒すことがすべてであるという考え方の相手に「素直でしなやかな強さ」で見事に打ち勝つところも感動でした。ミヤギさんのうれしそうな笑顔がいつまでも心に残ります。
[映画館(字幕)] 9点(2024-05-02 15:56:28)
2.  エアポート’77/バミューダからの脱出 《ネタバレ》 
35年くらい前からTVで放映するたびに観てきました。前回の空の舞台から、一変して海の中へと変わったことが斬新でした。きしむ機体、迫り来る水が何ともリアルで手汗握ったのを覚えています。まあ「ポセイドン・アドベンチャー」の影響大なのは明らかですが、救出方法がまた斬新で面白かったです。ジャック・レモンの珍しい真面目な演技も良かったですね。今後も放映されるたびに観てしまいそうです。
[地上波(字幕)] 7点(2024-05-02 15:19:11)
3.  八甲田山 《ネタバレ》 
この映画は小さい頃から何度も観ています。実際にあった悲惨な事件なのでなかなか簡単に「良い・悪い」の評価は難しいです。準備不足・無能な指揮官など色々考えさせられる教育的な意味でも貴重な映画ですね。神田大尉と徳島大尉との交流、八甲田で出会う予定などのエピソードは映画独自の脚色だったのは驚きでした。しかしその部分がこの映画の一番の見どころだったと思います。神田大尉と徳島大尉が八甲田で出会うシーン、棺で対面するシーンは何度観ても涙が止まらないです。個人的な意見ですが、高倉さんには是非「二百三高地」に出演して頂きたかったです。こういう軍人の役ははまり役だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2024-02-28 13:31:42)
4.  ロッキー2 《ネタバレ》 
この映画はパート1と合わせてひとつの映画というイメージですね。前回試合にはやぶれましたが、大きな達成感を得て人生が大きく変わります。しかしエイドリアンの不調によりまたも下り坂になってゆく。前作は男の戦い、今回は女(エイドリアン)の戦いでしたね。前作のレビューでも語りましたが、ロッキーが周りの人々をいい意味で巻き込んでゆく(ふるい立たせてゆく)が今回でも感じました。エイドリアンの「勝って!(Win)」という台詞は「試合に勝つ」という意味もありますが、私には「Win Win」、つまりあなたも私も、そして周りの人も相乗効果でいいことがある、という大きな意味にもとれました。最後のミッキーと抱き合うシーンでエンド、が感動でした。
[地上波(吹替)] 8点(2024-02-28 13:18:32)
5.  シンドバッド黄金の航海
シリーズ中最もキャラが豊富で楽しい映画ですね。やっぱりNo.1はカーリです。あの無表情な顔で振り向かれたら腰を抜かすと思います。カーリに助演女優賞を!
[DVD(字幕)] 8点(2023-04-13 16:31:36)
6.  シンドバッド虎の目大冒険
とにかくミナトンの存在感がいいですね。無言で命令に従うだけですがインパクトが凄いです。ミナトンに助演男優賞を!(男なのかな?)
[DVD(字幕)] 6点(2023-04-13 16:27:26)
7.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
素直に感動しました。同時にこんな残酷な出来事がそう遠くない昔に実際にあったんだ、という衝撃も大きかったです。他の方の感想として、賞を意識している、実際の不幸な出来事を金儲けに利用している、などの意見がありますが、それは違うと思いました。そういうものは映画を観た人が評価することであり、結果論で後からついてくるものです。そんなことより「こんな歴史を繰り返してはいけない」という教訓を少しでも多くの人に残した、この事実を評価したいです。印象的な台詞では、シンドラーがドイツ兵士に「殺人者としてではなく、ひとりの人間として家に帰りなさい」というものです。この台詞が事実だったのかどうかはわかりませんが。
[DVD(字幕)] 9点(2021-08-20 16:55:48)
8.  バック・トゥ・ザ・フューチャー 《ネタバレ》 
当時小学生で劇場で観ました。最近改めて観たのですが、当時も今も10点です。なぜこんなに面白いのか、なぜこんなに愛される映画なのか不思議な映画です。ストーリーが良い、音楽が良いなんて当たり前で、もうそんなレベルではないです。あえて言えば、タイムトラベルの話なので、当時の若い人とその親の世代の両方が楽しめます。よく言う子供からお年寄りまでみんなが楽しめるということです。また、母親が子供に恋するという発想も面白いですね。さらに登場人物の「成長」というテーマがいいですね。若いジョージは臆病な性格から頼れる男に成長します。マーティもそんな父親を見て尊敬のまなざしに変わり、後半はぐっと大人っぽくなっています。別れのシーンの「おかげでいろいろ勉強になった」というセリフにそれが表れていて名シーンですね。さらにドクも研究に明け暮れる変人から、マーティとのかかわりによって人間味あふれる人物へと成長しました。さらにこの映画を観ている観客も笑いと勇気をもらっていろんな形で成長していくのではないでしょうか。かたい話になってしまいましたが、この映画は「映画とは夢と希望を与えてくれるエンターテイメント!」という視点で見れば、映画史上No.1と言ってもいいのではないでしょうか。
[映画館(字幕)] 10点(2021-07-29 14:28:19)(良:3票)
9.  ロッキー4/炎の友情 《ネタバレ》 
この映画は当時映画館で観ました。すごく話題になっていて大ヒットでした。ただ若い人向けにエンターテイメント性を意識しすぎたせいか、映画としての完成度はいまいちだったように思います。とにかく音楽が派手。あとロッキーが垢抜けすぎていて、かっこ良さをアピールしすぎていました。要はスタローンのプロモーション映画のようなイメージです。まあ映画としては大ヒットだったので、成功と言えば大成功でしたが。
[映画館(字幕)] 6点(2021-07-18 17:32:38)
10.  復活の日 《ネタバレ》 
何度も鑑賞してきましたが、相変わらず面白い映画です。 前半のウイルスが全世界に広がっていく光景はリアルかつパニック映画の王道ですね。 日米の豪華キャスト出演なので、当時の角川映画の最盛期のパワーを感じさせてくれます。 地震、自動報復システムなどの次から次への展開も強引ながらも興奮が持続します。 南極基地内でのひとつの社会の女性問題は考えさせられました。 「女性ひとり守れない社会なんてあっても意味が無い」という訴えはかなりグサッときました。 また、個人的にこの映画での名場面は、最後の方の古びた教会での死者との無言の会話のシーンです。 ここまで来るともう声も出ない、という感じがひしひしと伝わって来るいい場面でした。 今の世の中、こういう細菌テロなども絵空事では無いかもしれないと考えると、観終わったあと妙に怖い気分に なりました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2020-01-11 21:39:19)(良:1票)
11.  キリング・フィールド 《ネタバレ》 
かなり昔にTV放送でみたことあったのですが、改めて観る機会があったので再度鑑賞しました。 リアル・ドキュメンタリー路線でかなり重たい映画でした。 ポルポトの大虐殺のことは浅い知識で知ってはいましたが、こんなにも悲惨な歴史だったのですね。 鑑賞途中で泣いてしまいました。 実際の歴史を受け止め、考えながら鑑賞してしまうので、純粋な評価は難しいですが、やや甘い展開が 気になりました。 恩人が行方不明なんだからせめて現地に行って探してあげればいいのに、と感じてしまったのでラストの再会にあまり 感動を受けなかったです。「イマジン」も何か違うような・・・など。 あくまで「シネマレヴュー」なので、この点数です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-11 21:13:18)
12.  九十九本目の生娘 《ネタバレ》 
長い間観たかった映画ですが、奇跡的?にCS放送で観れました。 この時代の映画にしては結構しっかりした構成だったと思います。 いわゆる地方に古くから伝わる伝説・伝統をいまだに続けている部落の人々の話ですが、漫画になりすぎず、 かと言ってリアルになりすぎず、ギリギリのところでうまくまとめた感がありました。 横溝作品が好きな人には十分に楽しめる映画だと思います。 ロケーションがとてもきれいで(白黒画像ですが)、ノスタルジックに浸れる映画でもあります。 カラー作品だったらもっと評価が上がるかもしれません。 めったに観れる映画じゃないのが残念ですが、是非ともリメイクして欲しい作品です。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-01-11 20:57:12)
13.  ミッドナイト・ラン 《ネタバレ》 
何度も観ていますがCSでたまたまやっていたのでまた観てしまいました。相変わらず面白いですね。大人向けの軽快で粋なつくりで何度観ても見入ってしまう映画です。全体的に軽いタッチですが、短いながらも分かれた家族との再会、過去のエピソードなど心打たれる場面も印象深いです。会計士のキャラもいい感じです。言いたい事をずばずば言って最後に一言引っかかることをつぶやく、このパターンのやりとりも面白いです。FBIもマフィアもいいキャラですね。憎めないキャラばかりの映画って観た後非常に気持ちがいいです。ラストの別れも素敵でした。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2018-07-17 13:54:02)(良:1票)
14.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
前作は最高傑作で文句なしの作品です。その続編をつくるからには観る側も覚悟しないといけないと思いつつ鑑賞しました。感想は「う~ん」でした。レプリカントの繁殖能力という発想はとても面白かったのですが、それなら余計に「人間」からの視点で描かないと意味がなくなってしまうと思います。また、途中から何となく話が「ターミネーター」っぽくなってきたのも残念な理由の一つです。ただ、最新のCGを駆使しつつも「見せびらかし」度は抑えて、カラーはややモノトーンっぽくして全体を落ち着いたトーンでまとめたのは悪くはないと思います。しかし前作は1982年でしたが、前作のミニチュアを駆使した「絵」のほうがリアル度が上なのは、やはり「こだわり」「愛着」の大きさの違いなんだろうなと改めて思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2018-07-16 15:26:47)(良:1票)
15.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 
ようやく新シリーズ全部観ました。いろんな映画のネタが詰まっています。あの大佐はもろ「地獄の黙示録」ですね。何か意識しているのでしょうか。なんとなく猿たちはベトナムの人々で、アメリカ(人間)の支配下にあり、アメリカのいざこざに巻き込まれそれが脅威となっている、と解釈できるのかも。いや、逆に、人間がベトナムの人々で大佐によって洗脳され、そこから抜け出せないのかも、と考えもしました。つまり別の意味合いを含んでいれば面白いのですが、それが無ければあまり見所のない作品だな、という感想です。
[DVD(字幕)] 7点(2018-07-14 22:54:49)
16.  転校生(1982) 《ネタバレ》 
放送されるたびに観ているのですが、改めてレビューします。初めて観たのはTV初放送のときでしょうか。小学校低学年だったので「なんか面白い男女だなぁ」くらいしか思っていなかったのですが、改めて観ると何ともノスタルジックかつロマンチストないい映画です。というのも私は尾道出身なので、普通の人の10倍はノスタルジック度が高いと思います。尾道の坂、駅前から出る連絡船、商店街、まだ一つだけの尾道大橋等数えたらきりが無いです。どうしても昔懐かしの気分が先行して純粋な評価が難しいですが、あえてひとつの映画として評価した場合でもこの点数です。主演二人の演技がなんとも飾り気がなく非常に素敵です。お互い違う立場・視線で物事を見るうちに、自分が今まで気づかなかったものが見えてくる。それが思いやりであったり、勇気であったり、親切心であったりと。この映画を観たあとなぜかチャップリンの映画を観たあとのような「やさしさ」を心に与えられたように感じました。また時が経って、思い出したようにこの映画を観たいです。余談ですが、駅前から出ていた因島行きの水中翼船の待合室の受付が小さなおもちゃ屋さんになっていて、ガラスショーケースにミニカーがびっしり置いてあったのを覚えています。死ぬほど欲しかった。いい思い出です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2018-01-19 21:17:00)(良:1票)
17.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
小学生(40年前)くらいから何度も観ていますが、最近改めて観る機会があったのでレヴューします。当時はチャップリンの動きに対して笑っていた映画ですが、改めて観ると笑いの部分はもちろんですが、感動して泣いてしまいました。結婚して子供のいる自分ですが、この感動は、他のどんな恋愛・人間ドラマを描いた映画よりもシンプルかつ純粋です。刑務所にいる方が快適で、わざと刑務所に逆戻りする場面がありましたが、現代の世情がそのままあてはまっているので正直ゾッとする感じもします。しかし、最後はそれでも前を向いて歩こう、と二人は去っていきます。昔も今も結局人生の根本の考え方・姿勢というのは変らないのですね。最後の「スマイル(笑って!)」という台詞は音声は無かったですが、私にははっきりとチャップリンの声が聞こえました。全世界の人にも届くといいですね。
[地上波(字幕)] 9点(2018-01-03 20:55:31)(良:1票)
18.  龍の忍者 《ネタバレ》 
レビュー少ないですね。30年ぶりくらいに久々に観ました。小学生当時は「空飛ぶギロチン」のようなカルトものの仲間だと思っていました。アクションは結構すごかった記憶があります。改めて観てみるとやっぱりそんな感じです。アクションはいいんですが、もっと丁寧につくればいいのにともったいなく思います。忍者とクンフーのそれぞれ長所を生かしたアクションは面白いのですが、最後の取って付けたような祈祷師?が蛇足です。途中のインチキ祈祷師のボスらしいですが、最後の方ではとっくに忘れていました。例えば忍者組織が悪者で、真田広之の忍者が忍者組織に消しにかかられるのを、コナン・リーと競合して戦う、というシリアスな話にした方が真田広之のキャラを生かせると思いました。悪い意味で80年代のジャッキー・チェンのゆるさ具合の影響が強い作品だと感じました。日本で例えると、当時の「カンフー・チェン」かな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-07 18:38:54)
19.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
これは何度観ても面白いですね。自分の中ではパニック映画というよりロードムービー的な冒険映画という感じです。サメは確かに怪物級のサイズですが、あくまでモンスターではなく「サメ」の範囲を超えていないところがいいです。専門家を呼んできてあれこれと正体を暴いていく過程が、何ともワクワクします。「激突」を動物に置き換えたら「ジョーズ」になったという感じのなんともシンプルかつ分かりやすい大好きな映画です。
[地上波(吹替)] 10点(2017-09-25 16:05:32)
20.  猿の惑星 《ネタバレ》 
もう何度もTVで観て、放送されるたびにまた観てしまう映画です。この映画、オチがわかっていてもなぜ何度観ても面白いのでしょうか。映画の感想よりもそちらの方が気になるくらいです。ありえない話だけれども、ひょっとしたらあり得るかもという「ゾンビ」に近い世界観への憧れというのが自分の中にあるのかもしれません。最期のテイラーの叫びは「人間の愚かさの代弁」ですが、このシーンは現代の世界状況を見ていると絵空事ではない気がしてきます。
[CS・衛星(吹替)] 10点(2017-09-25 15:43:39)
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