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自己紹介 2006年春にレビュワーにしていただきました。よろしくお願いします。

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1.  インテリア
ウッディ・アレン苦手なんですけど、これはコメディじゃないからなあって思ってみましたが、やっぱりダメでした。次女と母親の関係が焦点なんでしょうけど、もう少し描き込んで欲しかったと思います。
[映画館(吹替)] 4点(2008-02-10 09:44:22)
2.  オリエント急行殺人事件(1974) 《ネタバレ》 
ミステリーとしても傑作なんでしょうけど、ヒューマンドラマとしても優秀な作品です。登場人物が多いせいで一人あたりに割ける時間は短いにもかかわらず、登場人物(犯人)に完全に感情移入してしまいました。最後の謎解きのシーンで、一人づつがナイフを振り下ろすシーンでは、不覚にも涙がボロボロでおちてきてしまった。映像もとっても凝っていて美しいです。最高のシーンは、ポアロのガラス越しにローレン・バコールが血の付いたナイフを持ち上げてみせるシーン。ドキッとしました。
[映画館(吹替)] 8点(2007-11-18 16:36:06)
3.  未知との遭遇
人間は誰でも心に宇宙を抱えているもの。この作品は、スピルバーグの心の内を表現した叙情詩なのだと思います。そして、二十世紀最高の美しさをたたえた映像作品です。大スクリーンで観られなかったのが本当に残念です。
[DVD(字幕)] 10点(2007-01-06 22:38:15)(良:1票)
4.  ネットワーク
現在でも、視聴率稼ぎのためのトラブルは大変な問題です。また、放送会社のM&Aにしても、日本でもついこの間も起こりそうになりましたよね。ピーター・フィンチのようなテレビ出演者って、男女を問わず日本にも複数いて視聴率稼いでますよね。このように、30年の年月を越えて未だ古めかしくならないテーマを映画化したシドニー・ルメット監督は素晴らしいなあ、と思いました。
[地上波(字幕)] 7点(2006-12-28 21:36:44)
5.  大空港
70年代の災害もののはしりだとか。この後、ポセイドン・アドベンチャー、大地震、タワーリング・インフェルノ等が製作されたと聞きます。本作もシリーズ化されたらしいです。今観ると、ややおとなしい感がありますが、グランドホテル形式にのっとって、空港と旅客機の中の空間でそれぞれの人間の人生模様を描いた秀作です。人間を描くには、この程度のトラブルがちょうどいいかと思います。バート・ランカスター、ディーン・マーティン、ジョージ・ケネディー。骨のある男性を中心としたドラマに、うまくジーン・セバーグ、ジャクリーン・ビセット、そしてヘレン・ヘイズがからまってまとまりよく仕上がっています。
[DVD(吹替)] 8点(2006-12-28 21:36:03)
6.  野性の少年
良きにつけ悪しきにつけ、この種の映画はどうしても奇跡の人と比較してしまいます。あちらは、壮絶な戦いで感動的、本作品はやや平板で記録映画のように進んでいきます。坦々進行するドラマの中にトリュフォーの優しさが込められている。そんな感じを受けました。好印象の作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2006-12-22 22:00:15)
7.  私のように美しい娘
ベルナデット・ラフォンに共感できるかどうかは別として(普通共感できませんよね。お~恐)、ここまでの悪女ぶりを発揮してくれたらかえって気持ちいい。なんかトリュフォーの映画ってプラス1点したくなりますね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-07 21:44:07)
8.  ペーパー・ムーン
はずしたところのないピタッと決まったコメディの傑作で名作です。100分強の中に無駄な描写は全くありません。なので、退屈することなく最後まで楽しめます。120分が主流になっている最近の映画のなかには、最初の20分ぐらいストーリーと無関係な退屈な人物設定や背景設定に費やす作品が多いですが、この作品はストーリーを展開しながらその中で人物設定をしていくという、当然ですが、みごとな構成の作品です。白黒にしたのも、時代の雰囲気が出ていいですね。コメディー部門の作品の中では満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2006-09-10 20:28:36)
9.  映画に愛をこめて/アメリカの夜 《ネタバレ》 
好きなんですよね、この映画。最後に向かって一直線に盛り上がる展開があるわけでもないし、トリュフォー得意のドキっとするようなオチがあるわけでもないんです。映画に関わる人のいろんなエピソードが組み合わさりながら、作品完成までの過程が比較的地味にあまりメリハリ無く描かれています。それでも、派手さが無い分、逆にリアリティーがあって、自分も映画製作の現場にいるような気分に浸って楽しむことができる作品です。セリフのないシーンの音楽の使い方も上手です。公開時リアルタイムで観ていれば、もっと点数高かったかと思います。ちなみに、ネコのシーンは「柔らかい肌」に同じシーンがあるのでその時の苦労話ですよね。イタリア人女優のセブリーヌは、トリュフォーがロッセリーニからさんざん聞かされたバーグマンの悪口がモデルになっているらしいです。アレキサンドルが交通事故で死ぬのは、「ジャイアンツ」撮影終了間際のジェームズ・ディーンを思い出します。こういう謎解きのような、宝探しのような楽しさもありますね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-24 22:35:13)
10.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 
戦争で引き裂かれた男女の物語はたくさんあるのでしょうが、この作品は群を抜いて哀しい作品です。ソフィア・ローレンも哀しい。マストロヤンニも哀しい。そしてマストロヤンニのロシア人妻も哀しい。3人が3人とも哀しいのです。時々観たくなる、でも、観るには相当な覚悟とエネルギーが必要な作品です。明るい空と、美しいひまわり畑、美しくも悲しい音楽。そして、せつない物語です。
[映画館(字幕)] 9点(2006-05-27 10:45:42)
11.  アニー・ホール
有名なラブコメなのですが、意外とあっけなかったですねえ。ラブコメ観るとたいてい最後は泣けるんだけど、この作品では涙は出なかったです。でもまあ、男女の心の機微なんていつの時代でも同じようなものなので、共感できる部分も多いです。後で惜しくなって撚りを戻そうとしても、一回ダメって言ったらダメなもんだしね、女の子は。作品もテンポ良く面白いと思います。ただ、明るい顔してマリファナ・コカイン(だったかなあ?)でセックスといわれると、どうしても時代感がでてしまいます。公開当時に観ていれば、もうちょっと高い点数になるのかなと思います。
[DVD(吹替)] 6点(2006-05-20 23:01:05)
12.  アデルの恋の物語
イザベル・アジャーニ。精神に異常をきたした女性を演じさせたら、彼女の右に出る女優さんはいません。彼女の多くの主演作の中でも、ヴィクトル・ユゴーの次女を演じた本作品と「カミーユ・クローデル」は、ほぼ同時代に実在した人物が、次第にそして完全に狂ってゆく過程を見事に演じています。アジャーニの一人芝居と言っても良いような作品です。彼女は、最高の演技を残した作品を、最初の主演作で手に入れたのだと思います。トリュフォーの作品というよりも、アジャーニの作品ですね。全体的に色調が絵画的なのと、最後の独白(ナレーション)が妙に明るく希望に満ちているのはトリュフォーの演出なのかな。満点の作品です。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-05-13 16:55:42)
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