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1.  踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 《ネタバレ》 
湾岸署が移転することとなり、荷物整理などで署内はてんやわんやの大忙し。主人公・青島も引っ越しの責任者として忙しく動き回っていた。そんな中、署内に保管してあった拳銃3丁が盗まれる。その後に発生した2件の殺人事件では、それぞれの遺体の傍らに盗まれた拳銃が1丁ずつ置かれていた…。  これまで『踊る大捜査線』にはほとんど触れたことがなかったが、2024年10月にテレビドラマ版の再放送があり、それと並行するように『THE MOVIE』『同2』・本作・『容疑者 室井慎次』もノーカット放送された。かなりの話題作だったから観てみようかという好奇心に、今後はこんな機会もほぼないだろうという気持ちが重なり、よく似た立場の妻とテレビ版全話および『THE MOVIE』『同2』『容疑者 室井慎次』を視聴、その次の日に本作を視聴したのだった。  本作はこれまでの劇場版と違い、一人の黒幕によって事件が引き起こされていく図式になっている。その分、物語がシンプルになり、流れがわかりやすくなった。  テレビ版から10数年経ったこともあり、青島をはじめとする古株の湾岸署員たちにもトウが立ってきた。彼らから若々しさが消えはじめ、中年の雰囲気さえ漂いはじめた。今作で若い署員が導入されたのは、彼らの若さによって作品に活気をつけるためだろう。そんな彼らは思った以上に物語に溶け込んでいて、作品の雰囲気を損ねていない。  警視庁側にも新たな補佐官が導入された。有能だがどこか危なっかしくて不謹慎な発言をするところに本作が持つ非体育会系の香りがして、これも悪くない。  実は、前日に観た『容疑者 室井慎次』に、続編とは思えないほどの暗さと殺伐さによって期待を裏切られ、さらに、この作品に新しく起用された幾人かのキャストにも不満が残った。なので、本作に関しては、作品としての出来うんぬん以前に、おなじみのキャストと違和感のない新キャストで観られただけで何だか嬉しくなってしまったのだった。  ただ、黒幕の考えには全く思い入れできない。確かに、若い頃には頽廃的なものに興味を持っていたし、死を恐れるどころかむしろ死に対して淡い憧憬のようなものさえ感じていた時期もあったが、50を超えた今では、死んだ後に自分の分身ができるなどといった戯言に対しては「青いな」「バカだな」としか思えない。死後にいくら話題になったり名を残したりしても、本人はそれを確認することなど決してできないのだから。  結果的に黒幕に利用された犯人の若者たちに同情の余地はないが、彼らもある意味では被害者なのかもしれない。今、世間を騒がせている闇バイト問題を連想するのは僕だけではないだろう。
[地上波(邦画)] 6点(2024-10-28 13:07:25)
2.  未来のミライ 《ネタバレ》 
本作公開の頃、その評判は良いとは言えなかった。主人公くんちゃんの可愛げのなさと、今後の細田作品における脚本家の必要性が幾人もの批評者から指摘されていたと思う。そしてアニメーションから心が離れ始めていた自分自身の事情と、上記の評価のため食指が動かず、結局、劇場へは足を運ばなかった。  今回ようやく視聴したのは、昨年TV放送されたものの録画だ。  大まかに言えば、本作は、意外な来訪者――女子高生(?)に成長した、未来の未来ちゃん――などの関与によって、4歳の主人公”くんちゃん”がそれまでの小さくてどこかぎこちない日常から、大きな世界を見ることで、自身が成長する物語なのだろう。  中盤で、くんちゃんが若かりし頃のひいじいじとバイクで疾走するシーンは、戦後当時を彷彿とさせる映像的解放感が出ていて良かった。また、終盤、成長した未来ちゃんとくんちゃんが空を軽やかに飛翔しながら、様々な時代や別世界を観望するシーンには映像的快感があった。クライマックスとしての盛り上がりは確かに感じた。  こういったいいシーンもあるのだが、残念ながら、本作には大きな欠点がある。こういったヤマ場へ行くまでの段取りが非常に悪いことだ。ヤマ場にたどり着くまでの精神的苦痛が大きすぎるのである。それはキャラクターへの嫌悪感と不自然感によるものだ。  主人公くんちゃんは4歳ということで、それらしいわがままさが描かれているのだが、その描写がエキセントリック過ぎるのだ。 まずは、生後、新しく家に来た妹の赤ちゃん、未来ちゃんに嫉妬してちょっかいをかけるのは分からないではないが、嫉妬が強すぎておもちゃを投げようとするのはやり過ぎだ。いくらアニメとはいえ、赤ちゃんというデリケートな存在を壊そうとする、観ているこちらの心の奥底をドキッとさせる描写はいかがなものだろうか。 未来ちゃんの方を大事にし、自分を中心に見てくれない両親に「嫌い!」「嫌い!」と、やたらネガティブな言葉をぶつけるのもリアルかもしれない。だが、それも必要以上に繰り返されると、観ているこちらはイライラしてくる。気分が悪くなってくるのだ。顔を赤くして大声で泣きわめく描写も不快だ。 監督は子供をわがままなものと捉えているのだろうし、わがままな部分以外の、日常での子供の存在そのものを可愛さとして感じているのかもしれない。それでも、僕にとっては描写が辛口過ぎた。僕はもう少し甘めのさじ加減が好きだ。本作でも自転車の練習をするくんちゃんにアドバイスしたり、自転車に乗れるようになったくんちゃんに遊ぼうと言ってくれた子供がいたが、あれくらいの(リアルではないかもしれない)優しさがくんちゃんにも欲しかったし、自分ではいかがなものかと思いながらも、ここが本作で最も心が和むシーンとなった。  くんちゃんの不自然感も気になった。まずは声。先ほど書いた自転車のシーンの子供の声の方がよっぽどリアルで心地良かったし、キャスティングに何かしらの裏事情まで感じてしまった。それから「さびしかったよ~」などの、自身の気持ちを端的に分かりやすく発した言葉の数々。いずれも大人びていて、とても4歳には思えない。子供の感情って、一言では言い表せない、もっとモヤモヤしたものなのではないだろうか。  両親の描写も好きになれない。やたら自己主張が強い母親と、気弱で芯の通っていない父親。恋愛結婚のようだし、結婚して数年経っているはずだが、それにしてはよそよそしいし会話にトゲがある。育児が大変だから母親がツンツンしているとこちらに感じてほしいのかもしれないが、そういった描写の少なさからとてもそうは思えない。二人の精神的距離が離れているように感じられる。 終盤に描かれる両親の成長も、日常生活の一つと捉えればリアルかもしれないが、本作が映像作品ということから考えると、くんちゃんの体験や成長とリンクしていないのは不満だ。  ところで考えてみると、くんちゃんのわがままで大人びた描写というのは、中学生くらいの視聴者にとっては憧れなのではないだろうか。言いたいことが言えるし、それに自覚的でいられる快感が伴うのだ。 今や世界的に注目される細田監督作品としては寂しいが、本作のメインターゲットは中学生くらいまでなのかもしれない。 もう少しターゲットを広く、そして上に引き上げる作品作りをした方がいいのではないか。それには、物語を紡げると同時に、作品を客観視できる脚本家の存在は必須であろう。  アニメーション映像作家としての細田監督のセンスと実力に敬意を表しながらも、今回は、その素晴らしさゆえに甘めの評価をした前作『バケモノの子』よりは辛口の点数とする。
[地上波(邦画)] 4点(2020-05-17 16:58:20)(良:1票)
3.  君の名は。(2016)
ロジカルで現代的な舞台設定を根っこにしながら、SF、ファンタジー、ラブコメ、さらにはアニメーション独自のダイナミズムやデフォルメがごった煮になった、不思議な手触りの作品だ。前半は複雑な情報が錯綜して分かりにくいが、中盤以降の展開や視点は観客の心をグッとつかむ方向にきちんとコントロールされており、観た後は観客に余韻が残る作りになっている。「面白かった」「感動した」と一言で言えない手触りや感想を、観たそれぞれの人たちが感じられる、多様性のある作品に仕上がっているのではないだろうか。  10分ほどで一気にここまで書き上げてみたが、まるで新聞記事のように客観的で血の通わない文章に自分で驚いている。観た後の、熱くて切ない気持ちがある一方で、大ヒットした現状に、どこかで冷めた気持ちも働いてしまうのだ。自分だけの作品、あるいはマイナーな作品であってほしかったと考えてしまう想いに何とも言えない寂しさも感じてしまうのだ。これがマイナーな世界で生きてきたオタク――と勝手にひとくくりにしてしまっていいのか分からないが――の一方的で病理的でもある、不思議な感覚なんだろうなぁ。
[地上波(邦画)] 8点(2018-01-04 04:42:37)
4.  HERO(2015)
僕にとっては東映オールスターキャスト映画のような作品(観たことないけど)。お馴染みのメンバーには安定感があるし、見せ場もある。ストーリーもシリーズを逸脱せず、収まるべきところに収まっている。一言さんお断りで安心感重視の作りなので、映画として、また映画館で観るべき作品ではないのかもしれない。だが今回のテレビ放送は、僕のようにテレビシリーズを全話観てきた者にとっては、スペシャル番組として充分に楽しめた。
[地上波(邦画)] 7点(2016-12-20 10:31:40)
5.  バケモノの子 《ネタバレ》 
細田流アクションホームムービーの傑作。息子と育ての父親、素直なコミュニケーションをとれないもの同士が憎まれ口を叩きあいながらも最終的に支えあう道を選ぶ。そこへ至るまでの構成や綿密な伏線の回収が見事。特に終盤、館内で鼻水をすする音が響いていたのもその証明になるはずだ。ただ唯一残念なのは冒頭の九太。母親が亡くなって父親が出て行ったあととはいえ、9歳の子供が家を飛び出すほどに父親や葬儀を済ませた親戚を嫌う理由が理解できなかった。そのために、映画開始から修行の旅まで物語にのめりこめなかったのは残念だ。
[映画館(邦画)] 9点(2015-07-11 23:39:23)
6.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
昔話は主人公の「個」よりも、シチュエーションを重視する。そしてこの映画は、テロップに脚本の名前はあるものの、昔話の竹取物語を忠実に劇場アニメにした印象がある。それゆえ、現代の映画を観る時の視点、つまりかぐや姫の心の移り変わりという視点から観ると、ついていけない場面が多々あり、観ているこちらの心が置き去りにされている感があった。観ている最中に思い出したのは、「太陽の王子 ホルスの大冒険」のヒロイン、ヒルダだ。その心から入れ込めないヒロインと、今回のかぐや姫は正しく一致。高畑監督の嗜好と竹取物語が一致したのだな、と興味深く思った。その一方、作画は全般に渡って見事。特に宴会の最中、月夜の中をひたすら山へ走り抜けるかぐや姫の作画は本当に見事だった。結論としては、純粋なエンターテインメントになりきっていない所を考えると、万人にお薦め出来るあ作品ではないかな。
[映画館(邦画)] 7点(2013-12-08 01:41:35)(良:1票)
7.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 
水の描写や音響、音楽は見事。ですがラストの、引越しをせざるを得なくなったアリエッティ達と、翔との別れのシーンには引っかかりを感じ、スッキリ出来ませんでした。そのシーンだけを抜き出せば、それなりに感動的なのですが、それまで様々な原因をつくったお互いが、とってつけたように涙でお別れをされてもねえ…。全体的なストーリーの構成に問題があるのではと思います。
[映画館(邦画)] 6点(2010-07-17 23:43:52)
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