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1.  神の左手 悪魔の右手
映画観てから原作をあらためて読み返すとそこまでショック度が高くなくて驚いた。そしてかなり原作に忠実であることも。忠実でありすぎるがゆえに俳優の演技とのギャップが目立ってしまう形になったのは残念なところ。俳優陣の演技がヘタすぎたが予測はしていたのでショックは少ない。むしろ脚本がしょぼすぎてがっかり。刑事不要。出演者の中では田口トモロヲの振り幅が大きくていい。楳図かずお先生のカメオ出演もタイミング、キャラ造形ともバツグン! SFXの情けなさはむしろ楳図かずおっぽくて好きだったのだが(後楽園遊園地の楳図かずお館的ってことで)、原作への愛がないとあそこで完全にしらけちゃうだろうな~。原作のファンをそこまでがっかりさせないという意味では良くできている部類に入ると思います。
[映画館(邦画)] 7点(2006-08-17 21:27:14)
2.  忍 SHINOBI
原作者をして「無意味すぎる(だったかな?)」と言わしめた忍法帖シリーズの頂点ともいうべき『甲賀忍法帖』を映画化した姿勢だけは評価できる。が、評価できるのは姿勢だけ。志が低すぎる。登場人物は全員コスプレにしか見えない。後に『少年ジャンプ』マンガのひながたにまでになった忍法チームバトルは、ただのチャンバラごっこになっていた。原作の、バカバカしいほど突き抜けるようなおもしろさを、恋愛ごっこ(と人情ばなし)におとしめる必要がどこにあるのか? CGも目を見張る箇所はなく、全体通して見どころがない。おそらくこの映画を観て原作を読んでみようと思う人間はまずいまい。101分とコンパクトにはまとめてあるが、緩急がないのでそれでも長い。原作への愛が一瞬さえも垣間見られなかったのが何よりも残念だった(オダギリジョーと仲間由紀恵というキャストも個人的にはしっくりこなかった)。
[DVD(邦画)] 5点(2006-06-28 02:49:17)
3.  王手
プロットはたいしたことないのだが、赤井英和の眼光と354枚の駒を用いた泰将棋(というのか?)が印象に残る力強い映画。将棋指せない自分でさえ観たあとに将棋指したくなったくらいなので、将棋映画としても成功してると言えるんじゃないかな。
[DVD(邦画)] 7点(2006-06-24 00:19:03)
4.  氷の微笑 《ネタバレ》 
 正直映画としてはこの程度の点しかつけようないのですが、犯人が誰かわからないことがそれほど重要ですかね? ぶっちゃけシャロン・ストーンが犯人だろうとそうでなかろうとどうでもいい気がするのですが。  むしろ見どころはこんなミステリアスでやらしくてセックスが大好きな女=シャロン・ストーンをマイケル・ダグラスが無事ゲットできるのか!? それとも幾多の凡夫同様だまされて痛い目に遭って終わるのか!? ってとこで、男の一員としては殺されもせずにいいセックスできてマイケルナイス!! としか言いようがないのですけど、ダメなんですかね、それじゃ。  たぶん男代表なバーホーベンには、悪女の一方的な勝利で終わらせることなんてできなかったのでしょう。というより、悪女を男が屈服させる映画を撮りたかっただけかもしれない。  バーホーベン、もてるのかな? たぶんもてないんだろうなー。きっとニヤニヤしながらこの映画撮ったんだろう。男なもんで、そんなバーホーベンに肩入れせずにはいられません。シャロンの裸撮りまくって、それだけで勝利!! よかったよ!
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-18 00:33:33)
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