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1.  パッション(2004)
痛いと感じました。それは残酷描写に対してではなくキリストを罵倒し唾を吐きかける群衆の心に対してです。でもあの群衆に我々も成りうるんですよ。子供のいじめ問題、イラク戦争、その他色々。スクリーンの中の群衆ほど過激ではないにせよ、我々もそれに近い事は十分やってるんじゃないだろうか?そういう我々の心の闇の部分を映し出したのがあの群衆だったのではないでしょうか。過激な残酷描写ばかり話題になってしまう本作ではありますが、それだけで終わらせるにはもったいない作品です。
[映画館(字幕)] 8点(2006-05-16 14:35:42)
2.  キル・ビル Vol.2
1に比べて悪ふざけが少なくなって少々物足りなさを感じた。でもそれはあんまり言いたくない。話を終わらせる、風呂敷をたたむってことはこういう事なんだなと改めて感じた作品です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-05-07 00:40:55)
3.  オペラ座の怪人(2004)
映像は本当に綺麗で雰囲気がいいですね。ああ、これは確かにオペラ座だと思わせる説得力があった。しかし多くの方が指摘されているように、あまりにも歌が多いと感じました。8割は歌ってたんじゃないでしょうか?私はミュージカル映画は抵抗なく観られる方なのですが、さすがにちょっと辛かったです。ただこの作品が好きだという人もたくさんいるでしょうね。私の中ではミュージカル映画の金字塔になり損なった作品って感じです。
[DVD(字幕)] 5点(2006-05-01 17:40:40)
4.  ベニスに死す 《ネタバレ》 
久しぶりに見直して改めて感じた事は、この作品は自分の中で老いというものを意識した時に初めて心に響いてくる作品ではないかと言う事。主人公が求めたものは自分が失った若さと美だったと思う。その象徴が美少年だ。もう二度と手に入らない物を求め続ける主人公。自分でも気付いてる。そんな自分を笑いながらも、なお諦めきれない自分の愚かさに涙する場面。名シーンだ。ラスト、砂浜で白髪染めを額から垂らしながら息絶える主人公に対し、太陽の光を浴びて眩しい位に輝く少年。あまりにも残酷だ。しかしその残酷さゆえに真実がある。そして僕は醜い主人公の中に美しさを見てしまう。
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-20 23:20:29)
5.  ローマの休日
これは面白いです。現在の恋愛映画の基礎がほとんどこの作品の中に入ってるんじゃないでしょうか。多少気になる所もありますが、作られた年代を考えれば見事な完成度。脚本、構成がなど小賢しい事は言わずに素直に楽しみたい作品です。オードリーはさすがに綺麗ですね。
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-19 04:22:07)
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