2. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 ナンダコレハ?というのが正直な印象。冒頭の突入シーンとか見ている限りでは見せ方が上手いとか、一筋縄では終わりそうにない、さすがテリー・ギリアムとか簡単に思っていたけど、なんかもう、この人が本気でやりたい放題やったら自分の陳腐な理屈などじゃあとても語り尽くせるもんじゃないのね・・・っていう、凄まじいカルチャーショックを受けたような衝撃。これ、テーマは管理社会への警告なんだろうか?ただ、自分の中でのテリー・ギリアム観ってのは、確実に何割かの人をひかせてしまう独自の色を出しながらも、扱うテーマ自体はごく自然なもので、話の整合性は絶対に崩さない、要するに類まれなストーリーテラーというところに評価を置いていたんだけど、今作でその評価をちょっと見直すべきなのかも。何にもまして作品の魅せ方に非凡すぎるセンスを感じはするが、なんというか壮大すぎる世界観が観客のみならず作品そのものを飲んでしまっているという感じ。正直自分がこの作品に対して面白いと思ったのかどうかも上手く判別できないんですが、最後まで画面に集中したので面白かったということになるんでしょうか。とにもかくにも他人にこの作品の良さを説明しろといわれたら非常に困ってしまうので、とりあえずこの点で。 [ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-16 13:29:36) |