1. イントゥ・ザ・ワイルド
少なくとも金銭的知能的には何の不自由もない環境にありながら、我儘なおぼっちゃんだなぁと感じましたが、金銭的知能的に不自由しなかったからこその行動だったのかも知れませんね。 ラストは、まあ早かれ遅かれこんな感じになるだろうな、との予感が当たりました。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-24 13:30:35) |
2. ぜんぶ、フィデルのせい
《ネタバレ》 この作品は、観る側にある程度の歴史的知識を要求するようです。 私にはそのあたりの教養が欠落していたため、初見では共産主義にカブレた親と少し早めに反抗期を迎えた不機嫌な娘の物語、という表面的なとらえ方しかできず、スペインとかチリとかベトナムとかの国名が飛び交っても何も感じず、そもそもタイトルにもなっているフィデルって誰だよ?とか、その当時のヨーロッパでは東洋人といえば中国人という見られ方だったのね、という、話の本筋とは関係のないところで感心したりしていました。 子供目線で世の中を見せるというアイデアは面白いけど鑑賞に耐える作品に仕上げるのは言うほど簡単じゃないだろうと思うのですが、この作品では、余計な説明なしにほぼ子供目線だけで物語を視聴者に理解させる、という点でお見事でした。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-14 23:10:52) |
3. 迷子の警察音楽隊
邦題から、コミカルでメルヘンちっくな物語だと思って鑑賞しましたが、違ってました。いや、ある意味メルヘンかもしれませんね。 それにしても、イスラエルは、すべてのアラブの国と敵対している、と思い込んでいました。 そんな自分の無知無関心さを思い知らされた映画でありました。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-12 00:31:07) |
4. ツォツィ
この映画は一種のメルヘンですね。 ただ、前半のあまりの非道っぷりに、軽々しくメルヘンなどと言うな、と叱られそうですが。 お乳をあげる女優さんがとってもチャーミングでした。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-10 23:14:26) |
5. 天国の本屋~恋火
《ネタバレ》 「いま会いにいきます」のしっとり系竹内結子と「ランチの女王」の活発系竹内結子が堪能できるので、彼女のファンにはたまらないでしょう。でもそれだけかな。 [DVD(邦画)] 5点(2025-02-22 21:41:21) |
6. 幸せになるためのイタリア語講座
《ネタバレ》 床屋さんのお姉さんがとても普通の人に見えたのに淫乱だった。デンマーク基準ではあれが普通なのかしら? [DVD(字幕)] 5点(2025-02-22 19:35:12) |
7. オールド・ボーイ(2003)
画面が汚く、ストーリーはわちゃわちゃしていてわかりづらく、まったく共感もできません。この映画、嫌いです。 [DVD(字幕)] 4点(2025-02-22 19:25:08) |
8. 過去のない男
《ネタバレ》 外国の、それもあまり馴染みのない国の映画を観る楽しみのひとつに、そのお国の暮らしぶり垣間見るという楽しみがあります この映画でわかったことは ・フィンランドの人は不死身だった 医者も見放し心肺停止状態から復活する(で、その直後に倒れる) ・フィンランドの人は曲がった鼻は自分で強引に治す 後遺症もない ・フィンランドの人は笑わない ・フィンランドの人は銀行強盗に襲われ金庫に閉じ込められても冷静 ・フィンランドの銀行の窓口には女性ひとりしかいない ・フィンランドの銀行を北朝鮮が買収するケースがある ・フィンランドの食堂車では日本歌謡が流れている ・フィンランドの犬の振る舞いは日本とあまり変わらない とても勉強になりました [DVD(字幕)] 7点(2025-02-22 18:49:24) |
9. リアリズムの宿
この映画、好きか嫌いかと問われれば、おそらく好きと答えます。いや、相当好きかも。ただ「こんな映画金払ってまで観る価値ない」というご意見も、わからなくもありません。観る側に矛盾と葛藤を押し付ける、哲学的な作品だと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2024-05-10 23:53:23) |
10. きっと、うまくいく
インドという、日本とは生活習慣が大きく異なる(と勝手に思っている)異世界において、はたして笑いや感動のツボは日本人に通用するのか、という疑念は、ほぼ杞憂に終わりました。 ただ、唐突に始まるダンスシーンには最後まで慣れませんでした。短かければ気にならなかったかもですが、残念ながら一つ一つが結構長くて、インド映画とダンスは切っても切れない、ということは何となく知ってはいましたが、それでもかなり引きました。 しかしながら、3時間近くの長丁場を、ダンスシーン以外は全く観客を飽きさせずにテンポよく疾走し、いろいろな伏線もよく効いており、卓越した脚本だと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-17 19:31:49) |
11. 砂と霧の家
《ネタバレ》 家の取り合いから最悪の結末へ。一見すると自己中の人達によるドタバタ惨劇だが、アメリカの貧困問題、移民問題やイラン革命といった世界史的な背景に気づくと風景がまったく違って見える。 結局登場人物の誰にも感情移入できなかったが、その理由は、所詮私も平和ボケした日本人のひとりに過ぎないってことなのかも。 [地上波(吹替)] 7点(2021-03-31 15:19:48) |
12. 百万円と苦虫女
《ネタバレ》 よい映画なのでしょうが、冒頭のルームシェアのくだりからしてありえなさ感が強く、なんか無理やり話を作っているなと感じてしまって、一度そう感じてしまうと、あれもこれもが真実味がなく、なかなか作品に感情移入できませんでした。ただ、そんななかでも、主役である蒼井優さんの演技は光っておりましたし、このラストは好印象でした。それにしても、いかにも岩松了さんとふせえりさんが登場してきそうなプチ不条理的タイトルはどうなのでしょうか?タイトルで敬遠している方がたくさんいるような気がします。 [DVD(邦画)] 5点(2017-08-28 23:39:00)(良:1票) |
13. 蛇イチゴ
《ネタバレ》 この作品における宮迫氏の存在感は圧倒的でした。もともと、チンピラ役がこの上なく良く似合う人、とは思っていましたが、ただのチンピラではない深い演技に感服です。 それと同じくらい、この役に宮迫氏を抜擢した人(西川監督?プロデューサの是枝さん?)も偉い。 それにしても、西川監督の目線って、とてもいやらしい(褒めています&スケベという意味ではありません)。 [DVD(邦画)] 8点(2017-08-23 22:27:12)(良:1票) |
14. 転々
《ネタバレ》 「爆笑」こそありませんが、気がつくと、にやにやしながら鑑賞している自分がいました。オダギリジョーは相変わらずですが、三浦友和がこんないい役者だったのかと驚きました。でも、一番感心したのは小泉今日子。場末のスナックシーンからの登場ですが、その登場の仕方からストーリー中核への入り込み方ががものすごく自然でありました。あと、個人的ツボは吉高由里子演じる超現代っ子ガール。こんなに綺麗なのに壊れている感を出せる女優さんは他に戸川純くらいしか思い当たりません。 [DVD(邦画)] 7点(2017-08-19 00:32:43)(良:1票) |
15. 僕の彼女はサイボーグ
サイボーグを演じた綾瀬はるかを褒めるべきか、サーボーグ役に綾瀬はるかを起用した側を褒めるべきか。いずれにしても彼女のサーボーグは全く違和感がなくお見事でした。それにも増して、彼女の胸が立派でした。でも、それだけでした。演出がどことなく邦画っぽくないのは、皆様ご指摘のとおり、隣国の監督さんだからなのでしょう。 [DVD(邦画)] 5点(2017-06-28 21:49:52) |
16. コラテラル
《ネタバレ》 ラスト、生き延びた二人が電車を降りるシーン。閉まる扉ごしにうなだれたトム・クルーズがほんの少し見える。全体的にツッコミどころが多い映画ですが、このラストはとてもクールです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-25 00:09:38) |
17. ネバーランド
登場人物のセリフ回しが高尚すぎるというかウィットに富んでいるというかヒネリが効いているというか、いまいちピンとこなく、いろんな場面で微妙な違和感を感じました。欧米人の感性との違いなのか、単に私が鈍いのか?という訳で、感動的(らしい)ストーリーは、おそらく製作者の意図した通りには、私には感じとれなかったのが残念でした。でも、ラストは素直によかった。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-05-13 22:53:28) |
18. 戦場でワルツを
平和ボケした日本人の私にはかなり重たい映画でありました。これが実写版であったなら、これほどまでに打ちのめされることはなかったのような気がします。 [DVD(字幕)] 8点(2017-05-11 23:58:59) |
19. 手紙(2006)
《ネタバレ》 私が中学生くらいの純な心を持っていたら、もしくはこれが実話であったなら、もしかしたら少しは感動できたのかもしれない。しかし、これみよがしの「さあ感動したまえ」という作りがとてつもなく鼻についてしまって。なんのひねりも工夫もなく、今の世の中、そんな甘くはありませんよ。これなら、ラストの被害者家族訪問や刑務所慰問シーン、砂場のシーンをぜ〜んぶカットして、主人公やその家族、兄が絶望のどん底に落ち込んだままエンディング、としたほうがよっぽど印象に残る。ただ、俳優さんの演技にとりたてて不満はなく、沢尻嬢に関しては、マスコミとかに性格極悪女のように書かれていて最悪な先入観のまま鑑賞しましたが、それでもとても魅力的でした。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2017-02-26 21:30:19) |
20. 福耳
司葉子は相当綺麗な女優さんだと思うのですが、さすがにこの年齢でのアップは観る側は辛いものがありました。坂上二郎はどんなに贔屓目にみても坂上二郎にしか見えず、同じ立ち回りである谷啓と、役者としての格の違いを感じました。あと、たかだか15年前の映画なのに、なぜだか30年くらい昔の映画を見ているような感覚に陥りました。と、残念ながらマイナス面の印象しか残らなかった作品です。 [DVD(邦画)] 5点(2017-02-26 00:03:59) |