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プロフィール
コメント数 1495
性別 男性
ホームページ http://orionsforever.at.webry.info/
自己紹介 結構いろんなジャンルを見ています。
基本的にしょうもない作品は最初から見ない、もしくは途中で断念しますので高得点をつけることが多いと思います.
 原則として鑑賞直後の印象を書きとめるようにしています。
(基本的に最高点は8点です。それに+α要因があるものについては9点乃至10点をつけております。)



※映画館で見た映画は若干甘い採点になっているかもしれません

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1.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
心が晴れやかになる傑作ですね。数々の名曲と華麗なダンスがふんだんに使われ、まさに「ザッツエンターテイメント」といった感じです。無声からトーキーに主力が移りはじめた頃の映画界の舞台裏をコメディタッチで描いているのも興味深いですね。 
[地上波(字幕)] 8点(2013-06-22 16:15:56)
2.  大人は判ってくれない 《ネタバレ》 
 自分の力で生きていかなければならない「大人」とその大人の庇護の下で生きている「子供」の間にある深い溝を鋭く描いていますね。子供と社会の間には常に目の前のたんこぶのように「大人」が介在していますからね・・・・。(まあその「たんこぶ」には子供を社会の危険から守ってくれる役割もあるんですけど)   非常に、子供が抱える苛立ちが上手く表現されていると思います。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-09-24 11:38:12)
3.  夜行列車 《ネタバレ》 
 謎めいた人物設定・展開と夜行列車独特の雰囲気がマッチしていましたね。この一期一会的な偶然が織り成す映画を観て夜行列車に乗りたくなりました。「灰とダイヤモンド」で有名なズビグニエフ・チブルフスキーも出演しています。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2011-02-12 00:57:25)
4.  幕末太陽傳 《ネタバレ》 
 現在の混迷した日本社会を生き抜くためのヒントを与えてくれるような作品でした。   世の中の流れを読み取り上手く立ち回る才覚、しぶとさや粘り強さ、そして他人に頼らず頼られることにより未来を切り拓こうとする意思の強さ等々主人公佐平次の姿には共感するところが多かったです。そして、そんな主人公をフランキー堺が本当に見事に演じています。  
[DVD(邦画)] 7点(2011-01-29 15:58:25)
5.  誓いの休暇(1959) 《ネタバレ》 
ストーリーそのものよりも、このストーリーを作り出してしまった「戦争」というものの恐ろしさ、虚しさについて考えさせられましたね。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-12 23:55:41)
6.  禁じられた遊び(1952) 《ネタバレ》 
 テーマ曲は本当に哀愁に満ちていて素晴らしいです。ただ、映画の内容としては戦争孤児となった少女の哀しい姿を追いかけた話なのですが、正直感情移入がしづらいキャラクター(周囲を破滅させるタイプ)で評価するのが難しい作品でしたね。邦題にもなっている「禁じられた遊び」自体も遊びで済まされるような行為ではないですし、これを戦争や子供の純粋さと結び付けるのもどうかと思いました。   主人公たちよりもむしろ少女を受け入れた家族とその隣に住む家族との争いの様子が、戦争、そして戦争を引き起こしてしまう人間という生き物の愚かな実体を示しているように感じました。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-23 00:44:36)(良:1票)
7.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
 文部科学省は、この作品を民主主義の教材として子供たちに鑑賞を義務付けるべきではないでしょうか。   声のでかい奴の威圧的で一方的な意見や、人間誰しもが持っている偏見や差別感情に付け込んだ卑劣な「正論」に流されてしまうことがいかに愚かな行為であるかをこの作品は明確に示しています。そして、ヘンリー・フォンダが演じる陪審員のような勇気と冷静さは本当に見習わなければならないと思います。   しかし、今もなおこの作品が名作として人々に感動を与え続けているというのは、逆に考えると現実社会ではこの作品はまだまだ「理想」にすぎないということなんですよね・・・・。  
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-04-27 19:27:43)
8.  渚にて 《ネタバレ》 
核戦争により全人類が全滅という恐ろしいテーマを非常に穏やかにそして切なく描くことによって、核の恐ろしさや戦争を止めることのできない人間の愚かさを伝えてくれる映画でした。   派手な戦闘や爆発のシーンは無いですが、核戦争の被害がじわじわと広がっていく様子がさりげなく描かれておりそれが逆にリアルな恐怖を感じさせます。  
[ビデオ(字幕)] 7点(2008-11-29 20:43:19)(良:1票)
9.  東京物語 《ネタバレ》 
 何というか、「映画」を超越した唯一無二の作品に出会うことが出来たといったらちょっとオーバーかも知れませんが、とにかく観ていて心の奥底からいろいろな感情が静かに湧き上がってくるのを抑えることができませんでした。何なんでしょうか、この観ているものの心を捉え、自分自身を省みさせ、そして全てを受け入れてくれるようなこの感覚は・・・・。   この思いを上手く言葉にできないのがもどかしいですね。しかし、何というか葬儀後、兄や姉の行動に不満を述べる香川京子を諭す原節子の言葉と、その後のシーンでの笠智衆の「ええんじゃよ,それで。」は本当に心に沁みましたね。   これから、何回も観返したい作品です。 
[DVD(邦画)] 10点(2008-10-28 20:09:29)
10.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 
 生きていくためには自分を育ててくれた親をも捨て、男や金持ちの許に走る・・・・。これは、まさに敗戦によって過去を捨て去り、アメリカの傘下で生まれ変わろうとしていた当時の日本の姿そのもののように思えます。   正直言って、この子供たちは薄情でひどいし、母親は本当に可哀想です。でも、あれだけ支配欲が強いと子供たちが逃げたくなる気持ちもわからないではないですね。何ともやりきれない後味が残りました(最後の佐田啓二のセリフがまた無情でなんともまあ・・・・) 。 
[DVD(邦画)] 7点(2008-09-07 21:18:38)
11.  明治天皇と日露大戦争 《ネタバレ》 
 日露戦争とはどのような戦争であったのかコンパクトにまとめられているので歴史の勉強にもなる作品です。内容はまさに「偉人伝」といった感じで、やや仰々しく浪花節的ではありますが、それがまた良かったりします。嵐寛寿郎 の演技が非常にハマっていて素晴らしかったです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-09-03 15:54:33)
12.  浮雲(1955) 《ネタバレ》 
高峰秀子と森雅之の会話のやり取りが非常に素晴らしく、シナリオを手に入れて読み返したくなりました。ストーリーは結構ドロドロとしたものなのですが、比較的乾いたタッチで描かれており独特の空気が映画全体を覆っていて、それが不思議と心地良さを感じさせてくれます(山形勲が良いアクセントになっています)。   この映画の最大の魅力は、高峰秀子演じる主人公が我々男性の多くを占める「弱くて、人間のずるさを持ってそれを隠している」人間にとってまさに理想の女性であるということでしょう。自分勝手で見栄っ張りで卑怯な男の性質を理解した上で、変わらぬ愛情を持ち続けていてくれる・・・・・。まあ、実際にはそんな都合の良い女性にめぐり合うことなんてありえないのでしょうが、それでも夢見てしまうのが男の哀しい性なのでしょうね。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-07-24 17:51:55)
13.  ミスタア・ロバーツ 《ネタバレ》 
 軍隊を舞台にしてはいますが、中間管理職の悲哀等現代のサラリーマンにも当てはまるテーマですので非常に面白かったです。しかし、なかなか現実にはロバーツのようには振舞えないでしょうね・・・・。しかも、自分の希望が通ったからと言って、全てうまくいくわけではないですからね・・・。 
[地上波(吹替)] 8点(2008-05-06 21:09:37)
14.  純愛物語 《ネタバレ》 
 何というか、リアリズムに彩られた社会派純愛映画という感じですかね(ラストも非常に物悲しいです・・・・・)。   とにかく、江原・中原コンビの甘ったるい恋愛劇という糖衣に包まれた厳しい現実描写が非常に印象に残ってしまいます。住む家すら無く犯罪で生計を立てている戦争孤児たち、ドヤ街の木賃宿、そして戦後10年たっても原爆の影響に怯える人々・・・・・・。特に病院での診察が淡々としたタッチで流されるシーンは恐ろしさを感じました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-04-15 19:27:01)
15.  プーサン 《ネタバレ》 
文章ではなかなか把握することができない、戦後まもない昭和20年代後半の世相が描かれていて非常に面白かったです。(朝鮮特需、女性の地位向上、血のメーデー、自衛隊の前身組織等々)   なんというか、日本が戦前・戦中の姿から徐々に変わっていきつつあるところが見えて興味深かったですね。   悲哀に満ちていながらどことなくユーモラスな伊藤雄之助の演技が非常に印象的でした。 
[映画館(邦画)] 8点(2008-02-24 22:50:21)
16.  ビルマの竪琴(1956) 《ネタバレ》 
 戦争がいかに虚しいものであるかが、美しい竪琴の音色や歌声と共に伝わってくるような映画でした。   ビルマの風景がとても印象的でした。ただ、白黒なんですよね・・・・。「ビルマの赤い土をどうしてもカラースクリーンに描きたかった」と30年近く後にリメイク作品を撮った市川監督の気持ちが良くわかります。   北林谷栄が、この切ない物語の中で一服の清涼剤の役割を果たしています。 
[映画館(邦画)] 7点(2008-02-24 22:25:20)
17.  無法松の一生(1958) 《ネタバレ》 
 無償の愛を、今見ても全く色あせていない美しい映像(特に松五郎が行き倒れる間際の映像の素晴らしさはまさに日本の美という感じで非常に印象的でした)で描いた哀しくも素晴らしい映画でした。  松五郎の粗野でありながら純粋な姿は本当に心を打ちますね。
[DVD(邦画)] 8点(2008-01-31 18:19:54)
18.  戦場にかける橋 《ネタバレ》 
 戦争というものが、いかに様々なものを容赦なく破壊していくかを描いています。この作品で破壊されたのは、橋だけではありません・・・・・。  ストーリーだけでなく、半世紀たった今でも色あせぬ映像や俳優陣の素晴らしさ、あまりにも有名な「クワイ河マーチ」等々まさに「不朽の名作」と呼ぶにふさわしい映画です。
[地上波(吹替)] 8点(2007-12-19 12:52:54)
19.  死刑台のエレベーター(1958)
 ストーリー自体は結構シンプルなんですが、非常にスタイリッシュな映画に仕上がっています。特に、マイルス・デイヴィスの音楽が非常に効果的でした。モノクロならではの緊迫感のある映像に惹きこまれました。また、心理描写の描き方も非常に巧みでしたね。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-12-15 11:16:00)
20.  洲崎パラダイス 赤信号 《ネタバレ》 
 「パラダイス」という名は付いているけど、集まってくる連中はどうしようもない男女ばかりなのが味わい深くて良いですね。もう、「お見事」といいたくなるような巧みさです。無駄のないストーリー展開、ラストのまとめ方やすれ違いシーンの見事さ、せつなさの中にもかすかに残る希望等々・・・本当に素晴らしいと思いました。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-11-18 14:28:26)(良:2票)
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