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コメント数 9
性別 男性
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1.  ジーア/悲劇のスーパーモデル<TVM> 《ネタバレ》 
若いうちからチヤホヤされると、自分を見失うのも当然です。そしてオーラを背にした孤高な存在になればなるほど、周囲は恐れて敬遠し始めます。自分に声をかけるのはそれに対抗する自信家か、はたまた鈍感な人達に淘汰され、そんな連中に欲求を満たせるはずもなく、愛の対象を俗世間と離れた何かに求めるしかありません。さらに孤独は深まり、酒や薬の上でかろうじて生き続ける時、すべてを捧げた恋人を失うと、そりゃ瞬く間に崩れるわなぁ。やがて年齢を重ね、外見的な輝きにさえ陰りが見え始めると、唯一の支えだった自尊心まで失っていく…それを象徴させたパリのシーンは、この映画の最たる芸術美だったと思います。その時本人は夢遊状態ながらもしっかり自覚していました…いよいよ手元のカードが無くなったことを…。ボロボロになった彼女が母親の手に収まる最期のシーンは、思わず目を覆いましたが、それは世界中を席巻したスーパーモデルも、結局は人の子だったことが如実に現れていたと思います。こんな苦しみは、しかし一部の天才に与えられた宿命、いや、特権かも知れません。良くも悪くも(?)この映画に共感できた方々、程度の違いこそあれ、もしかしたら昔ヒーローじゃなかった? 自分を保ち、「正常な」世間に打ち勝っていくために、これからも自分を磨き続けて必死に頑張りたいものです。
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2007-01-05 00:41:12)
2.  カリートの道 《ネタバレ》 
最後のアクションシーンには、手に汗握りました。スリル満点の追跡をかわし、列車にも達し、私も胸をなでおろし、なんだ、ハッピーエンディングじゃないか、映画の冒頭は何だったの?と思っていたら、とんでもない落とし穴が! 過去に起こしたしょーもない出来事が、忘れた頃に(一番大事な場面で)致命傷となって戻ってくる…そんな教訓じみたフィルムでした。筋書きは意外とシンプルですが、何と言ってもエンディングが超最高! 曲といい背景といい、文句なしです。鑑賞後、その余韻が残ることうけあいです。アル パチーノの相変わらずの名演技ぶりもあり、じゅうぶん満点に値する映画だと思います!
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2006-04-19 19:26:55)(良:1票)
3.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
大都会の街角とそこに行き交う人々の人間模様…この映画評がそれだけで片づけられるなら元も子もないですね。まずは騙されたと思って観てみませんか? みんな心の傷を背負って必死に生きる…そんな教訓の押し付けでもなく、たばこ屋の主人(ハーヴェイ・カーテル)と売れない小説家(ウィリアム・ハート)の二人の愛煙家の友情を軸に、都会に生きる老若男女を見事に交錯させています。ヒーロー・ヒロインの登場がない普段の生活リズムを映画にした異色の作品ですから、確かにしばらく退屈します。しかしそれは意図だったのでしょうか。途中までの単調感のおかげで、最後のモノクロ無声劇場が大いに引き立ちました。都会の喧騒にかき消されそうに生きる中年男性が、ひょんなことから、社会で最も弱い組合せである「老女」と共有した時間と空間…独居老人に頬ずりされて戸惑うハーヴェイの顔といったら本当に滑稽で、老婆がちょい悪おやじを呑んでいるようにも見えました。孤独死と隣合せの老婆に偶然与えられた、同じく冴えないおじさんからの大きなプレゼント…「イノセント・ウェン・ユー・ドリーム」の曲と相まってどんどん心が熱くなり、笑っていたのに大粒の涙が溢れ始めて私は操縦不能になりました。そしてエンドロールの「煙が目にしみる」を口ずさんで余韻にも浸ったなら、あなたは日常生活に隠れる心温まる場面にちゃんと気づく人ですね。
[DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2006-04-17 21:32:18)
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