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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  96時間 《ネタバレ》 
★リーアム・ニーソンつながり(笑)でAチームに続いてDVD。あっちは初老の大佐?こっちは17歳の娘のパパ?どういう年齢設定?どうでもいいか。 ★友達の馬鹿さ加減(友達選ぼうね)にくらべればやや罪は軽いものの、娘自体の馬鹿さもそうとうなもの。それをなんも考えず溺愛のあまり一歩間違えば国際問題になりかねないほどの大騒ぎをやってのけるパパに大感動。 ★娘、母、再婚相手みな改心の様子もみせず、大騒ぎの後始末もつけたのかどうか描かず、放りっぱなしのストーリーのシンプルさ、短さに大感動。さすがリュック・ベッソン。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-12 11:57:31)
2.  シャーロック・ホームズ(2009)
★ぼくも「シャーロキアン」ではありませんが、ホームズ・ワトソンのコンビはおそらく詳しい人から見てもなかなか上手く原作のキャラをアレンジしてるんじゃないかと思います。 ★だらしないホームズが、かっこいいワトソン博士に精神的に頼ってる図ってのもなかなか日本のアニメっぽい設定です。そういやホームズはどうしても最近作の「戦うCEO」氏がアタマに浮かんじゃうのが難ですが。あの社長も執事に怒られてたっけ(笑)? ★昔のロンドンの薄汚さ、異国趣味雑多な感じは面白かったです。あと作りかけのロンドンブリッジ?なんてのはCGの発達した今じゃなきゃ見れない光景なんで、こういう使い方はいいですね。 ★イギリス民謡・舞曲を思わせる音楽もいい。ただあれはイングランド?なんとなくアイルランド系の音楽に聞こえるんだけど(すいませんよくわかってないです。頓珍漢な指摘だったらごめん) ★ストーリーはそこそこ。どうして映画になると起こる事件って、みんなあんな大げさになっちゃうんでしょうね。普通に、貴重な宝石強奪!とか政府の高官暗殺!とかそれくらいでいいじゃないですか(普通じゃないか)。しかもいろんな人物の視点からどたばたどたばた、おかげでこの映画、推理モノじゃなくてただのアクション映画に少々の推理をくっつけた、それこそよくある映画になっちゃった。 ★せっかくホームズなんですから、次回作、作っていただいてけっこうですので、そのへんの正統的面白さも加えてください。あの尺ならもう少し無駄な部分削って出来ると思う。
[映画館(字幕)] 6点(2010-03-22 23:14:04)(良:1票)
3.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
★たとえ政治利用の打算は当然あったとしても、あれだけ国民の心を動かし、しかも日本の○○劇場のようにインパクトだけの言葉、自己満であとは屍ばかり残された改革じゃなく、ちゃんと信念と深い人間愛のある言葉を用い、実のある変革をやってのけたマンデラ、おそるべしである。 ★映画はいつものイーストウッド節で、しかしあまり暗いものではなく安心して見ていられた。モーガン・フリーマンとマット・デイモンの二人が直接やりとりするシーンの細やかな心情がいい。 ★ただ、映画のせいではないんだけど、クライマックスとエンディングに流れるあの曲、どうしても平原綾香のあれにかぶっちゃって「軽う~・・・」と思ってしまって・・・ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。映画のせいじゃないんですよ。 ★あと日本、弱・・・(哀)
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-01 00:25:51)
4.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
★XpandとIMAXで計2回観ました。正直言うとこの二つでめちゃくちゃレベルが違う、ってほどではないです。映像のクオリティはさすがです。架空の生物も植物も地相もマシンもまるでほんとにこんな星があるかのごとく自然に描かれています。映画の中で何度でもまるで自分がそこに居るかのように感じました。 ★しかし同時に3Dの限界も見えました。一つは画面全体にピントがあってる場面ではあまり3Dの恩恵がないこと。ジェームズ・ホーナーの重厚な音楽をバックにパンドラの雄大な自然がバーンと映し出される・・・そんな場面では皮肉にもあまり立体感は必要でない。 ★もう一つは臨場感に大切なインタラクティブ性の欠如。ジェイクと大佐の会話シーン、手前のジェイクがぼやけ、奥の大佐にピントが合ってる。ぼくの脳は無意識に目にこう言う「あれ、手前のジェイクがぼけてる、ちょっとピント合わせろよ」もちろんそんなことは出来はしない。そういう映像じゃないんだから。でも、3Dの最大の恩恵って、臨場感ですよね。ほんとに「そこに居る」んだったら、そこにあるもの自由に見たいものすべて見せて欲しいなと。 ★究極には「マトリックス」の世界だけど、あそこまで自在にいろんな場所に行き来やモノ触ったりできなくてもいい(そんなことできちゃったら、ストーリーがなおざりになっちゃうし(笑))。とにかく窓(スクリーン)の外に本物の景色が広がってるように見せてくれるようにならないかなあ。そしたら3Dは究極の映像になると思う。 ★批判の多いストーリーについては、確かに今時純粋な未開人と強欲差別主義の文明人の対立みたいな構図、ナイーブ過ぎる演出やラスト(せっかくSFなんだからも少しひねれよ・・・)見てて恥ずかしいみないな想いはあるが反面、現実途上国に対する事実上の搾取の構造が変わってないとこで、ぼくらは遠い東洋の島国に閉じこもってるからなのか、まるで関係ないことのようにこの映画を批判してられるんだろうか、と考えさせられもしました。 ★点数は一番の売りである3D(絵自体ではない)に対してちょと騒がれすぎな気がして。ただしやっぱ家でDVDじゃ絶対だめなんで。
[映画館(字幕)] 6点(2010-01-16 22:00:39)
5.  2012(2009) 《ネタバレ》 
★今でもID4がテレビ放映されると、ついつい観てしまう。エメリッヒの中身のない大風呂敷は、心ある映画ファンの方には大噴飯モノなのだろうが、ストーリーなんか置いといて、とにかくありえない映像で楽しませてくれる、という映画として重要な要素に特化したその姿勢はなんか清清しささえ感じてしまう。 ★そして今回は自国アメリカと、人間自身に対する皮肉もたっぷり。米空母のあの扱いに代表される、軍の無力さ。大統領は演説ブツも途中でぶっつり、エアフォースワンは単なる障害物。解決策は中国頼み、日本完全にスルーで笑えない極近未来。生き残るのもカネ次第という、ま考えりゃそーだろーなあの現実。結果残ったやつらの醜さ。死んじゃう人たちのドラマが、そこそこホロリの感動くれるのが逆に話のツマであるってのが逆にスゴイ。 ★そしてクライマックスはなんと主人公達の密航(=身勝手な行動)で箱舟が危機にさらされるという、それどうよな展開も、ちっぽけな人間風情のやるこたこんなもんだろと・・・ ★結局自分だったら完全に置き去りにされるか下手すりゃ最初の地震くらいで死んでる組だと思うから、もう種を保存するためなんて奇麗事言ってもやっぱ本音は自分達だけは助かりたいとゆー人間達のドラマなんて、ハナから感動できるわけないじゃん、ってなことで完全に冷めて見てましたからね。 ★あ、そうそうラスト、アフリカ大陸がかなり無事に残って喜望峰を目指すって、おそらくじゃあ北半球はほぼ壊滅なんかもね。ってこれもかなりの皮肉。いつの間にこんな皮肉屋になったんだエメリッヒ。 ★追記、映像については他の方がさんざ書いてるので・・・ただエンドロールのCGスタッフの数、ものすごい・・・ほんとこれ映画館で観なきゃ意味ないよねえ。
[映画館(字幕)] 7点(2009-12-27 00:49:47)(笑:1票) (良:1票)
6.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
★冒頭からカールじいさんの家が飛び立つまでのエピソードはとても大人っぽく、「泣ける」というよりも「切ない」。彼が「ひとりぼっちになってしまった」理由も切ないし、「冒険に出かける決心をした」直接の原因も切ない。頭蓋骨の中は目ん玉しかないと思われる萌えなガキキャラがちゃらちゃらと愛だの正義だの自然を守れー!だのレベルの低いことを超音波で喚いている日本のアニメではこんな作品は絶対作れまい。 ★カールじいさんの台詞回しも当然ながら大人っぽく、非常に現実的。このへんも、なんとなくクールで白けたような台詞を吐いてりゃ大人だろうみたいな日本アニメの脚本の低レベルさとは違う。 ★で、この切なさをもっと後半までひっぱってもよかったと思うのだが、これがピクサーの限界か、やっぱりいつものどたばたアクションに戻ってしまった。こうなると、じいさんが妻との思い出の家を守りながら冒険をするのに必死なとことか、外向きの坊主と内向きのじいさんのそれぞれの自分勝手さの軋轢とかむなしさとか、それを乗り越えて心を通わせる過程とか、そういうものが端折られちゃうんですよね。 ★一番びっくりしたのはやっぱり敵役のあのひと。幾つなんだ?しかもカールじいさんもだんだん元気になってしまったが、輪をかけてるし! ★それと最近のピクサーは「死」を軽く入れてしまってるような気がする。妻との別れはあんなにしっとり描写しておいて、最後の彼はあんなんですか?エンドロールでなんかやってくれてもよかったのでは? ★そして最後はカールじいさんが妻との思い出に閉じこもる偏屈なじいさんではなく、子供達とふれあい、現実社会に居場所を見つける、という「大人な」ラストに収束。あ、やっぱり見事か。間の冒険エピソードがなければ、ただのよくある社会派ドラマになっちゃうもんなあ。うーん。評価に困るところだ。 ★動物達はかわいかったです。犬達のあのたどたどしいしゃべり、まぬけさ。鳥さんが犬を「シャー!!」と威嚇するとことか(笑)。 ★段々作を重ねるごとに、「大人」へのシフトにそろそろ無理が生じるのではないかという不安はあるが、それでも凡百の映画とは一線を画すレベルの高さをキープするピクサー。これからも期待したい。
[映画館(字幕)] 7点(2009-12-12 14:02:11)
7.  イングロリアス・バスターズ
★お得意の長々とした会話劇は、本作では戦争という否が応でも死と隣り合わせの状況であるが故に、緊迫感を高める効果に資するという役割が非常に明確である。そして少しの間がまんすれば、必ず見事にその緊迫を破る「ヤマ」が待っている。 ★登場人物は多いが、キャラクター造形は明確でわかりやすい。特にブラッド・ピットは今までにない役どころを怪演。ランダ大佐のねちねち感もよい。 ★章分割であるが、時間軸はそれほどぶれはなし。それより雰囲気の変わり方(西部劇~ラブロマンス~密室劇アクションその他・・)が面白かった。 ★グロシーンもあるにはあるが割りと控えめで苦手な人も我慢できるだろう。 ★そしてナチスの高官達を「ある方法」で皆殺しにするあのクライマックス。彼らの前に浮かび上がるあの映像は、まるでホラー映画のようでもあり、非常に効果的。このクライマックスは監督の映画愛に満ち溢れている。最後のオチも戦争モノらしくピリッと皮肉が効いている。 ★というわけで、タランティーノ映画としては破格に観やすく親切な本作、いつもの通りいろんなオマージュや引用もあるのだろうが、そんなことが分からなくても充分楽しめる。おそらくこの「一見さんお断り、撤回します!!」な親切すぎる造りが、コアなタランティーノファンにはものたりないのかも知れない。 ★ま、しかしタランティーノの才能を改めて世間に見せ付けたという意味では大成功だろう。確かにバスターズの活躍が少ないとか、映画潜入作戦がバカすぎるとか、キャラの掘り下げが足りないとか不満はあるから、大傑作とまではいかないけど、少なくとも今年一番の映画であったことは確か。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 22:59:49)(良:1票)
8.  マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
★マイケル・ジャクソンの、とても50歳とは思えない衰え知らずのダンス、歌のパフォーマンスと、彼の仕事にかける真摯な態度、それらに心酔する共演者達の生の声を聞ける、そのことに対しては文句なく10点。私ははっきり言って特別にマイケルのファンでもなく、ミーハー気分で観にいったクチであるが、劇場で大スクリーン、良い音響で観ておいてよかった。 ★ただし(ドキュメンタリー)映画としてまじめに評価するならやや生煮え早出し拙速で編集や掘り下げ不足。前半は勢いだけでともかく、後半はけっこうだらだらして(音響だけはいつまでたっても大きいので)もういいやって気分になった。あと30分削ってもよかったろう。 ★まあ、こういうのは下世話ではあるが商売だからしかたないのだろう(現に自分もこうやって”のせられて”観にいったし。あまり間を空けすぎると冷めてしまうだろう)。ただ逆に生煮えだからこそ、妙にマイケルのことを美化しすぎたり感動的に盛り上げすぎたりせず、ひたすらパフォーマンスに浸れたのも良かったのかもしれない。
[映画館(字幕)] 7点(2009-11-20 22:29:23)
9.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
★一言で言うと、ヒュー・ジャックマン様のヌードを観にいく映画。とにかく脱ぐわ脱ぐわ(笑)、でも確かに観れる体なのはすごい。このからだ作るのにトレーニングしたんですか? ★ストーリーは正直言ってすごいサプライズがあるわけではないが、一応ウルヴァリンの過去もきっちり説明してくれるし、アクションシーンは迫力満点だし(やっぱなんでもかんでもビームだのサイコキネシスだのじゃなくって、力技でえいやってのは見ててスカッとする)、やや駆け足だが人間ドラマもありで、番外編としては充分合格点なんじゃないか。 ★個人的にしびれたのはアタマとラストだ。南北戦争なんていう我々から見れば「歴史上の」時代から戦争に明け暮れてきた長命(不死身)種ミュータントの嫌世感。 ★そして、頭部を撃たれたことによる文字通りの「記憶喪失」(細胞は復活しても記憶は物質ではないので復活しない、のではないか)。二度と過去を思い出すことはできないのだろうかという哀しさと、反対に苦悩に満ちた過去を思い出すこともないのだという「救い」。狙った設定かどうかは分からないが、なるほどと思った。 ★アメコミ映画の苦悩する主人公なんてのはもう手垢がついてるが、それでもやっぱり謎に満ちた(もう明かされちゃったけど)ウルヴァリンというキャラクターは特別かなあ、と思える。
[映画館(字幕)] 6点(2009-10-10 23:49:11)
10.  ボルト 《ネタバレ》 
★3Dで鑑賞。最初にオマケの「メーターの東京レース」。インチキ東京で繰り広げるレースが爆笑。これってあの某街道レース映画のパロディですよね。日本の警官もドーナツ好きなのか? ★さてBOLT。冒頭の店の窓ガラスに背景が映りこみ、さらに店内の奥行きが感じられるなど、所々とてもリアルで繊細な描写もしており、3D技術の進歩が感じられる。今後どんな風に発展していくか楽しみ。この映画では、もう「観客の目の前に怪物が飛び出し」みたいな脅かし系の演出はなかった。少なくとも作り手は、既に3Dがただの色物ではないと思ってる。 ★冒頭のチェイスシーンはそれこそ本物のアクション映画顔負けのかっこよさで(走りまくるボルトにぴったりくっつくカメラワークがすごい)わくわくするが、それからあとは以外にも地味な展開。しかし前後のギャップはともかく、自分はこういう地に足の着いたまじめな展開は嫌いではない。 ★ボルトは外の世界を知らず、初めてミトンズに普通の犬の「すること」を教わる過程がなんとも微笑ましい。トイレの水ネタや窓から顔出しネタって「Cats&Dogs」でもあったが、あれはアメリカじゃ定番の犬ギャグなのか?あとキャンプ場でミトンズに教わって「おねだり」するシーン。キャンプ場の客でなくても「ボルト飼いたい!」と思っちゃうほどカワイイ。さすがに「電柱おしっこ」はなかったか(笑)。★自分に超能力などないと知って落ち込むボルトを励ますライノは、夢想家のようで実はハムスターとして狭い世界にいるだけの無力な自分を逆に励ましてほしいと思ってる。猫のミトンズは、自分を捨てた人間を嫌いながら、そんな人間を一途に信じてるボルトをうらやましく思ってる。各キャラの描写は定番ながらとても丁寧。 ★最後ボルトはペニーを火事から助け出すため、自分の(スーパーボイスではなく)ほえ声で、普通の犬として助けを呼ぶ。このオチは地味だがとてもいい。ラセター体制で、ディズニーアニメもようやく復活するのか今後に期待したい。 ★余談だが実際のボルトはアメリカンホワイトシェパードという要はシェパードの白色種(の改良種)。過去には色が嫌われて本家ドイツでは生まれると処分などという不遇な目にも遭っていたとか。ドイツシェパードよりは社交的で飼いやすいようだが所詮は大型犬。ブームになって生半可な覚悟で飼うような輩がでないことを祈る。
[映画館(吹替)] 8点(2009-09-09 01:06:57)(良:3票)
11.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 
★やっと観ました。自分でも望外だとは思う点数をつけたのは、やっぱり他の方も評価するとおり、圧倒的クオリティを誇る物量的なスペクタクル映像に対して。 ★あのチープなストーリーとからまわりな脚本、くどい演出を2時間以上も延々やられてなお、飽きなかった(ほとんど座ってるのが苦痛と思わなかった)。映像のすごさに当てられて、あっという間の2時間だった。 ★個人的には、CGよりも(べつにオタクではないけど)米軍全面協力な露出振りがわくわくだった。しかもそれら実写とCGが実に自然に合成されており、これは最近の安物SF映画とは明らかに一線を画す出来で、驚くべきことだ。クライマックスでは(ちょと未来チックに)レールガンなんてマニアックなものまで登場するのにはにやにや。ただあっけらかんとはしているものの、下ネタ多いなあ。家族で見たら女性陣は引くんじゃない? ★さてただいま、世界的に不景気の真っ最中だ。映画は不景気なときにこそ安価なレジャーとして価値を持ってるし、額にしわを寄せるような高尚なものばっかじゃなく、ひとときでも別世界を味わわせてくれる、そのことのみに特化した作品だってあっていい。 ★マイケル・ベイも「そういうこと」にかけては天才的な作家なのだとわかった。こういうときだからこそむしろ、映画もちまちまするようなことにならないで欲しい。(半信半疑ながらも)彼の映画には今後も期待したい。
[映画館(字幕)] 8点(2009-08-01 18:22:55)(良:1票)
12.  ターミネーター4 《ネタバレ》 
★カイル・リースがスカイネットに追われてたのは、多分抵抗軍(ジョン)が(なぜか)リースを重要人物として捜索しているという事実のみが、戦争のどこかでスカイネットに知れただけのことじゃないかな。だからスカイネットはリースがなぜ重要人物なのかまでは知らなかった。ただジョンをおびきだすためだけに捕まえたんで、殺さなかった、と。  ★最後の心臓のやりとりは、マーカスの過去の贖罪と、あと半機械のまま生きるのはいやだ、という気持ちをジョンほか皆が汲み取ったものだと思う。たださんざんほかの皆さんの指摘される通り、描き方が中途半端だよね。ほんと、この映画での描写ではとてもジョンが抵抗軍のカリスマになるとは思えんヘタレな印象で・・まあ続編期待ってなとこなんだろうけど。  ★それにしても・・・ ★このちょっとずつ手を変えたり、あるいはがらっと路線を変えてみたり、新しいキャラを出してみたり・・・そのどれもが最近はそこそこおいしかったリする・・・日清カップヌードルがごとき、あるいは限定ビールがごとき、最近のハリウッド続編映画商法・・・  ★いいかげんうんざりしてるんだけど、つい新しいのがでると買ってしまう・・・ ★いいかげんだまされるのやめようと思ってるんだけど・・・  ★トランスフォーマーも見にいくんだろうな・・・  ★さすがにハリポタはまーいいや。
[映画館(字幕)] 6点(2009-06-25 22:26:30)
13.  スター・トレック(2009) 《ネタバレ》 
★小説版を何冊か持ってて、旧シリーズは映画まで見てて、カーク船長でない新シリーズは見てない、ぐらいの人間です。 ★「旧ネタ」はあんまり覚えてないんだけど、それでも旧シリーズを見てればにやにやできるシーンが満載。しかも単純な「エピソード1」に思わせておいて実は「スタトレ」には度々起こりうる「パラレルワールド」へ持っていくなんて、抜群のアイデアだ。SFXやアクションシーンは最新の映画らしく迫力満点で、なるほどこれだけでも一見さんは楽しめるだろう。 ★けどはっきり言って、脚本は雑い。説明不足。アクションシーンに頼りすぎ。話が都合よく進みすぎ。後半はもう最近のよくある雑で普通なSF映画といっしょになったな、という印象。 ★特にクライマックスの戦闘シーンで他のSF映画のヒーローなんかと同じようにバカスカ銃砲を射ちまくるカークとスポックには冷めた。あの世界では、武器の使用ってのは使ったら最後殺るか殺られるかのリアルな緊張があるもんだと思ってたんだが。クルーも若気の至りだから?それともパラレルワールドだから?許すべきなのか、自分の心が狭いのか、ちと考えてしまった。 ★決してつまらなくはない。ラストのエンタープライズ号の発進と、あのテーマ曲にはちょっとジンと来てしまったし、もう一度みたいなと思わせてくれるシリーズものって久しぶり。続編あるなら、今度はもっと単純なSFアクションでなく、スタトレらしい「深イイ」テーマも期待したい。
[映画館(字幕)] 6点(2009-06-14 23:30:12)
14.  グラン・トリノ
★イーストウッド監督最後の出演作と言われる本作だが、あまりにも「それ」感の漂いすぎてるラストがイヤだ。こんな映画作っちゃって、ホントどうすんだ、イーストウッド? ★そりゃ理屈としては・・・ウォルトの論理からも、アジアンギャング達のバカさ加減からも、現代版西部劇というこの映画の立ち位置からしても、そしてイーストウッド監督の集大成としても、こうなるしかないラストだとは思うんだが・・・心情的にはどうしても納得できないぞ! ★どんだけ老醜さらしたっていいじゃないか。あがいてあがいてそれでも最後にはビシッと決める、そんなイーストウッドを見せて欲しかった。 ★PS.ふたつだけ。今回イーストウッドはとうとう家族ドラマとコメディと浪花節もモノにしてしまった。完全に邦画のお株を奪われてる、無敵。 ★ギャング達の描き方が浅すぎという批判もあるようだが、西部劇であるので仕方がない。個人的には、例え銃社会のアメリカと言えども、(護身用の小ピストルくらいならともかく)無差別大量対人殺傷兵器であるマシンガンをイキがって所有している時点で、同情の余地などない。  ★なお、点数についてはほんとはつけたくない(付けれない)のだがギリギリこれで。たぶんこんな点数つけるのは自分だけだと思うので、大勢には影響なかろう、かんべんして欲しい。
[映画館(字幕)] 2点(2009-05-03 19:49:49)(良:4票)
15.  レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―
★パート1レビューでも書きましたが、自分は極ウス三国志ストなんで、充分楽しめました。 ★女性陣の活躍に物語の核がシフトしてるのは、シロート向けにはとてもいい気分転換です。パート1から引き続きオトコクサイ物語えんえんやられちゃ飽きますし。 ★もちろんその中でも孔明の10万本の矢エピソードとか、前作ではほとんど描かれなかった曹操のエピソードとか、そしてもちろん大スペクタクルの戦闘シーンとかいろいろ見せ場はあって、まあ要するにいろいろバラエティのある中華料理フルコース(しかも大盛り)、って感じでした。 ★そりゃ全体のストーリー仕立てや脚本はちょっと散漫だと思います。まともな物語と思うと突っ込みどころも多いし。ただ、私は個人的には、特に古代の戦記ものについては、かっちりしたストーリーとか緻密な脚本とかそういうのはあんまりどうでもよくて、個々のエピソードや演出、そしてなにより映像が面白ければそれでいい、ってな思いもあるので・・・ ★結局は「あの三国志が映画になった」ってだけでそれなりの価値を認めてしまう大アマですが、まこれくらいの評価はすべきでしょうと。
[映画館(字幕)] 7点(2009-04-29 11:29:16)(良:1票)
16.  ヤッターマン(2008)
★解説しよう! ★原作のタイムボカンシリーズは、善玉悪玉のお宝争奪戦を軸に、毎回のストーリー自体は既存の物語~童話・昔話・小説・寓話・説話・歴史物・時代物・伝記etc~をパロッた物であり、一応形だけでも起承転結はあったはず。しかしこの映画は、その争奪戦のみの単純なドタバタ喜劇であり、ストーリーは無きに等しい。 ★もひとつ、映画にも頻繁に登場する悪乗りギャグや脱線はもともと初期のタイムボカンシリーズではそんなに顕著ではなかったはず。多分最盛期はオタスケマンから逆転イッパツマンくらいまでだ。 ★そうなるとこの映画は、原作の忠実な実写化、というよりは良くも悪くも大真面目にふざけた原作シリーズへのオマージュお祭り映画。まさにタツノコファン・原作見てたお父さん・その息子(やっぱ男の子だろ)・深キョンファン・かろうじて櫻井翔クンファン・・・だけのための映画である。って、こんな映画でこれくらい間口広けりゃ十分オッケイ? ★ただVFXを駆使して実写化、なんてえと、ひょっとしてSFアクション大作になったのかと思って見に来てしまった人は「大激怒~!!」だろう。早めにアナウンスしとくべきだ。 ★個人的には深キョンドロンジョ様の大予想外のハマリ具合に10点、懐かしい音楽に10点、原作にはないギャグに10点(特にヤッターワンの発進から目的地への到着までのシーケンスは大爆笑だ)、ただし香港コメディかマイク・マイヤーズかみたいなシモネタのオンパレードはマイナス20点、テンポの悪さにマイナス2点 ★終わって「ばかばかしい」という以外の感想がでてこないのだが、多分次週が放映されたら見に行く。
[映画館(邦画)] 8点(2009-03-17 00:02:48)
17.  おくりびと 《ネタバレ》 
★美しい東北の風景と、そこで粛々と営まれる「死の儀式」、それを決して暗くではなくそこはかとないユーモアを交えながら淡々と描写していく。 ★ちょっと伊丹十三っぽいこの映画は、当然ハリウッドとも、その他の国の映画とも、あるいはまじめなだけの邦画とも違って、何かアカデミー賞審査員の心に触れるものがあったんでしょうね。 ★2時間超の超尺ですがそれほど長くは感じません。いきなりの腐乱死体や、葬儀現場での遺族のいさかいなど、決して「喜べる」職業でないこと、そのための「職業差別」が厳然として残っていること、社長の「困ったことに・・・」やその他の台詞にあらわれる日本人の「死生観」など、観ていていろいろ考えさせられるものがあります。 ★そういえば自分の祖父祖母の亡くなったときはどうだっただろうか、こんなびしっとした納棺師の人なんかいなかったような気がするんだけど・・・ ★気になった点は二つ。一つは広末さんのキャラ設定。自分は最初、彼女はカワイコブリッコでも実はどんな逆境にもめげない芯のある女性で、そのうち軟弱な夫を叱り飛ばすとかなんかと思ってた。実際は彼女も言いたいこといわず我慢してて、もっくんが黙って納棺師になったのにとうとう切れて出てってしまう、なんかその移り変わりがちぐはぐ。また東北の田舎に職業差別があるのは(類型的な気もするが)わからんでもない。しかし都会育ちであろう広末さんがあれほど生理的拒否反応を示すのは違和感がぬぐえない(単に近所の噂がいやってならわかるが、「汚らわしい!」とは?)。 ★二つめは音楽。久石さんの楽曲は嫌いではないが、実写でここまで大げさにBGMされるとちょっと鼻に付く。特に昔出てった父親が好きだったレコードかけて、久石さんのオリジナル曲が流れるのは???普通にバッハの無伴奏チェロ組曲にでもしとけば? もっくんが広末さんの前でピチカートでやった「ブラームスの子守唄」はとてもセンスいいなと思っただけに残念。(そうそう、彼チェロ猛特訓しましたね。弓使いとかすごく自然でした) ★個人的にはぼくはこの映画好きです。正直言うとアカデミー取るまでの凄みのある作品かってっとそうは思えません。普通にこの点数にしましたが、逆に賞なんて所詮は・・・とひねくれずに、観てみても損はないと思います。納棺師になりたいとは思いませんがね。
[映画館(邦画)] 6点(2009-03-08 13:40:57)(良:1票)
18.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
★古くはトゥームレイダー、最近ではウォンテッドなんかでぶいぶい言わしてた(死語)アンジェリーナ・ジョリーさまが、まさかこんな古風な美人ママを演じるとは。しかも息子をなくし、公権力に立ち向かうも跳ね返されるという相当ハードな役どころなんだけど、見事に演じきった、彼女は新しい境地を開きましたね。 ★それにしても腐りきったロス市警、いったい「取替えっ子」なんかでごまかせると本気で考えていたのか?それともこの時代一般庶民とはまるで立場が違う存在だったのか ★ここまで極端でないにしても、現代でも自らの失敗を認めたくないがために、立場を守るために、嘘に嘘を塗り重ねてどんどん奈落に落ちていくってパターン、どこぞの企業、お役所、個人、枚挙に暇がないですよね。これバレるだろ、通らねえだろ普通、ってなことでももう一旦手を染めたら意地でも引くことできないんですよね。 ★おそらく市警の警部さんも最後に自分の非を認めたときは逆にほっとしてたんじゃないでしょうか。程度の差はあれどんな人間にもある、自らを保身したいという思い。なんか身につまされます。 ★あと最後、母親が息子と一緒につかまってた少年から、息子が逃げ出したということを聞いてやっと希望を持つところ。いいですね。結局ハッピーエンドとならない悲しい事件なんですが、人は真実を(もっとあいまいで、情報、でも)知ることで、希望を持つことができる。この部分、ほんとのことなのか、イーストウッド監督の創作なのかはわかりませんが、陰惨な物語にほんの少し明るさを与えてくれます。 ★まだ今年もだいぶありますから、点数基準でいく「今年の一番」かどうかわかんないので、一応8点にしましたが、少なくとも最近の映画の中では一番です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-03-05 00:05:58)
19.  K-20 怪人二十面相・伝 《ネタバレ》 
★第2次大戦を回避した架空の日本、という設定は面白いですね。このごろこういう「パラレルワールド」な設定は、日本作品(映画に限らず)のはやり?ルーツはPKディックの「高い城の男」あたりでしょうか。格差社会の様相は、現代の中国を皮肉ってるようにも見えて・・・(そういやロケは・・・) ★ただ描写に関しては、長屋の住人達や、底辺のスラムで暮らす孤児たちをいきなりポンと出すだけで、それほど深い描写もなく、感情移入もほどほどで、それゆえクライマックスで明智=二十面相が(盗んだ新兵器を使っての)格差社会をぶっ壊して新しい世界を築こう、との叫びも、「ああ、またこういうネタか」くらいにしか思えなかったのが残念。 ★平吉のヤマカシみたいな修行シーン、二十面相との格闘シーンはかっこいいし、葉子おじょうさまのおてんばぶり、明智小五郎を交えてのコミカルなやりとりも白けるようなこともない。各キャラクターの行動も意味不明なものは全くなかったし、帝都のビジュアルはもうハリウッドとは別方向で自然に来ているし、音楽もかっこよかったし、いろんな面で点数高いと思うんだけど、肝心の盛り上げにおざなりな印象なんですよね。 ★まあでも、このごろやたらCGだけで脚本も演出もダメダメなハリウッドエンターテインメントの凋落振りにくらべ、逆に追いつけ追い越せの勢いを邦画エンタメが持ってるのは喜ばしいことです。個人的には次は「ヤッターマン」に期待したいとこなんだけど。 ★あと、役者の年齢に関しての評価がありますが、ぼくは邦画はむしろ(無理のない限りは)金城くんや松さんのようなある程度年季の入った役者を使うほうがいいと思う。二人の演技がものすごくいいともいえないけど、かと言って若いやつってそんなにいいかな? ★一介のサーカス団員が怪盗と戦い、日本の運命を握る、世間知らずのお嬢様だが、勇気と決断力を持って自分の道を切り開いてく、ただ「アクションヒーローとお嬢様」とラベリングして役を振り分ければいいわけじゃない。あまり若いやつじゃ、ただ正義感ぶった台詞をワーワー喚いて鼻について、みたいな感じになっちゃうんじゃなかろうか。ぼくの偏見かなあ。
[映画館(邦画)] 6点(2009-01-18 11:17:12)
20.  ウォーリー 《ネタバレ》 
★すごい。こんなに台詞の少ない映画は久しぶりに観ました。ピクサーの映画には必ず台詞のないショートアニメがおまけでついてきますが、この「WALL-E」はまるでその拡大版みたいに台詞がほとんどない。 ★複雑な芝居はしてないが、それでもウォーリーとイブが何を考え、何をしているのか、ちゃんとわかるし、ウォーリーがイブに寄せるちょっとした感情表現とかの演出が冴え渡っている。 ★さすがに全編台詞ナシとはいかなかったようだが(もともとそれは売りじゃない、ただ会話の必要のない使役ロボット達がたまたま主人公だったから)、それは仕方ない。人間達が出てきてダレたと言う方もいますが、あの後半の展開がなければ、おそらく子供達には全く理解不能な映画になってしまったかもしれないし(今のままでもちと分かりづらそうだ)。 ★大の大人が観るといろいろ詰めの甘いとこはあって、(根本的な科学考証は漫画映画だからと置いとくとしても)例えば 人間達が地球をごみの山にして去っていってしまった過程・ウォーリーが擬似ヒューマニティを獲得する過程・宇宙船での人間達の暮らしや変遷の過程・ロボット達の命令管理系統や思考と(できれば)三原則とのかねあい、そして地球の復活の過程等々・・・を細かく描写すれば、ドラマにも深みが出ただろうしSFとしても面白くなっただろうが、そういったものはすっとばして(これはピクサーの作品全般に言えることだけど)まあ評価としてはよくできたジュヴナイル小説かそれの一歩手前くらい、という感じ。 ★とは言え、そういうのがなくてもウォーリーやイブたちロボットの愛らしい仕草、演技、高度なCG(廃墟の地球なんて鳥肌モノ!)、豊かなイマジネーションのみで2時間近くをあっという間にひっぱる力はさすがとしか言いようがない。 ★減点は、ウォーリーの暮らしが紹介されてからイブが登場するまでが早すぎること(今時の映画って、ほんと予告編どころかポスターチラシすら見ない方がいいかも)、最後あれだけ落としといてやっぱり持ち上げちゃったのはちょと(まあいいんだけど)がくっときちゃったので。 でもやっぱりピクサーいいです。次回作も楽しみにしてます。
[映画館(字幕)] 8点(2008-12-28 23:28:29)
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