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1.  人情紙風船
淡々とした運びだけれど、終始、無駄のない描写で、密度が濃いです。浪人の自殺という出来事ながら、ほのぼの長屋の情景で幕開けだったけれど、かなりのシビアなラストにちょっと胸が詰まる・・・。長屋の人々の何気ない日々の生活が生き生きと描かれ、本当の江戸長屋を見ている気分。個人的に新三タイプの男は好きだなぁ。群れずに、強きに屈しないところが。一方の又十郎、妻には冷ややかに見られ、元上司には蔑まれ、新三の対極にあるような哀しい男。こんな人生の哀切なんぞ紙風船のごとくなすがままに漂うのみ、市井の人々の生活は淡々と繰り返される、って感じですかね。なんとも渋い映画です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-12-15 14:57:11)
2.  スミス都へ行く 《ネタバレ》 
あまりにも類型的な登場人物たち、ヒーロー「だけ」が正しい、何のひねりもないラスト、と白ける要素てんこ盛りで、正直なところ、バカバカしいというか、ちょっと金かけて作ったスケールの大きい『水戸黄門』を見せられているようで、引きまくりでした。これって私があまりにも屈折している証拠かしら? 正義の押し売りも、ここまでやれば立派だけど、辟易。あと、素朴な疑問として、スミスは演説中、トイレはどーしたんだろうか?
[DVD(吹替)] 4点(2008-04-07 16:03:21)
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