1. ペット・セメタリー(1989)
《ネタバレ》 子供が生まれてからというものの、何かの拍子にしゅっちゅうこの映画の事を考えてしまう。これってこの映画がよくも悪くも特別な映画だって事なような気がする。 若い頃に見たとき、原作を読んだ時は、単純にホラーとして面白く感じ、そんなに悲劇性については深く考えませんでした。「いくらなんでも、私だって、どんなに愛するペットでも生き返らせたりしないしぃ」と思ってた。今だって、さすがにペットは理性でとどまると思う。でも。今となっては・・・子供だよ?2歳の子供を失って、それを生き返らせるチャンスが目の前にあったらそれに賭けない親なんていないさ。そう思うと、こんなに主人公に感情移入できる映画ってなかなか無いです。ダミアンでもチャッキーでも全然良い・・・だって元々2歳児なんて半分悪魔だし、どうしてももう一度、生きてる顔が見たいんです。夫も私も殺されるだろうし他の人に迷惑をかけるだろうけど、私はたぶんペットセメタリーの場所を知ってたら、子供を喜んで埋めにいくでしょう(開き直り)。シンプルなストーリーですが、悲しくて、考えさせられる映画。最後はちょっと 蛇足かもしれないけど。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-30 01:01:58) |
2. 告発の行方
《ネタバレ》 昼間ぼ~~っとTVを見ていたら始まって、懐かしいなと思いながら ついつい見ちゃいました。若かりし頃見たときは、レイプシーンのショッキングさに 心打たれて、あまり他の部分の印象がなかったのですが、今見ると、他の場面の方が 心残る。セカンドレイプとも言うべき、ジョディ演じるサラに対する、周囲の男の 態度がとにかくムカついた。「レイプされる本人にも非がある」とはよく男側の意見で聞きますが、私はそうは思わないです。目の前に大金があっても盗んじゃダメなのと同じで、目の前で裸同然の女が踊っていてもダメなものはダメなのです。 レイプした男の裁判がメインではなく、それをあおった男達への裁判と言う所が この映画の深い所。誰か一人くらい止める人が出てこないなんて。 女性に対する差別的なセクハラというのは、いつになったらなくなるのかな・・・? 男性を誤解させるような行動を女性自身もやめていくべきだなぁとは思いますが、 「期待しすぎる男達」も何とかして欲しいなぁ。。。とこの映画を見て強く 感じました。 [地上波(吹替)] 7点(2007-10-23 22:23:53)(良:1票) |
3. 青い珊瑚礁(1980)
《ネタバレ》 アイドル映画だと思ってずっと食わず嫌いだったけど、実際たまたま 見てみたら、なかなかいい映画じゃないですか~~。というか、 いつまでも、残しておきたい映画の一つだわ。 無人島でのサバイバルの緊張感の無さにはもう、つっこみ所満載だけど、 そこを除けば、少年少女の性への戸惑いと目覚めや、自然に愛に目覚めていくとこなど、なかなかいい感じに描かれてます。 出産シーンの簡単さも突っ込みたいけど、でも逆にそこをあんまりリアルに 描かれても違うかな?という気もするし。 なにせ、全てが美しい島での夢物語だけど、ラストあたりは、ず~~ん!!と意外に 真実をついてくる。 助けの船が来ても帰ろうとしない、二人・・・。子供が死んでしまうであろう、船の上であっさりと死を選ぶ二人・・・・。二人はずっと無人島にいるのに、結局そこが「夢の島」だという事をちゃんと知ってるんだなぁ・・・と。 あかちゃんが泳ぐシーンや、ブルックシールズの奇跡的な一時的な美しさと あまりにもマッチする海の風景が、本当に好き。美しい。ネバーランドの物語だ。 [地上波(吹替)] 7点(2007-07-13 02:34:56)(良:1票) |
4. グロリア(1980)
《ネタバレ》 格好いい女・格好いい映像・乾いた雰囲気でありながら暖かいお話。私の好きな要素がすべて詰まった映画!!いやあ、ホント、かっこいい夫婦だ!カサヴェデス&ジーナは。いい女を描くねえ、、。「レオン」と同じレベルで語られることには個人的に非常に憤慨してます。確かにパクられたけど、あんなベタついたロリコン映画と一緒にしないで欲しい。グロリアの本質的テーマは「母性」であり、ショタコン的要素は皆無に近い。あの少年があんまり美少年でもないし、悪ガキなのが、かえってグロリアの「母性の目覚め」を引き立たせてると思う。小悪魔的美少女との恋愛的要素の強いレオンには生理的な拒否を感じた私ですが、「おかん」はみんないる(いた)でしょ?母性愛は永遠の共通テーマで、その点でもこの作品は本当に良質。グロリアが大阪のおばちゃん的、厚化粧&怖いルックスなのが、またイカシテる。決して最初から「いい人」じゃないのに、「ナにやってんの?あたし・・」と自嘲しながら、必死になって男の子を助けちゃう。そこが「母性」でベタベタしてないし、たくましくてカッコいい。 [DVD(字幕)] 10点(2007-05-03 09:04:55) |
5. フェノミナ
《ネタバレ》 ジェニファーが、とにかくかわエエ!!美しい!ミステリアス♪おサルと博士が 泣ける。虫、ガンバレ!!モンスター子供もよく見たらキュート?かもしれない キモかわいさ。最後油断してたら首飛んだ。めっちゃイカス。 [DVD(字幕)] 9点(2007-03-28 18:15:51) |
6. ラビリンス/魔王の迷宮
《ネタバレ》 子供の頃の奇妙な夢をそのまま立体化したような迷宮が大好きでした♪ こんなラビリンスなら行きたい!!と熱望していたなぁ・・・。魔王はかっこいいし、 仲間達は最高にイカしてるし!大人になってあのかっこいいお色気魔王がデビッドボーイという人だとしり、実際のロックスターっぷりを目にして、「あのファンタジーに 魔王役で出演というお茶目っぷり・・・本物だわ(惚)」とますます惚れました。 ジェニファーの美少女っぷりも綺麗だし、なんていうか、これこそ私にとっての 正しい(?)不思議の国のアリスです。パペットたちの味のあること、あること、、 見事だし!!セットはさすがに、今見ると、舞台みたいだけどね(汗) 日本で魔王役をやるとしたら誰だろう・・(考える必要のないことを 考えるのがオバサン)やっぱ日本の誇る?ツンデレ王子、ガクト? ジェニファーの役は浅田真央ちゃんでいかがですか?(演技しないで素でいくしか ないけどさ) [ビデオ(吹替)] 10点(2007-01-05 23:38:05) |
7. 火垂るの墓(1988)
《ネタバレ》 公開当時、CMや宣伝から想像していた内容より(たくましく生きる兄弟の物語です風のコピーだった記憶が?)、ずっと救いのない悲しいストーリー だった為、ショックを受けた思い出があります。子供に見せると確かに繊細な子は 悲しすぎてトラウマになるかも?この映画に拒否反応を持つ人がいるのも、よく わかります。 大人になってみると、お兄ちゃんの高慢で思慮が浅い部分がすごく目につくんだよね、 「おばさんちで苛められてももう少し我慢しろよっ。とりあえず、せっちゃんだけでも、預けておけば、助かったかもしれないのに・・(叔母さん以外の家族はそんなに意地悪でもなさそう)他人の家でお世話になってたら、ちょっとは働いたり手伝ったりしろよ~!!いくらせっちゃんの面倒見なくちゃとはいえ、赤ちゃんでもないんだからさ~~、!戦時中とか関係なく、このお兄ちゃんはかなり頭悪い?空気のヨめない男の子ですぞ」みたいな。 でも、だからといってこの映画の出来には特に関係はない、、というか、 かえってお兄ちゃんがアホな世間知らずおぼっちゃんな所が戦時中のリアルなのかな?とも思った。軍人の子として無駄に誇り高く育っちゃってんのネ。 もちろんあんな子供だけで飛び出した兄弟が実際に多かったはずも ないだろうけど、親戚の所で苛められて、辛い思いをした人や、ムリヤリ 追い出されてしまった子供・・・。(せっちゃん達も結局追い出されてたかも) 死んでしまった戦災孤児たちは・・絶対たくさんいるでしょう。 そして、これは一応原作者の自伝でもあるのですから。 14歳って、まだまだ子供だよなぁ・・・みんながみんな、ちゃんと空気読んで おばちゃんのご機嫌取りできて、役に立つよう動けて、しぶとくて・・・ な訳ないもんね。蜻蛉のような、はかないあの兄弟の姿が、現実には より近いんじゃないの?と思ったら、やっぱり、この映画の もの悲しい雰囲気、、ラストの幻影シーン、、など素直に素晴らしい!と思う。 自分が子供がいることもあって、せっちゃんや兄が死ぬシーンは本当に 何度観ても泣いてしまう。子供だって、大人だって完璧に「正しい」人なんて 居ない、どんなアホな子だって、あんな風に死んでいい訳ない、、 戦争そのものの虚しさを描いた良作だと思います。 [DVD(吹替)] 9点(2007-01-05 17:33:31)(良:1票) |
8. ニューヨーク東8番街の奇跡
《ネタバレ》 暖かい、都会のおとぎ話。子供の時にみて大好きで、大人になってまた見ても やっぱり好きな映画。子供に見せたい。最近の実写の映画で子供にぜひ見てもらいたい 映画って案外少ない。ハリーもロードオブ・・も私は好きだけど、結構、残酷な 世界の物語だし、ね。この映画は小さいUFOがとにかく可愛いし、お話も登場人物一人一人が丁寧に書かれていて、ハッピーエンドで終わるからこそおとぎ話だけど、 最初の部分はかなり現実的な哀愁も漂っている所がまたよい。ジェシカダンディがとにかく好き。ほんと・・都会で疲れている人におすすめな癒しムービー。貴重。 [DVD(字幕)] 9点(2007-01-02 23:42:54) |
9. ドライビング Miss デイジー
《ネタバレ》 どちらかというと淡々としたお話ですが、見た後に私が号泣した 映画は今までの生涯でこれ一本キリ。 なんでしょうね、デイジーって結構嫌な人なんだけど、自分に結構 似てたりするので(汗)、はまってしまいましたよ。 また、モーガンフリーマンが当たり役というか、彼以外の誰も演じられない ようなばっちりな役なんですよ。明るくて、でもちょっと陰影があって、 ユーモアがあって優しい。いいなあ、こういう友情を本当の友情っていうんだと思う。 大人になってから、っていうか老人になってから?他人と判り合うことの難しさ、でもそれを乗り越えるステキさ。正直、黒人に対する差別的な気持ちは黄色人種の 私にはよくわからない部分もあったけど、でも日本にいても、いろいろな壁は ある。そういう壁から自由になっていくカタルシスが気持ちよいのもこの映画を 好きな理由。 [DVD(字幕)] 10点(2007-01-02 16:26:56)(良:1票) |