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プロフィール
コメント数 186
性別 男性
ホームページ http://vanitas.cocolog-nifty.com/blog/
自己紹介 半年レビュー書き込みがないまま放置でした。忙しかった。でも映画は見てたんです。だから、ぼちぼち再開します。

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1.  あした晴れるか 《ネタバレ》 
ツンデレ芦川いづみショウではないの! いや、めがねでデコッパチのいづみ嬢の、なんとも魅力的なこと。かつては「裕次郎映画」だったのだろうけど、いや、この映画の裕次郎もかっこいいけど、でも、芦川いづみ映画にしか見えないのだな、今のおっさんには。冒頭の舌っ足らずな理屈っぽさや空回り気味のぼけっぷりも含めて、全てオッケー。加えて中平康のスピーディな演出! この監督のモダンなしゃれっ気が存分に発揮されている。中平のセンスと主役連中のエネルギーとの相乗効果。軽く、ひたすら軽く、その軽さが快感の絶品。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-09-15 07:18:20)
2.  泥だらけの純情(1963) 《ネタバレ》 
浜田光夫って、こういう危ない、どーしょーもない男のほうが似合うよ。いい子ちゃんの演技は、ちょっと違和感を感じていただけに、つくづくそう思った。 この手の身分違いの男女の恋って、古今東西、繰り返されてきたけど、やっぱり圧倒的に幸せには終われないのだなあ。 ただ、ヌーベルバーグの生みの親みたいに語られる中平康だけど、この映画の時点では、ヌーベルバーグに追い抜かれてしまっているかな。ゴダールもトリュフォーも撮りそうな話だけど(いや、実際撮ってるか)、彼らのような覚めた視点が、もう少しあったらなあ。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-07 22:56:32)
3.  草を刈る娘 《ネタバレ》 
かつての日本にこういう世界が展開していたことに、まず驚いた。夏の間にひたすら草を刈って、秋になったら去っていくって、モンゴル映画とかチベット映画とか、そういう世界だけのことじゃないんだね。 また、下の方も書いておられるような、糞だとかしょんべんだとか、そういう言葉が吉永小百合自身の口から、あるいは、その周りで口にされるということが、とにかく驚いた。いやあ、昔はアイドルにもこんな演技をさせて平気だったんだねえ。この手の文字通りの泥にまみれた演技を経て、今の吉永小百合はいるんだねえ。それがわかったことが最大の収穫かな。 破綻だらけの映画だとは思うけど、こういう驚きがあると評価が甘くなってしまうのです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-07 22:43:48)
4.  風と樹と空と 《ネタバレ》 
別の映画のところで書いたけど、吉永小百合ってあんまり好きじゃない。特にいわゆる代表作の、完璧にサユリストの偶像になっているような演技は、ちょっと入っていけない。しかし、この映画は知らない吉永小百合が見られて、映画の展開としてはどうかと思うところもあるけど、全体的ににんまりしながら見ることができた。何しろ酔っ払ったり、やきもち焼いたり、いろいろな表情が見られて、ああ、吉永小百合ってこんな演技も昔はしたんだ、っていう意外性があったですよ。 東北からの集団就職から始まって、あれ?何だこのデジャブ?って思ったら、『Always』を先に見てしまったが故の、逆転現象。でも、この小百合のズーズー弁は堀北真希よりもよかった。 あともうひとつ、浜田光夫とハッピーエンドに終わらないってところ、展開としてはどうかとも思うけど、意外性という点ではよかったかな。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-07 22:35:29)
5.  座頭市鉄火旅 《ネタバレ》 
座頭市というと、たいていは三隅研次監督で語られることが多いけど、実は一番多く監督しているのがこの安田公義だ。その意味では、シリーズを支えているのはこの人といっていい。安田の堅実な仕事ぶりが堪能できる。東野英治郎の刀鍛冶がいい味出してるね。これこそ『折れた杖』ってタイトルを充てたいところ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-17 23:22:19)
6.  座頭市血煙り街道
娯楽路線の座頭市としては、一番面白い作品がこれだね。みんないい仕事している。 座頭市は、子供が出てくると、ホント面白い。同じ三隅で『血笑旅』とかもよかった。勝新の89年のリメイクや、シリーズの最後から二番目の『折れた杖』のようなえぐさが勝ってる作品においてすら、子供が出てくると座頭市の表情が緩むところがたまらない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-17 23:16:52)
7.  若き日の次郎長 東海の顔役
何度目の次郎長だ、マキノさん?! といっても私のフォローしたのは、かの東宝版『次郎長三国志』九部作だけだけど。このエピソード1、『三国志』と全然違う。でも、それが面白い! まさに痛快時代劇。続編が見たい!
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-07-11 22:44:05)
8.  座頭市牢破り 《ネタバレ》 
監督は社会派山本薩夫。で、当然の結果として、これはかなり変な座頭市だね。鈴木瑞穂演じる大原秋穂という侍が、百姓たちに、いかにすれば効率よく収穫があげられるかを説き、団結して横暴なヤクザたちに非暴力で立ち向かうことの重要性を説く。まるで左翼思想の煽動かとも思ってしまうようなやり取り。彼の思想は、理屈で説得できないものは斬るしかないという市の発送とは正反対。でも、市はその大原に惹かれていく。しかし、その非暴力思想の大原が、最終的に市の剣さばきに救われる。だからと言って、この映画は、市が正しく、大原の理想論が誤りなのだ、という単純な線引きをしない。それは全てのキャラクターにおいてもそう。善玉と悪玉の区別が容易に行かない世界。評価も分かれると思う。特に、三国連太郎のヤクザのキャラは特に後半描きこみが足りないかなとも思う。でも、私は、これ、結構好きだった。断定を避け、判断を観客に委ねるようなこの姿勢が、ある意味潔いのだ。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-07 23:52:04)
9.  大殺陣 雄呂血 《ネタバレ》 
これはすごい。ひたすら敬服するしかない映画です。バンツマ版は見てないので比較的なことは何も言えないのですが、それでも、この反則ワザの連続にはひたすら感心してしまいました。この解決方法をやってしまえば、全ての時代劇の追い詰められた主人公は助かってしまう。きっと、多くのチャンバラ映画のシナリオライターは、この展開を一度は夢見たんじゃないだろうか。反則は、やってしまったモン勝ちだよね。ホント。 ギリシア悲劇の中で、「機械仕掛けの神様」という趣向があって、人間の主人公のいさかいが袋小路のところになると突然(水戸黄門のように)神様が現れて、人間たちのいさかいに強引に解決を与えるという(いささか信じられないような)荒業があるのですが、それを思い出しました。 ラストの強引さに対して、それまでのドラマの展開は、田中徳三らしい丁寧な描き方で、実は私の見たことのあるどの田中映画よりも感心してしまいました。それだけに、ラストとのギャップが、それはもう際立つこと際立つこと。思い出すたびににんまりしてしまいます。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-03 20:46:53)
10.  ひとり狼 《ネタバレ》 
私も主題歌に引いたクチです。最初に見たとき、それだけで気持ちが萎えてしまって、あとがひたすら辛かった記憶があります。十数年ぶりに、改めて、主題歌を軽く受け流して、本編を見たら、まあ、すばらしいこと! 過去に心に傷を負った一匹狼ってのは、雷蔵の演じるキャラのひとつの典型だけど、それをここでの雷蔵は期待以上にこなしている。ただ、もう、最晩年の病に蝕まれつつある雷蔵の顔は、本当に見ていて辛い。表情の鋭さはあるものの、決して健康的ではない。映画のすばらしさの一方で、その雷蔵の容色の衰えが気になって仕方ないのが玉に瑕。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-03 20:39:09)
11.  座頭市の歌が聞える 《ネタバレ》 
田中徳三は堅実な職人だけど、それほど映像美の人という印象はない。だけど今作は美しい映像満載だった。撮影の宮川一夫の影響が大きいのだろう。今作の特徴は影。ふすまに、障子に映る影。影で演出が完成している。それが、最後のシルエットでの大立ち回りの伏線になっているのだな。その美しさ。天池茂の再登場は、確かに第一作ほどのインパクトはないものの、やはりこの人がいると違うなあと実感してしまう。浜村純の琵琶法師もいいキャラだ。座頭市シリーズは、毎回、とにかく立ち回りの美しさに感心してしまう。こんな美しい殺陣を見せるシリーズは、他にないね。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-02 23:58:19)
12.  座頭市二段斬り 《ネタバレ》 
鬼才井上昭の座頭市デビューだ! って喜び方をするのは私だけかしらん。この人を評価する人をあまり聞いたことがないのだけど、私は大映の末期の遅れてきた才人だと思っている。長らく三隅研次や森一生、市川崑らのもとで助監督として下積みを積んで、ちょうどこのあたりに一本立ちしたのではないかと思う。ほとんどデビュー作に近いのに、あきれるほど大胆な映像を撮る。表情をえぐり取るようなアップ、真上にカメラを据えるかと思うと、極端にローアングルのショットもある。そして何より、テンポがいい。 座頭市の居合斬りは、たいていの監督はカメラをフィクスして、長まわしで撮っているのだけど、この監督は手持ちカメラで市を追いかける。この迫力。それだけで満足。 もう一つ付け加えるとすれば、三木のり平。いい味出してますなあ。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-01 22:24:20)
13.  座頭市逆手斬り 《ネタバレ》 
名匠森一生のシリーズ2度目の登板。でもそれより何より、本作は藤山寛美の魅力に尽きるかな。でも、後半、出番がなくなってしまって、これは残念。というか、やくざの息子なんて設定になってるのだから、市の最後の立ち回りにももう少し絡めたのではないかな、と思ってしまう。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-01 22:19:54)
14.  座頭市地獄旅 《ネタバレ》 
三隅研次再々登板。やはりうまい。テンポが抜群にいい。加えて、名匠伊藤大輔のツボを押さえた脚本もさることながら、成田三樹夫のひねりのきいた敵役ぶりもたまらない。いい仲間になりそうで、しかし、結果的に剣を交えることになってしまうという展開は、第一作目の天知茂を思い起こさせる。こういう展開は、きっと三隅研次のお手のものなんだね。 賭場の場面は、またその手でだましてるの?と突っ込みたくなったけど、実はそのあとの場面の伏線にもなっていたんだね。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-01 22:17:25)
15.  座頭市喧嘩旅
安田公義監督って大映の監督の中でも語るのが難しい人だ。可もなく不可もなく。平均点の人。でもこういう人の仕事がシリーズを支えてきたのは言うまでもない。本作も座頭市シリーズのクリアすべき水準は保っているんじゃないだろうか。敵役が弱いといえば弱いけど。藤村志保もヒロインとしてはめそめそしていて弱いかな、とも思う。でも、ラストの、出入りの両家を的に舞わしての立ちまわりはなかなか見応えがあった。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-01 22:14:50)
16.  座頭市血笑旅
赤子を連れての座頭市の珍道中。この趣向が、シリーズのほかの作品にはない味を添えているね。三隅監督だと、細部まで目が行き届いた安定感が群を抜いている。 
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-07-01 22:10:32)
17.  座頭市あばれ凧
そんなに悪くないと思うな。平均点。前作に続いての登板、池広一夫は何となく劇画チックだけど、活劇としては非常にテンポがある。まずまずかな。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-01 22:08:18)
18.  座頭市千両首 《ネタバレ》 
撮影の宮川一夫は何がすごいって、予告編で名前がクレジットされるのだね。他のキャメラマンではありえないことです。ただこの作品、評価はわかれるだろうな。個人的には、やはり宮川のカメラは、監督としてクレジットしてもいいくらいの抜群の安定感を示しているし、好きなのだけど、わざわざ国定忠治を持ってきてまで(シリーズ2度目の登場)話を大袈裟にしなくてもよかったのになあ、とも思う。島田正吾と勝新の競演が見られたのはよかったけど。 
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-07-01 22:06:48)
19.  座頭市兇状旅 《ネタバレ》 
下の方も書いておられましたが、予告編には万里昌代演じるおたねさんが高田美和に、「私にも昔、あんたみたいに純粋な頃があったっけ」というようなせりふを語るシーンが確かに含まれています。そして、それが本編に含まれていたなら、絶対物語の展開がもっと自然になるはず。すごく残念。おたねさんが、あんなふうに市を裏切るというのも(本当に裏切っているのかはわからないけれど)、はじめてみたときはすごくショックだった。でも、私は、これは、おたねさんというキャラに愛着があるので贔屓目なのかもしれないけど、そんなに悪くないと思う。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-18 22:58:40)
20.  新・座頭市物語
初期の座頭市シリーズは市の過去を掘り起こすようなエピソードが物語の中心だった。これもそのひとつ。シリーズの最初の二作の色を引きずりつつ、でも一方で後の娯楽路線の可能性とも両立させている。その分新鮮味はないけど、安心して見られますね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-06-18 22:54:13)
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