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1.  ザ・キラー 《ネタバレ》 
哲学を持った凄腕の殺し屋のカッコよさを見せる話なのかと思ったら…なんか違った。 即興はよせ云々のセリフも厨二病っぽく見えるわ、冒頭引っ張ったわりに変な失敗するし、コントみたいだなと思った。それならそれでカッコつけてるけど腕前は実はそうでもない殺し屋が苦悩する話として楽しめるかというとそうでもなく、その後は華麗な手口で、しかし雑に、どんどん殺していく。 殺さなくてもいいんじゃないかなという奴まで私事で殺すわ、殺しとけよってラスボスは殺さない。 手慣れてるし、冷酷だし、強いし、お金も武器も技術もあるんだけど、全然カッコよくない。感情移入もできない。ピンチもなければ期待感もないし、何を見せたかったのか、意図がわからない。 隠れ家は素敵だな〜、武器庫のガレージかっこいいな〜という感想しか残らなかった。
[インターネット(吹替)] 3点(2024-09-15 07:01:47)
2.  君たちはどう生きるか(2023) 《ネタバレ》 
鑑賞直後、腹が減ったのでワッパーを食いながら久しぶりに感想を。 とても、よかった。 見る前は宮﨑駿がやりたい放題で意味不明なイメージ垂れ流しの走馬灯ムービーだったらどうしようと思っていたが、全然そんなことはなかった。 冒険と生死と出会いと別れと成長、世界へのテーマが描かれた、ハヤオまだやれるやん!と思える力いっぱいの作品。 時空も生死も姿も曖昧で、崩壊しつつある異世界。何のためにこの世界が必要なのか、大叔父様が世界を作る前は死んだ人はどこにいってたのか、どう生まれ変わってたのか?とかよくわからんところはあるし、理解もできない。理解できる気もしない。 ただ、奪い合い火を放つ悪意の世界をどう生きるかと問われた真人は、友達を作ると言った。悪意に満ちた邪悪な存在に見えたアオサギも友だちになれたからね。単純で幼稚かもしれないけど、めちゃくちゃいい答えやんと思った。 お母さんとの別れのシーンもよかったよ。死ぬことはわかってるけど、母親になるために元の世界に戻る。いい子だから。泣ける。 世界観よくわからんとか設定よくわからんとか、何か深すぎてわからんとかまああるだろうけど、面白かった。ハヤオは小さい頃から見てきたハヤオだった。ちなみにナウシカ、ラピュタ、ハウル、トトロ、魔女宅は好き、もののけ、千尋はいまいち、風立ちぬは嫌いです。
[映画館(邦画)] 8点(2023-07-30 15:16:45)
3.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
ライダー世代だし庵野作品は基本好きなんだけど、これはダメだった。 脚本的に本郷猛へ感情移入させることに失敗している。緑川ルリ子の物語か先に立ってしまい、本郷猛の戸惑いや感情、現状の認識がいまいちわからないまま、どんどん話が進んでしまう。 最初のサイクロン号の変形からの変身はカッコよこったが、特撮やCGがあえてチープだったり、バトルシーンで昭和のBGMがかかるのも寒い。コウモリオーグがパタパタしたあたりでこりゃもうダメだな…と思った。サソリオーグもハチオーグも森山未來の立ち居振る舞いも寒い。 あと人間本体が異形に変わってる時が本来の力が発揮されてるバトルモードだと認識してたのだが、仮面脱ぐと普通の顔をしてたりして設定的にもよくわからなかった。 浜辺美波の美しさ、2号演じた柄本佑はよかった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-03-23 22:53:19)
4.  THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 
最高だった。 始まりから終わりまで、見たこともあるし、結果を知っている試合なのに、固唾をのんで見守った。 この数十年のいろんなものをひっくるめて、自分にとっては、今後何を見てもこれを超える映画はないかもしれない。
[映画館(邦画)] 10点(2023-03-22 22:23:19)
5.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
前半、家族が次々と社長ファミリーに侵入していくところはテンポよくて、面白い。ドリフのコント的な、中盤のかくれんぼ展開もベタだけどドキドキした。でもねぇ…なんだろうね。家政婦がシェルターにずっと旦那を住まわせてたってのがやっぱ無理あるなあ、設定的に。雨の中追い出した家政婦が戻ってきても、家に入れないと思うし。あの家政婦は2人分メシ食うんだ、とか伏線は張ってあるけどね。最後までダレずに楽しめたので総合的には面白かったけど、心になにか残ったかと言われると…感動や感情のゲージはあんまり動かなかった作品。 パラサイトしてる側の家族視点だけど、それなりに楽しそうに暮らせてて絶望感があんまりないし、ピザの箱組み立てる仕事すらそもそも真面目にやってないし、やってることがせこい(友達の好きな子を早々に寝取ったり)からこいつらをあんまり応援する気になれない。といっても金持ち側の危機も感じないし、どっちにも感情移入しずらい。 そういえば荒木飛呂彦の魔少年ビーティって漫画に、当たり屋で弱みを握って家族に寄生する家族っていうネタがあったけど、そっちのほうが怖かった。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-24 15:05:30)
6.  日本で一番悪い奴ら
ドキドキした。笑えるし、エロいし、暴力的。飽きずに最後まで楽しませてくれるエンターテイメント味が強すぎて、実話なのに考えさせられるとか、社会派っぽい感じがあんまりしない。逆にその説教臭さがないところがいいところなのかも。
[インターネット(邦画)] 8点(2020-06-22 16:09:39)
7.  スーサイド・スクワッド 《ネタバレ》 
ハーレイのお尻に1点。 ヴィランがチームを組んで戦うっていう企画だけは面白そうなんだけど、集まったキャラクターたちの魅力や背景が描かれてないので、まったくもって盛り上がらない。デッドショットは悪人じゃないし、ディアブロはカっとなって嫁子供を焼いちゃったアホだし、ハーレイ・クインも特に何が強いってわけじゃないし、ジョーカーもヒョロくてショボい。 バラバラの悪人チームが仲間になっていく過程も特に描かれてないのに俺たちは仲間とか言い出すし、失笑しかできない。 最後の戦いも何にも盛り上がらないし、ホントに見る価値のない、しょーもない映画だった。
[インターネット(吹替)] 1点(2020-06-06 02:30:40)
8.  ジョーカー 《ネタバレ》 
これでもかと不幸に見舞われて、仕事も夢も唯一の肉親の愛すら、何もかも失くしていくんだけど、なぜか、本当になぜか感情移入できない。そんなに可哀想にも思えない。 演技や映像はよく、飽きることもなく、もちろんつまらなくもないけれど、この作品がどうも刺さらないのは、もともとアーサーが善人でもなければ、愛せるような人間像でもないし、結局自分のことしか考えてない、自分のことすらまともに考えてないからかもしれない。社会に虐げられて大量殺人を犯す犯罪者に共感できるほどの体験をさせてくれるのかと思ってたけど、そうはならなかった。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-02-22 00:09:02)(良:4票)
9.  ミリオンダラー・ベイビー 《ネタバレ》 
そりゃテーマとか投げかけたいことはわかるけども。いやーな後味の悪い話をフィクションで描いて、一抹の希望もないラストを見せられても困惑する。それが狙いなんだろうけど、朝っぱらからこんなの見るんじゃなかった。自分を殴りたい。
[インターネット(字幕)] 1点(2020-01-30 08:42:03)
10.  移動都市 モータル・エンジン 《ネタバレ》 
なんとなくアマプラで見たけど、つまらなくはなかった。主人公カップルに魅力がないのと、悪役がしょぼく感じてしまうこと、お金と手間のかかった壮大な映像なのにハリボテ感がしてしまうのを除けば、展開やキャラ立ちなどで飽きることもなく見られる。でも人に面白かったよ、とイマイチ勧められないのは、世界観や人間ドラマが浅いし、どっかで見たようなテンプレ展開ばかりで、まったく裏切りや予想外の面白さがないからかも。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-01-30 00:29:24)
11.  I am Sam アイ・アム・サム 《ネタバレ》 
冒頭からラスト30分まではボロ泣き。でもラストはちゃんと法廷で戦ってほしかった。前回傷ついて逃げてしまったパパが、ルーシーを守るんだ、と強く宣言してほしかった。ほんとにラストだけ惜しい…!  クライマックスは、ルーシーが「愛こそすべてよ」と言うシーンでした。
[インターネット(字幕)] 8点(2019-10-10 19:10:44)
12.  ぐるりのこと。 《ネタバレ》 
しみる映画。静かなドラマの中で、法廷画家という要素で世相と時の流れを表現してるのがいいアクセントになっている。 リリー・フランキーが描いた娘の顔がエンディングで再び映し出されて泣けた。
[インターネット(邦画)] 10点(2019-10-09 08:53:50)
13.  そして父になる 《ネタバレ》 
ええ〜…評価高いから期待して見たけど、なんじゃこりゃ。 6年育てた子供をどっちの親もお互い離したくないと思ってるし、子供も知らない家に行きたくないのに、結局取り替える流れになったきっかけや明確な理由がない。どう考えてもうまく行きそうにない、誰得な選択をなぜするんだ、と。登場人物が脚本の都合でアホになってるから冷める。 ラストでも福山はほとんど父親として成長してない。元々教育に小うるさいだけで、そんなに嫌な父親でも怖い父親でもないし、この事件のあとも、多少子供と遊んであげるんだろうな〜ってくらいの変化しか想像できない。 最後の子供との再会も、ゆっくり歩いて話してるんじゃなくて、めちゃくちゃにみっともないくらい泣いて追っかけて、すぐ力いっぱい抱きしめたれや。お前は俺の子だと、一緒に暮らそうって言ってやれよ。ごめんな、ポンポンじゃすまないよ。 母親とリリー、子どもたちはよかったのに、福山のキャラの苦しみ、後悔、成長が弱く、主人公に感情移入も応援もできない作りになっており、「父になる」という大事な主軸の表現や感動が弱い話になってしまっている。もったいない。
[インターネット(邦画)] 2点(2019-10-07 21:30:42)
14.  ヒックとドラゴン2 《ネタバレ》 
前作は最高に良かったのに、なんでこんな脚本になってしまったのか…。人間とドラゴンの絆、ヒックとトゥースとの絆をちゃんと描いてないからメチャクチャな話になってる。 強いボスドラゴンに簡単に操られて父ちゃん殺しちゃうトゥースなんて誰も見たくないよ。敵があんだけデカいボスドラゴンを操れてる理由もよくわからんし…。あとサブヒロインのブサイクがモテてる描写も本当に意味不明。いやー 、見なきゃよかった。
[インターネット(吹替)] 2点(2019-08-19 20:00:36)
15.  カメラを止めるな! 《ネタバレ》 
ネタバレなしで鑑賞できたので、とても楽しめた。複線回収が完璧にできてて、非常にいいコメディでした。
[インターネット(邦画)] 10点(2019-05-03 23:14:57)(笑:1票)
16.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
映像はものすごく頑張ってる。 でもキャラクターの掘り下げがまったくできていないので誰にも感情移入できないし、いろいろツッコミどころが満載で、どーにも盛り上がらない。マコにそこまで強さとか適正があるとも思えないし、主人公とマコ、司令官とマコの絆も物足りない。少なくとも新パートナーは、冒頭で兄貴を失った主人公が喪失を取り戻せるようなキャラにしてエピソードを組み立てるべきじゃないかなー。二人が戦う理由も、復讐なのか、大義のためなのかよくわかんないし。 羽の生えたカイジューに数秒で一気に大気圏外まで連れてかれたのが笑えたのと、チェーンソードがカッコよかったので2点!
[インターネット(字幕)] 2点(2019-05-03 19:05:33)(良:1票)
17.  デンデラ 《ネタバレ》 
姥捨て山に捨てられたババァたちは生きていた…! という掴みは最高で、めちゃくちゃ面白そうなのに。ババァたちが村に残した自分の子供も含めてみんなブッ殺そうぜーってなってるのがよくわからない。みんな本気じゃない、生きる目的が必要なんだ…でくくっちゃうのは乱暴でしょ。あとクマの恐怖をちゃんと描けてたら少しはマシだったかもしれないけど、映像がとにかくショボすぎる。
[インターネット(邦画)] 2点(2019-05-02 23:35:55)
18.  デッドプール2 《ネタバレ》 
グロくて、下品で、バカっぽくて、ヒーローっぽくなくて、ブラックなんだけど、きちんと愛を描いているから感動できる。ラストの過去改変も、ご都合主義が気持ちよくて、最高なクソ脚本でした。1より好き。
[インターネット(字幕)] 10点(2019-05-02 23:08:47)
19.  バケモノの子 《ネタバレ》 
これはダメ。 まず九太のバックボーンが圧倒的に希薄。 9歳の子どもが家を飛び出してひとりで生きていきたいと思うほどの動機や理由がきちんと描かれないので、彼の強くなりたい、勉強したいといった想いにも納得や共感ができない。 さらに熊徹のバックボーンも輪をかけて希薄。 なぜ彼が戦ってきたのか、強くあろうとするのかという動機や理由が描かれない。師匠も親もなくひとりで生きてきたと一言説明されるだけで終わっている。 そんなわけで、この映画で一番大切だと思われる熊徹と九太の関係性の描かれ方も必然的に希薄になってしまっている。疑似親子関係でも友情でも何でもよいのだが、二人の間にバケモノと人を越えた大事な関係が育っているという要素がまったく感じられなかった。ケンカしたり罵り合いながらも、お互いに欠けているものを埋めあう大切な存在になっていくということは、サブキャラの言葉で端的に説明するのではなく、エピソードやドラマとして一番描かないといけないところではないのだろうか。 それがないせいで、熊徹頑張れとも、九太頑張れとも、ふたりがこうなってほしいとか、こうなったら嫌だとも思えず、何の感情移入も期待も感動もないままにストーリーが進行していってしまう。 もし二人のバックボーンと関係性をきちんと描いていたら、本当の父親のところに戻ると言うシーンなんて、もっと切ないはずだし、最後に九太の心の剣として熊徹が現れるところなんて、めちゃくちゃ感動できたはずなのに。 またそういった一番大事なドラマを描いていないのに、楓が出張りすぎ。 この話の主人公に対する役割的なヒロインは熊徹であって、そこをちゃんと描いてないのに、女のヒロインなんて不要。 特に九太が一郎彦と戦うシーン、いきなり楓が「私たちだって云々」とか言い出すシーンは、そこまで事情や経緯も知らないくせに、ついでに襲われかけてて危ないってのにサブキャラが啖呵を切るという演出に興醒め。「お呼ばれしちゃった」も失笑でした。 楽しみにしていたのに、燃えない、笑えない、泣けないという非常につまらない映画だった。
[DVD(邦画)] 3点(2016-07-04 01:24:44)(良:3票)
20.  イニシエーション・ラブ 《ネタバレ》 
見ても見なくても人生には何の影響もないけど、何も知らなければ娯楽として楽しめる映画。 ラストは上手で「……ん? どういうこと? ………あー、なるほど!」と一瞬で世界が切り替わる感覚が味わえる。 (SIDEA→Bのスニーカーのオーバーラップの演出はちょっとズルい気はするけど) 80年代が青春時代にカブっていればなお楽しめるし、あっちゃんの演技は、うまいとか下手とかはともかく、味があって自然でいい。 でも人にすすめるかというと、特にすすめない。
[DVD(邦画)] 7点(2016-02-14 01:21:41)
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