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プロフィール
コメント数 496
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 皆様のレビュー、いつも参考にさせていただいております。私のレビューも参考になれば幸いです。

2012年以降忙しくなったので、レビューを一言にしています(上半期分は6月末にまとめて投稿)。参考にしにくいかもしれませんが、あしからずご了承ください。採点基準は以前と同様です。

私の連絡先はこちら⇒えむいーあーる75jp[あっとまーく]yahoo.co.jp

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1.  ゴッドファーザー
何度観ても本当によくできた映画だと思う。穴がない。
[DVD(字幕)] 10点(2012-10-28 17:52:14)
2.  ディア・ハンター
この映画は三部構成になっているのだが、全体を通じて長いことは否定できない。特に結婚式~披露宴兼出征パーティ~鹿狩りと続く第一部は特に長い。しかしながら、この部分がその後の展開のキーとなる部分であり、この長さは削るわけにはいかない。この部分で、その後のストーリーに関わる多くの伏線が張られているというわけではない。鹿狩りで鹿を追い詰めたときのマイケル(デ・ニーロ)の態度は第三部への伏線になってはいるが、その数は決して多くはない。それにもかかわらずこの映画においては、第一部が最も重要である。 観客は第一部で「彼ら」と同化することができる。「彼らの中の誰か」と同化するわけではない。ピッツバーグ近郊の製鉄会社に勤めるロシア系移民の若者たちの生活環境を体験し、その考え方を骨まで叩き込むのである。彼らの興味や嗜好まで理解し、彼らと共に鹿狩りに行くためには、第一部の長さではむしろ短い。第二部以降の有名なロシアン・ルーレットのシーンの迫力は確かに凄まじいが、僕はこの映画の魅力は第一部にあると感じる。 第二部以降は話の焦点がマイケルとニックだけに合ってしまうのだ。この二人の対比は戦争から受けた影響の相違という点においては確かに興味深い。彼らの演技も素晴らしく、二人が対峙する第三部のシーンは一生忘れられないほどの緊迫感に満ちていた。出征の前までは、どちらかというと直情径行的で少年のような不安定さを残していたマイケルと理知的だったニックに、精神的にどのような変化が起きたのかを考えながら鑑賞すると実に面白い。終盤のニックの行動に唐突感を覚える人もいるようだが、僕はむしろ共感を覚えた。だが、この映画は群像劇にすべきだったと僕は思うし、それがうまく機能していない(一部の登場人物にシーンが偏りすぎる)印象がする後半の展開は残念だった。 もちろん、見所はいくらでもある映画だが、完璧に近い作品なだけに、宝石の些細な疵が気になるような少し嫌な後味が残ってしまった。
[映画館(字幕)] 8点(2011-08-15 23:57:29)(良:1票)
3.  ミッドナイト・エクスプレス(1978) 《ネタバレ》 
この映画を観て、ちょwwwトルコやば過ぎだろwww絶対イカネwwwって言ってるアメリカ人って多いんだろうなあ。密輸防止のため、日本でもアジアに渡航する若者には全員これを観てもらうってのはどうでしょう。 何だかんだで映画自体は面白かったです。スーザンの優しさに泣きました。
[DVD(字幕)] 6点(2011-08-07 22:04:00)
4.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
本作品に関しましては、数多くの「長い」、「長すぎる」というご批判は頂戴しておりまして、当社としても否定はいたしかねる部分ではございますが、一方で「アル・パチーノはいつもオーバーアクトけど、そもそも一定のオーバーアクトが要求されるこのシリーズではなかなかはまり役ではないか?」、「若い頃のビトを演じたロバード・デ・ニーロの演技力凄すぎ。ずっと観ていたい」等の肯定的なご意見もいただいておりますことをお含みおきの上、何卒200分という常軌を逸した上映に最後までお付き合いいただきたいと心より願う次第でございます。 また、本作品については、R指定は受けておりますものの、近年かまびすしくその重要性が強調されております「家族の絆」を主要なテーマとすることで、マフィア映画につきものの殺害シーンや性的描写のシーンを最低限にとどめており、小さいお子様や女性の方の鑑賞にも堪えうるよう万全の配慮をいたしております。劇中には、イタリアンマフィア独特の家父長的な考え方が散見される部分もございますが、そのような点につきましても、できるだけ批判的な描写を心がけております。 一方で、ビトの時代とマイケルの時代を行き来する物語の構成については、評価する声を多くいただいております。組織が直面する課題に対して、ビトとマイケルはそれぞれ様々な判断を下しますが、時代の変遷に伴う社会的背景や経営環境の変化により、その判断内容には多くの違いが見られます。この作品では、時系列を操作し、同様の課題に直面した両者の判断をタイムリーに比較することで、その違いを効果的に焙りだすことに成功しており、その点については、主に企業経営に携わる鑑賞者の皆様から好評をいただいてございます。 最後に1点お願いがございます。本作品を鑑賞される前に、必ず前もって「ゴッドファーザー」をご鑑賞ください。人物相関図やコルレオーネ家の系図等もご準備いただければより快適にお楽しみいただけます。「ゴッドファーザー」を事前に鑑賞されずに本作品を鑑賞された際のクレームやお問い合わせには一切応じかねます。これらの点には十分ご留意の上、ゆっくりとリラックスして楽しめば、とても味わいのある作品だと思うよ!
[映画館(字幕)] 8点(2011-08-06 23:33:08)(良:1票)
5.  追憶(1973) 《ネタバレ》 
昔のラブストーリーを見慣れていない僕にはテンポが鈍くて、確かに少し退屈で、眠くなった箇所も無いとは言わない。でも、主義主張も階級も全く異なるハベル(ロバート・レッドフォード)に惚れてしまうケイティ(バーブラ・ストライサンド)の切ない気持ちはよく理解できる。それを貫き通して結婚に至る二人のことはその純粋さに免じて応援したくなる。こんな喧嘩ばかりの二人の周りに実際に自分がいれば、こっちは色々と気を使って「お前ら、いい加減にしろよ!」と言ってしまいそうだが。でも恋は盲目なんだろうし、それはそれで結構なことだ。別れるべくして別れる二人なのだが、思わず観ているこちらも気を揉んでしまわせるこの映画はよく出来ていると思う。 ただし、もっと二人の周りの人間模様(JJ以外も)を描いてくれるともっと見応えのある映画になっただろう。やはり二人だけで二時間持たせるのは苦しい。 また、映画内でもスターリンの粛清ネタでケイティがからかわれる箇所もあるが、ケイティの主張の正当性があまり響いてこない現代に生きているせいか、あまり彼女の主張に共感できなかったのが残念だった。
[DVD(字幕)] 6点(2011-06-19 17:02:26)
6.  ブリキの太鼓
現時点では生理的に受け付けないタイプの映画。ヨーロッパのエログロって何かマジだから怖い。本物の変態が製作していそう。だからこそある意味で面白い。よって5点。いつかこれを理解できる変態にぼくもなってしまうかもしれないという漠然とした期待感もある。
[DVD(字幕)] 5点(2011-01-30 15:17:58)
7.  ガルシアの首 《ネタバレ》 
うーん、「戦争のはらわた」や「ワイルドバンチ」には劣るかな。主人公が最後の行動に出る動機付けが少し薄い。ペキンパーだから、当然そうなるだろうという予測は立ったけれど。 生首を必死で奪い合うギラついた男どもの滑稽さ、ジリジリと照りつける太陽と生首の腐臭で頭がおかしくなっていく主人公、スローモーションの銃撃戦で飛び散る血しぶき。ペキンパー印の生々しさは溢れている。生首と次第に奇妙な友情を通わせる展開も独創的で面白い。 ていうかそもそも生首もって飛行機に乗れるのか?ノンノン、テロリストが跋扈し、手荷物検査が厳しくなるのはもっと後の時代ですよ。この時代も最早「古き良き時代」だ。
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 20:02:47)
8.  戦争のはらわた
可憐なドイツの童謡「小さなハンス」(日本では「ちょうちょ」として知られる)と軍隊の行進曲が交互に流れる。映像はナチスそしてヒトラーの台頭を淡々と映し出す。大群集の耳も割れんばかりの歓呼をもって迎えられるヒトラー。理想に燃える瞳を持ったヒトラー・ユーゲントの青年達。次第に映像は戦時色を強めていく。爆撃、銃撃、砲撃、強制連行、処刑。そしてこの作品の舞台が明らかになる。破竹の勢いを誇った第三帝国が遂に敗北した1943年の東部戦線だ。ソ連の敵陣へ奇襲をかけたシュタイナー伍長とその部下達は鮮やかな戦いぶりでこれを殲滅。巧みにスローモーションを織り交ぜた素晴らしい一連のシーンだ。戦い終わって「Good kill!!」と泥だらけの顔で白い歯を見せるジェームズ・コバーン。そして、彼らは一人の少年兵を捕虜にする。 この観る者を圧倒する流麗なオープニングだけでもこの映画の価値が分かる。男が惚れる渋みを持ったシュタイナー伍長(のち軍曹に昇進)、そして生粋のプロイセン貴族で鉄十字勲章の獲得に醜い執念を燃やす新任のシュトランスキー大尉。この二人の葛藤が、敗色濃厚で悲壮感漂うドイツ軍に更なる悲劇を齎す。ドイツ軍人の誇りを持ち続けるブラント大佐や斜に構えたキーセル大尉、シュタイナーに惚れこんだ愉快な部下達も物語に味を添える。 この映画は優れた人間ドラマであり、同時に優れた戦争アクション映画でもある。「プライベート・ライアン」で冒頭の戦闘シーンの悲惨さが話題になったが、すでに70年代にそれと比肩しうる映画はすでに存在していた。効果的で冗長に流れない戦闘シーンでのスローモーション、そして残虐とも言えるほど執拗な殺人描写。映画館で観ていたら客席にも硝煙のにおいが立ち込めてきそうなくらいだ。 中盤の病院のシーンがやや冗長な上に、その後の展開とうまく絡んでこないのが気になるが、この映画は紛れもない傑作だ。何よりも、壮絶な戦闘を繰り広げた果てにある、狂騒的とも呼べるラストの展開が凄まじい。びっくりした。こんなラストは初めてだ。響き渡るコバーンの哄笑。ニヒルなのに無茶苦茶暑苦しい男たちのドラマ。笑いながら泣けてくる。ペキンパーはこの映画で戦争映画に革命を起こした。映画好きなら絶対に観ておくべき一作。
[DVD(字幕)] 9点(2010-11-09 23:25:20)
9.  砂の器 《ネタバレ》 
うーん、長い。クドい。眠い。らい病差別とか親子の絆とか英良のドラマチックな人生とか、色々と言いたかった事を最後の「宿命」演奏シーンに託したんだろうが、いくらなんでも長すぎる。映画はやっぱり会話があってこそだと思うので、無言劇で振り返られても正直ピンと来ない。 また、序盤のシャツの裁断のくだりはご都合主義過ぎる。偶然、それを新聞記者が見ていて、それを刑事が読んでってあんまりだろう。しかも、記事では紙吹雪となっていたのに、それがシャツだと分かるとかはいくらなんでも・・・。そもそもあんな大事な証拠品を人目のある列車からばらまくかね、普通。その後、都合よく理恵子が流産で死ぬのも偶然過ぎて良くない。 でも、一番の違和感は殺人の動機。そりゃ確かに素性がばれたら政治家の娘との縁談はご破算になるかもしれんが、父親と会うだけ会って、素性は隠そうと思えば隠せる。三木謙一もそこは協力してくれるだろうし。恩人を殺すことに対するハードルが低すぎる。英良が性格に問題を抱えているならその説明も欲しいところ。 前半の全国各地への出張捜査のくだりは、とっても面白かっただけに最後の失速は残念でならない。「宿命」はいい曲だとは思ったけど、コンサートじゃなくて「映画」を観たかったんだよなあ。
[DVD(邦画)] 5点(2010-09-26 00:56:42)
10.  仁義なき戦い 代理戦争
僕にとって広島のイメージを決定付けるシリーズとなってしまった「仁義なき戦い」。ヤクザ映画自体初見でしたが、これにはやられました。「昨日の敵は今日の友」という言葉がぴったりの乱世を生きる男たちの熱い戦い、そして権謀術数の数々。菅原文太の演技がうますぎで怖いこと怖いこと。他のヤクザ映画とは出来が違うと評されるのも頷けました。  それにしても深作欣二監督は昔はこんなに面白い映画を作っていたんですね。「バトル・ロワイアル」で騒いでいる若人たちにはこちらを観てほしい。かと言って僕は「ピストル・オペラ」で懲りているので、他の作品に手が伸びるかと聞かれれば伸びませんが。このシリーズをもっと観るかどうかは迷いどころです。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-10 16:39:02)
11.  バリー・リンドン
史劇もキューブリックも苦手と言う全くこの映画に適性の無い僕だが、観てみると意外とおもしろかった。3時間と言う長い尺にもかかわらず、過不足なくバリーの人生を描いており、特に長さを感じることも無かった。原作がサッカレーだそうだが、いかにも彼らしい皮肉たっぷりなナレーションも良い。  また、何と言ってもこの映画の見所は、衣装や音楽、背景に一分の隙もない点だ。完璧主義者の異名をとるキューブリックだが、今までは何でそう呼ばれるのか良く分かっていなかった。でもこの作品においては、何から何までビシッとはまっていて凄い人だったんだと実感した。  一癖ある映画監督の中でもひときわ異彩を放つキューブリックだが、ある意味で、これが一番一般に分かりやすい作品だと思った。でもやっぱり話の筋にあまりにも救いが無くて愛せないんだよなあ。キューブリックファンじゃないけど、この作品は好きです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-11-18 23:42:23)
12.  アンドロメダ・・・
古い映画なので、いかにも古典的なSF然とした基地の様子など、違和感はあるものの、プロットやクリーチャーの撮り方などはさすがワイズ監督だと感じた。中でもクリーチャーの増殖が一瞬モニターに映し出される場面はその不気味さが際立っていてうまい。ほとんどが密室劇なのに飽きが来ないのは、原作の筋立てがしっかりしているからだろう。  映像技術が現在ほど進歩していないため派手さは無いが、70年代の初めにこういう作品があったとは知らず、先駆的な作品として評価できると感じた。「時計じかけのオレンジ」と同じ頃に製作されたと言うのがちょっとおもしろい。
[DVD(字幕)] 6点(2009-11-14 10:49:19)(良:1票)
13.  タクシードライバー(1976) 《ネタバレ》 
十年前よりもトラヴィスが身近に感じられた。純粋で繊細で自意識過剰。しかも突然キレる。僕が一番苦手なタイプだ。彼の近くにいたとしたら、僕は真っ先に殺されそうだ。
[DVD(字幕)] 8点(2009-09-05 23:50:08)
14.  アニー・ホール 《ネタバレ》 
実験的な手法を取り入れたアレンの初期の代表作であり、半自伝的な映画。登場人物の思いが活字になったり、突然観客にしゃべりかけたり、挙句は劇がアニメになったりとハチャメチャで斬新な演出だが、それが全くスベっていないという驚異的な映画。「アリーmyラブ」を最初に見た時、この映画を思い出した。 アレン演じるアルビー・シンガーとダイアン・キートン演じるアニー・ホールの恋愛模様が話の焦点なのだが、この頃からアレンの「独善的なインテリ」という自虐ネタは冴え渡っており、アニーを大学に行かせるエピソードや自分好みの本を執拗に押し付けるところなどからもそれが窺える。それが馬鹿馬鹿しいと薄々気づいていながらもやめられないところが身につまされる。世の中全てを笑いのめすコメディアンでありながら、自らのエゴに苦しめられる彼の気持ちは痛いほどよく分かる。精神分析を15年受け続けているという彼の台詞からも彼自身が一個の悩める人間に過ぎないことが分かろうというものだ。 ラストの卵の小話は、恋愛って本当にそのとおりだと共感し、感心した。同じ夢を共に見るのが恋愛なら、それは儚いし、傍から見れば馬鹿げているかもしれないが、本人たちは至って本気。夢だからこそ余計に美しくなるのであればそれはそれでよいではないか?アレンの気持ちの良い恋愛肯定には、毎度微笑ましくなる。
[DVD(字幕)] 8点(2009-04-07 23:09:21)
15.  インテリア 《ネタバレ》 
人によっては無味乾燥な言葉遊びで90分を消費している映画に見えるかもしれないが、3人の娘の母に対する思いの温度差に注目すると、非常に興味深い。母に対するコンプレックスを乗り越えたレナータと乗り越えられないジョーイ、そもそもコンプレックスなど持たず、母を理解しきれていないフリン。レナータは母を軽蔑し、ジョーイは母にアンビヴァレントな感情を抱き、フリンは母を一般的に「愛して」いる。この4人の女性たちの会話のテンションは尋常ではない。整然としたインテリアに囲まれた彼女たちの台詞には心を突き刺す氷が隠されている。ラストで、自分に表現力が無いと嘆くジョーイの言葉が、最も鋭い表現力を持って愛する母親に突き刺さるのはたまらない皮肉だ。 家族という一体感の仮面を一枚一枚剥ぎ取っていく過程は嫌らしく、露悪的でさえあるが、この真実の追究がアレンの真骨頂だ。「個人」を大切にするアメリカの家庭崩壊を描き、個人主義の暗部を切り取った作品とも言える。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-14 17:06:35)
16.  ペーパー・ムーン
感想が書きにくい映画。いい映画であり、それ以上でも以下でもない。名作と呼ぶには脚本が弱い。テイタム・オニールもうまいんだけど、アカデミー賞は行き過ぎだと思う。喜怒哀楽のうち、怒と哀が不足している。コメディであっても、もっと哀が欲しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-15 22:43:07)
17.  ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう 《ネタバレ》 
けっこう優れていると思いますけどねえ、これ。下ネタ好きじゃないと絶対無理な話たちなんだが、私の一番好きなネタが下ネタというのも影響し、かなりの高得点です。全体を通じて楽しめましたが、やはり最後の体内(精子)ネタがベストかと。でも、このネタならアレンじゃなくても面白く作れそうな気もしますから、巨大化したおっぱいの話を押したいと思います。ブラの模型って!まじ最高でした。羊の話での羊を前にした時の医者の顔の変わりかたもウケる。彼女や友達が笑えなかったらアレなので、一人で見てくすくす笑うのが、この映画の正しい見方だと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-06 22:12:06)
18.  マンハッタン
冒頭から理屈っぽいウッディ・アレン節が炸裂する。だらだらとマンハッタンをどう定義づけるかについて論じるわけだが、それを退屈と考える人には、この映画は向かない。いつもこの人の出演する映画のテーマとなっているのは、肉体や容貌に関する劣等感、そして「持てる者」への憧れ。一方で、その感性や表現力や会話のユニークさに対する自信。僕もどちらかと言うと外見はアレンのタイプなだけに非常に興味深い。本作でも彼の才走りようは尋常ではない。こんだけしゃべれれば、顔が凡庸で背が低くてもモテるのか?誰からも叩かれていないのにケツを叩かれている気分だ。ありがとう、アレン。もっと頑張ってみるよ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-01-06 20:31:41)
19.  カプリコン・1 《ネタバレ》 
ご都合主義的展開も散見されるし、宇宙飛行士の逃避行の部分は冗長の嫌いはあるが、サスペンス・アクションとしては許容範囲内と思われる。アメリカの国家的プロジェクトである火星行きがでっちあげという導入部からして、ストーリーに引き込まれてしまった。特にラストのスカイアクションのシーンは他のレビュワーさんが褒めておられるとおり、素晴らしい出来である。キャストの中では、冷静なマッド・サイエンティストを演じきったハル・ホルブルックの怪演が特に光っていた。長いことしゃべっても、観てる側を全然飽きさせない。また、緊迫感あふれる音楽もGOOD!ヘルメットやヘリコプター、あるいはカプリコン1の放送など、人間の顔が見えない「組織」のもつ恐怖を暗示した小物使いもいい味を出している。ただし、もっと登場人物の心理面に焦点を当てた展開だと、もっと面白かったかもしれない。ということで、7点献上。
[DVD(字幕)] 7点(2007-07-09 00:55:26)
20.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
キャストが一級でも、映像がダメ。その上、テンポが非常にのろくてだるい。何回か観るのやめようかと思いましたが、レビューするためにも最後まで頑張って観ました。何で同時多発的に複数の場所から出火するのか分からないし(電気系統から出火っつっても無理あるだろ!)、あんなふうに人に簡単に火はつかないし、爆発シーンだけはやたら派手だけどいかんせん迫力に欠けるし、煙の中なのになぜか前見えてるし、生き残るべくして生き残るし、死ぬべくして死ぬし、もう数えきれないくらい欠点の多い映画です。マックィーンもニューマンも、ほんとかっこいいし、アステアもいい味出してるし、群像劇としてはいいとこあるんですが、、、残念です。 それにしても、大体ここで平均点の高い映画には期待を裏切られないのですが、これは本当にダメでした。こんなこともあるから、面白いんですよね。今度は逆に平均点低い映画も観てみようかなと思いました。
[DVD(字幕)] 3点(2007-06-21 00:12:23)
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