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1.  パトリオット・ゲーム
 昔見たけど、全く覚えていなかったので再観賞。う~む、覚えてないわけだ(笑)  印象に残るシーンが少なすぎるし、話があまりにも淡白で薄っぺらい。IRA・CIAなども単なる味付けに過ぎず、国家対テロという構図が全く感じられない。原作未読だが、だいぶ映画用に改変されているのではないか?と思う。  『パトリオット(愛国者)・ゲーム』というタイトルなのに、戦う理由は主役も敵も家族のため、というスケールの小ささが肩透かしをくらう。「強盗に逆恨みされた主人公が家族を守って戦う」という程度の盛り上がり具合。  アクション色が強いが、このころのH・フォードにはあまり向いてないと感じる。
[DVD(吹替)] 3点(2010-05-30 12:36:35)
2.  狼たちの街 《ネタバレ》 
見る前は、「アンタッチャブル」に似たようなイメージを抱いていたので、正直肩透かしを食らわされたような感じを受けました。特捜班の捜査に立ちふさがるFBIと軍、という大がかりな事件を扱ったわりに、女性関係というプライベートな要素がストーリーの主軸になっていて、どこかちぐはぐな印象を持ってしまいました。 ですが、この作品の魅力の中心は、やはりニック・ノルティ演じる主人公の人間像にあると思います。彼は、仕事に精力を注ぎ、家庭を守ろうとし、時には行動を間違える、古き時代のアメリカの男で、こういった人物はニック・ノルティのはまり役だと思います。彼が演じることによって、真面目で、無骨で、いささか小心的な主人公が、愛すべき人物に見えるのではないでしょうか。女性の視点から見れば、彼の浮気は許しがたい行為であり、ラストでメラニー・グリフィスは去って行きますが、男性はそれに対しどうすることも出来ないニック・ノルティの、不器用な男の悲しき姿を自分に重ねるのではないでしょうか。日本映画で言うところの、高倉健が演じてきたキャラクターと同じ線上に位置すると思います。 真面目に、懸命に働き、時には道を間違え、大切なものを失ってしまう。ニック・ノルティこそ、そんな男たちの象徴なのかも知れません。 
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-02 11:51:26)
3.  東方見聞録
ポスター(ジャケット)のイラストの出来の良さに惑わされて、見てしまうと後悔する一作。まず全体的にタルいです。印象の薄い俳優たちが、何やらゴチャゴチャやっているという展開だけで、時間がゆ~っくりと過ぎていきます。もちろん見ているほうは苦痛です。 冒頭の城攻めのシーンがやや見せ場といえる程度で、ストーリーには全く興味が沸きません。ラストは…本当にヒドイです。 劇場未公開の理由は、撮影中にオープンセットの人工滝で事故があり、人が亡くなってしまったためです。当時の新聞でも扱われていました。 それが原因なのか、途中から井筒監督本人はノータッチで、監督不在で撮影が進められていたらしいです。 亡くなった方は無念でしょうが、結果的に「映画」として成立できなかった作品といえるのではないでしょうか。評価対象外という意味で、0点とさせて頂きます。
[DVD(邦画)] 0点(2006-12-30 00:06:26)
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