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1.  JAWS/ジョーズ 《ネタバレ》 
午前十時の映画祭にて劇場鑑賞。かなり前にテレビで見た記憶はあるが細かい展開は忘れてしまっていたので新鮮な気持ちで見ることができた。スピルバーグが28歳の時の作品。20代でこれだけの作品を作れる監督はそうはいないだろう。動物パニックものの傑作といっていい。ホオジロザメはアニマトロニクス(ロボット)だがそれほど違和感はない。ホオジロザメが人間を襲うのは事実だが、そのイメージを決定づけたのはこの映画といっていいだろう。また、特筆すべきはジョン・ウイリアムズ作曲のテーマ曲だ。たった2音でサメの恐ろしさを表現したあの有名なフレーズがなければこの映画の凄さは半減するといっても過言ではないだろう。ただ、個人的にはジョン・ウイリアムスの最高傑作はスーパーマンだと確信しているけどね。
[映画館(字幕)] 8点(2019-04-25 14:31:14)
2.  ポセイドン・アドベンチャー(1972)
リバイバル上映にて劇場で鑑賞。やはり名作は映画館で見たほうがより面白くなりますね。さて、元祖災害パニック映画の本作ですが、先に同ジャンルの双璧ともいえるタワーリング・インフェルノを見ていたせいか、アクション面においてやや物足りなさを感じました。でも人間ドラマの面ではこちらの方が濃密ですね。一つだけ文句を付けるなら、船全体の構造が全く示されないので、主人公達はいったいどのくらいの距離・高さを避難するのか全くわからないということです。そのシーンがあればもっと面白くなったと思います。
[映画館(字幕)] 8点(2016-09-02 15:49:24)
3.  ひまわり(1970) 《ネタバレ》 
リバイバル上映で初めて見ました。ヘンリー・マンシーニのあまりにも有名な哀愁漂うテーマ曲のためか、見る前は切ない物語だろうと思っていましたが、結局のところ単なるメロドラマでした。物語の展開はそれほど激しくなく、戦地のロシアで死にそうになった主人公の夫が現地の人と家庭を築いてしまい、主人公である妻がロシアまで夫を探しに行き見つけるも、結局どちらも新しい家庭があり子供もいるためそのまま分かれてしまう、というストーリーです。今だったら(それがいいか悪いかは別にして)もっとドラマチックなストーリーにするところですが、公開当時(1970年)はこれで良かったのでしょうね。イタリア映画であることもストーリーにあまり起伏がない一因かもしれません。主人公である妻はソフィア・ローレンが演じていますが、いかにもなイタリア女を上手く演じています。現在は美人の基準が変わってきていているのでもっとマイルドな顔の女性が美人の代表として見られていますが、ソフィア・ローレンのような気の強そうな顔の美人はもう出てこないのかもしれませんね。
[映画館(字幕)] 7点(2015-06-11 19:17:22)
4.  エイリアン 《ネタバレ》 
エイリアンは劇場で2回観ているが、実は2回ともリバイバル上映。名作はやはり大スクリーンで観るのが楽しい。1979年の作品であるが全く古くささを感じさせないSFホラーの傑作である。ALIENというタイトルの出し方や、ジェリー・ゴールドスミスのホラー映画なのにホラーっぽくなくそれでいて不安をかき立てるサントラも素晴らしい。ただしコンピュータ関係はどうしても時代を感じてしまう。また、今回2回目の劇場での鑑賞で気になったことが。それはノストロモ号の内装。人間心理として、長期滞在する場所の内装は(地球のホテルなどの)くつろげる建物の内装に近付けたくなるのものではないかと思うのだ。ノストロモ号の通路が、配管むき出しで暗い色の壁といったいかにもSFチックなものであるのはしょうがないとしても、皆が集まるスペース(食事などをする部屋やコールドスリープしている部屋など)はちょっとデザインが進みすぎてあまりくつろげないと思うのだが。
[映画館(字幕)] 9点(2015-02-10 18:51:28)
5.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
高倉健の追悼で放送されていたものを鑑賞。今回が初見です。あまりにも有名な作品のため、自分にとってはラストシーンのスチルだけで見た気になっていた映画の一つです。感想ですが、良いロードムービーだと思いました。高倉健演じる勇作の過去がばれる以外にはそれほど大きな出来事がないにもかかわらず、最後までダレることなく飽きずに見ることが出来ます。高倉健が主役なのですが、武田鉄矢と桃井かおりがW主役と言っていいほどの存在感を見せてくれます。ただひとつダメな点を挙げると、クライマックスの黄色いハンカチを発見するシーンで流れるBGMの出だしが寅さんのテーマの出だしと全く同じということ!!そのためそのBGMが流れた瞬間ガクッときてしまいました。あれはないわー。
[地上波(邦画)] 8点(2014-12-15 03:41:15)
6.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
今まで未見ゆえにナメてました。有名な作品だけど1974年作で40年近くも前の作品だし、VFXバリバリの今の映画に比べたら当時は凄かったかもしれないが今となっては大したことなかろうと。ですが、つい最近リバイバル上映されたので映画館で鑑賞することができました。 凄かった。本当に凄かった。 2時間半もある長い映画ですが、一瞬たりとも冗長な部分がなく、最後まで集中して見ることができました。この映画は一般的にはパニック映画やディザスター・ムービーというジャンルに括られますが、見終わったあとは「これはパニック映画ではなくレスキュー映画だ!」と強く感じました。なにしろスティーブ・マックイーン演じる消防士がカッコイイ!シナリオも最近の映画にありがちなアクロバチックな救出劇などの突飛なところがなく、人間ドラマが描かれていて良かったです。 見る前はしょぼいと予想していた当時の特撮も意外と不自然さは感じませんでした。むしろ、エレベータを降りると(廊下やホールではなく)すぐに室内に直結していることや、超高層ビルの壁面ガラスがたったの椅子1脚で割れたりした(しかも割れたガラスは相当薄い)ことの方が不自然さを感じました。 とにかく、初見を映画館の大きなスクリーンで見ることができ、本当に良かった。
[映画館(字幕)] 9点(2013-08-22 15:44:32)
7.  ロッキー 《ネタバレ》 
リバイバル上映があり劇場で鑑賞。あまりにも有名な作品のため、きちんと観てなくても観た気になっていました。まず思ったのは、アポロとの試合に割り当てられた時間が意外と短いということ。2時間の上映時間のうち20分もないのではないでしょうか。1作目はボクシング映画ではなく人間ドラマだったんですね(2作目以降はボクシングの形をとったアクション映画になるわけですが)。スタローンの演技(とくに滑舌)はすごくいいというわけではないのですが、それが恋愛や他人との関わりに不器用なロッキーというキャラクターに上手くマッチしています。演出もわかりやすく(例えば最初はフィラデルフィア美術館の階段をゼーゼー言いながら登っていたのに、最後では全速力で息も切らさず駆け登るなど)、そんなに複雑なことはしていませんが、タリア・シャイヤ(エイドリアン)やバート・ヤング(エイドリアンの兄・ポーリー)の演技がいい味を出しています。特に、タリア・シャイアの作中での変身ぶり(ロッキーに恋した後は別人のように美人になる)には驚かされます。  あと、イタリアの種馬というニックネームですが、昔はなぜこんな田舎くさいニックネームを付けたのだと思っていましたが、英語ではItalian Stallionと、ちゃんと韻を踏んでいることが今回わかり、ロッキーにしてはちゃんと考えているんだなと、ちょっと感心しました。
[映画館(字幕)] 9点(2013-06-07 23:15:17)
8.  悪魔の手毬唄(1977) 《ネタバレ》 
若山富三郎と岸恵子の演技、犯人がわかるシーンにかかる音楽、池にこだまする歌名雄の叫び(犬神家でも同じようなシーンがありましたね)、秋枯れの日本の風景、どれをとっても傑作です。  市川監督逝去直後に偶然リバイバル上映されているのを見に行くことができたのですが、映画館の大スクリーンでみるとまた感慨深いものがありました。 2016年、2度目の劇場での鑑賞。スタイリッシュな映像なのに、切ない物語。最高です。時折挿入される短い風景映像がまたスタイリッシュなんだ。それなのに無駄なカットが全くないというのはやはり市川崑はスゴい人だと思う。
[映画館(邦画)] 10点(2007-01-04 17:22:27)
9.  病院坂の首縊りの家
市川崑・石坂浩二のコンビの金田一シリーズのうち、内容は一番おもしろくないが、この作品の音楽、特にメインテーマは最高である。もの悲しいあの旋律はいつ聞いても心にしみる。物語は5点、音楽は10点で映画としては7点。
[ビデオ(邦画)] 7点(2007-01-04 16:59:38)
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