1. 華麗なる賭け
《ネタバレ》 斬新な画面分割、お金持ちの生活、ファッション、乗り物、すごくオシャレな映画。「賭け」というか大人の恋の「駆け引き」なのですね、スリリングな。犯罪の目的は大金ではなく、大富豪の道楽の延長というか、ゲーム感覚のように見えます。お金で買えない何かを常に求めて続けている。そんな主人公の雰囲気に、「風のささやき」の‘風車のようにクルクル回り続ける…’という哀愁を帯びた曲が良く合っていました。しかしマックィーンはアクションがなくても絵になる。無邪気でクールな青い瞳が魅力的。銀行強盗が成功して自宅ではしゃぐマックィーン、悪ガキみたいで可愛い。浜辺でバギーをぶっ飛ばすマックィーン、F・ダナウェイのお色気攻撃に動揺しながら、もう我慢できん!なチェスのシーン…こっちが動揺した。どんだけカッコいいんだ! [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-24 01:56:15)(良:1票) |
2. 若者のすべて
《ネタバレ》 冒頭でのミラノ駅、誰もいなくなりガラーンとしたホームに取り残される一家。漠然と不安を覚えるこのシーンからすでに、家族崩壊の予感を感じさせる。しかしこれは、兄弟の愛憎織りなす長いメロドラマの始まりでもありました。暗くてつらかった。強姦と殺害のシーンなんてとてもじゃないけど二度と見る気にならない。直接的に残酷な描写とかではなく精神的につらい。確かにシモーネは愚かで許せないんだけど、彼を庇い続けるロッコが一番罪深いと思える。更正させてやるのが家族愛なんじゃないかな。この異常なまでの寛容さが悲劇の元凶でしょう。しかも「兄は君を必要としているから側にいてやってくれ」って…わけわからん。美しい大聖堂のシーンであんな美しい顔で、こんな残酷な台詞を言うなんて…。「平穏な家族を造るために神様はいけにえを求める」って、結局一番の犠牲者ってナディアではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-02-20 01:41:43)(良:2票) |
3. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 都会の雑踏の中で人が倒れていても誰もが無関心。このシーン、私も実際に目の前で見ました。まだ十代で、上京したばかりの田舎者にとって衝撃的でしたね。なんて冷たい世界なんだろう、もし自分が倒れても誰も助けてくれないのかな…とか。それはともかく、主人公2人の独り善がりな生き方には全く共感できません。確かにD・ホフマンの演技は鬼気迫るものがあって素晴らしかったのですが。まあ、夢だとか挫折だとか孤独だとかは関係なく、そこに倒れた人がいたなら助け起こす心は持っていなければ…とは思いました。 [地上波(吹替)] 6点(2007-02-15 00:50:04) |
4. 2001年宇宙の旅
…いやあすごかった!何というか、超感覚的な映画。圧倒されました。眠くなるって聞いていたけれど、最後まで目が釘付けでしたよ。脳に直接響くというか…私が今まで見た映画とは全く違う異質のもの…うまく表現できませんがとにかく強烈な体験でした。木星に着いたあたりから、なんだか映像と同時に自分も観念の世界に入り込んでしまって「人間はどこから来てどこへ行くのか」という言葉が頭の中を渦巻いていました。永久に答えの出ない問いかけですよね。不思議な体験でした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-07 19:50:22) |
5. 大脱走
幼い頃、テレビで初めて見た映画がこれだったと思う。父親がこの映画大好きで、よくテーマ曲を口ずさんでいたので一緒になってやったなぁ。今でも時々お風呂で口ずさんでしまいますね~自然と。そしてマックイーンが大好きになった映画。やんちゃでカッコ良すぎ。他の俳優達も個性派揃いで、それぞれが物語の中で輝いています。みんな渋いです。一番好きなのはヘンドリーと目が見えなくなるコリンのエピソードかな。今見ても全く色褪せる事のない、とにかく大好きな映画ですね。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-01-30 23:23:36) |