1. オーシャンズ
《ネタバレ》 以前、テレビで特集していたのを見て『観たいなぁ』と思っていたので、公開初日に劇場で見ました。確かに70億かけただけあって、セイウチの親子の抱き合う映像や、ホオジロザメと人間が一緒に泳ぐ映像、イルカが水中をかっとんで泳いで行く映像は凄い迫力だと思えたし、大したもんだとも思えました。でも、中盤の人間の仕掛けた罠によって魚や亀が捕らえられる映像や漁師が網に掛かったイルカを撲殺するの映像は正直いらない、と思えました。 あれでは見ている側に『魚を資源として利用する為に捕まえること』だけが海洋全体の生態系を破壊しているような印象を与えるのではないかと感じました。(フカヒレだけ切り落として、サメを生きたまま海に放り捨てるシーンはさすがに『海に返すなら、せめてちゃんと殺してから返してやれよ!』と思いましたが。ただそのシーンはロボットを使い、人間の忌まわしさを表現する為の演出とのことですが、それではドキュメンタリーとしての説得力に欠けるのでは、と感じました。) それから『EARTH』の時にも感じましたが、ナレーションが説教臭く押し付けがましい。普段エコや環境に全く興味のない人を啓発する分にはいいですが、エコや環境問題に興味を持っている人からすれば『そんなこと今更言われなくても、こっちはとっくに分かっている。ただ『人間と海が共存は出来ないのでしょうか』と問い掛けるだけじゃなくて解決策を示せ!』と言いたくなるのでは、と思いました。 それからこれが一番引っかかったんですが、終盤、海洋学者が少年と一緒に水族館の水槽を見ながら『人間がこうして自然を再現しても、自然の本来持つ多様性からすれば、それは自然の影に過ぎない』という台詞があります。おいおいちょっと待てと。 確かに人間がどんなに頑張っても、自然の環境をそっくりそのまま完全に再現することなんて出来ないでしょう。でも『種を絶やさないように保存する』ことは人間にしか出来ないことだし、水槽の中に再現された生態系は『所詮は箱庭』の域を出ないにしても人間の環境保護に対する努力の結果の一つでしょう。 それを『人の手によって自然環境を再現することは無理。箱庭なんぞいくら作っても意味はない』というような論理でもって、無駄だと断じてしまうのはいかがなものかと感じました。所々、制作側の思想が気になる部分があるのでこの点数で。映像だけなら文句なく10点ですが。 [映画館(吹替)] 8点(2010-01-23 14:41:51)(良:1票) |
2. 感染列島
《ネタバレ》 良くも悪くも『アウトブレイク』的な作品。 同じような題材を扱っているのだから、ストーリーや展開が似通ってくるのは当たり前なんだけれど、そこでどう差異を出すのかが、監督以下スタッフの見せ所なんだと思うけどそれが感じられなかった。 ただ感染症の原因だと言われた養鶏場の所長さんが自殺してしまい、その後政府関係者が『鳥インフルエンザは関係なかった」というくだりと、看護師の国仲涼子のくだりは『ああ・・・可哀想に』と思えました。 やたら偉そうな壇れいは絶対しょうもないミス(注射針刺すとか)で感染するだろう、と思っていたけど、その通りの展開になったので、がっかりだった。感染原因はミスではなかったけど。まあ、お約束で奇跡的にワクチンが間に合って助かるだろうな、とも思っていたので、死んでしまうのにはちょっと「お?意外だな」と思った。上述したように良くも悪くも『和製アウトブレイク』。同じような題材を扱ったアウトブレイクと違って、ワクチン開発に半年掛かって、最後に『半年後ワクチンが開発されて、感染症は沈静化した』というテロップが出たのは『リアルだな』と感じた。勿論、そこかしこにご都合主義は散りばめられているが。後キャストは演技を頑張っていたので、そこを評価して6点です。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-01 02:10:55)(良:1票) |
3. ISOLA 多重人格少女
《ネタバレ》 うーん・・・。 何だか全てが中途半端でした。 画面は終始暗いし、観にくかったことこの上なかったです。 ラストに関しては原作と違って、希望の持てる、後味の良いものになっているのだけど・・・。 でも、一つのエンターテイメント作品としては原作の方が遥かに上です。 黒澤優はそれなりに可愛かったし、木村佳乃も好きな女優さんの一人なんで、 この点数で。 [映画館(邦画)] 4点(2009-07-08 11:52:04) |
4. 日本沈没(2006)
《ネタバレ》 CMの地震発生時のグラフィックに魅かれて劇場で見ました。 オリジナル版を見ていないので、比較は出来ないのですが、良くもなく悪くもなくって感じですね。 そこかしこにマニアックな遊びが入れられていて、思わずニヤリ、としました。(例えば、小野寺の実家の福島県の場面で『この地方に被害はない』とか、秘密兵器のN2爆弾とか) ただ、ガイナックスや元ネタを知っている人ならニヤリ、と出来るのですが、知らない人からしたら『何?N2爆弾って?』となってしまいますね。 それから、皆さん言ってますが小野寺があっちこっち行き過ぎ。あんだけ列島がバラバラになってるのなら、そうそう簡単に移動できないでしょ。それとも、政府のヘリコプターでも用意されてたんでしょうか? ハイパーレスキューの柴咲コウが最初だけカッコよかったのと、小ネタで楽しませてくれたので、この4点で。 それからふと思ったのですけど、日本を舞台にしたディザスタームービーの予告編って必ず、宇宙から見た地球の日本の俯瞰、っていう場面がありませんか?(感染列島もそうだった) [映画館(吹替)] 4点(2009-02-04 18:17:47) |
5. サクラ大戦 活動写真
《ネタバレ》 大分前ですが、公開当時に劇場で観ました。自分はゲームをやっていたこともあり、ストーリーには無理なく入っていけました。ですが、各キャラに対する簡単な説明も何もないので、この映画で初めて『サクラ大戦』に触れる人は完全に置いてけぼりにされますね。ストーリーはそこそこで可も無く不可もなく、といった感じです。個人的に言えばあれだけ轟雷号の発進シーンにこだわるなら、CGでなくてもいいから、戦闘シーンでさくら達個人個人の必殺技も見せて欲しかったです。個性ある必殺技もこの作品の魅力の一つなので・・・。 それに、劇中劇『海神別荘』内のラチェットの独白。海神別荘の台詞になぞらえて自分が敵と内通していた、ということを告白していますが、観る側が舞台の台詞に星組解散についてのラチェットの心情が込められていること、そして彼女達の言う『陸の魔王=敵』ということに気がつかなければ、非常にわかり難いです。 自分はさくらの『あなた様は陸の魔王にお心を・・・』の下りで「あ、やっぱりそうなんだ」と納得できましたが、友達は最後まで「何でああいう展開になるのか訳がわからない」と言っていました。小説や舞台などでは良く見られる表現方法だと思うのですが、『映画』でこの方法を使う必要はないのでは?と思いました。劇場版ではその後、花組とラチェットが和解し、そこで唐突に幕切れとなっています。小説版ではラチェットが大神に全てを告白し、ニューヨークへ戻る、という場面が追加されていますが、物語としてはこちらの方がよほどしっくり来ます。その場面がDVDの映像特典にでもならないか、と期待していましたが結局なりませんでしたので、残念です。とはいえゲームでお気に入りのキャラ達がスクリーンで動き回り、迫力あるCGの轟雷号の発進が見れたことに対して4点です。 [映画館(邦画)] 4点(2008-02-16 16:11:45) |
6. バイオハザードIII
《ネタバレ》 前作・前々作のファンだったので、期待して劇場に足を運びました。 まあ、ひどくは無かったけど、正直物足りなかった感じは否めません。 前作のラストからすると、もっとジルやLJ、カルロス達反アンブレラグループと協力してアンブレラと戦っていくのかと思っていたのですが、世界は既に滅亡状態で、LJやカルロスはさっさと戦死、ジルに至っては出番も無く、新キャラのクレアにしても、 それほど積極的に戦いに絡むわけでもなく・・・。最後のタイラントとアリスの戦いも、何だかX-MENを見ているような気になったのは私だけでしょうか? しかも更に続編が出そうな終わり方・・・シリーズ最終章とか言ってた割には全然決着ついてないよなぁ、何だかなぁ、という感じなので4点です。 [映画館(字幕)] 4点(2007-11-05 20:51:45)(良:1票) |
7. SPY_N
公開当初、「あの藤原紀香がスタントなしでアクション映画に挑戦!」というフレコミを聞いて、「映画館で観よう」と思っていたのですが、機会が無くて、自宅でビデオで鑑賞しました。確かにアクションはなかなかのもんですが、ストーリーは薄っぺらだし、全体的に作りが雑だったかな、と思います。これだったら、わざわざ映画にしなくても、セルビデオにして売り出したら良かったんじゃないかな?と正直思いました。 紀香さんのアクションが思いのほか、頑張っていたので2点献上します。 [ビデオ(吹替)] 2点(2007-02-18 01:14:13) |
8. 墨攻
《ネタバレ》 テレビのCMで観て、『いつか観たいな~』と思っていたので、観に行ってきました。 もともと中国の歴史ものは大好きなので、それだけでも高得点なんですが、主役の革離の渋さとかっこよさと智謀に完全に惚れ込みました。でも、梁王は『小っせえ男だな』と。(←まぁ、それがなければ、革離の偉大さが目立たないのですけど)。「国の大事に己のことだけか』と革離の崇拝者に尋ねるシーンがありますが、「そりゃあんたも同じだろ」と突っ込んでみたり。趙軍との戦争シーンも迫力満点だし、言うことないです。原作は読んだことないですが、戦うことの悲惨さも十二分に伝わってきました。某「グリーン~」みたく、人が空飛びまくったりもしないので観やすいです。惜しむらくは革離と逸悦がハッピーエンドにならなかったこと。それだけ差し引いて、9点献上です。 [映画館(字幕)] 9点(2007-02-16 00:06:46) |
9. スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ
《ネタバレ》 公開直後に劇場で観ました。自分の小さい頃、ちょうど初代・二代目スケバン刑事が大ブームで、みんな学校でヨーヨーやってましたね。それはさておき。映画ですが、さほど期待はしていなかったんですが、やっぱりと言うか何と言うか・・・窪塚弟の率いる敵の組織が結局何がしたかったのかが最後までまったく見えなかったし(ネットでカウントダウンが0になる日にあやや達の学校で何かが起こる、って呼びかけたのは自分達が銀行に押し入る為に警察の目をそっちへ向けさせる陽動が目的だったんですかね?だとすれば、あまりにも幼稚な手口です。陽動する、ったって、所轄の署員全員がたかが学校の追悼集会に行くわきゃないだろうし、強盗が起きたら絶対的にそっちが優先されるでしょ??) それに自殺した子の追悼集会に何で学校関係者以外の見るからにアキバ系の人間が立ち入ってんの?とか、ツッコミどころは満載でした。 啖呵切っても迫力ないんじゃないかな?という心配を裏切ってくれたあややのドスの利いたキメ台詞と石川梨華の「てめえの全存在がうぜえんだよ!!」に3点です。 [映画館(邦画)] 3点(2007-02-01 23:50:53) |