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1.  あいつと私(1961) 《ネタバレ》 
純真な女子大生(芦川いづみ)が、現代的で特異な男子学生(石原裕次郎)との恋愛を通じて、女性として、人間として成長していく姿を描いた作品です。デモ見物に行った時に母親に電話するシーンと、裕次郎さんのSEXの相手を知った時に動揺する芦川さんの繊細な演技がいいですね。これって、裕次郎さんの主演作ってことになっていますが、内容的には、芦川いづみさんが主役って感じがします。それから、デビュー間もない吉永小百合さんと酒井和歌子さんも妹役で出ていますよ。
[地上波(邦画)] 8点(2008-07-22 00:54:59)
2.  黒蜥蜴(1962) 《ネタバレ》 
濃厚な映画ですね。とくに京マチ子さんがスゴイ! 好きなシーンは、京マチ子さん演ずる黒蜥蜴が男装してホテルから逃亡するところ。ミュージカル調になっていて、ホテルの廊下を踊りながら歩いてエレベーターに乗り込むんですが、ある意味でお見事! ちょっとふくよではありますが、京マチ子さんの淫靡な乱歩の世界に引き込まれちゃいました。明智小五郎役の大木実さんも渋くていいけど、京マチ子さんの前では引き立て役にすぎないんじゃないでしょうか。超個性派の艶やかな叶順子さんもかすんでいました。ただ、用心棒の歌のところは、少しイタイ感じがしました。あの握り飯は、ないよなぁ。
[地上波(邦画)] 8点(2008-07-22 00:35:35)
3.  ゲロッパ! 《ネタバレ》 
西田敏行さん、藤山直美さん、岸部一徳さん……、個性的で実力のある役者さんが揃っていて、「ここで笑わせようしてるんだなぁ」と思うシーンがいろいろあったんですが、それほど笑えませんでした。西田さんの熱演は相変わらずスゴイんですけど、懸命にゲロッパすればするほど白けちゃいました。たけし監督の『座頭市』にタップシーンがありますよね。それと似たような、観てらんない感じでした。
[試写会(邦画)] 4点(2008-06-15 00:48:40)
4.  牛乳屋フランキー 《ネタバレ》 
石原裕次郎さんの名作『狂った果実』と同じ中平康監督なんですよ。同じ監督の作品だとは信じられないくらいおバカなコメディ映画に仕上がってします。とにかく、フランキー堺さんの朴訥で軽快な演技がいいですね。牛乳配達のシーンや、牧場で中原早苗さんと「牛乳の歌(?)」を歌うシーンが好きです。それから、“日活映画”ならぬ“頓活映画’のロケ隊が出てきたり、石原慎太郎のパロディ、石山金太郎(ブーちゃんこと市村俊幸)なる怪しい作家が出てきたり、随所でくすりと笑わせてくれます。
[地上波(邦画)] 7点(2008-06-15 00:30:06)
5.  暗殺のオペラ 《ネタバレ》 
わかりづらい作品ですけど重厚な雰囲気が好きです。映画館で何度も観ました。なかでも駅のホームでのラストシーンがいいですね。主人公が雑草だらけの線路をみつめるところはどんな意味があるのか、観るたんびにうんうんうなってました。
[映画館(字幕)] 7点(2008-05-17 21:18:18)
6.  さくらん
映像的にはきれいだったと思います。でも、退屈でした。時代劇に向かない人を主役にしちゃったし、脇をかためる人がうまいから余計に浮いてました。文化とか思想とかを感じなかったなぁ。「きれいでしょ」「おしゃれでしょ」「斬新でしょ」……、作り手とそれを取り巻く人たちの内輪受けの作品じゃないでしょうか。
[地上波(邦画)] 4点(2008-05-17 21:03:03)
7.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
ホイチョイ作品なんですね。『気まぐれコンセプト』も読んでましたよ。懐かしいなぁ。というより、調べたら、まだ連載が続いているみたいです。映画は、ご都合主義で展開も読めるストーリーでしたけど、主役の広末涼子さんと阿部寛さんもよかったし、それなりに面白かったですよ。それにしても薬師丸ひろ子さんの会社って、架空の会社名じゃなくて、「日立」って、しっかり看板に出てましたよね。あれ?って思って調べたら、ホイチョイの代表で監督の馬場康夫さんって、日立の宣伝部出身でした。なるほど~~。それからラストで阿部さんが総理大臣になるけど、安倍晋三が総理やってた頃に映画が公開したはず。安倍さんと馬場さんは成蹊の同級生だし、これも遊び心のあるホイチョイが意識して、そういう結末にしたりして。深読みかな? ちなみに、日立と同級生の話は、ウイキペディア情報ですので念のため。
[地上波(邦画)] 5点(2008-01-15 00:51:02)
8.  ジャズ大名 《ネタバレ》 
アニメ『ぜんまいざむらい』を観てたら、無性にこの映画が観たくなりました。徐々にジャズにはまっていく家来のたちの姿が可笑しかったです。音楽はジャズ奏者の山下洋輔さんと原作者の筒井康隆さんが担当。劇中、何度も繰り返すフレーズがしばらく頭から離れませんでした。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-06 00:53:06)
9.  の・ようなもの 《ネタバレ》 
DVDが出たんで買いました。とにかく大好きな映画です。衝撃的な事件も情熱的なロマンスもなく、若手落語家の日常を淡々と描くだけなんですが、主演の伊藤克信さんをはじめとするキャラクターがみな魅力的で、何度も観たくなります。伊藤さんは、本作がデビュー作。たどたどしいところはあるけど、自然体でとってもいい味を出しています。先輩役の尾藤イサオさん、でんでんさん、小林まさひろさん、後輩役の大野貴保さんとのチームワークがよくて、散りばめられたコネタ(ラブホテルのシーン、銭湯のシーン)もくすっと笑えマス。脇役ですけど鷲尾真知子さん、吉沢由紀さんの独特なキャラも面白いですね。銭湯に向かう時の坂道とか、師匠の家とか、下町の雰囲気もいいなぁ。尾藤さんの歌う主題歌もいいです。とにかく好きなところだらけ。この前、北野たけしさんのTV『点と線』に伊藤さんが一瞬出てました。「いまのそうだよねぇ」と思うくらいのちょい役(運転手役)でした。もっと活躍してほしいです。
[DVD(邦画)] 10点(2007-12-01 22:37:14)
10.  ガキ帝国 《ネタバレ》 
素人っぽい役者さんが多くて、荒削りな感じがしたけど、作り手の熱気が伝わってきて、すごくよかったなぁ。チャボ役の故・松本竜介さんは、下手丸出しなんだけど、いい味だしてました。とくに、ラストで車の上からケンカ相手にストンピングするシーン、これは、鬼気迫る(!?)ものがありましたね。ヒーヒー言いながら何回もストンピングを繰り返すんですが、カメラの横では、井筒監督が、「もっと気合いれてやらんか~」と竜介さんをしごいてるような気がする? そんなことをつい想像してしまうほど、熱い映画でした。それから、準主役のケンを演じた故・趙方豪さんは、渋くて好きでした。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-05 01:42:49)
11.  さらば青春の光 《ネタバレ》 
随分前に映画館で観たんですが、ラストの断崖絶壁のシーンとWHOの音楽は鮮明に覚えています。主人公の遊び仲間のスティングが、ホテルで真面目に働き出すんですが、そのことを知った主人公の気持ちが痛々しくて……。
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-05 00:55:06)
12.  グリーンフィンガーズ 《ネタバレ》 
深夜に何気なく観たんですが、ついつい最後まで観ちゃいました(もう朝だよ)。主役の囚人コリンを演じたクライヴ・オーウェンの淡々とした演技がよかったなぁ。老囚人ファーガスがコリンを「Adversity is your ally(“逆境は友だち”って訳してました)」って慰める台詞もいいですね。U2やブルース・スプリングスティーンの曲も映像とマッチしてました。 それからちょっと展開が早い気がしたのは、テレビなんで、カットされていたからなのかなぁ?
[地上波(字幕)] 7点(2007-11-05 00:33:42)
13.  踊る大紐育(ニューヨーク) 《ネタバレ》 
ジーン・ケリーの作品では、一番面白かったです。水兵3人の歌と踊りで始まるオープニングが好きで、何回も繰り返して観ましたね。フランク・シナトラと女性タクシー運転手のやりとりも可笑しいです。それから地下鉄のホームでミス地下鉄のことを尋ねるシーンがあるんですが、52年公開の「足にさわった女」(市川崑監督)で似たようなシーンがありますよ。
[ビデオ(吹替)] 8点(2007-10-18 20:38:27)
14.  踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
それなりに楽しめたけど、一度観れば十分って感じかなぁ。とくに、犯人がわかってからの展開が安直じゃない? テレビのメンバーが勢揃いして、めでたしめでたし……。でも、真矢みきの演技はよかったですよ。嫌われ役をうまくこなしたと思う。
[地上波(邦画)] 4点(2007-10-18 20:25:57)
15.  黒の試走車(テストカー) 《ネタバレ》 
高松英郎さんがお亡くなりになりました。この映画で演じた自動車メーカーの企画部長役は、凄みがあって良かったです。特に、ライバル会社に情報を流していた船越英二を詰問するところが迫力ありましたね。ご冥福をお祈りします。それからちょっと太めですが、叶順子の気だるい色気が魅力的ですね。ラストの砂浜のシーンが好きです。ボソボソと呟くように言うところがいいと思います。
[地上波(邦画)] 7点(2007-02-27 23:15:22)
16.  でんきくらげ
『巨人と玩具』とか増村作品は嫌いじゃないんですが、この映画の評価は微妙だな~。お笑いのイメージが強かった玉川良一の悪ブリが強烈でした。2代目水戸黄門の西村晃の演技も渋かった。まっ、渥美マリは、テレビ東京のプレイガールぽくて、あれでいいんじゃないでしょか。胸を一生懸命隠しているところが涙ぐましかったです。
[地上波(邦画)] 4点(2007-02-27 22:55:14)
17.  マスク(1994)
テレビでは、ジム・キャリーの声を山寺宏一さんが演じてるんですけど、マスクのめちゃくちゃぶりがピッタリです。すごく合ってます。最高です。
[地上波(吹替)] 7点(2007-02-12 01:59:25)
18.  アニマル・ハウス 《ネタバレ》 
落ちこぼれで、ハチャメチャだけど、こんな仲間たちと学園生活を送ってみたかったなァ。とにかく、ジョン・ベルーシには、笑わせてもらいました。学校の食堂のシーンとか、女子寮をのぞくシーンとかいいですね。
[映画館(字幕)] 8点(2007-01-11 22:54:32)
19.  霧笛が俺を呼んでいる 《ネタバレ》 
赤木圭一郎の魅力がよく出ている作品です。船員役がはまってます。キザなセリフもさまになってて、ビールを飲むだけで格好いいんです。最後の別れのシーンが渋い! 『拳銃無頼帖』シリーズより好きです。ただ、当時の日活映画って、主役が主題歌まで歌っちゃうんですけど、赤木さんの歌唱力は??? それから相手役の芦川いづみが魅力的。一番好きなのは、『あいつと私』の芦川さんですけど、ちょっと陰りのある役もいいなぁ。で、彼女も歌うシーンがあって、「私の耳は貝の殻 海の響きを……」って歌うんですが、なんか聞き覚えがあると思ったら、『巨人の星』で美奈さんが、宮崎・日南海岸で星飛行馬に自分の病気を告白する時に、これを言うんですよ。ちなみに、これはコクトーの詩です。
[地上波(邦画)] 7点(2007-01-11 22:30:48)
20.  東京の暴れん坊 《ネタバレ》 
ミュージカル調のオープニングが楽しいです。ビデオで撮ったのでそこだけ何度も繰り返して観ています。小林旭演ずる銀座の次郎長と土地を乗っ取ろうする悪人との闘い……といっても、アクション&コメディなので、悪人もどこかマヌケで、人が死んだり、ピストルを乱射することはありません。60年安保の年に公開された映画ですが、当時の日本って、平和だったなぁーって思える作品じゃないでしょうか。父親役の森川信(男はつらいよの初代おいちゃん)、元首相役の小川虎之助、バーのママ役の中原早苗など芸達者な役者さんたちのコミカルな演技もマル。浅丘ルリ子の可憐さもいいです。ドタバタ風の乱闘シーンも意外と見所あります。小林旭って、ホント運動神経抜群に良かったんですね。ストーリー的には、イマイチかもしれませんが、どーんと8点!
[地上波(邦画)] 8点(2007-01-10 01:12:31)
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