1. BALLAD 名もなき恋のうた
《ネタバレ》 山崎貴監督によるSF時代劇、ラブ・ストーリー。原案はクレヨンしんちゃんの映画。オラは小学生のシンイチ。両親と共に戦国時代にタイムスリップ。ユイ姫を守る武将・クサナギくんと共に、珍しく敵役を演じる大沢たかおと戦う。戦国時代の物語は単純だが、合戦はそれなりの迫力。そこに現代の車が乗り込んで来て有り得ないけど、絵としては十分に面白い。それらは監督をはじめとするスタッフの為せる業。合戦は大勝利。クサナギくんは戦国時代の合戦なのに、敵の大将の首を取らねえ。この辺が幼児向けアニメ原作の甘ちゃんぶりかと思っていたら、クサナギくんが銃撃にて落命。予想に反する結末。現代に戻り、逞しくなったオラ。戦国時代をもう少し重厚に描いていたら、侍タイムスリッパ―に匹敵していたかもね。惜しい。 [DVD(邦画)] 6点(2025-06-07 04:32:58)★《新規》★ |
2. 血と骨
《ネタバレ》 2025.6.3観賞。 実の父をモデルにした漢の半生が原作のバイオレンス・ドラマ。韓国・済州島から出てきたバケモノ。発情すれば、誰彼構わずイッパツぶちかましてイかす。ぶちキレれば、誰彼構わずシバき回す。自分のためだけに生きる、ひたすら我が道を往くオイラをビートたけしが怪演。自分の思い通りにならなかったら、いきなり暴れ出してメチャクチャする。身内も外様も関係ねえ。ケンカシーンでは窓ガラスのパリンパリン、ちゃぶ台のドガシャンが何度も繰り返される。極めつけは娘のトモコちゃんの葬式にてトモコちゃんの仏前で、トモコちゃんを自殺に追いやったDV夫をドツき回す。触発された周囲で勃発する大乱闘。晩年は北朝鮮の自室のベッドにて、誰かよう分からんほどにヨボヨボになって逝くオイラ。我が人生全う。傑作。 [DVD(邦画)] 8点(2025-06-03 23:52:45)《新規》 |
3. ディファイアンス
《ネタバレ》 2025.5.31観賞。 話に基づいた戦争アクション、ドラマ。第2次大戦下、迫害から逃れてきたユダヤ人たちを率いてひたすら森の中を行軍する3兄弟。考え方の相違から兄弟ゲンカをカマし、脱退する次男。食料の奪い合いと苦渋の制裁。掟破りの妊娠。多難の連続でリーダーとしての資質を試される長男。ルール逸脱には容赦しねえ。組織を維持するために、他の者に示しがつかねえ。苦しい旅路で、自問自答するオイラ。多くを語らないが毅然とした存在感を表す長男を熱演するのは、当時「007」などで鳴らしていた旬の俳優、ダニエル・クレイグ。そんないつも必死なアニキを終盤の爆撃時に、援けに参ったのは序盤で袂を分かったイカつい次男坊。誰よりも心強い味方。ただの戦争映画ではなくて、人の生き方みたいなんも教えてくれる良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-31 15:37:16)《更新》 |
4. ミート・ザ・ペアレンツ2
《ネタバレ》 2025.5.27観賞。 シリーズ第2作。結婚間近のオイラたち。デニーロが好演する最恐の義父と義母を我が家に招く。オイラの両親を演じるのはダスティン・オフマンとバーブラ・ストライサンド。パワフルな豪華俳優揃い踏み。そこに前作から引き続いて猫と、新たに義父の甥にあたるベイべと犬が加わり、賑やかでしっちゃかめっちゃかな密室喜劇を展開。前作には劣るが、十分に楽しめた。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-28 03:33:02) |
5. ミート・ザ・ペアレンツ
《ネタバレ》 2025.5.26観賞。 シリーズ第1作。婚約者との関係よりも、デニーロ好演のそのオヤジからの許可を得るのに四苦八苦するオイラ。常にオイラに向けられる、義父となる男からの懐疑的な視線。そのためにお互いに会話も行動もしどろもどろですれ違いの連続。観ていて面白いけど、実際にこの状況に置かれたら全てが苦行でしかないよね。結婚までの長い長い道程を感じるラブコメ。良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-27 02:25:38) |
6. ギャング・オブ・ニューヨーク
《ネタバレ》 2025.5.24観賞。 マーティン・スコセッシ監督、レオ様主演。ギャング抗争を描いた166分に及ぶ歴史大作。ニューヨークを本拠とする組とアイルランド移民組の対立。冒頭の戦いで、リーアム・ニーソン演じるアイルランド移民組の長の神父が惨殺される。いきなり巨星墜つ。その息子が成長してレオ様に。全ては父の復讐劇。敵はダニエル・デイ=ルイス熱演のニューヨーク組の大ボス。取り入って懐に跳び込むものの、なかなかコトを果たせねえ。ヒロインを演じるキャメロン・ディアスとの濡れ場シーンはちょっぴり物足りねえ。鬱々、悶々としたまま終盤を迎え、何とかコトを成すんだけど中盤はだいぶん中だるみしてるよね。豪華俳優競演にして、冒頭のつかみはよかっただけにもったいねえ。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-24 22:49:19) |
7. 8 Mile
《ネタバレ》 2025.5.23観賞。 ラッパーミュージシャン、エミネムの実話に基づいた青春音楽ドラマ。オトコ癖の悪いお母ちゃんにまとわりつくマザー〇カーをぶん殴り、何だかスーサイドスクワッドみてえなチャラい彼女を犯す黒人をドツき回す。お相手が年上でも黒人でも全く怯まねえ。音楽でも拳でも喧嘩上等、とても腕白なオイラ。ラップバトルではリズムに乗せて、即興で相手を罵り倒す。制限時間内に下ネタ満載のコトバのナイフを突き刺しまくる。決勝では現王者を沈黙させて完封勝利。優勝しても表情を崩さないニヒルなオイラを、エミネムご本人が熱演。良作の域。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-24 04:15:24) |
8. セラフィム・フォールズ
《ネタバレ》 2021.3.6観賞。 追われる男と、殺された家族の復讐のため追う男。この図式は終始一貫して変わらない。野を越え、山越え、谷越えて…命を賭けた究極の鬼ごっこ。ただそれだけのお話。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-16 05:03:29) |
9. ジュブナイル
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 SFアクション、コメディ。山崎貴監督のデビュー作。20年後の未来、2020年に作られたアイロボットみたいなんが過去に戻って子供たちを守るという筋書きはグッド。だけど、子供たちが20年後に成長した姿が似ても似つかぬ俳優を起用しまくり、別人やんけ。主演の香取慎吾は慎吾ママ時代、スリムでイケメンだと思うけどこの頃からニヤニヤヘラヘラしすぎ。まだまだ稚拙な特撮技術。漫画本や公衆電話、据え置き型パソコンなど製作当時の時代を感じさせるアナログ感満載。中身は薄く戦隊ロボットドラマの延長線上で、良作ではないけれど、2000年代初頭のレトロ感が貴重。 [DVD(邦画)] 6点(2025-05-06 00:44:39) |
10. プルートで朝食を
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 トランスジェンダードラマ、コメディ。リーアム・ニーソン出演ということで観賞するが、あくまで脇役の神父。主演はキリアン・マーフィー、トランスジェンダーを怪演。アイルランドで生まれて母親に教会の前に捨てられるオイラ。ガキの頃から、男の子のはずなのに何だか女の子みたい。すくすく成長してリッパなオカマとなり、アイルランド紛争の影響を受けながら母親を探しにロンドンへ向かう。重苦しい場面も喜劇的に見せるオンガクは良いんだけど、奔走するカマの走り方や言葉遣いがどうしてもお見苦しい。キレイには見えず、誠に残念ながらケバい。ロンドンで新しい家族と暮らす母親に対して、名乗らずに再会。いいお話なんだけど、カマを受け入れられず駄作。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-03 19:51:35) |
11. 大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 是枝裕和監督による歌手・Coccoのライブと道中のドキュメンタリー。Coccoのファンというよりは是枝監督全作品を観るということで観賞。とてもスレンダー体型で、何だかあいみょんみてえな若い頃のアタシ。沖縄県辺野古や青森県六ヶ所村、国際環境問題について俯瞰的にとらえるアタシ。ステージで笑ったり泣いたり、感性をとても豊かに表現。ちょっと冗長な場面もあるけど、内面の繊細さが良く演出されていた。だけど齢30過ぎて、自人称あーちゃんは結構痛ぇぞ。読み終えたファンレターを焚火にて焼却。さらに自分で散髪して焼却。大丈夫であるように…ていうかあんたの心がダイジョブか。 [DVD(邦画)] 6点(2025-04-21 13:33:08) |
12. アホリックス リローデッド
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 「マトリックス」のパロディ、シリーズ第2弾。フランクという架空のアクション俳優の人生について、実在の名立たる俳優たちが証言する偽ドキュメンタリー。もっともらしくやっているが、実際に居ねえヤツのドキュメンタリーを作っても意味ないやろ。最後に出演した待望の作品は、ほとんどダンス映画やな。駄作。 [DVD(字幕)] 5点(2025-04-21 01:21:26) |
13. アホリックス
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 「マトリックス」のパロディ。マトリックス除けをカマすものの腰を抜かすキアヌもどき。オカマのトリニティ崩れ。チビでトミタくん並みにアタマが長いローレンスみたいなん。アクションはチャラけて、全てコメディと化す。中身は無いに等しい。酷すぎて評価の仕様が無いやんけ。それでも映画鑑賞1本は1本や。超駄作。生涯ワースト2入り。 [DVD(字幕)] 4点(2025-04-20 21:44:32) |
14. クロエ(2009)
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 官能的ラブストーリー。「恍惚」のリメイク版。娼婦に夫を誘惑させて、その作り話を真に受けて嫉妬心を燃え上がらせる妻役にジュリアン・ムーア。それは良いとしても、硬派なリーアム・ニーソンが娼婦の作り話の中でその誘惑に乗せられて不倫しまくる夫役かよ。実際には潔白だとしても、妄想の中での不倫描写が結構イタイよな。そして、問題の娼婦役にギョロ目のアマンダ・セイフリッド。作り話がバレた後、懲りずにムスコさんに迫ってイッパ~ツ。さらには飛び降り自殺。そんな内容はオリジナルには無くて蛇足やな。妻とのレズシーンも含めてリメイク版では性描写を見せちまう。語り口だけで表現しているオリジナルに比べると陳腐だけど、今夜のオカズにデキるなので減点なし。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-17 01:32:32) |
15. バッド・エデュケーション(2004)
《ネタバレ》 ペドロ・アルモドバル監督によるキョーレツな半自伝的同性愛ドラマ。2人のイケメン…監督と俳優が学生時代の親友。それは良いんだけど、オーディションと銘打ったおフタリの露骨な同性愛シーン。フジテレビ顔負けやな。さらには同級生の弟と神父と名乗るハゲたおっさんがまぐわいを致す。ストーリーなんてあったもんじゃねえ。ケバい同性愛シーンの数々に意識を持っていかれちまったわ。濃ゆい性愛ドラマの巨匠、ある意味壮絶な人生。男同士でヤってんじゃねえよ。何と生涯ワースト4入りの超駄作。 [DVD(字幕)] 4点(2025-04-16 02:57:48) |
16. 恍惚(2003)
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 官能的ラブストーリー。ナタリーちゃんは魔性の女。でっち上げの作り話で奥様を洗脳し、嫉妬心を燃え上がらせて浮気を誘発させちまう。良く言うと、奥様の中の女を目覚めさせる。奥様の依頼で不倫調査のスパイとして夫に近づくが、肉体関係は一切なし。それどころか、劇中に濡れ場を一度も登場させずにお話と妄想だけで奥様も、さらには観衆さえもソノ気にさせる演出はごリッパやね。だけども、もちろん今夜のオカズにはそれだけで十分事足りるよな。良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-15 04:02:22) |
17. ニコラス・ケイジの ウェザーマン
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 押忍。オイラ、ニコラス・ケイジ。離婚した妻には別の男と同居され、子供とも通じ合わず。心無い若者にはファーストフードを投げつけられる。もう、踏んだり蹴ったり。罵詈雑言を撒き散らし、場合によっちゃあ暴力をも厭わねえ。お天気キャスターの割にとっても気性が激しいオイラ。思い通りにいかない人生だけど、亡くなる直前の父親との会話の中で活路を見出す。意外と心温まる家族ドラマ。良作。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-13 03:42:59) |
18. マッチスティック・メン
《ネタバレ》 サスペンス・コメディ。ニコラス・ケイジが潔癖症の詐欺師を熱演。14歳の娘は結構なじゃじゃ馬、22歳の女優が好演して存在感があった。良くも悪くも描かれる父娘愛。コメディ調だけどシリアスなサスペンスで魅せる。さすがはリドリー・スコット監督。 [DVD(字幕)] 6点(2025-03-14 05:33:17) |
19. RETURNER リターナー
《ネタバレ》 山崎貴監督初期のSFアクション。主役は、若くてまだ青年のようなタケシくん。ヒロインは、若くてまだ少女のアンちゃん。敵は、若くてまだチンピラヤクザみてえなゴローくん。脇役は、若くてまだおばちゃんレベルのキリンちゃん。何だかちゃちなドンパチ映画かと思ったら、最終盤に意外な伏線回収。さすがは山崎貴監督。 [DVD(邦画)] 6点(2024-12-25 03:24:19) |
20. 歩いても 歩いても
《ネタバレ》 購入DVDで観賞。 水難事故で亡くなったアニキの命日、神奈川県の実家に姉弟家族が集まるお話。中身はただそれだけなんだけど、現代家族の原風景を見ているようで妙にもの懐かしい。特に日本人ならそう感じるはずだ。平成版の東京物語やな。跡取りとなるはずだった立派なアニキ。死人は記憶の中で美化される。父とは違う道を行き、失業中のオイラ。子は親の思う通りにはゆかぬものだ。それでも歩んでゆく、オイラなりに。両親が亡くなった後に、運転免許もファミリーカーも実の娘もゲット。いつもちょっと間に合わねえ。それぞれの人生。救われたデブにも、ソイツなりの人生。実に味わい深い。煎じた日本茶のようだ。良作。 [DVD(邦画)] 7点(2024-01-15 01:10:25) |