1. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 映画公開当時に映画館で鑑賞。 主人公、千尋の成長物語ではあるのですが、不思議な世界の魅力がとにかく溢れまくってます。 特に電車のシーンでの黒く塗られた人々や、海の中の踏切、遠くに見える家やネオン等は世界観の説明として機能してるのですが、見る者の想像力をこれでもかと駆り立ててくれます。 そしてカオナシや湯婆婆等の千尋を取り巻くキャラクター達も皆どこかコミカルで面白く、物語をグイグイと引張っていき、あっという間に終わってしまいます。 あと、こんなにエンディングが素晴らしい映画は他に類を見ないと思っています。 不思議な世界への名残り惜しい気持ちを胸に、物語へのせめてもの手掛りを探して「いつも何度でも」の歌詞にじっと耳を傾ければ、なんとも神秘的な歌詞に心をじんわりと温められます。 エンディングの背景も音楽もとてもシンプルなのに、スタッフロールが尽きた後の余韻までもが非常に心地よいです。 [地上波(邦画)] 10点(2014-11-22 21:52:22) |
2. ハンニバル(2001)
原作がしっかり作られているので、充分に楽しめるクオリティには達しているのですが、つまらん改編を加えたせいでクラリスもレクターもキャラクターの軸足が完全にぶれてしまった点がやはり気になります。 特にレクター博士の心理描写の改編は致命的で、結局彼のカニバリズムに対するスタンスや、クラリスとレクターのお互いの関係が全く意味不明になってしまいました。 もはや単に猟奇的なシーンを撮りたいが為に改編したようにしか思えず、本当に残念です。 てか機内で他人の食べ物にあれほど興味を持つ子供は、どう考えても異常でしかありませんよね。 彼にとってのカニバリズムは、そんな単純なものではないですよね。 [DVD(字幕)] 5点(2014-08-14 17:16:43) |
3. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 冒頭の飛行機爆発シーンの壮絶さに、一気に引き込まれてしまいました。 その後最初の犠牲者となるテッドの死に際は非常に痛々しいものでしたが、思わず口をついて出た言葉は 「ピ…ピタゴラスイッチ…」でした。ピタゴラ死とでもいいましょうか。あれは嫌です。そして先生の死に方も最悪です。テレビに向かって「包丁!そこ包丁だから!」とドリフの観客のように叫んでいました。映画館じゃなくて良かった。先生はもはや何が原因死んだかわからんような最悪な死に方です。ラストには壮大なピタゴラ装置を見せてくれましたが、ブルーレイ収録のもう一つのエンディングもなかなか良いと思いました。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-10-02 16:02:50) |
4. 96時間
おとんがフランスで暴れん坊将軍しまくる映画です。 ただ、何の権限もないので一般市民にまで迷惑かけまくりですが、娘の為ならと全く気にしてませんあの親父。 ほんでとにかくノンストップで悪い奴をしばきまくるんですよ。 しばいてしばいてハッピーエンドです。いやまあぶっ殺してますけど。 そして両手に手錠繋がれて銃殺寸前からでもたやすく脱出出来るレベルの親父ですから、娘に銃突きつけられて人質に取られる、みたいな普通だと絶対絶命な場面ですら 「あーもうおっちゃん余計なことやめとけやめとけ」 としかならないわけです。完全に何か麻痺します。あんなんスター取ったマリオみたいなもんです。 というわけでとてもスッキリ爽快な映画なんです。 なんかこう、自信をつけたい時なんかに見るといい映画かもしれません。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-08-27 01:31:03)(笑:1票) |
5. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
設定は先に言えー! [ブルーレイ(邦画)] 5点(2012-08-27 00:52:48) |
6. アマデウス ディレクターズカット
きちんと作ってある。言葉が英語なのがちょっと気にくわないけど、 音楽も時代背景もしっかりしててかなり楽しめた。 サリエリのモーツァルトに対する感情は、なんか凄くわかる気がする。 [DVD(字幕)] 10点(2012-08-25 01:42:30) |
7. ミスト
《ネタバレ》 ラストまではハラハラドキドキで面白かった。 宗教女や弁護士の言動にイライラ、無意味に虫を懐中電灯で照らす行動にイライラ、 銃に手を伸ばすシーンでノー!ノー!とやかましくわめきたてる行動にイライラ、 そしてまず窓危ないんだから女子供はバックルームに避難させとけよ!とイライラしながら見ていたが、 それでも面白かった。 しかしラストはもはやギャグである。 主人公は息子の為に最善を尽くしてないように見える。 車なんてそこらにいっぱいあったんだし ガソリン移し換えや車の乗り換え等も出来ただろう。 どう考えても「やるだけやった」にはならない。 結局何のためにあのスーパーを脱出したの? あの場から逃げたかっただけ? 主人公は奥さん失って精神的に追い詰められてたのか? いずれにせよ主人公より息子が不憫過ぎる。 もっと頑張れ親父! [DVD(字幕)] 5点(2012-08-25 01:13:55)(良:1票) |
8. 日本以外全部沈没
低予算映画も色々あるんですが、これは完全にマニア向け。 演技が大根であっても、小道具やセットがウンコであっても、 それ自体を楽しめる人用。それにしても「日本以外全部沈没」というタイトル の投げやり感がすごくいい。 [DVD(邦画)] 2点(2012-08-17 19:38:48) |
9. 百万円と苦虫女
《ネタバレ》 まあしかし邦画特有のボソボソっとしたやりとりは 本当にどうにかならんかなーと思う。単純に聞こえない。 でも演技はなかなか良かったし、共感出来るシーンも多かった。 でも森山未來が後輩とのデートでまで金出させるシーンは、 本当の気持ちからは全く理解出来ない。 金借りたり全て出させたりするのに、 「行かないで」が言えないなんて、 結局本当の理由を種明かしされてもダメ男だと思う。 あ、あと赤犬が使われてて良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2012-07-07 22:20:52) |
10. 嫌われ松子の一生
なんか制作者のパワーをもの凄く強く感じる作品だった。救われない話だけど、間違いなく名作。 [DVD(邦画)] 9点(2012-06-30 02:08:12) |
11. ラフマニノフ ある愛の調べ
《ネタバレ》 ラフマニノフは花を見ると昔を思い出して機嫌がなおりますよー というのを回想シーンと共に延々見せられるだけの映画でした。 最後いきなり終わられてポカーンとなりました。 [DVD(字幕)] 3点(2012-06-20 16:35:07) |
12. オーケストラ!
《ネタバレ》 音楽をやっていた者からすれば、やはり団員のやる気の無さが気になる。 確かに最後は熱演だったけど、タイトルが「オーケストラ」なんだったら、オーケストラの素晴らしさを作品にすべきだし、この邦タイトルはいただけない。なんせオーケストラを構成する団員のキャラクターに全然魅力を感じないんだから。 これはやや強引にスポーツ物に置き換えたなら、かつての名プレイヤーが集まってみて、なんの努力もせずにいきなり大会で優勝するわけですよ。これは奇跡と言うのとはちょっと違うと思う。「まぐれ」かな。あと指揮者の当て振りがむちゃくちゃ。オープニングから既に四拍子すらマトモに振れてない。辛口で申し訳ないが、コメディ映画としても笑え無かったので、ラストのバイオリンにだけ点数を。 [DVD(字幕)] 3点(2012-06-17 08:07:49)(良:1票) |
13. 沈まぬ太陽
伝えたい事が、イマイチ伝わってこない。企業の腐敗体質についての問題提起作品としてはあまりに冗長で、もっとコンパクトにまとめられたんじゃないか。結局最終的には小倉寛太郎の自伝ってだけなのか? [DVD(邦画)] 6点(2012-01-01 22:00:38) |
14. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 「タイトルで損をしている映画」として有名な作品なだけあって、見てみたら予想外に面白かった。家庭崩壊した家出少年が詐欺行為で金を稼ぎまくるものの、心の中はいつも本当にからっぽで、嘘に嘘を重ねて婚約まで漕ぎ着けたオヤジに、正体がバレたと思って全てを打ち明けてまで家庭を得ようとするシーンや、婚約者を信じて空港まで行くシーン、最後に自分の母親の元へ逃げるシーン、クリスマスのカールとのエピソードなど、家族の温かさを求める未成年の少年らしい心の内がよくとれた。ディカプリオがシークレットサービスを名乗ってカールを騙すシーンがお気に入り。 [DVD(吹替)] 8点(2012-01-01 21:48:27) |
15. CUBE2
《ネタバレ》 最初の数分は楽しめる。今回は4次元か!なんて思ったりもしたけれど、みんなが別れた辺りからもう見れたもんじゃないグダグダ映画に。前作では謎が明かされず、極限での心理状態を楽しめる作品だったのだが、今回はそれすらも中途半端だった。最後の暗号の芸の無さにも驚いた。別にいらんやないかと。 [DVD(吹替)] 3点(2012-01-01 21:35:06) |
16. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 本当に惜しい映画。題材も演者も映像も素晴らしいのに、シナリオが浅すぎて淡々と終わった印象。2人の友情や行き違い、死への恐怖や家族愛など、もっともっと深く表現する事ができたと思う。そして2人はあの旅行だけで本当に最高の人生を見つけられたのだろうか。後半は随分雑なシナリオに感じたが、世界中の景色がとても美しかったのが救い。 [DVD(字幕)] 6点(2011-06-01 03:41:13) |
17. ライフ・イズ・ジャーニー
ショートムービーは色々見てきたけれど、この中途半端な感覚はなんだろう。いろいろと狙いすぎで、セリフに意味を持たせすぎてて、作り物なテイストが気になって仕方ない。言葉の「間」、セリフ回し、演出等、本当に素人仕事なので、自分の視点が「撮影者」のように感じられてしまい、もはや感情移入どころですらない。ポットショットの音楽が全然合ってないのもちょっと残念。ただ、「ヤ」の女の子達だけはナチュラルさが良かったので3点。 [DVD(邦画)] 3点(2011-06-01 03:08:51) |
18. tokyo.sora
《ネタバレ》 ストーリーの大半はゆるーい日常をゆるーく撮ったゆるーい映画。ラストシーンにほんわかします。映画として成立しているのかわからんぐらいのユルさ加減ですねこりゃ。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-12-23 08:31:56) |
19. SF Short Films
Slow is Beautiful。この作品だけで10点イケますいやマジで。 [DVD(邦画)] 10点(2008-12-23 08:21:11) |
20. オーシャンズ11
《ネタバレ》 かなり好きなんですけどね。ただ問題はハラハラドキドキな展開や山場が全く無いって事ですよ。全てが予定通りに運びすぎてて。ただ集団で泥棒して普通に成功しただけやん、っていう。映画にするなら、もっとスリリングにして欲しい感があります。 [地上波(吹替)] 7点(2008-12-23 08:09:05) |