1. 君の名は。(2016)
《ネタバレ》 どこかで観たことがあるシーンをつないだ感じが強くて、どのシーンも中途半端だったかなあ。 軽い笑いのシーンとか、バイト先や同級生の人間関係とか、未整理のまま時間つなぎで入れた ようなシーンでしたね。 まずタイトルありきで、むりやり後から設定したシーンもちょっとわざとらしく感じました。 (電車の中で会った「変な女の子」と思う人に名前をいきなり聞くかなあ?) 画面がきれいって聞いてたけど、写真を原画にしただけでしょうか? 記憶が消える理由もスマホのメモが消える理由もお酒を飲むとああなる理由も説得力がないし。 町民を避難させるための作戦も安っぽいし、結局なんで避難できたのかもわかりませんでした。 彗星が落ちてくるという設定はおもしろいかなと思いましたが、以前にも落ちてたというのも 都合が良過ぎますね。 結局、悪いところばかり目につく作品だったかな。 映画は宣伝の時代なんだなと改めて痛感しました。 [地上波(邦画)] 3点(2018-01-05 00:20:04)(良:2票) |
2. ゼロ・グラビティ
《ネタバレ》 こういう単純だけど力強い映画もいいなあ。結末も読めるし、人物像や会話にひねりもないし、ドラマチックな展開もどんでん返しもないけど、画面から受けるパワーに理屈なんかなくひたすら気持ちを揺さぶられてしまいました。特に、ラスト近くの、大きな地球をバックにカプセルや破片が燃えながらまっすぐ落ちていくシーンにしびれました。 [地上波(吹替)] 10点(2016-06-12 02:33:05) |
3. ヒトラーの贋札
《ネタバレ》 うーん、収容所の人たちが保護されすぎな感じ(白衣はちょっと不自然だったか?)と、贋札を作る過程が具体的でなかったので「作れるか作れないか」の緊迫感に欠けた点で、良作とまでは言えないかなと思いました。収容所が舞台だというだけで、あとは観客が勝手にドラマを補って想像しちゃいそうですが、この映画だけで描けてるものはそれほど多くないかな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-29 11:48:50) |
4. 借りぐらしのアリエッティ
「借りぐらし」という設定だけで作っちゃったんでしょうか。細かいところにムリがありすぎて、とても安っぽい作品だと思いました。ネコバスと耳をすませばのデブネコを足して2で割ったようなネコももう結構って感じです。家政婦さんは魔女の宅急便から借りてきて、家の床下はトトロを追ってメイが覗くシーンから借りてきたのかも。…ということは映画そのものが「借り物」ですってオチか? [地上波(邦画)] 3点(2011-12-18 01:48:08) |
5. チャイナ・シンドローム
《ネタバレ》 メルトダウンを防ぐ場面と、溶接部分の欠陥による震動の問題がつながってなくて、ゴデル氏の警告に信憑性を持たせられていないので、危機がせまってる切迫感が弱いのが難点です。しかしまあ、事故の予兆なんて現実にもそんなもんかなあと思えなくもないから、案外リアルな状況設定なのかもしれません。原発内部という特異な舞台だけでここまでのドラマを作り上げた点で秀作だと言えるのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-10 18:54:50) |
6. RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語
《ネタバレ》 あざとい感動エピソードを強引につないだ感じで、深みがないです。そもそも登場人物が死んじゃうから「悲しいだろ!」と押し付けてくるストーリーは苦手です。初めて運転してお母さんに乗ってもらったり切符をもらったりするところをエンディングにもってきていたら良かったかなあ。 [ビデオ(邦画)] 3点(2011-11-23 17:36:24) |
7. デーヴ
《ネタバレ》 補佐官が仕返しに不正暴露したときの「ボク、やったの?」とか、車の中で奥さんの脚を見たので偽者と気付いたと言われたのに「シャワーの時だと思った」とか、ちょっとしたセリフが上手い味を出してて楽しい。偽大統領としての仕事が偏りすぎな感じがちょっと残念ですが。でも、ラストのシークレットサービスのお兄さん、うれしい登場でしたね!!あのラストシーンだけでも+3点。 [地上波(吹替)] 8点(2011-11-23 17:29:11) |
8. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
《ネタバレ》 よくある「ドタバタ追跡物」とか「どんでん返しヒッカケ物」だと思って観てはいけません。詐欺師が主人公の人間ドラマと言うべきでしょう。振り込め詐欺が横行している今になって観ると、現実の詐欺って、こんな様子なんだろうなあと思いました。作り話のような驚きの手口は出てこないけど、だまされるほうの微妙な心理を臨機応変にとらえるあたりが、リアル。司法試験をパスした手口(?)にちょっと拍手。ラスト近く、ハンクスが逃げようとするディカプリオに「もう君を追ってくる人間はいない(んだから帰って来い)」と声をかけるシーンにちょっと感動。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-12 01:32:13) |
9. パンチライン
《ネタバレ》 コメディじゃないと思うので、観てない人はご注意を。真剣にお笑いをやろうとする人々を描いたシリアスドラマだと思います。笑えるシーンはまったくありません。ハンクスが父親の観ている舞台で本音をぶちまけるシーンや、サリー・フィールドの太っただんながラスト「おれの笑ってる声聞こえたかい?」って聞くところで泣いた泣いた。サリー・フィールドって、しょぼい主婦役をやらせると、本人の役じゃないかと思うぐらいはまりますね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-23 22:22:56) |
10. サマーウォーズ
公開時に言われていたほど、親戚のみなさん、活躍しませんでしたね。強引な展開続きで、作り手ばかりが盛り上がってる感じ。細かいアラが気になるというレベルではない、子供向けアニメを観てしまったなあ。 [地上波(邦画)] 3点(2010-08-07 22:45:19) |
11. ディア・ハンター
《ネタバレ》 ストーリーも演技も映像作品としては完成度高し。でも、負けた戦争が舞台なのが不満。戦争で負けてひどい目にあったから同情してよ、と泣きつかれてるような気がしてしまう。負けた戦争でないと成り立たないお話なのかもしれないけど。でも、放送されるたびに観てるから、魅力的な作品ではあるんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-26 18:43:15) |
12. シッコ
内容のことはともかく、語り口のリズムが絶妙で、あっという間の2時間でした。都合のいいところだけつぎはぎしてるような印象も強いので、この映画だけで分かったような気になるのは危険だと思いますが、娯楽作としての完成度は高いです。下手な社会派ドラマなんか観るより、よっぽど楽しめました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-04-17 19:58:54) |
13. ワーキング・ガール
ラストが爽快なので好きな作品です。ただ、説明不足のせいか、主人公がそんなに難しい仕事をしているという印象が伝わってこない点が気になりました。高々、買収先を提案するぐらいで、後は会議室に座って勢いよくしゃべてただけのような気がします。昔観たときは気にならなかったんですけどね。「ほんとのプロの仕事はこんなに甘くないよなあ」って、どうしても思ってしまいました。全然色っぽくないシガーニー姉さんが、セクシー系キャラをやってるところは、今も昔も笑えました。ちょっとブラックな笑いとして。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-20 19:22:41) |
14. インビクタス/負けざる者たち
《ネタバレ》 実話ベース&スポーツ物という、いかにも失敗しそうなテーマにもかかわらず、ほんとに上手にドラマに仕上がってます。差別問題も、細かく描写しようとしたら切りがなさそうなところを控えめにして、ラストの決勝戦のシーンに収束させるのに成功していて、気持ちいいです。その決勝戦も、思い切り時間を使ってたっぷりと見せており、スタジアムの興奮を見事に再現してくれています。フリーマン氏も、キャラが濃すぎるかなあと心配してましたが、実際に映像で見るマンデラ氏と違和感ない演技をみせてくれます(そっくりだと思います)。一方で、ラグビーサイドから観ると、気になるところが多々あり。(1)そもそも南アが弱小チームだったというストーリーが実話と違うので、WCでの勝利がうそっぽい(2)NZ戦はロムーの突進シーンばかりで変(3)体当たりのアップが多くスピード感がない(4)ピナールとチェスター以外の選手はほとんど名前も呼ばれないのでチーム自体に感情移入しにくい(車中で名前を当てるシーンは、メンバ全員やって欲しかった)、等々。ほんとはもっと複雑な背景があるのを省いた上で、作り話を極力避けた結果、その辺は中途半端になってしまったのでしょうか。最後のクレジットも「あの曲」だけで終わって欲しかったです。ちなみに決勝シーン、選手の立ち位置、キックの角度、インタビューのやりとり、マンデラ氏の仕草まで、かなり当時そっくりに撮ってます。別の意味でおもしろかったです。 [映画館(字幕)] 7点(2010-02-09 22:41:15)(良:2票) |
15. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲
《ネタバレ》 本筋と無関係なシーンが多くて、全体にバランスが悪いと思います。オープニングの万博シーン、バスのカーチェイス、鉄骨の上でのドタバタは、不要とは言わないまでも、長すぎでしょう。その時間分だけ、悪役側の背景を丁寧に見せて欲しかったです。子供の頃は遊んでばかりで楽しかったという感情と、昭和の風景との関連も、よく分かりません。幼稚園の先生たちの子供時代は、もうあの町の風景ではないですもんね。ラストの、しんちゃんが足にしがみつくシーンも、どこかで観たようなものでしかないので、ちょっとあざとい感じです。飛び降りようとするシーンも、なぜそこまで思いつめないといけないのか、説明不足で理解できないので、強引にまとめただけのようにしか見えません。ヒロシの足のにおいと、お疲れサラリーマンの回想シーンの流れだけ、うまいなあと思いましたから、4点。 [地上波(邦画)] 4点(2009-12-19 16:30:02)(良:1票) |
16. サイドウェイ
《ネタバレ》 映画全体に人間くささがぷんぷんしていて、上質な短編小説でも読んだような気にさせてくれる作品。元妻が意外に誠実そうな人で、その現だんなが意外にいい男だったところ(かつ、それをしつこく説明していないところ)が、うまいなあと思いました。派手なドラマが展開しないと映画観た気がしない方にはおススメしませんが。 [DVD(字幕)] 6点(2009-11-07 21:52:05)(良:1票) |
17. 明日の記憶
病気自体の怖さやつらさはほとんど全く描かれず、主人公の「病気やだ~」という感情だけを押し付けてくる展開で、安っぽいドラマになってしまってると思います。出演陣の演技で少し救われてますが。ちなみに、原作は徐々に記憶が「縮んでいく」様子を上手く表現してみせてくれています。 [ビデオ(邦画)] 4点(2009-11-07 21:35:08) |
18. E.T. 20周年アニバーサリー特別版
必見の作品だとは思いますが、2回目以降の鑑賞には耐えないです。アラが多すぎて。子供向けの映画だからという理由ではなく、作品としての完成度が低いのだと思います。スピルバーグ作品にはありがちですが。「ひどいなあ」と特に感じるのは、人物の描き方の拙さですね。母親のラストの泣き笑顔は、それまでの演出からは全く理解できません。あのチョイ役の科学者(?)のおじさんは何のために必要だったの?一緒に自転車で逃げるお仲間も意味不明。この作品あたりから、派手な映像と音楽で観客を盛り上げて感動してるような気にさせる演出が流行してしまったように思うので、歴史的な価値はある作品かな? [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-22 23:30:50) |
19. クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
子供向けの作品なので、ありきたりなメッセージ性が無い分、すっきりした物語になっていて、気持ちよく感動できました。姫や「お又のおじさん」の立ち振る舞いも、丁寧に演出されていて、下手な時代劇よりよっぽどリアルな人物像になってると思います。ラストがまたいいのです。中途半端に説明っぽいエピソードもなく、ほろ苦い後味がうれしい。小手先のメッセージより、シンプルな物語の力強さが、結局映画のおもしろさの原点なのだなあと改めて感じました。野武士のエピソードがちょっとだけ余計な感じなので、減点しましたが…。 [地上波(邦画)] 9点(2009-09-19 17:43:46) |
20. ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢<TVM>
《ネタバレ》 あいかわらず、30分をフルに使って、楽しませてくれました。今回は、パロディシーンが多めだったかな?個人的には、アクションが多すぎて、ドラマとしては弱いと思うので、ちょっと点は辛めです。ラストも、ちょっとだけ血を見る(?)ので、少しすっきりしません。 [映画館(字幕)] 7点(2009-08-08 18:07:05) |