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プロフィール
コメント数 174
性別 男性
自己紹介 好きな映画:
  分野によらず、完成度の高い(無駄なシーンが少ない、説明
  っぽいセリフがない、話がうますぎない)もの
嫌いな映画:
  子供だましなシーンやセリフが多いもの
  だれかが死ぬから悲しいお話
  悪いことをする人を「実はいいやつ」として持ち上げる映画
そんな見方は損だろうと突っ込みたくなるレビュー:
  「今観ると古い」
  「(後から作られた)○○に似てる」
  「期待してたのと違った」

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1.  チャイナ・シンドローム 《ネタバレ》 
メルトダウンを防ぐ場面と、溶接部分の欠陥による震動の問題がつながってなくて、ゴデル氏の警告に信憑性を持たせられていないので、危機がせまってる切迫感が弱いのが難点です。しかしまあ、事故の予兆なんて現実にもそんなもんかなあと思えなくもないから、案外リアルな状況設定なのかもしれません。原発内部という特異な舞台だけでここまでのドラマを作り上げた点で秀作だと言えるのではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-10 18:54:50)
2.  ディア・ハンター 《ネタバレ》 
ストーリーも演技も映像作品としては完成度高し。でも、負けた戦争が舞台なのが不満。戦争で負けてひどい目にあったから同情してよ、と泣きつかれてるような気がしてしまう。負けた戦争でないと成り立たないお話なのかもしれないけど。でも、放送されるたびに観てるから、魅力的な作品ではあるんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-06-26 18:43:15)
3.  ジーザス・クライスト・スーパースター 《ネタバレ》 
ノーマン・ジュイソンは、ほんとこういう「微妙に調子っぱずれ」な映画を作らせると巧いと改めて思います。歌もダンスも振り付けも演技もストーリーも、どれをとっても完成度は低いと何度観ても(少なくとも5回は観てるかなあ)思うのですが、1つの映画としてのパワーは強烈です。あれが計算された演出なのだとすると、天才監督なのでは?最近の、観客を喜ばせることしか考えてなさそうな多くの映画に比べて、異彩を放っていると思います。さすがにロックコンサートみたいな最後のほうのシーンはやりすぎだと思ったので、減点。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-06-27 09:10:01)
4.  大統領の陰謀
久しぶりに観ましたが、事件そのものの知識の有無というより、新聞記者の取材活動の背景を理解できないところがつらいですね。取材を受ける人は、どういう心理で、何を話し、何を話したくないと考えているのか、とか、新聞記者は、どんな情報を欲しがっていて、情報入手のためにはどこまでやってよくて、どこまでやってはいけないのか、映画の中では全く説明されないので、各場面での緊迫感が今ひとつ伝わってきません。新聞記者だというだけで、何で関係者の皆さんはあんなにぺらぺらしゃべるんだろう? ただ、逆に言えば、プロの仕事をリアルに映像化する(素人説明用のシーンを排除する)と、本来はこんな作品になるはずなのだということが分かるという意味では、価値のある作品なのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2009-03-01 18:22:14)
5.  ハリーとトント 《ネタバレ》 
しみる映画ですね。直接的なメッセージはほとんど全く描かれていないのに、観ながらいろんな感情がわいてくる絶妙な演出です。旅の途中で出会う人とのエピソードが抑え目なのがうれしいです。トントが画面の中にさりげなくしか登場しないのも、かえって作品の深みになってると思います。高齢化社会の問題を描いているという声もありますが、単純に長い人生経験を経た一人の男の人間くさい物語と思っても充分じゃないでしょうか。ベンチで話してた友人の遺体を確認に行って、ハリーがちょっとだけ泣くシーンが好きです。何度も観てますが、エンドロールのキャストの最後に「トント」って書いてあるのに気づいたときはすごくうれしくて泣けたなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-02-08 03:06:24)(良:1票)
6.  ホット・ロック
全体にただよう徹底した「軽さ」が、もう最高です。具体的にどこがどう笑いのツボなのか、全然わからないのに、とにかくおかしい。画面からぷんぷん匂うB級っぽさも良し。イエーツ監督、まさに職人芸です。
[地上波(吹替)] 8点(2008-11-19 21:22:31)
7.  ジャッカルの日
サスペンス映画で、プロの殺し屋を観たければ、これだけ観れば充分です。超えられる映画が出てくるとは思えないなあ。他の映画の殺し屋は、みんな漫画みたいに感じられてしまいます。あのエンディングに向かって淡々と収束していく展開も、緊張感たっぷりで、無駄がありません。林の中で銃のテストをするシーンが特に素晴らしい。オープニングとエンディングがあっさりしてるのも、余計なドラマを感じさせずにサスペンスに集中できた分、効果的だったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-22 20:15:47)
8.  ジュリア
学生のころ以来、観たのは2度目です。その後数限りなく映画を観ましたが、この作品に似たものを思い出せません。映画の中ではほとんど何も説明していないのに、1本の映画として完成しているところがすごいと思います。人間関係も、時代背景も、お話の結末すら、明確に説明するシーンもセリフもないのに、何なんでしょう、この緊張感は。普通なら、ここまで説明不足なら「意味不明な映画」で片付けてしまいそうなものなのに、観終わってもそんな印象は全くありません。計算しつくされてるとしか思えない。カフェでの再会シーンのレッドグレーヴが、とても強い視線で、終始何かを語りかけているような表情を浮かべているところは、彼女の感情や状況を具体的に何も想像できないのに、揺さぶられるような感動を覚えます。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-22 19:52:12)
9.  JAWS/ジョーズ
初めて観たときも、どんな話なのか何となく知っていたけど、やっぱりドキドキしまくりでした。スピルバーグらしく(?)ドラマとしては安っぽいですが、個々の映像のテクニックが素晴らしいと思います。スピルバーグは、どんな画面を作れば、観客がどんな心理になるのかをほんとに良く分かってると思います。特に、後半、単なる追いかけっこにせず、船の上の3人とサメとの距離感が妙に近く描かれるところが、スリル満点でした。サメがそばを泳いでるのに、船の縁に足をかけて走り回るカットに、なんてハラハラさせられたことか!!銛を構えて上下に揺れるクイントの背中越しに、向こうからまっすぐせまってくる背びれのカットも大好きです。パニックシーンがどうしてもわざとらしく見えるのがちょっと残念です。
[地上波(字幕)] 8点(2007-07-06 23:35:59)
10.  スティング 《ネタバレ》 
ストーリーのアイデアももちろんなんですが、細かい演出に、何度観てもワクワクさせられます。鼻の横をこする合図、カードをサバく手元からニューマンの顔まで1カットで見せるところ、高架線のホームでのスナイダーとの追跡シーンで、緊迫した音楽から、一転してコミカルな音楽に変わるところ、ペンキ塗りのフリをするシーンで、わざわざ家族の写真を取り替えるところ、JJがペンキ塗りを途中でやめて、テキパキと片付けて出て行くところ、ポーカーシーンでニューマンがロネガンにゲップで答えるところ、何度観ても良いですねえ。ファンとしては、この作品は「いかにだまされるか」に注目するよりも、そういう職人的な演出を楽しむつもりで観てほしいですね。 
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-06-30 15:47:34)(良:1票)
11.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
パート1とほぼ同レベルの映画なのに、2つの時代を入れ替わりで描くという構成のせいで、印象がちぐはぐになってしまった点が減点です。現代のほうの話も、パート1のような一貫した流れが感じられないですし。パチーノは相変わらずブスっとしてるだけだし(笑)。そもそも家族構成がパート1で壊れてしまってる段階で、単なるドンパチ映画の部分しか残ってないのだから、しょうがないのかもしれません。
[ビデオ(字幕)] 6点(2007-03-03 15:46:51)
12.  ゴッドファーザー
ストーリーが暴力的で、登場人物の行動に全く共感できないのは、もちろんですが、映画としておもしろいかどうかは「共感できるかどうか」ではないのですね。こんなむちゃくちゃなお話なのに、映画としての完成度は非常に高く、何度観ても夢中にさせてくれます。個人的には、ブスっとしてるだけのパチーノには魅力がないのが残念ですが、これは全く好みの問題ですね。
[ビデオ(吹替)] 9点(2007-03-03 15:34:46)
13.  フレンチ・コネクション2
前作に比べて、主人公のポパイに焦点をあてた作りになってると思いますが、おかげで、よくある人情刑事ものみたいになってしまってます。そうだと思って観れば、出来はとても良いのですが、どうしてもどこかで見たような感覚をぬぐえません。ラストの追っかけシーンがなかったら、すぐ忘れてしまったかもしれない一本です。と言っておきながら、その追っかけシーン、前作のNYの騒々しさをリアルに描く演出を、フランケンハイマーがそのままパクった(パクらされた?)ようにしか見えず、フランケンハイマーもフリードキンも好きな私としては、複雑です。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-02-20 07:20:29)
14.  フレンチ・コネクション
ウィリアム・フリードキン独特の、ニュース映像のようなリアルな画面が、単なるドンパチでない迫力を生んでいると思います。主人公の刑事のキャラクタが、ちょっと暴力的なところが不愉快な部分もありますが、刑事ものなのに、謎解きやアクションの派手さでなく、絵的なおもしろさで充分楽しめます。地下鉄の駅のホームでの尾行シーンなども、騒々しいホームの空気を見事に捉えていて、まるでその場にいるような気分になります。最近の刑事ものはキャラクタ依存の「物語」が多くて、映画的に楽しめるものが少ないので、本作の価値は非常に高いと思います。フリードキンがその後あんまりパッとしないのが残念。
[ビデオ(字幕)] 10点(2007-02-20 07:12:14)
15.  クレイマー、クレイマー
この手の映画だと、妻側を一方的に悪いキャラとして描きたくなりそうなところを、妻は妻で多面的でリアルなキャラとして扱っているところが良かったと思います。本筋とは関係ないですが、父親が職探しするシーンで、新聞広告をチェックしたり、自分の作品を使ってアピールしたり、給料が下がっても個室がある辺りが、妙に印象的でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-06 07:00:53)
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