1. パンチライン
《ネタバレ》 コメディじゃないと思うので、観てない人はご注意を。真剣にお笑いをやろうとする人々を描いたシリアスドラマだと思います。笑えるシーンはまったくありません。ハンクスが父親の観ている舞台で本音をぶちまけるシーンや、サリー・フィールドの太っただんながラスト「おれの笑ってる声聞こえたかい?」って聞くところで泣いた泣いた。サリー・フィールドって、しょぼい主婦役をやらせると、本人の役じゃないかと思うぐらいはまりますね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-08-23 22:22:56) |
2. ワーキング・ガール
ラストが爽快なので好きな作品です。ただ、説明不足のせいか、主人公がそんなに難しい仕事をしているという印象が伝わってこない点が気になりました。高々、買収先を提案するぐらいで、後は会議室に座って勢いよくしゃべてただけのような気がします。昔観たときは気にならなかったんですけどね。「ほんとのプロの仕事はこんなに甘くないよなあ」って、どうしても思ってしまいました。全然色っぽくないシガーニー姉さんが、セクシー系キャラをやってるところは、今も昔も笑えました。ちょっとブラックな笑いとして。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-02-20 19:22:41) |
3. ビッグ
《ネタバレ》 シナリオがとっても上手いなあと思います。ジョッシュと他の大人の微妙にかみ合わない会話は、爆笑しないけど、ほんわか笑わせてくれるネタが満載です。それでいて、ドラマとしてもしっかり作られていて、泣かせてくれます。この手のストーリーにありがちな、大人になってからのドタバタをしつこく盛り込まなかったところが良かったのでしょう。会社からお母さんに電話したときに「あの子の髪の毛一本でも触ったら許さない!」と怒鳴られたときの、ハンクスのちょっとうれしそうな表情が印象的。ラスト、「一緒に子供にならないか?」と誘われたときのスーザンの「私はもう経験したから一回で充分」というセリフも、なんかグッときますね。 [ビデオ(字幕)] 9点(2009-07-26 16:12:38) |
4. 未来世紀ブラジル
支離滅裂な展開が何故か観ていて楽しい。「わけわからん」ぶりにも、うまい下手があるってことなでしょうね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-06-06 22:32:25) |
5. ターミネーター
《ネタバレ》 「もう戻れないし、後から来る者もいない。1対1の勝負」ってセリフにグッときます。電話口の向こうで母親の声でしゃべってるシーンや、トラックのおもちゃを車で踏み潰すシーン、カイルが「何年の!」と聞いたので警官が驚くシーンも好きです。でも、全く気にならないけど、手抜き演出も多い?(1)フロントガラスをつきやぶったシュワの手がいつまでも届かなかったり(2)自分の腕を切り開いて動かしてみせるのは何のため?(3)燃えたぐらいで動きが止まるか?(4)機械だけになった後の動きに差がありすぎ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-04 21:55:15) |
6. ホワイトナイツ/白夜
《ネタバレ》 公開時以来、観るのは2回目でした。ダンスシーンを強引に何とかストーリーに絡めて挿入しようとする意図と苦労はわかるけど、結局成功していなくて、唐突としか思えないところが、映画の出来として減点です。ハインズが一緒に逃げる気になった動機も弱い。市場をうろうろしててもだれも見張ってないのも不自然だし、都合よくアパートの壁から棒(!?)が生えているのもどうかと。最初のアイデアからディテールを詰めることが出来なかったんでしょうか。公開当時は、着陸シーンが意外にリアルだったのにびっくりしましたね。 [映画館(字幕)] 4点(2008-06-21 19:45:17) |
7. 風の谷のナウシカ
観るたびに評価が下がってしまいます。意味のない「専門用語」の濫用も気になるし、飛行機を打ち落としておいて、「ひゃっほー」とガッツポーズされてもね。さんざん人を殴り殺しておいて、「これ以上犠牲者を出したくない」とせつなそうな顔をされても、感情移入のしようがありません。出だしの説明っぽすぎる独り言も、不自然極まりない。印象的なシーンもたくさんあるだけに、惜しいと思います。原作があるせいなんでしょうが、もう少しストーリーを整理できたら良かったでしょうか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-21 00:20:12) |
8. アマデウス
前半のサリエリの感情の動きはとても理解しやすくて、おもしろいドラマになってるのですが、後半は、アマデウスも単なるおバカじゃなくなり、サリエリの存在感も少し薄めになってしまって、徐々に退屈なストーリーになっていきます。あの即興の編曲(?)シーンが強烈な印象を残すせいか、見終わると、まとまりのない映画だったなあと思ってしまいます。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-02-16 15:52:04) |
9. ブラック・レイン
優作さん、ほめる人が多いようですが、単純に目玉向いて、キレまくってるだけで、大した演技じゃないように見えます。最後も弱すぎるし。ハリウッドの俳優さんに比べると、日本の俳優人の表情の乏しさが目立ってますね。高倉さんらしいって言えばそうなんですが、もう少し、「お友達」になっていく気持ちの変化が表情に出てたら、おもしろかったのにと思います。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-02-01 21:55:44)(良:1票) |
10. ミュージックボックス
《ネタバレ》 よくある裁判ものと違って、事件そのものが、登場人物の「語り」だけで描かれるので、異様な緊張感を生んでると思います。ガブラス監督の得意の語り口ですね。人々はみんな表情を抑えた演技に徹してるのに、薄暗い画面を通して、強烈に感情の変化を伝えてきます。そして、なんといっても、あのクライマックスでしょう!!怖いとか、驚いたとか、単純な言葉ではとても表せないような衝撃が襲ってきて、泣いてしまいました。政治的な問題でメディアで取り上げにくいのでしょうが、傑作です。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-11-30 21:37:30) |
11. スプラッシュ
《ネタバレ》 初めて観たとき、「人魚姫」同様、2人は別れてしまうのかと思いきや、トム・ハンクスが海に飛び込んだときは、ほんと、うれしかったですね。最近のラブコメと違って、ヒロインだけはあくまでもシリアス路線で描いているので、全体にバランスが取れていて、良いと思います。そして、なんといっても、ジョン・キャンディのお兄さんですね。研究所に忍び込んで、仲直りする二人を見守るときの優しい笑顔には泣けたなあ。 [地上波(吹替)] 8点(2007-11-20 23:32:41) |
12. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
意図的なのでしょうが、少々ドタバタに走りすぎていて、普通のコメディになってしまってるなあと思いました。パート1の映像を使う場面も、懐かしいと思う以上のおもしろさはありませんでした。個々のエピソードも、とってつけたようなものがほとんどで、ストーリーがまとまってなくて、パート1のようなスピード感が失われているのが残念です。パート3は出来がいいので、パート2のメイン部分だけ、パート3の冒頭にくっつけてしまえば良かったのでは? [映画館(字幕)] 5点(2007-09-05 16:42:15) |
13. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 公開2年後ぐらいにビデオで観ましたが、そのころはまだ、そのスピード感の新鮮さは失われていませんでした。今改めて観ると、その後いかに多くの「類似品」が作られてきたのかが良く分かります。個々のエピソードは、いかにもタイムパラドックスものらしい、ありきたりのものなのに、余計な伏線で時間稼ぎすることもなく、見事なシナリオで一息で走り抜ける感じが、爽快そのものです。個人的には、1955年のドクが、タイムトラベルに成功して、しばらく呆然とした後、人気のない道路で一人、腕を振り上げてうれしそうに雄たけびをあげるシーンが大好きで、何度観てもなぜかウルウルしてしまいます。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-04 10:13:22) |
14. うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
《ネタバレ》 原作モノでなかったら、ホントに歴史に残る傑作になったのでしょうが、濃いキャラクタにひきずらててしまって、少し余計なシーンが混じってしまったのが残念です。しかし、それにしても、喫茶店での温泉マークの告白シーンや、雨の夜の下校シーンなど、独創的な演出がこれでもかと用意されているので、何度観ても楽しめます。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-08-18 15:00:07) |
15. 機動警察パトレイバー
一応、各キャラクタにそれぞれのストーリーがあって、それなりにマンガっぽいドタバタも描いているので、少し押井色が押さえられた感がある分、全体にバランスがとれていて、良かったと思います。東京の異次元のような風景も、妙にリアルで、よくアニメでここまで表現できたものだなと感心させられました。 [ビデオ(邦画)] 7点(2007-08-18 14:51:33) |
16. ライトスタッフ
《ネタバレ》 奥様方のグチのシーン(観ていてイライラするだけ)、病院での笑えない検査のシーン、意味不明なラスト近くのダンスのシーンなど、嫌いなところは多いです。だが!何度観ても、あのイェーガーのラストの急上昇のシーン、思わず「行けーっ!!」とこぶしを突き上げてしまいます!あんなに力の入るシーンは他にないです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-08-02 22:04:55) |
17. ダイ・ハード
高層ビルに犯人ごと閉じ込められるという設定を終始うまく生かしていて、途中ほとんどダレるところもなく、良く練られたシナリオだと思います。主人公がスーパーマンでないのもいいです。「スーパーマンでない主人公が活躍する映画」は大抵の場合、主人公のキャラクタがスーパーでないだけで、実際の行動は奇跡的な「スーパーアクション」になってしまうものですが、この映画では、そんなこともありません。映像的にも、屋上の爆発シーンやロケット砲の発射シーンを、あえて「引き」のカットで捉えているところがおもしろかったですね。 [映画館(字幕)] 9点(2007-06-30 15:33:28) |
18. 天空の城ラピュタ
欠点も色々ありますが、とにかくパワフルな展開と、それを自然な流れに見せてしまう良く練られた演出がピカ一だと思います。最近の作品は、イメージ先行で、細かい人物描写や舞台設定が荒っぽいですが、この作品では、手抜きのない感じです。空から少女が降ってくる場面で、弁当の缶(?)を慌てて置くところや、鉄砲のタマ切れに気づいてポケットから次のタマを出すところなど、いちいち演出の密度の濃いのがうれしいですね。エンディングの別れのシーンも、サラッとしていて、それでいて余韻たっぷりなのが好きです。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-06-16 02:01:34) |
19. 普通の人々
学生のころ観て、いろんなことを考えさせられ、また、勉強させられた(と自分では思う)、深ーい映画です。人間というものは、自分の気持ちをなかなか自分でも理解できないものだけど、すなおになって現実を見つめれば、理解できないものではないのだな、ということを教わったように思います。母親のキャラがムカつく人が多いだろうと思いますが、彼女のムカつくいろんな態度は、他の人の言動に連動したものであって、彼女自体が悪人なのではないのだと理解すれば、ムカつかなくすることが可能なのだと思います。息子のコンラッドや父親のカルビンも映画の最後にそのことに気が付いたので、自分から母親への態度を変化させることができたのでしょう。ただ、自分の気持ちは理解できても、その先で人間関係まで良くできるとは限らないというところが、ちょっと悲しい現実なのでしょうけど。 [地上波(吹替)] 10点(2007-06-03 01:25:34) |
20. キリング・フィールド
人間ドラマとしては、演出が荒っぽいので、あまり登場人物に思い入れはできないのですが、映画の後半、ほとんどセリフらしいセリフのない逃亡シーンの緊迫感は尋常じゃありませんでした。観ている自分も一緒に逃げてるような気分になってしまいます。そして、ラストの曲は余計でしたが、まさに「The号泣」というシーンで、それだけでも記憶に残ってしまった映画です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-06-02 19:19:37) |