1. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
《ネタバレ》 ストーリーが雑でガッカリしました。人間関係がやたら複雑なのに、説明が面倒くさいところはヒトコトで済ます(バルボッサ船長が魔術で生き返ったとか、クラーケンがアッサリ死んでいたりとか)のには、どうにも納得できませんでした。海賊長が集まった割には大した活躍もせず、ただの顔見せでおしまいでしたし、ビリー・ミリガン状態のジャックにも??でした。2作目でかなりガッカリしていたので、こうなるような予感はしていたのですが、それでももうちょっと何とかならなかったのかなあと思います。出演者で話題を集めるなんてあざといです。海賊たちの汚い顔のアップが多くて、だんだん気持ち悪くなりました。きちんとしたストーリーにすれば、2時間で済む話だと思います。最近のトリロジーものは、ただただ長くて疲れます。 [映画館(字幕)] 3点(2007-06-01 01:39:21)(良:1票) |
2. ジェルミナル
《ネタバレ》 もともと自然主義のゾラの作品が大好きで、「居酒屋」「ナナ」「ジェルミナル」は特にお気に入り。しかし、文学作品の映画化はガッカリさせられる結果になることが多いので、あまり期待せずに鑑賞した。私は歴史的背景には詳しくないので、どうしても小説との比較になるが、貧しい民衆の苦しい生活ぶりや、炭鉱の町の雰囲気がとてもよく描かれていたと思う。ジェラール・ドパルデューとミウ・ミウの好演が光っていた。しかし、主人公のエチエンヌを含み、肝心のカトリーヌ、シャヴァルがあまり魅力的でなかったのはとても残念。また、炭鉱で3人が残され、救出されるまでの時間が、映画ではあまりにもあっさりと描かれていたのが大変不満だった。確かに、映画では表しにくいシーンではあるとは思うが・・・(本作をより理解したい方には、やはり本の方をお勧めします。もっと欲張れば、「居酒屋」からぜひご覧ください。)なかなか良くできた作品とは思うが、原作を伝え切れていない点を差し引いて7点。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-23 23:29:20) |
3. アデルの恋の物語
《ネタバレ》 アデルがカナダに降り立つところから物語が始まるが、その前に、ピンソンとどのように知り合ったのか、もう少し知りたいと思った。こういう狂気に走るアジャーニの作品が大好きで、ぐいぐいと引き込まれて最後まで見てしまった。金にだらしない男で、他の女との現場も目の当たりにしているのに、なぜそこまで好きでいられるのかは理解できないが、彼女を取り巻く人たちが温かいおかげで、彼女が街角で野垂れ死にしなくて良かったと思った。人間は恋でそこまで狂うことができるものなのか。彼女が生きたのが現代なら、薬物治療で正気に戻せたのだろうか。正気に戻ったとしたら、彼女が何を話すのかに興味津々である。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-23 12:32:25) |
4. イントゥ ザ ブルー
《ネタバレ》 まず、海がきれいなのにはビックリ。海の美しさとジェシカ・アルバを鑑賞できればいいという方々には、充分楽しい作品なのかもしれないが、普通に映画として見た自分としては、ストーリーはまるで納得できないものだった。(素潜りでいけるほど浅いところに、お宝ザクザクの沈没船ってあるものなんでしょうかね・・・)また、主人公にも呆れることしばしば。あんなヤツとよく友達づきあいできるもんだと感心してみたり、映画の中でも言われていたが、「金がなくても愛があれば・・・」なんて、いいトシした大人が言うこととは思えない。後半は人がバタバタ死ぬし、さわやかなエンディングが白々しくも感じられた。映画はもっとストーリー部分をきっちり作ってほしい! [地上波(字幕)] 3点(2007-01-23 12:07:38)(良:1票) |
5. グッドフェローズ
男性キャストの豪華さにつられて見ていたが、麻薬が絡んだあたりから中だるみした感じで、終わりも後味の悪さのみが残った。自分はスコセッシ監督作品にはやはり向かないということを再認識する結果に。麻薬がからめばストーンズ、やりたい放題やった最後にはシド・ヴィシャスと、音楽のセレクションの単純さにも正直うんざり。奥さんのナレーションも、振り返って考えると不要と思われる。女性キャストに魅力がなかったのも残念。 [地上波(字幕)] 4点(2007-01-23 11:37:06) |