1. 僕の村は戦場だった
《ネタバレ》 現実のシーンと思い出の回想シーン(もしくは夢想)におけるイワンの表情のあまりのギャップにグッと来る。戦争がなければ、回想シーンのようなもう一つの未来もあったはず。戦争が少年の人生を捻じ曲げてしまったことが、多くを語らずとも痛いほど伝わってくる。イワン役の少年の演技の素晴らしさ、タルコフスキー監督の映像の素晴らしさ、全編の切なく物悲しい雰囲気がとても印象的です。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-02-02 18:54:19) |
2. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 スリリングな中盤から後半、そして完全犯罪成功?と思わせつつのあのラストがいい。淀川さんの「トムはフィリップに恋してたの」という趣旨の評をどこかで読んだことがあるけど、映画を見る限りそんな感じはしなかった。(原作小説がそうなのかな?)もう一度見たときに確認してみよう。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-20 19:00:17) |
3. アポロンの地獄
《ネタバレ》 面白かった。あまりギリシア神話を知らなかったので、終盤のどんでん返しに意表を突かれた。でもやっぱりパゾリーニの映画は難解。なぜ現代にタイムスリップしたのか分からなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-01-12 21:08:18) |
4. 切腹
面白かった。普段あまり時代劇は見ないのだが、この映画は切腹の一部始終を描いているだけなのに引き込まれる。随所に退屈させない工夫がなされており、二時間がそれほど長く感じなかった。後半のどんでん返しには意表を突かれました。 [ビデオ(邦画)] 8点(2007-01-07 00:14:04) |
5. スパルタカス(1960)
なかなか見ごたえのある映画。3時間という長時間をそれほど長く感じなかった。スパルタクスは徳のある人間として描かれていたが、もう少し他の登場人物も掘り下げてほしかった。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-04 10:09:46) |
6. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
ブラックジョークが炸裂。一人三役であることは言われないと気づかない。核兵器を所有すること自体が核戦争を誘引しうる危険性を指摘している。核の抑止力の面のみを強調する政治家はこの映画を見るべきだろう。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-12-31 10:41:37)(良:1票) |
7. 気狂いピエロ
死から自由へそして自由から死への流れが、現実逃避して遊び呆けた浪人生が試験でつきつけられる現実みたいな悲哀を感じた。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-30 00:12:40) |
8. 地獄に堕ちた勇者ども
見ごたえのある映画だった。鋼鉄一族が欲により落ちぶれていくさまが、ナチスの権力闘争と絡み合ってとても面白く観ることができた。ただ突撃隊と親衛隊・国防軍の対立や「長いナイフの夜事件」について知らないと訳がわからないかも知れない。同時に三島由紀夫の「わが友ヒットラー」を読むと楽しい。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-28 22:31:27) |
9. サウンド・オブ・ミュージック
文句のつけようのない名作。ミュージカルなのに違和感がないし、話に完全にマッチしている。観ているこっちも楽しくなるし、3時間という長時間何度観ても飽きない。凄い映画だと思う。 [ビデオ(字幕)] 10点(2006-12-25 10:34:51)(良:2票) |