1. 女優霊(1996)
《ネタバレ》 以前、少年サンデーの巻末の質問コーナーで「これまでに見た一番怖い映画は?」という読者の質問に対して、4分の1くらいの漫画家が、この映画を一番怖い映画にあげており、ずっと気になっていた。 初めて見た感想。はっきり言って、トラウマになるほどの内容ではなかった(トイレ行けたし)が、得体のしれない不気味さを終始醸し出していたように思う。 70分代とコンパクトにまとめられていることもあり、ドラマを見ている感じで、映画にありがちなグダグダ感もなく、忙しい人も楽しめる内容になっていると思う。 気になった点は、役者の女の子が転落死した後、スタッフ、キャスト陣が病院に行くわけでも、葬式に行くわけでもなく、やたら淡々としていたこと(その直後にも映画の完成に関する話してたしね)。人が衝撃的な形で死んでも、あんなもんなのかなあ、と、こちらの方が怖く感じた。 [DVD(邦画)] 6点(2013-03-23 22:46:52) |
2. こねこ
猫好きにはたまらない。猫達が本当にいい演技をしてる。撮影には凄い手間と苦労を要したことだろう。たまらなくなって見ている最中に、飼い猫をつれてきて一緒に見た。 [DVD(字幕)] 8点(2007-06-22 20:13:24) |
3. コーカサスの虜
《ネタバレ》 最後のワーニャの行動と独白部分にやられた。ロシア人の捕虜2人とチェチェン人たちの心の交流。個人レベルでは和解への可能性を探ることができても、集団になったときはもうどうにもならないのが辛い。憎しみの連鎖を断ち切ることの困難さを知った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-03-28 14:17:05) |
4. コーリャ 愛のプラハ
冷戦終結前夜のチェコスロバキアを舞台にした作品。子供嫌いな大人と子供が歩み寄り本当の親子のようになっていく映画はけっこうある。最近だとフランスの「バティニョールおじさん」「パピヨンの贈り物」、トルコの「少女ヘジャル」、ブラジルの「セントラルステーション」あたりがそうだろうか。この映画も前述した作品同様、ハートウォーミングな作品である。この作品の特徴は何と言っても共産主義の最後の時代を描いた点にある。1989年当時のチェコスロバキアはソ連の衛星国だったわけだが、「プラハの春」に代表されるように独立志向が強く、弾圧と武力侵攻の経緯からも市民レベルではソ連に好意的ではない。(ソ連を支持する人々もいただろうしあくまで監督の視点なのかもしれないが)このあたり、現在事実上アメリカの衛星国になっているわが国と対比してしまった。日本人は比較的アメリカに好意的であるように思うが、対等な戦略的パートナーとして日米関係が構築されているかといえば甚だ疑問である。民族的アイデンテティの問題として、この映画で描かれたチェコ人のソ連への感情と、日本人のアメリカへの感情は随分異なるように思える。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-16 22:36:12) |
5. ザ・ファン
これが日曜洋画劇場で放送された直後に淀川さんが亡くなったので別の意味で非常に印象に残っている作品です。(自分が淀川さんの解説を聞いた最後の映画だった。)デニーロが応援する選手を殺害するくだりは特に不気味でした。 [地上波(吹替)] 5点(2007-02-14 15:12:59) |
6. マスク(1994)
《ネタバレ》 9年ぶりくらいに見た。懐かしい・・・。とは言っても具体的に覚えているのは敵のボスが流されちゃったところくらいなので初見に等しいかな。 まず、巨悪の前にはちょっとくらいの悪は許されるという展開が少し気になった。マスクによって魔性を引き出されたとはいっても、銀行強盗やった事実には変わりない。最後に主人公が刑事罰に服するような表現があっても良かったのではないか。 しかし、主人公の素の姿とマスクになったときのギャップで笑える部分も多い(なぜか「銀狼怪奇ファイル」を思い出した。)犬の演技も「もしかしてCG?」と思わせるほど素晴らしかった。 [ビデオ(吹替)] 5点(2007-02-11 23:30:18) |
7. 日曜日のピュ
《ネタバレ》 ハートウォーミング系の映画だと思っていたので、ピュのオカルトチックな空想シーンに少し動揺した。最初は人物関係がいまいち掴みづらかったのだが、ベルイマン監督の幼少時代からの父との関係を描いた作品ということを鑑賞後に知りなるほどと思った。幼少時代の父子の関係は些細なわだかまりがあってもとても仲良さそうなのに、年取った後は修復困難にまでなっている。今、自分もあまり父親とうまくいってないのでこういう映画は心が痛いです。スウェーデンの大自然はとても美しい。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-02-08 21:30:47) |
8. 春にして君を想う
アイスランドの荒涼とした大地が美しく畏怖をも感じさせる。娯楽性は薄いかもしれないが、幻想的な世界観の中で孤独な老人の姿を見て考えさせられる面もあった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-07 00:27:55) |
9. 逃亡者(1993)
ダムから飛び降りるところだけ強く印象に残っている。全体的にはさらっと流れていってしまう感じで物足りなかったかな。 [ビデオ(吹替)] 5点(2007-01-21 19:09:22) |
10. U.M.A レイク・プラシッド
《ネタバレ》 予算切れ?・・・と思わせるほど最後があっけない。あれだけ盛り上げておいてあのオチはないだろう(笑) [ビデオ(吹替)] 3点(2007-01-20 18:50:42) |
11. きれいなおかあさん
これぞドラマといった映画です。あまり意外性や驚きが少なく物足りない感じはするけど、コンリーが演じる母親の懸命な姿には好感がもてる。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-20 18:37:25) |
12. 東宮西宮
登場人物がゲイの自称作家青年とそれを取り締まる警官の実質二人しか出てこないのに、1時間半のやり取りはかなり魅せる。こういう映画を見ると「価値観」や「個性」「アイデンティティ」について考えさせられる。人それぞれ価値観や個性が違うわけでその多様性が認められるべきだと考える一方で、自分の価値観は正しいのか、何が正しくて何が間違っているのか、ということも気にしてしまう。これは同性愛について取り扱っている作品だけど、その根底にある部分は人間社会全体に当てはまる普遍なものなのではないかと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-20 14:12:03) |
13. ぼくは歩いてゆく
戸籍のない少年の生活ぶりをドキュメンタリータッチで撮った映画。貧乏でIDの得られない子供を主人公にしてイラン社会の抱えている問題を提示している。淡々としているので、途中からフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなってしまった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-20 14:02:21) |
14. とべ!くじらのピーク
12年くらい前にテレビで見て、青年もとい少年は荒野を目指すという感じでいい映画だなーと思った記憶があります。海辺が舞台なので水場がたくさん出てきます。けっこうマイナー(?)な映画っぽくてどこのレンタル屋さんにいってもビデオが置いてません。今見たらどう思うのだろう。 [地上波(邦画)] 8点(2007-01-19 23:52:00) |
15. チンギス・ハーン
淡々としていて至って普通。史実ものであってももう少しストーリーに起伏をつけて魅せる工夫をしてほしかったと思う。あまりに退屈すぎる。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-19 23:32:10) |
16. ステラ
暖かい映画だと思う。母親の娘への愛情が痛いほど伝わってくる。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-12 21:29:47) |
17. 天安門
大学で中国共産党の政策や社会主義市場経済について勉強していたのでこういう映画は興味深い。学生たちの運動は政治的な自由を求めた運動といった側面だけではなく、経済自由化の中での学生達の安定した生活保障の要求という側面もあったのではないかと感じた。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-10 22:09:55) |
18. スピーシーズ/種の起源
《ネタバレ》 子作りする映画ですよね。なんでエイリアンの子供が人間体で生まれてくるんだろう。けっこう疑問点が多かった。 [地上波(吹替)] 4点(2007-01-08 20:29:06) |
19. ドラえもん のび太とアニマル惑星
《ネタバレ》 連行される敵側のリーダーがやたらと美青年だったのが印象的。 [地上波(邦画)] 6点(2007-01-08 20:16:52) |
20. オリーブの林をぬけて
ドキュメンタリーなんだかフィクションなんだか分からなくなる不思議な映画だった。(イラン映画にはそういう映画が多いけど)青年はしつこかったけど、イランではわりと普通な求愛方法なのかもしれないし、よく判らない。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-01-06 12:51:06) |