1. デトロイト・メタル・シティ
小学生の子供といっしょに見ても違和感ない優等生ぶり。もっと突き抜けたバカさが見たかったんだが、無理な相談か。 松雪泰子は予想通りよかったが、宮崎美子のおとぼけ母ちゃんがなかなか。 [DVD(邦画)] 5点(2009-09-26 11:37:53) |
2. 落下の王国
端正で美しい映像と、ベートーベンの7番がまさにベストマッチ。これは、ぜひ映画館で見ないと。っていっても、宇都宮での上映はもう終わりなんだよね。 子役の女の子は、どこまで演技してるって自覚があったんだろうか、と思うほど自然なできで、リー・ペイスも初めて見る役者だけど、演技もルックスも、とても気に入った。 少女がアメリカで暮らしている背景には、東欧らしき別の国で、家が焼き討ちにあって父親が殺されてしまう、という話があるのだが、ユダヤ人排斥かな? と思ったが、そのあたりは詳しく説明されない。 お話と現実が入り交じってしまうあたりに、何度かくすりとさせられた。 初期の映画産業を支えたスタントマンたちへのオマージュもかいま見えて、これもまた、映画への愛情を感じる作品だった。 [映画館(字幕)] 8点(2008-11-02 15:17:11) |
3. 僕らのミライへ逆回転
《ネタバレ》 ジャック・ブラックにダニー・グローヴァー、ミア・ファーローと来ては、劇場に見に行くっきゃないでしょう。毎日余裕のない日々を送っているおばさんには、ジャックのオバカ養分が必要だ! というわけで、夜9時20分からの回をムリヤリ見に行った。 "Be Kind Rewind" というしゃれたタイトルだったのに、わけわからん邦題が不入りの原因になってるのは、間違いないよね。わたしも、ジャックが出ていると知らずにこのタイトルだけ見たら、まず行こうと思わないだろう。 いまどき、DVD がまったく置いてない、VHS オンリーのうらぶれたレンタルショップ。前半は、ビデオの中身がぜんぶ消えてしまったため、自分たちで「リメイク」してしまう、というドタバタ。「仮装大賞」をさらにチープにしたようなしょうもない撮影風景は、かなりおかしかった。 しかし、なぜか後半は、下町人情喜劇になってしまう。それも、みんなが親しんでいる建物が取り壊され、店がなくなっちゃうので、それを回避するために、町の人々が一致団結してがんばっちゃう、というべたべたに手垢がついたストーリーである。 感動するか、というと、別にそれほどでもないが、音楽と映画への愛情が感じられるので、そんなに悪くはない。ほのぼのします。 シガニー・ウィーバーが実にもったいない役で出てくるのも、なんだか笑える。 [映画館(字幕)] 7点(2008-11-02 11:23:45) |
4. ぼくたちと駐在さんの700日戦争
「こう来るな」という予想がひとつも裏切られない、正統派の青春コメディでした。 この映画の舞台となっているのは1979年で、わたしもちょうど高校生だった。で、なつかしく見たかというと、細かいアラが目について、逆に入り込めず。 女の子みたいな後輩の衣装は、どう見ても70年代初頭のもの。いくら田舎だって、これはない。それに、ヤンチャな高校生が、喫茶店に入るだけで緊張するとか、ありえない。お医者さんの待合室は60年代かっていうくらいレトロだし。 これは、時代設定の問題じゃないけど、病院のロケ現場がどう見ても学校なのは笑えた。 出てくる男の子たちは、みんなかわいいし、のんびりと見るには悪くないかも。小学生は、ギャグの連発に笑いこけてました。 ここは笑う場所じゃないよなぁ、というところで、ちょこちょこ笑い声が起こっていたのは、たぶん地元の人でしょう。栃木県人には、別の意味で笑いどころが多かった。 しかし、2時間は長いよね。あと30分詰めればテンポよくなったでしょう。 [映画館(邦画)] 6点(2008-05-03 16:17:10) |
5. 大いなる陰謀
映画的緊張感に満ちたすばらしい脚本。俳優たちの演技も文句なし。 とくにトム・クルーズは、頭脳明晰で野心家で弁舌さわやか、でも兵士たちなんて駒としか考えてない、超いけすかない上院議員ぶりがとてもよかった。妙にチャーミングなところが、かえって小面憎いというか。 ほんとうに痛ましい、切ないストーリーなのだが、こういう映画が商業ベースで出てくるところが、ハリウッドの底力だね。 まだ今年は3分の1しかすんでないが、今年の私的ベストワンになりそうな予感。ついでに、映画私的ベスト「しょうもない邦題」部門でも、だんとつトップでしょう。どこが「陰謀」やねん。責任者出てこい。 [映画館(字幕)] 9点(2008-05-03 16:14:50) |
6. クローバーフィールド/HAKAISHA
象が踏んでも壊れないアーム筆入れ。 映画の終盤には、このフレーズが頭の中をぐるぐるしていた。超ダイハードなビデオカメラの話である。 そうじゃなくて。 手持ちの家庭用ビデオカメラで、怪物に襲われて逃げまどうさまを、逃げてる人間の視線から見せる、というそのワンアイデアでできちゃってる映画。 生きるか死ぬかで逃げてるのに、ビデオどころじゃないでしょ、というまっとうな考えを排除するために、撮影者のキャラクターがすごくアホっぽかったり、彼が恋する女性がとても勇敢だったりと、設定もちゃんと工夫されている。 「酔う」という評判だったが、見ているとカメラの揺れにも慣れてしまってそれほどでもなかったものの、臨場感はとにかくすごかった。これを味わうために劇場まで足を運んだかいがあったね。 しかし、登場する女性たちは、みなぐちゃぐちゃと泣き言を言ったりせず、どんどん行動している。いまや怪獣映画にも、「スクリーム・ヒロイン」の出番はないらしい。 マンハッタンで大災害が起きて、人々が橋に向かって列をなして押し寄せる、というシーンを、『宇宙戦争』でも『アイ・アム・レジェンド』でも見たので、正直またか、という感じだったが、アメリカの経済の中心地が島である、というのは、こういうとき実に絵になることは確かだ。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-03 16:13:22)(良:1票) |
7. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
冷たい青灰色、沈んだ茶、そして、ペンキのような真っ赤な血。いつもながら、色彩の統一感がすばらしい。 デップ演じる主人公が、とにかくだれとも目を合わせないのが印象的。相手の目をちゃんと見ると、次の瞬間にはばっさり、なのである。 寒々しい海辺やピクニックの空想シーンの、いかにもしかたなくいてやってる、みたいな雰囲気が笑えた。でもだれも笑ってなかったけど。 すべて吹き替え無しで役者が歌ったと聞いて、楽しみにしていたのだが、演技と歌がきっちりかみあっていて、ミュージカルとしてちゃんと成立していた。 いちばん歌っている姿が想像できなかったのが、アラン・リックマンなのだが、歌唱的にはちょっと弱いかな、と思ったが、地位も名誉もあるヘンタイ親父という役柄にはまさにぴったりでした。 [映画館(字幕)] 7点(2008-04-05 23:41:14) |
8. ドリームガールズ(2006)
《ネタバレ》 実は、ビヨンセをコピーしてるお笑いの人をテレビで見て、そういえばこれ、見てなかったかも、と思い出したのである。 シュープリームスがモデルだといっても、別にそっくりさんにする必要はないのだが、ダイアナ・ロスの三白眼のふてぶてしい美貌を思うと、ビヨンセかわいすぎるよね、という印象になってしまう。 キャラクターとしても、あまりにディーナがいい子ちゃんすぎて、おもしろくない。すべては男がやったことで、わたしは知らなかったの、というのはねぇ。 その「悪い男」を演じたジェイミー・フォックスだが、エディ・マーフィーを向こうに回して好演していたものの、手段を選ばずのしあがってやろうという、ぎらぎらした生臭さがあまり感じられなかったのが残念。なんか、実直ないい人に見えちゃうんだよね。 エフィ役のジェニファー・ハドソンのソウルフルな歌唱は迫力たっぷりだったが、これだけがんがんやられると、お腹いっぱいという感じ。去っていく男にすがるのに、あの声量で耳元で歌われたら、そりゃ逃げられるよ。って、これはミュージカルなので、そういうことを言ってはいけないが。 大スターで美しい女性たちが、すべて身近な男とくっついてしまうというのも、ショウビズの世界では、案外こんなものかもねー、と思うが、人間関係がすべて内向きで、見ていて息苦しい。 仕事と恋愛関係がぐちゃぐちゃになっているのって、つらいよね。 というわけで、ゴージャスで見所・聞き所もたっぷりな映画なのだが、いまいち乗り切れないまま終わってしまった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-05 17:03:15) |
9. ショート・カッツ
ものすごく豪華キャストなので、長いとはいっても、それなりに楽しめたが、カーヴァー的世界が目の前で繰り広げられると、映像を見てるのに、不思議なことに村上春樹の文章がちらちらして、妙な気分だった。村上春樹訳でカーヴァーを読んでいるのだから、不思議でもなんでもないんだけどね。 ごひいきのティム・ロビンスのうそつきぶり、身勝手ぶりが、やっぱりよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2007-12-30 16:54:35) |
10. アルフィー(2004)
《ネタバレ》 ジュード・ロウの二枚目ぶりを見て、目の保養をしようかと思ったのだが、「おれってモテモテ~、おれってカッコイ~」とあまりやられると、あんまり背も高くないし、頭も大きいし、生え際もヤバイし。。。と、欠点が目についてくる。ストーリーもだんだん湿っぽくなってくるし。なにより、スーザン・サランドンがいい女オーラぷんぷんという役どころで出てきただけで、あー、アルフィーくん、彼女に入れ込んでひどい目に遭うね、とわかってしまうのが、痛い。 [DVD(字幕)] 5点(2007-12-30 16:52:02) |
11. マリー・アントワネット(2006)
美術と衣装が楽しみだったのだが、その点では満足できた。しかし、見るところは、美術と衣装しかなかったので、途中で退屈してしまい、最後まで見るのに努力が必要だった。どうしたらこう薄っぺらく作れるのか、不思議なくらい。 気の合う友達と徹夜で遊んで、美しい景色の中、いっしょに日の出を眺める、という青春映画につきものの場面などは、いい雰囲気だったのだが、ふつうの少年少女が18世紀フランスのコスプレをしてるみたいだったのも確か。 凡庸な人間が、時代の転換期に、その表舞台に居合わせてしまった悲劇、というところか。 [DVD(字幕)] 4点(2007-12-30 16:44:08) |
12. 永遠の片想い
韓国での公開年は2002年。ということは、チャ・テヒョンは26歳、ソン・イェジンははたち、イ・ウンジュは22歳である。ついでにいえば、いまをときめくムン・グニョンのスクリーンデビュー作がこの映画で、当時15歳。キム・ナムジンも出てたのはぜんぜん知らなかった。貸し本屋のおにいちゃんが出たときは、あれ?と目を引かれたのだが、顔がなかなかはっきり映らなくて、確信したのは最後の軍隊のシーンだったりする。 いや、話がそれた。役者の実年齢はあまり関係ないのかもしれないが、この映画の清新な味わいは、やはり主演の3人の清潔感にあると言えるだろう。ほんとに自分たちが青春まっただなか、っていう雰囲気は、作ろうと思って作れるもんじゃないんだよね。その年齢でしか表現できないものって、やっぱりあるような気がする。 タイプの違う美女ふたりにはさまれるのは、チャ・テヒョンくんじゃないといけない。もっと絵に描いたような花美男だったりしたら、そうでなくても少女マンガのような脚本なのに、クサくて見るに耐えなくなりそう。 確かに泣かせる映画なのだが、見た後は妙にすっきりする。ストーリーは三角関係とか、友情と恋愛とか、とくになんてこたないのだが、時間を行ったり来たりすることによって、伏線がきれいに回収されていくからかな。セリフがシンプルで、長台詞がほとんどないことも、その印象を強めているのだろう。 3人が小旅行をするシーン、再会シーン、バックのしたたるような緑が美しい。 [DVD(字幕)] 7点(2007-11-26 20:29:11) |
13. 酔画仙
イム・グォンテク印の美しい映像が、どうも絵葉書みたいに安っぽく見えたのはなぜだろう。エピソードも細切れで、韓国近代史のお勉強にはいいかもしれないが、感情のうねりというものを、いっさい拒否するような編集である。 チェ・ミンシクは、顔も体も、たるみすぎ。放蕩を尽くしたという人物像だからそれでいいのかもしれないが、無頼というより、むさくるしいとしか見えなかった。 アン・ソンギの老けメイクはひどかった。墨でシワをかくなよ。。 [映画館(字幕)] 4点(2007-11-26 20:21:38) |
14. 真実ゲーム
「眼力(がんりき)」じゃなくて「目力(めぢから)」などというアヤシイ日本語が似合うハ・ジウォン。 5年前の作品で、これが映画デビュー作ということだが、アン・ソンギ大先生と立派にタメを張ってます。いやー、えらいもんだ。 ところで、チョ検事(アン・ソンギ)の娘はいったいどうなっちゃったんだろうか。仕事一筋で、高校生の娘の気持ちなんてさっぱり理解しようとしない、ありがちな父親、という家庭内の立場。捜査のために、娘の PC を使って、娘になりすましてチャットをしたりして、それを知った妻(ヤン・ハン尚宮・ミギョン)に、「あなたは変態よ!」とまでいわれているのだが、なぜかそれは字幕では割愛されてしまっている。そして、重要な事件からははずされ、容疑者の小娘には翻弄され、という職場での立場があまりリンクせず、オヂサンはつらいよね、というだけで終わってしまったので、なんだか食い足りない。 ロックシンガーといえばクスリ、マネージャーはファンの女子高生たちを食い放題、当の女の子たちは酒は飲むタバコは吸う気に入らない同級生はリンチにかける、という具合で、アイドルとその追っかけへの悪意まるだしの演出も、ずいぶん古臭い。 『バリでの出来事』で、ハ・ジウォンの親友ミヒ役をやったシニが、チョイ役で出てます。 [DVD(字幕)] 5点(2007-11-26 20:14:41)(良:1票) |
15. 嫌われ松子の一生
不自然なほど鮮やかに毒々しい色彩。わざとらしく画面を飾る花。日本映画の宿命的な貧乏くささと、ミュージカルという躁的な仕掛けに折り合いをつけるとしたら、これしかないかもねー、という気がする。 中谷美紀の歌は、すごくうまいわけではないのだが、妙に説得力があるのは、さすが女優だね。しかし、後半の老けて太った状態のメイクが中途半端だったのは残念。 [インターネット(字幕)] 7点(2007-11-26 19:46:50) |
16. スターダスト(2007)
デ・ニーロの怪演を見に行ったのだが、相変わらず楽しそうに演じていて、満足できた。ピーター・オトゥールも、さすがの貫禄だし、元気そうで何より。それよりも、ミシェル・フェイファーの根性入った悪役ぶりが圧巻だった。魔法を使うたびに、若さが失われて、手の甲にさーっとしみが浮き出てくるのが、おばさんにとっては、あまりにもいやんな CG だったよ。 映像も実に美しく、雄大な風景や、魔女の館の美術もよかった。海賊の空飛ぶ船などに、宮崎アニメの影響が言われているが、わたしはそんなに気にならなかっし、船のさび加減などの細かい部分には感心した。 ストーリーは少年の成長物語、という感じで、子供にも安心して見せられる内容でした。それだけ、おとなにはちょっと物足りない部分もあるが、きちんとした映画らしい映画にできあがっている以上、あまり贅沢をいってもしょうがあるまい。 全体におもしろかったけど、いちばんだれたのが、主人公のふたりのかわいらしい恋模様というのが、一緒に見に行った小学生の息子と、意見の一致したところである。 [映画館(字幕)] 6点(2007-11-25 18:25:36) |
17. ハチミツとクローバー
原作のマンガは読んでいないので、思い入れはまったくないし、内容も知らない状態で見た。 海辺で叫ぶとか、あてもなく自転車を走らせるとか、「青春」の記号のオンパレード。しかもネタではなく、おおまじめなのに驚いた。これって、いつの話だよ。舞台を80年代に持ってきても、違和感ないんじゃないの? 美術系の大学の雰囲気がいいし、登場人物たちの悩み方がかわいいので、それなりに楽しめたが。 同じ芸術系でも音楽の話なら、プロの演奏で吹き替えちゃえばいいだけなんだけど、美術となると、「すごい才能」にふさわしい作品を見せなきゃいけないのは、ちとつらいね。 蒼井優と関めぐみを筆頭に、主人公たちがやたらと細長い体型なので、画面の縦横比が違ってるんじゃないか、みたいな感じがしたくらい。少女マンガ的にはこれが正しいんだろうなぁ。 画廊を経営しているゲイの兄弟は、作品の中のアクセントとしては効果的なんだが、彼らだけが極端に道化として描かれているのは、ちょっと違和感があった。 [インターネット(字幕)] 5点(2007-11-25 18:22:46)(良:1票) |
18. Mr.インクレディブル
この映画では、悪者につかまった家族を救い、子供たちの成長を促すのは、父親じゃなくて母親のほうなのである。原題は "The Incredibles"で、「家族」に脚光が当たっているのを見れば、まあ当然だが。ありがちなパターンだと、妻がさらわれて、それまで日常生活に埋もれていた男が敢然と救出に向かい、過去の栄光を取り戻す!みたいな感じなんだろうけどね。その過程で、ダメサラリーマンだった父親を小バカにしていた子供たちも、彼のほんとうの男らしさや能力に気づいて、再び父親を尊敬する、みたいなのがあって。それにしても、保険会社の仕事をしているときの、インクレディブル父のとろーんとした目つきには思わず笑ってしまった。 『スパイダーマン』では、ふつーの人間と、スーパーヒーローとしての使命のギャップに悩む、というのがひとつのテーマになっているが、この映画では、スーパーヒーローが民衆を救うのは、要するに「気持ちいいから」なのだ、ということが、ミもフタもなくはっきり描かれている。「だれか他の人のため」じゃなくて「自分のため」。「ほっとけない」って気持ちは、たいていそんなところだけども。 夫婦とも元スーパーヒーローという設定でも、夫は過去の栄光に恋々とし、妻は現在のふつーの生活にちゃんと適応していて、人々に賞賛され、脚光を浴びることにさほど未練はない。これって、男勝りに活躍していても、しょせん女は家庭がお似合いで、女には夫の給料や出世、子供のしつけくらいしか悩みがない、という風に見えるな。"Mr. Incredible & Elastigirl"じゃなくて、"Incredibles" だしね。 音楽も、レトロ風味たっぷりで楽しかった。 三浦友和や、黒木瞳、宮迫などの本職じゃない声優キャストも、まったく違和感なかった。 シンドロームが、どうもくりぃむしちゅーの有田みたいに見えちゃったんだけど、似てるのは髪形だけか。 [映画館(吹替)] 7点(2007-08-23 07:31:29)(良:1票) |
19. デュエリスト
韓国サイトの VOD で。字幕無し。 劇画が動いたら、こんな感じかなぁ。スタイリッシュな映像はいいのだが、最初から最後まで狙いすぎなので、見ていて疲れた。朝鮮時代の市場の雑踏の描写はよかったけど。 しかし、ハ・ジウォンが左捕庁(警察)の刑事で、贋金作りの捜査って、ドラマ『茶母』の冒頭部分と設定がいっしょなんですけど。まさか最後にカン・ドンウォンが「わたしはお前の兄」とか言い出して「オラボニ!(お兄様)」ってオチじゃないだろうなぁ、と疑っていたが、さすがにそこまでマンガじゃなかった。 と思ったら、ドラマとはまったく別の話だが、この映画もマンガの『茶母』が原作だそうだ。そりゃ、似てるはずだ。 アン・ソンギが妙なセリフ回しで、実に楽しそうに演じていた。 [インターネット(字幕)] 4点(2007-08-21 07:41:26) |
20. ニードフル・シングス
キング作品の映画化は、あまりいただけないものが多いのだが、これは思ったより楽しめた。というのは、渋い役者がそろっていて、とくに悪魔役のマックス・フォン・シドーの堂々たる紳士振りがよかったから。音楽が安っぽくなかったのも、B級ホラーにならずにすんだ理由だろう。しかし、なにせ長い話を2時間にしてしまったので、人間心理を掘り下げるヒマもなく、やたらとばたばたしている。悪魔の策略がすぐれているというより、この町の人間って単細胞ぞろい、としか見えない。まあ、凡作ですな。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-20 00:02:54) |