1. 乙女の星
《ネタバレ》 男三人が白頭巾を被って幽霊に扮していたら、そこの本物の幽霊が紛れ込んでいた。 少女は最初は本物の幽霊に恋していたが、成り行きで現実の男に恋をして、その結果本物の幽霊は寂しく去っていった(成仏した、昇天した)。 当時この映画を見た映画評論家なぞは、さぞかし高い評価をしただろうと納得できる内容ではある。 どこか寂しげなロマンティックファンタジー。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-12-28 11:41:45)★《新規》★ |
2. 栄光の日々
《ネタバレ》 ただのプロパガンダ映画だと思っていたら、思いのほか構成がしっかりしていて驚いた。 さすがは一流監督が携わっているだけのことはある。 もはやこのドキュメンタリーは貴重な映像過ぎて、面白いとか面白くないとかの評価軸から外れている。 時に残忍な映像が入ってくる辺りで吐き気を催すも、これが現実に起きた惨事だと思うと目を逸らす訳にはいかなかった。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-19 22:00:13) |
3. 拳銃魔(1949)
《ネタバレ》 愛した女から頼まれてしまうと殺し以外は何でもしてしまう。 そんな悲しい男の結末を固唾を飲んで見守った。 やはり破滅しかないのか? メキシコへ逃してやろうよ! [インターネット(字幕)] 7点(2024-12-14 19:09:01) |
4. 陸地にて
《ネタバレ》 マヤ・デレンが終始出ずっぱりで、そのセクシーさに驚かされる。 サイレント作品ではあるが、BGMが付けられており、幻想的な世界に吸い込まれた。 それはとても儚げで息を呑む美しさだ。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-22 15:56:05) |
5. カメラのための振付けの研究
《ネタバレ》 躍動するダンサーを捉えた内容。 もう一度見ればまだ少しは感想も出てきそうではあるが、そこまでの熱意が湧いてこない。 不快感や嫌悪感すら感じない、どうにもし難い作品。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-21 21:46:25) |
6. 果てなき船路
《ネタバレ》 ジョン・ウェインはデブったオッサンのイメージしかなかったので驚いた。 なんと、とても若いではないか! しかもカッコいいぞ。 いくつかのエピソードが次々と出てきて、まるで連続ドラマの様な構成。 話としては特別面白くもなく、かといって極端につまらない訳でもなく、いたって平凡な内容だった。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-10-19 23:33:04) |
7. 火の接吻
《ネタバレ》 優れた脚本、完璧なまでの悲劇。 アヌーク・エーメも完璧なまでの美しさ。 嫉妬に狂う中年男を熱演したピエール・ブラッスールにも拍手を送りたい。 没落貴族の個性際立つ面々とその薄気味悪さ、これもまた凄い。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-10-02 22:46:18) |
8. 暴力についての瞑想
《ネタバレ》 前半はこれ何だろう、太極拳なのかな?それにしては動作が速すぎる。わたしが知っている太極拳はもっと動きが遅いが、太極拳にも種類があるかもしれないし、不明。 中盤は少林寺拳法のシャドーみたいヤツ。言ってみればシャドー少林寺拳法? 後半は再び太極拳っぽいヤツ。 ん? おかしいな、何も感想が出てこない。 むしろ出なくて当然というか。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-09-24 19:40:59) |
9. 待って居た男
《ネタバレ》 高峰秀子の父親が事件にどう絡んでいたのかがよく分からなかった。 画像が悪いせいなのか、私の頭がエノケン金太並みに悪いせいなのか分からないが、他にも理解できない事が多く、モヤモヤしたまま終わった。 ストーリーとは関係ないが、沢村貞子がおばちゃんっぽくなく、まだ若くて可愛らしいのが新鮮だった。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-09-23 20:50:15) |
10. 小間使の日記(1946)
《ネタバレ》 序盤でギャアギャアうるさいセレスティーヌに幻滅し、セリフの応酬に疲れ字幕を読むのもかったるくなった。 後半は執事が逃げようとするが何故だかみんなに妨害され、挙げ句の果てには倒れるか死ぬかしてしまい、都合よくセレスティーヌと息子が結ばれる。 つまり、うるさい上に都合が良すぎる展開。 [インターネット(字幕)] 3点(2024-09-19 19:43:30) |
11. 午後の網目
《ネタバレ》 まず思い浮かんだのが悪夢。 ループしまくる不条理な悪夢を見ているようだ。 次にホラーだということ。 鏡の顔をした黒装束の人間、どう考えても怖い。 そしてラストシーンも怖い。 つまり、私にとってこれは悪夢でありホラー。 悪夢もホラーも大嫌い。 だからこれも嫌いだね。 [インターネット(字幕)] 1点(2024-09-16 17:12:43) |
12. イワン雷帝
《ネタバレ》 セルゲイ・エイゼンシュテイン渾身の傑作ということだが、確かにそうかもしれない。 イワン皇帝の鬼気迫る演技はもちろんのこと、衣装や小道具にいたるまで本格的な佇まいだ。 イワン皇帝がここまでロシア統一に身を焦がしたのは神の思召しによる使命感からなのかもしれないが、そんな疲れることは辞めた方がいいとしか思えなかった。 つまりここまで頑張る皇帝に感情移入はおろか理解すらできなかった。 [DVD(字幕)] 5点(2024-09-15 17:10:58) |
13. ダニー・ケイの天国と地獄
《ネタバレ》 ダニー・ケイの独壇場。 とにかく彼が出ずっぱり。 ダニー・ケイってこの時代にそれなりの数の主演をしていたっぽいけど、現代まで語り継がれているとは言えないと思うので、何かしら問題があったんだろう。 とにかく顔芸がドギツイ。 顔そのものも魔女みたいな鼻で気持ちが悪い。 微妙にイケメンだが何かが違う。 前半は分かりやすいコメディだなぁと思って見ていたら、終盤は何だか話が入り組んできて、分かりやすいとは言えなくなってしまった。 コメディなんだから、もう少しシンプルなストーリーの方が良いと思うんだが。 結論的には、これ以上ダニー・ケイの映画は見たくない、懲り懲りだということ。 歌にしてもアクが強すぎる。 アクが強過ぎるからハマる人にはハマるのかもしれないが、わたしには到底無理だ。 わたしには到底扱えない劇薬物俳優、それがダニー・ケイ! [インターネット(字幕)] 2点(2024-08-07 13:48:25) |
14. 偽りの花園
《ネタバレ》 悪い女性を演じさせたらベティ・デイヴィスの右に出る者はいないのではないだろうか。 それくらい凄まじい演技、というか演技ではなく素のベティ・デイヴィスなのではないかと思うほどに凄い。 本作の優れているところは、単にベティ・デイヴィスの一人勝ちとするのではなく、夫を見殺しにしたという十字架を背負い、いずれ娘から正義の鉄槌を喰らわせられると暗示させたところ。 雨の中、恋人と歩き去る頼もしい娘を窓から眺めるベティ・デイヴィスが何とも言えない奥深い余韻を残す。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-08-02 20:21:19) |
15. カンサス騎兵隊
《ネタバレ》 結構な大作でアクションシーンも盛り沢山。 よく分からないのが、黒人奴隷解放を叫んだジョン・ブラウンが悪役みたいな設定になっているところ。 それまでの国家体制を覆そうとしてるから、国家反逆ということで悪役設定なんだろうけど、今から見れば普通に正しいことをしている。 実はなかなかの批判精神と皮肉に満ちた映画なのかも。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-07-13 11:50:04) |
16. 暴力行為
《ネタバレ》 戦争時に被害者であった元部下が、結局最後には生き残るという結末は、極めて良識的な終わらせ方と言ってよいであろう。 途中の追いつ追われつの展開や、ラストの三人三すくみのシーンなんか、緊迫感があってなかなか面白かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-07-03 09:07:23) |
17. 虹を掴む男(1947)
《ネタバレ》 ポケタ、ポケタ、ポケタ、ポケタ… 白昼夢を見るたびに飛び出すこの奇妙な擬音。 なんなんだ、これは。 なんとなく生理的に受け付けない独特な雰囲気を持ったダニー・ケイ。 イケメンなのにコメディ全開なもんだから、なんだか違和感もある。 尖った鼻もなにげに気持ちが悪い。 ところどころ笑えたのだが、ダニー・ケイのアクの強さにやられた。 特に歌うシーンの芸達者ぶり、これがまた気持ちが悪い、趣味に合わない。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-06-28 21:33:54) |
18. モロッコへの道
《ネタバレ》 二人の掛け合いは意外にも面白い。 悪い奴ら同士を喧嘩させ、主人公たちは美女を連れてニューヨークへと逃げるご機嫌な展開。 だけど最後はスタートと同じ状態に戻り、海の上で遭難。 なかなかうまい作りになっている。 ミュージカルにしては歌の部分が非常に少ないのが特徴的。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-21 08:55:17) |
19. レディ・イヴ
《ネタバレ》 本作でもバーバラ・スタンウィックはスレンダーで美脚だった。 それに惚れ込んだヘンリー・フォンダ、気持ちはよく分かる。 運命の赤い糸で結ばれた二人は、様々な障害をもろともせず、最後は初めて出会った船で結ばれる。 若々しいヘンリー・フォンダに驚いた。 老けたイメージしかなかったので。 話は淡々としていて、特別面白いとは言わないまでもつまらなくもない。 無難なラブストーリーの古典。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-16 13:23:11) |
20. ミュンヘンへの夜行列車
《ネタバレ》 なかなか見応えのある騙し合い。 ドイツのゲシュタポが悪者で、イギリス側が正義の設定。 ラストのロープウェイを使った駆け引きとアクションは素晴らしいの一言! [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-04 22:34:26) |