1. 日本暴行暗黒史 異常者の血
《ネタバレ》 いやー、これほんと内容が濃すぎて胸焼けがする。 閉鎖的な村の中で起きた血の濃すぎる話。 ドキュメンタリーっぽく描かれているので余計に気持ちが悪い。 日本の昔々、田舎のどこかの村でこんな事が実際にあったかもしれない、そう勘繰ってしまうくらいリアルな内容だ。 まさに日本の暗黒史である。 こんなドス黒い、気持ちの悪い胸焼けのする血の濃い話は、闇に葬り去って語り継がない方が良いだろう。 この映画も封印した方が良い気もする。 (現在、アマプラで… [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-03 00:01:30) |
2. イグアナの夜
《ネタバレ》 リチャード・バートンが常に汗だく、髪はベチャベチャで主人公を熱演、この人の演技だけで既に優れた作品になっている。 そこに絡む女性たち。 登場する女性それぞれが個性や魅力を発揮していた。 ビーチボーイズの二人組も非常にユーモラス(終始、上半身裸なのは反町隆史と竹野内豊に共通した特徴)。 じゃあなぜ6点なのか? それはストーリー進行のリズムの悪さ。 決して展開が遅いわけではないが、メリハリがなく一定のペースで淡々と進んでいくので長く感じた。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-25 15:56:00) |
3. 喜劇 駅前百年
《ネタバレ》 むやみにテンションばかり高くて、名優たちの魅力が出ているとは言い難い。 とにかくガチャガチャとうるさいばかりだし、お金の話ばかりだし、魅力的な女性は一切出てこないしで、まったく好みに合わなかった。 [インターネット(邦画)] 2点(2025-02-03 20:37:33) |
4. Black Girl(原題)(1966)
《ネタバレ》 フランスの裕福な家庭の乳母として、セネガルからやって来た黒人女性のディオアナ。 しかし実際に来てみると、乳母だけではなく料理に炊事に洗濯、掃除と奴隷のようにこき使われる。 しかも外出は許されず孤独を強いられる。 精神的に追い詰められたディオアナはバスルームで喉を切って自殺した。 黒人差別と人権蹂躙を、アフリカ映画の祖ウスマン・センベーヌが描いた鮮烈な作品。 セネガルのものと思われる歌声が、BGMとして終始流れているのが印象的。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-25 20:19:11) |
5. 卒業(1967)
《ネタバレ》 遅ればせながら、映画史に名を残すこの作品をやっと見る事ができた。 それがまず嬉しい。 見ることが困難な作品ではなくサブスクで簡単に見られるのだけれど、他に優先して見たい作品が大量にあり過ぎて、後回しにしてただけなのだけどもね。 結婚式に乗り込んで花嫁を奪い去るのって、この映画が原型なのかな? だとしたらもの凄い元祖だな。 人妻のアクの強さ、確かに「吐き気」を催すかも。 確かにセクシーではあるのだが、愛嬌が全くないし感じも悪い、そして何より年齢より老けすぎ(30代中盤のはずなのに50近くに見える)。 熟し過ぎていて食あたりしそうだ。 娘さん、他の男と結婚するに至るまでが唐突だし、最後ももちろん唐突だ。 娘さんの気持ちの描き方が雑と言うか、不十分な気はする。 ダスティン・ホフマンの挙動不審なとぼけた演技はとても良い。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-01-20 07:20:21)(良:1票) |
6. ひなぎく
《ネタバレ》 今の時代にこれをやったら、ただの悪趣味な食べ物を粗末にするだけの映画になってしまうけど、お堅い政府に向けた反体制的なメッセージだとすれば意味がある映画と言えるだろう。 ただなぁ、意味があるとは分かってはいても、さすがに食べ物を踏み潰すのは胸糞が悪い。 反体制を訴えるもっと別の方法はなかったんだろうか。 吉川ひなのに似た方が美脚だったのは良かったのだが…どうも後味はあまりよろしくない。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-01-19 16:42:16) |
7. ヴァニナ・ヴァニニ
《ネタバレ》 反体制組織のリーダーである男と貴族の娘が恋仲になるが、互いの立場や思想の違いなどから仲違いしてしまう…という悲恋のはなし。 女の方は男への愛を一番に優先しているが、それに対する男の方は反体制組織のリーダーとしての使命や仲間のことを第一に考えている。 まるで家族を一番に考える妻と、仕事最優先の夫との確執を見ている様だ。 政治的な話でもありながら、そこに宗教的な思想も絡む内容は、わたしにはとても重く疲れる内容だった。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-01-10 13:32:54) |
8. 大脱走
《ネタバレ》 これはすごい、色んな意味ですごい作品だ。 始まりから脱出するまでが非常に退屈で、ここまで見るのに4日かかってしまった。 とにかくつまらなくて集中力がもたないからこまめに中断、それで少しずつ見進めていく。 一本の映画を見るのに4日かかるって相当だ。 なんだろな、あまりに大衆娯楽的過ぎるというか、エンタメ方向に全振りし過ぎで見ていて嫌になるんだろな。 命がかかってるのに、それを打ち消すかの様なあの有名過ぎるお気楽なテーマソングも嫌気がさす。 それでも脱出してからは少しは面白くなる。 スティーヴ・マックィーンのバイクスタントが凄すぎる。 草の上を滑るように走り、バイクを乗りこなす。 これは圧巻。 この人、有名なだけでなく凄い人なんだね。 存在感も圧倒的だし。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-01-09 22:30:49) |
9. ベトナムから遠く離れて
《ネタバレ》 ドキュメンタリー映画として考えると、そもそも面白くない。 全くのめり込めないし、何か重要な史実を見た感触も少ない。 あと、映像よりも遥かに言葉の方が多いので字幕を追うだけで精一杯だった。 思想的な方向性のドキュメンタリーだから仕方ないのかもしれないが。 [DVD(字幕)] 5点(2024-12-21 19:11:06) |
10. クレオパトラ(1963)
《ネタバレ》 本作の特徴は上映時間の長さとエリザベス・テイラーの気持ち悪さに尽きる。 ローマを訪れた時にクレオパトラが乗っていた乗り物、そこから降りる時のパフォーマンス等、良い部分もあるにはある。 船の造形も凄まじい迫力。 ただし、出てくる登場人物に外見的魅力を感じなかった。 特にエリザベス・テイラーの、あのたるんだ二の腕とむやみにハミ出た乳が、如何ともし難く気分を悪くする。 でも考えてみたら、幼いプトレマイオスのキャラやその宦官のキャラが際立っていて、見応えや面白味もあったのは確かだ。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-10-29 07:28:46) |
11. かたつむり
《ネタバレ》 次々と巻き起こる騒動の発想がぶっ飛んでいる。 どうやっても元気にならない野菜に、涙をかけたら元気になったので、たまねぎや謎のドクロを使って涙を誘発し、野菜を育てまくる。 この時点でアングリと口が開いてもうた! まさに驚愕の展開の数々。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-13 09:11:50) |
12. 縞の背広の親分衆
《ネタバレ》 無茶苦茶な内容で頻繁に興醒めするも、単なる駄作とは言いたくない魅力が間違いなくある。 つまらないかも…と思った矢先に、小技の効いたギャグでクスりと笑わせてくれるから評価が難しい。 はちゃめちゃぶりで疲れつつも、魅力を感じるギャグなシーンもあったりで、終始微妙な感じで見てたら、ついには幕を閉じたって感じで何だが振り回されっぱなしの一時間半だった。 [インターネット(邦画)] 5点(2024-09-29 22:46:50) |
13. ミトン
《ネタバレ》 我が子が犬を欲しがるあまり、ついにミトンを犬に見立てて面倒見始めた。 それを心配、いや不憫に思った母親は子どもの為に犬を飼ってあげる、というお話。 子どもやミトン犬の造形が可愛く、そののほほんとした世界に心洗われる。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-16 20:44:38) |
14. マルケータ・ラザロヴァー
《ネタバレ》 ようやくチェコスロバキアに伝わる伝説の映画を見ることができた。 その名も『マルケータ・ラザロヴァー』。 なんという甘美な響きのする題名だろうか。 タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』や黒澤の『七人の侍』と並び評されているらしいが、さてどうだろうか。 そこまで偉大な作品なのにここまで日本での公開が遅れたのは、その内容の分かりづらさ故のことだろう。 登場人物の相関図を見ながらでないとはっきり言って話を理解できない。 とにかく分かりにくい内容に仕上がっている。 映像面はどうか。 これは確かに美しいと言える。 少女マルケータの容貌も神秘的に美しい。 この手のキリスト教映画にはやはり金髪少女なんだろう。 汚れなき美しさの象徴。 『マルケータ・ラザロヴァー』 それはチェコスロバキアの叙事詩的映画にして、史上稀に見る美しき作品。 色々書いてはみたが、この作品を見るに至れたことが誇らしい。 ついにこの映画に辿り着いた。 そういった満足感、達成感をもたらしてくれる映画であることだけは間違いない。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-10 15:45:40) |
15. ブーベの恋人
《ネタバレ》 良くある遠距離恋愛を題材にしたメロドラマ。 一人で待っている女性は男からの便りがないため不安と孤独に襲われ、別の男と仲良くしてしまう。 そこに戻った彼氏。 そして、、、 そこそこ楽しいのだけれど進み方が緩慢で長く感じる。 もう少しキレ味よく進んでいく内容ならもっと楽しめただろう。 [インターネット(字幕)] 6点(2024-09-08 15:43:53) |
16. 街をぶっ飛ばせ
《ネタバレ》 頭がおかしい気色悪い声を出す女性が、ただ部屋を散らかす内容かと思いきや、最後はたまげたし妙な納得感もあった。 確かに死ぬところまで追い込まれた女性なら、あんな行為をするのかもなと思わされた。 最後の最後でそれまでのおかしな振る舞いに合点がいく辺り、ただの頭のおかしな映画ではなかった。 [インターネット(字幕)] 5点(2024-08-29 19:52:13) |
17. 私が棄てた女
《ネタバレ》 中盤まではそこそこ面白いが、後半になってカラーになる辺りから意味が分からなくなる。 まあ要するに遊んで棄てた女が死んでしまい、残された者たちはその女の亡霊と向き合って生きていかなかればならず、決して楽しくて明るい人生にはならないよ、って事なんだろうけども。 しかし河原崎長一郎は主役って柄じゃないなぁ。 それとは別に薄化粧な浅丘ルリ子の美しさには驚いた。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-08-20 23:01:02) |
18. 笛吹川
《ネタバレ》 内容的には3点、妙な染色でマイナス1点、結果2点。 ぼこぼこぼこぼこ、セリフが「ぼこ(=子どもの意)」だらけでウザいし、BGMが大きすぎる上に鳴りっぱなしでチンチンうるさい。 方言が聞き取りづらいのも追い打ち。 高峰秀子の歩き方と体力が全くお婆さんっぽくないのも難点。 [インターネット(邦画)] 2点(2024-08-10 20:44:44) |
19. コレクター(1965)
《ネタバレ》 彼を単なる猟奇的犯罪者、サイコパスと言ってしまえばそれまでだが、ストーリーが実に秀逸であるからして、映画作品として十分に評価に値すると言えよう。 まずは主演二人の演技が自然で、わざとらしさがなく、この悲劇的な話をリアルに感じさせてくれる。 並の作品ならば、終盤のスコップで殴った場面で彼女はなんとか逃げ延び、ハッピーエンドとなるだろう。 だがこの作品はそんな安易なストーリーを語らない。 そこがこの作品の魅力だろう。 舞台になるお屋敷だが、庭に地下壕がありそこには隠し扉がある。 お屋敷の周囲は緑豊かではあるが、近くに家はなく孤立した立地。 このお屋敷が厳かでありどこか不気味で、本作に絶好のロケーションだ。 [インターネット(字幕)] 8点(2024-05-25 23:22:18)(良:1票) |
20. ゆけゆけ二度目の処女
《ネタバレ》 行き場のない当時の若者。 若いからエネルギーだけはある。 だけど生きたいと思うエネルギーはない。 ひたすら死にたいと思ってはいるが、飛び降りる勇気もない。 一つのビルから決して出ないのは、行き場のない閉塞感を示しているのかな。 ギリギリ1960年代の作品だが、この時代にこの雰囲気の映画を撮ったのはすごい。 上映当時は、かなり先進的というか前衛的な作風だったのだろうと想像できる。 [DVD(邦画)] 7点(2024-05-11 12:00:44) |