1. 夜のピクニック
原作未読。夜のピクニックという設定を幻想的な雰囲気できれいに描かれていた反面、淡々とした映像の上、つかめないストーリーで眠気を誘う作品でもあった。ダメかなと思ったが、後半から急速に盛り上がりを見せる。全くの予備知識だったのでとても楽しめた。あと異質の雰囲気を持つ柄本佑が最近気になる。 [DVD(邦画)] 5点(2008-03-14 07:19:31) |
2. 問題のない私たち
本来の趣旨とは異なる面白さのある映画、いわゆるネタ映画として楽しめた。まずイジメ方が古典的すぎで、それを熱演している様がシュールなコントを観ているようで思わず笑ってしまう。そういえばこんなビデオを中学生の頃に見た記憶が笑。エリカ様の役のはまりっぷりもまた最高に笑える。映画初出演でこの堂々と自身に満ち溢れた演技は流石。このありえないぶっとんだシナリオを真剣に演じれば演じるほど、申し訳ないが笑ってしまう。原作は中学生が書いた小説らしいが、なるほど納得。 [DVD(邦画)] 7点(2008-03-06 23:13:48) |
3. THE 有頂天ホテル
そこそこ楽しめたが、テレビドラマで見る三谷脚本作品には程遠い出来。全員が主役と銘打って作られただけあって均等にドラマが配分されているが、無難にまとめられていてどこか面白みに欠ける。連ドラでは、脇役にも十分にスポットライトを当てる時間を取れるが、明らかに映画では尺が足りなかった。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-05 22:55:44) |
4. 地下鉄(メトロ)に乗って
《ネタバレ》 原作未読。予備知識全くなしだったので、昭和ブームに乗っかったノスタルジー映画なのかと思っていたら、タイムスリップしまくりのSF映画でびっくり。正しい鑑賞のスタンスではなかったが、目まぐるしく場面が変わる無茶な展開は面白かった。 [DVD(邦画)] 4点(2008-03-05 22:41:03) |
5. 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007)
連続TVドラマ版の速水もこみちのイメージが強く、原作者のリリー・フランキーを考えても、やはりオダギリジョーはミスキャスト。魅力のある俳優で演技は良いのだが、先に出来てしまったイメージに合わないのでしっくりこない。田舎臭さを欲しいところだが、何をしても格好良い。彼に3枚目は不可能。男としては羨ましい限り。終始ナルシシスティックな演技が見られるので、女性ファンは必見。 原作→映画→ドラマの順なら理解できるが、最後に映画化は意味はあるのだろうか。 [DVD(邦画)] 6点(2008-03-05 02:01:15) |
6. 解夏
悪くは無かった。テーマとしてはよくある病気を抱えた主人公が立ち直っていくもの。正直、肌に合わなかった。シナリオはかなり薄っぺらで安っぽいお話だった。石田ゆり子はとても美人で、献身的なイメージが良く似合う女優だが、あまり心に響く演技力は持ち合わせていないように思う。主演の大沢たかおも同様。ただビジュアル的なイメージはすごくあっている。まあ観光映画としてはありかと。最後の主題歌は本編がそのための前フリのように感じるほど素晴らしかった。やはり、さだまさしは歌手だ。 [DVD(邦画)] 5点(2008-03-05 01:06:11) |
7. DEATH NOTE デスノート the Last name
原作既読。板尾創路は不意打ちだった。あの場面で笑わずにはいられない笑。脚本は前編にも増してレベルが低く、ラストもやってはいけない終わらせ方だった。金をかけて大作映画にするよりは、ミニシアター系でカルト作品にした方が面白かったんじゃないかと思う。どうでもいいことだが、タイトルの整合性はなんとかして欲しかった。あと主人公の妹役の人が可愛い。 [DVD(邦画)] 4点(2008-03-04 20:45:33) |
8. DEATH NOTE デスノート(2006)
原作既読。娯楽映画としては、まずまず面白かった。脚本や俳優の演技など悪いところを挙げればキリがないが、マンガの実写化なので想定内。良かった点は、やはり藤原竜也。原作のイメージとは違ったが他を引き寄せない迫真の演技だった。結果的にはまり役だったと思う。字と指先が汚いのは頂けないが。主演をビジュアル重視の新人イケメン俳優にしていたら、それこそ観れたものでは無かった。原作の後ろ盾と藤原のみで出来た映画。松山ケンイチが評価されたことが謎。 [DVD(邦画)] 7点(2008-03-04 20:40:46) |
9. 手紙(2006)
《ネタバレ》 原作未読。やはり山田は影のある暗い役は良く似合う。まあどの役を演じても暗いのだが…笑。出番は少ないが、ラストの玉山も強烈に印象に残った。このシーンにつきる。序盤で沢尻の下手くそな関西弁?に違和感があったが、話が進むにつれて話に入り込んでいったのとそれが彼女なりに田舎臭さをだす役作りだとこじ付けることで気にはならなくなった。全体的に良かったが、電気屋の宣伝には興ざめ。あと慰問のシーンにあのBGMはちょっとあざとい。歌に感動したのか作品に感動したのかわからなくなってしまった。あの歌を使えば、素人がホームビデオで撮影しても感動作品ができるでしょ。 [DVD(邦画)] 9点(2008-03-03 00:41:18) |
10. ALWAYS 三丁目の夕日
邦画のVFXの第一人者の山崎貴監督の作品。以前のSFとは180度がらりと変わった人情劇。シナリオはよくある懐古感を感じさせるお涙頂戴もの。昭和30年代の東京の町並みを見事に再現するといったリアル差の追求は視覚効果の使い道にこんな方法もあったのかと思わされる。本当に美しい人情劇なのだが、実際にこの年代を生きた人はそういった人間関係が煩わしくて、現代の殺伐とした世情を生んだとも言われている。どちらが良いかなんてわからないが、ただ一つ言えるのは、過去の汚い部分は消し去られ、美化された良い思い出だけが残るということ。あー昔に戻りたいと思ったら負けなノスタルジー映画。 [DVD(邦画)] 8点(2008-03-02 00:43:42) |
11. 青い春
原作の松本大洋は知る人ぞ知るといった作家性なので、おそらく好きな人が見ればはまるのだろうけど、イマイチよく分からない作品だった。不良高校でみんなが暴れている中、すました態度の俺は実は裏番長なんだぜ。格好良いだろうって話なのかな。 [DVD(邦画)] 4点(2008-03-01 06:30:37) |
12. アイデン&ティティ
中流の家庭に普通に生まれ育ってきて、悩みがないことが悩みというロックに対するコンプレックスは、帰属意識が希薄化している現代人にとって痛切に感じさせるメッセージだった。普通の人なら簡単に受け流してしまうようなことを本気で考ええてる等身大な主人公には少し共感できるところがあった。それに対して、彼女の立ち位置というかキャラクターは理解できなかった。人間味の無いキャラでリアリティを欠いていたように感じる。主演の峯田和伸は、俳優では無いので演技力はないが、彼の雰囲気であったり良さがそのまま伝わる素の演技は良かった。ファンなので点数は高め。 [DVD(邦画)] 7点(2008-03-01 06:23:08) |
13. ラッシュアワー3
何も考えず気楽に楽しめる作品だった。前作までとは少し趣向が変わっていて、身体をはったアクションは少なく、カーチェイスや拳銃を用いたアクションでジャッキーらしさは薄れた印象。コメディの方はかなり下劣な内容であまり笑えなかった。それでもさすがに人気シリーズだけあって無難にまとめ上げられそこそこの面白さはある。洋画に日本人が出演することに対し偏見を持っていたが、意外や意外格好良かった。 [映画館(字幕)] 5点(2007-09-04 00:54:08) |
14. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
《ネタバレ》 公開初日、土曜日ということを舐めていた。昼ごろ行ったのに、結局18時半の回に回されてしまった。そのことが見る目をシビアにならざるを得なかったこともあり、かったるくて仕方なかった。ある程度予想していたことではあったが前半部分はTV版とほぼ全くで、なおかつ繋ぎも悪くて、TV版をみたことのある人はおそらくだるかったと思う。初見の人は初見の人で、理解できたのかなというか、話がとんとん拍子に進んでいくので、あれですんなり世界観に入り込めたのかという疑問が沸く。全体としては演出というか構成なのか、今回はTV版6話分の映画化なのだが、そのピックアップに問題があった。前半部分に比べて、最後のパートに力を入れすぎ。そのパートの出来具合自体はかなり良かったのだが、トータルでみると明らかにバランスが悪い。もう少し尺を伸ばして120分くらいにしても良かったのでは無いか。良い点は使徒に関する設定がTV版に比べて明瞭になっていたこと。全部で十二使徒にするみたい。公言どおり、シンプル明瞭なストーリーとなっていくことが予想され期待は大きい。予告編では、次回作は大幅にアレンジが加えられてるようで、新キャラ新エヴァ登場らしいが、どっちに転がるか。新キャラはチラッと見えたが、危険な香りが…。総じて、問題点は構成のみ。あと感じたのが、やはり見る年代ってのがある。主人公と同じ中学生くらいが1番面白く見ることができるんじゃないかな。正直いい年した大人がみるものでは無いとは思った。二十歳なのでギリギリかな。卒業はした方がいいのだろうが。エンタテイメント志向作品のため、観客は概ね満足のいくものだったと思う。コアなファンや屁理屈をこねたがる人とで評価は賛否に別れる。後者なので6点ということで。 [映画館(邦画)] 6点(2007-09-02 07:19:40) |