1. ファニーゲーム
《ネタバレ》 まさに絶望を率直に感じさせる後味の悪さは郡を抜いて1位の作品です。ハッピーエンドというものはこの映画には存在しません。希望すらも存在しません。唯一この映画にあるのは「狂気」もしくは「精神崩壊」です。現代、実際に起こっている犯罪よりも、もしかしたら強烈に感じることすら覚えます。しかも、それを見せない暴力でやっていますから、この映画はどれだけ凄いか。「助かる!」と思った瞬間でもそれは悪夢の前兆です。まさか巻き戻しとは…。 [ビデオ(字幕)] 9点(2007-08-03 16:33:29) |
2. 悪魔のいけにえ
ホラーとして、映画として完璧な映画ですね。脚本もさることながら、狂気の一家を演じている役者さんたちや、サリー役のマリリン・バーンズさんの喚きを含めて演出が素晴らしいです。直接的描写はなくあえて「見せない」ことで更に恐怖を増している部分は、現在の映画では観られないのでとても貴重です。エド・ゲインを題材にした映画は多く作られていますが、実際これが本当に近いものではないでしょうか。個人的にはテキチェンも好きですが、これがやっぱりいいですね。 [ビデオ(字幕)] 10点(2007-08-03 16:28:47) |
3. クリクリのいた夏
とても心温まる素晴らしい映画です。近年は、こういう暖かい心を忘れた映画がいくつも存在していますが、こういう作品が「映画」という言葉に最も相応しいのではないかと。アクションはアクションで面白いですけどね。フランスの街よりも田舎を舞台にして、なにか得た気持ちになれます。「クリクリのいた夏」というタイトルはあえてのタイトルなのかと思います。色々な意味でものを大切をしていくということの。豊かな自然の中でめぐり合う運命や日常の出来事を秀逸に描いている作品ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2007-08-01 17:46:47)(良:1票) |
4. ニルヴァーナ
否の意見が多いようですが、ヨーロッパ製のSF映画としては傑作かもしれません。イマジネーション感覚あふれる映像と、まるでアートのようなセットの構築にただただ目を惹かれるばかりでした。ランバート映画としてはとてもよく出来た映画かと。こういう世界観すきです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-31 00:31:50) |
5. 五条霊戦記//GOJOE
賛否両論ではありますが、私の中では邦画では一番好きな映画です。鬼と鬼を同時に描き、その鬼の中にも違う心情が交差していて、観ていて単純にドキドキしました。中盤から一気にスパートをかけるサイバーアクションの連続には度肝を抜かれました。ラストの怒涛のCGアクションと衝撃の結末に驚愕です!義経vs弁慶の物語に新たな歴史が刻まれました。 [DVD(邦画)] 8点(2007-07-31 00:29:04) |
6. アウトライブ -飛天舞-
日本の殺陣・中国の武術・ハリウッドのILMなどの様々な技術を駆使した韓国大作アクション。シュリを超したヒットを韓国では飛ばしたらしいですが、こういう武侠映画は日本ではあまりウケず失敗しました。しかし、アクションはスピード感があり、香港のクルクルアクションが好きであれば楽しめるのではないでしょうか。ドラマは悲劇的すぎるので、どうも…。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-31 00:24:34) |
7. 風雲 ストームライダーズ
普通に面白かったです。というか今まで観てきた香港映画の中では1、2を争うぐらい面白かったです。とにかくアクションの派手さは見ものです。まるでドラゴンボールのような飛び交うアクションは、肉体アクション及び気孔アクション系が好きな方はぜひ!ドラマ部分も忘れておらず、宿命を題材とした物語も結構面白いです。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-31 00:20:38)(良:1票) |
8. シン・シティ
人気アメコミの実写化。個人的にはスパイダーマンをも超す実写としては最高の作品だと思います。モノクロ基調+一部カラーの映像技術や、一気に引き込まれる世界観とストーリー、そして豪華なキャスト。特にジェシカ・アルバについては「イントゥ・ザ・ブルー」よりもよりセクシーな彼女が拝見できます。暴力シーンはエグいですが、モノクロのCG加工があるのでそこまで感じません。かっこいい、渋い、セクシーな映画を観たい方はぜひ! [映画館(字幕)] 8点(2007-07-31 00:17:28) |
9. リベリオン
ガンカタのかっこよさが身にしみる究極の娯楽SFアクション!!ストーリーが遠まわしに戦争にテーマを重んじているためか、なぜか堅苦しい雰囲気がありますが、それでもこのガンカタのかっこよさは後を引きます。こんなアクションが出来たら、絶対に公で披露してますw [DVD(字幕)] 8点(2007-07-29 20:46:14) |
10. ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版>
《ネタバレ》 これこそ人によっては人生観を変えかねないような映画だと思います。「SF映画」というジャンルは、現時代ではアクションを楽しみ、CGに驚き、娯楽性を高める映画という存在になっていますが、これだけは違います。まず娯楽映画というジャンルの区別に割った方はこの映画の良さはわかっていないのではないかと。まずスコット監督が描く未来描写はただ観ただけではわからない精密さがあります。闇に埋もれたビル街やそれに増しての酸性雨の表現。建造物内の構造も一見だけではわからない細かいディティールが所々に隠されています。ストーリーも完全版とはまた違う見方の出来る深さを持っているので、最近のアクションだらけの映画に飽き飽きしてきた方にもオススメできます。とにかく何もかもが濃く、これから先、これ以上の【近未来】を描くことは不可能化と思います。 [ビデオ(字幕)] 10点(2007-07-29 20:42:11) |