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1.  デッドプール&ウルヴァリン 《ネタバレ》 
非常に楽しかった映画です。 一方で「映画として評価」した場合、これは割と駄作なんじゃないか?というモヤモヤした気持ちも抱えながら見ていました。 この映画には思い出補正がかなり重要です。本来の意味での思い出補正とは違うのですが、どれだけFOXシリーズのマーベル映画に対して思い出があるか、その補正値が重要となります。逆に言えば思い出がない人は多分いまいちです。 なんか宣伝では「この映画には予習は必要ない」とか言ってたらしいですが(自分は未確認)、必要なのは予習ではなく思い出だとどなたかが言ってたのが非常にしっくりと来ています。  クリス・エヴァンスを活用したキャップと思わせといてからのヒューマントーチでしたというネタや、懐かしの旧ジャガーノート、ウェズリー・スナイプスのブレイドやエレクトラなど懐かしい面々、企画倒れのチャニング・テイタムのガンビットなどのマニアックなネタ等、そういうネタを楽しむ人向け映画ですね。 一方で最近の詰まらないMCUにうんざりしてた人に対してもフォローしており、マルチバースつまんないよねという批判(そしてこの映画自体がマルチバースネタを活用しているという皮肉)、ギャラ等のネタなど、ほぼほぼメタ表現ばかりに振り切っていましたね。 そこらへんを許せるかどうかが本作の評価の分かれ目かと思います。 ディズニー自体もマルチバースネタは失敗だったと認めており、つい先日カーンをヴィランとしたMCUの方向性を修正し、まさかのドクタードゥームにヴィラン変え、しかも俳優はロバートダウニーJrというびっくりネタをぶっこんできましたからね。これも割と劇薬だなぁ。サプライズではあるものの、素直に乗り切れないサプライズですわ。みんな納得してるのかな? そういう「MCUの背景」も込みで笑いをとる映画なので、映画単体としてどーなのよそれ?ってなりますよね。今はウケるけど、将来的に時代背景を知らない人が増えてきたら評価されない映画になるかと思います。  んで肝心の映画内容ですが、ストーリー自体はほんとしょーもない。 懐かしキャラネタをやりたいがために物語がおざなりになりすぎていて、デッドプールって所詮はこんなもんだよね?ということで納得させるしかなかったです。 デッドプールとウルヴァリンとのイチャイチャという感じのバトルについては非常に楽しかったし、カサンドラ・ノヴァの拠点に乗り込んでからのバトルは各ヒーローに各々の特色を生かした戦いが披露されて楽しかったんだけど、不要だったのがデッドプール軍団とのバトル。これまじでつまんないよね。デッドプールとウルヴァリンの特色を生かした共闘というわけではなく、単に強すぎるデッドプールとウルヴァリンが横スクロールアクションとして無双してるだけという。敵のデッドプール軍団の強さもよくわからないし、そもそも敵対する意味もわからないし、最後にピーターが出てきてみんなワッショイして戦闘終了の意味もわからないし。こういうしょうもないギャグでそれまで戦ってたことが一気に沈静化するってのは僕は一番嫌いなやつだなぁ。 バトルの一番の盛り上がりがカサンドラ・ノヴァの拠点なので、以降の蛇足感がかなりありましたね。犬ネタもしつこいし。 ボスであるカサンドラ・ノヴァについてはほんと決着のつけ方が盛り上がらない。能力がチート過ぎたしその対策も中盤でやっちゃったので、最終的なオチのつけ方はあれしかないんだろうけど・・・ 原作では相当チートキャラらしいですけどね。原作はどんな奴なんだろうと気になって、フェーズ4以降見ていなかったしゃべんじゃーずの動画を久々に見ちゃったよ。ただカサンドラ・ノヴァ自体がつまらないのか、原作がつまらないのか、解説が下手なのかわからんけど、解説聞いてて「このキャラ原作の方がもっとしょーもない奴だな」ってなりましたね。 一応カサンドラのセリフにあった「子宮内でへその緒でプロフェッサーXをころしそこねた」という話は原作にあるらしいですが、まあどうでもいいか。  ネタが多いので語れる内容は非常に多いし、ソーと違ってギャグが楽しかったのは良かったので個人的な満足度は高いのですが、減点ポイントも非常に多い、そんな感じです。 思い出補正+2でこの点数。
[映画館(字幕)] 7点(2024-07-31 11:41:06)
2.  エクスペンダブルズ ニューブラッド 《ネタバレ》 
本国では爆死。ネットの評価もいまいち。 そんな情報を仕入れてハードルを思いっきり下げて鑑賞するのが良いかと思いました。  大御所アクション俳優はシルベスター・スタローン、ジェイソンステイサムぐらいか。 新規アクション俳優としてはイコ・ウワイスやトニー・ジャーなどの優れたアクション俳優が参戦しており、アクション面に関してはそれほど不満はない。バイクにマシンガン?アサルトライフル?が追加されて、バイクで銃撃しながらのアクションが割と楽しかったかな。あトニー・ジャーはキレてるアクションしててよかった。 実質ラスボスのイコ・ウワイスとのバトルはもうちょっと各殴り合いの合間にタメを作った方が良かったのかな。あとトンファーやくたってなかったね。 アンディ・ガルシアについては、最初見たとき「誰だっけこれ・・・アルパチーノ?違うなぁ・・・デニーロ??違うなぁ・・・」という感じで、終盤まで思い出せなかったのが悔しい。  活躍してるのがほぼステイサムじゃねーか!ってのはまあ確かに同意なんだけど、思ったよりは他の俳優も頑張ってたし、まあいいんじゃないかなと思いました。エクスペンダブルズの意味は・・・などと高尚な(?)ことは考えず、その辺の脳筋アクションぐらいと思ってみていると、割と楽しいと思います。 なんか褒めてないなw  MMAオタクとしてはクートゥアが続投してて、懐かしいなとほっこりしたものの、あまりにも懐かしすぎてありがたみもなくなったなぁと思いました。どうせならコナー・マクレガーが出てたら「おお!」ってなったんだろうけど。マクレガーもそろそろそういう立場の選手だよね。ま、こいつの場合は素行が悪くて無理なのかもしれんけど。  超久々に作ったものの大爆死ということで、次回作は無しかなぁ。 ワイルドスピードみたいにみんなが出たがるコンテンツに成長できなかったのが残念ですね。 実現しないだろうけど、もし次があって、声を掛けたら集まってくれるような状況だったとしたら、 00年以降のアクションを頑張ってた ・マットデイモン ・マークウォールバーグ ・リーアム・ニーソン ・キアヌ・リーヴス ・デンゼル・ワシントン 等に加えて、裁判沙汰で被害を被ったジョニー・デップなども出られたら・・・ いやまあいくら予算があっても足らないな。どう考えても無理やな
[映画館(字幕)] 6点(2024-01-16 16:28:32)
3.  ナポレオン(2023) 《ネタバレ》 
リドリー・スコットお得意の美術や合戦の迫力は非常に素晴らしかったですが、物語については他の方も書いているように、恋愛を主軸にしたいのか、ナポレオンの歴史を追いかけたいのかあやふやなところがいまいちでしたね。 ナポレオンの人生のところどころをかいつまんだ作品として、非常に飛び飛びだなぁと感じました。 歴史の授業には良いかもしれませんね。  カットされた戦いなども多々あるので、恋愛物語を短くして、そちらも含めてもっと「なぜナポレオンは勝ちまくったのか」をじっくりと戦術とか丁寧に紹介しながら戦闘シーンを増やしてもらった方が個人的に好みだなぁ。もちろんそんなことしたら製作費はえらいことになるんでしょうけどねw
[映画館(字幕)] 6点(2023-12-18 14:30:08)
4.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
「ゴジラユアストーリーではない」というX上のコメントに大爆笑しました。  ということで、大分前に観てましたがようやく感想を書く暇ができたので書きます。  一言で言うなら、「和製ゴジラでようやく万人向けの大人でも見ごたえのあるゴジラ映画ができたな」という感想。 シンゴジラは万人向けというよりオタク向け。ゆえに国内の異常なリピーターが出まくって、国内興行成績だけでいうならシンゴジラの方が上(但し海外成績を含めるとゴジマイ?マイゴジ?が追い抜いている)。 それ以前となると、VSビオランテ、さらにさかのぼって84ゴジラ(評判は微妙だけど)、そして神格化されている初代ゴジラぐらいか。ゴジオタには評判の良いGMKや、キンゴジ、モスゴジぐらいか。 まあ子供向けや、大人向けだけどちょっと変ちくりんなSF要素が多い作品が多くて、万人向けの大人向けの力作と呼べるものが少ないなぁ。いやまあそういう子供受けだったり、変なゴジラも僕は大好きなんですけどね。言うまでもなく海外ゴジラも全部大好きです。  でまあ今作についてはちょっと山崎監督の人間ドラマの「臭さ」がほんと若干ですが気になる程度で、それほど物語全体の雰囲気を壊さないのが良かったなと。感情が大げさなのもまあ邦画だしね。  一方ゴジラの登場シーンについてですが、割とみんなが思う「ゴジラの出番が少ないなぁ」という感想がありますが、冒頭から成長前ゴジラは出てくるし、定期的に出てくるので「そんなに出番が少なくない」んだけど、「なんか出番が少ないな」という感想は僕も感じました。 この理由はおそらくは成長後ゴジラの「上陸シーンの少なさ」が原因かなと。銀座で暴れまわって、あとは決戦前にちょっと東京湾から田舎(どんへんだ?)を歩いた姿ぐらいしかなく、あとは基本的に海の中が多い。ゴジラオタクは基本的にゴジラが街を破壊する姿に興奮するわけで、街破壊となると銀座のシーンぐらいしかないので短く感じるんだと思います。 ただ、銀座の破壊シーンは迫力満点で、特にちょっと笑ってしまう初代ゴジラのオマージュシーン、また放射熱線の発射シーンも含めて満足しました。  上陸する前の海での追いかけっこやその後の戦艦とのバトルなどもよかったし、決戦でのオキシジェンデストロイヤーを現実的に実行するにはどうするかを具現化した「深海に沈めて引きずり上げる」戦術も、「なるほど、そう来たか!」と唸らされました。 決戦前の博士の演説や、ゴジラに特攻するシーン、最後お前生きとったんか!のシーンなど、人間ドラマの臭さが少し自分の好みと合わないなぁというところはあるんですが、全体的にみて概ね満足です。  なおシンゴジラと比較の対象になってしまう本作ですが、どっちが上ってのは言い難いですね。もう完全に好みの問題かなと。 好みとしては僕はシンゴジラです。でも本作も好きです。
[映画館(邦画)] 9点(2023-12-18 14:24:17)(良:1票)
5.  君たちはどう生きるか(2023)
宮崎駿本人が「よくわからん」って言ってるんだから、第三者にわかるはずがないだろ!  ということで終始よくわからない映画でした。色んな伏線が投げっぱなし状態。 元々あまり細かいところは説明せず、勢いで突き進むのが宮崎アニメの良さですが、千と千尋の神隠しぐらいまではその「よくわからない点」も勢いで全て押しきれてた気がするが、ハウルの動く城ではよくわからない点が気になって話に集中できなくなってる状況が増えたなぁという印象です。話の流れがいまいち面白みに欠けるので、よくわからないところが目について気になってしまう。 それと同じ事が本作でも起きています。ゆえに満足度はハウルの動く城と同じ感じ。 ところどころ面白い点、素晴らしい作画が目を引くが、話全体としてはつまらないなぁという印象。  そりゃまぁ色々考察はできるんですよね。自分ですら概ねよくわからんシーンにもこじつけ的な解釈は付けられます。 でもそのほとんどが関西のノリみたいに後ろに「知らんけど」と付けて話すような話しか無いと思います。だって本人がわからないって言ってるんだもん。  なのでこの映画は作った本人ですらいまいちよくわから話を、考察好きの人が色々考察という名の妄想を膨らませたり、ユーチューバーの飯のタネ向けの映画なんだろうなと思います。 特に後者の人にはありがたいだろうなぁ。1つの題材で何本でも動画が作れるから、飯のタネが空から降ってきた感じでしょうね。 結局エヴァみたいに「作った本人はそこまで考えてないと思うよ?」って内容の考察を自分で考えたり考察動画を漁って楽しめる人なのかどうなのかが、この映画を楽しめるかどうかの分かれ目かと思います。  知らんけど
[映画館(邦画)] 5点(2023-07-20 10:06:02)
6.  ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り 《ネタバレ》 
こういうのでいいんだよ、こういうので。  原作のテーブルトークRPGはさっぱり知りません。そういう世代だったのか、家庭の事情によりそういうゲームは遊べなかったのか。 なので劇中の専門用語は「これなんだっけ?」ってなりましたが、まあこまけえ事はいいんだよ!単純に楽しもうぜ!というノリで楽しく見られました。  近年、この手の作品で避けて通れないのがポリコレ問題なんですが、ちゃんとファンタジー要素でポリコレ問題回避をしつつ、違和感なくファンタジーの世界観に落とし込んでいると思います。見ていて違和感無く見れるって大事だな。  まさにRPGという感じで、目的のためのアイテム探し、そこで起きる怪物との対決という映像的にワクワクさせるものがちゃんと提供されており、この映画がそんなに話題作にならないってのは非常に残念でありました。Twitter上では割と高評価だったのですが、やはり世間一般には響かないのか・・・ 個人的にはしつこく追っかけてくるデブドラゴンの辺りが楽しかったですね。途中だけ加入する有能イケメンの活躍もカッコよかった。途中だけ参加して途中からパーティから去っちゃうのは、FF4とかでもそういう仲間が多かったので、昔やった別作品を思い出しましたね。  お話としては特に驚きのシナリオとかそういうのはなく、ありきたりな筋書き、ありきたりなオチではあるのですが、定食屋に行ってちゃんとうまい魚定食が出てきたわ~って感じで、食べたいものがちゃんと出てきたので満足です。 昔の日曜ロードショーで放送されてそうな、お気軽ファンタジーアクション。 最近辛気臭い映画を見ることが多かったので、久々にこういう明るく楽しいノリの映画を見れてよかったです。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-22 17:22:16)
7.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
面白かったですよ。普通に面白かったです。ただまあみんな言ってることだけど、それ以上でもなくという感じではあります。  自分はスーファミまでのマリオしか知らず、64は持っていなかった、そしてその時期から格ゲー勢になった為、以降のマリオは一切触っておりません。3DSのマリオも何か買ったんだけど、あんまりやらずに終わったなぁ。やはり2Dで遊びたいおっさんなんですね。  話の展開があまりにも爆速すぎるのと、クッパの歌にあんまりノレなかったんだけど、そこ以外はゲームのネタが各所に散りばめられてた為見ていて楽しかったです。 ただ、マリオじゃなければ楽しかったか?といわれると、うーんて感じ。超お子様向けのCGアニメって感じで。 ピーチが戦う女性を演じるってのもまあ悪くは無いかな。ピーチの昔のゲームとのキャラ変については色々思う所はあるけど、それ以外にポリコレ臭がしなかったし、気持ちよく見ることができたと思います。こういうのでいいんだよ、こういうので。
[映画館(吹替)] 6点(2023-05-22 10:54:41)
8.  聖闘士星矢 The Beginning 《ネタバレ》 
Twitter上ではやたらと高評価だった本作ですが、見てみると単純に駄作。 行ってることがホッカイロレンと被っちゃうんだけど、どこに80億円も製作費をかけたの?っていうくらいチープ感が酷い。話によると原作者がクロスのデザインについて、元々原作に寄せていたものを改変したらどうかという意見を言ったがために、CGで作り直しとなって、結果製作費は高騰し、見た目が変わりすぎたことで事前の評判が最悪という泥沼に。  序盤の地下闘技場の格闘シーンと、秘書のマーク・ダカスコスの格闘シーンが見ごたえがあって、クロスを装着した後の戦いが微妙なのはあまりにも「それってどうなの?」って感じである。クロス装着後の格闘シーンについてはDC映画のスーパーマン系でも思ったんだけど、あまりにも早すぎる急加速での激突バトルはなんかいまいち面白みに欠けるんだよなぁ。最後も不完全燃焼決着のままだし。 また、言葉でダラダラ説明するシーン、単調すぎて面白みのない修行シーン、アテナの弁当?を落とした後にマリンさんが崖からダイブした事の伏線?回収が無いなど、色々脚本に不満点がある。  話の展開がダラダラしすぎてて、アクションも尻すぼみに悪くなっていく。正直何が高評価なのか、僕はさっぱり理解ができませんでした。真面目にやっている分おもしろいツッコミどころが無くなってしまったので、楽しいツッコミができる分ドラゴンボールエボリューションの方が楽しかったです。 原作の設定を忠実に守っているという意見も見受けられたのですが、アテナの髪の色以外に原作リスペクトを感じる部分がありませんでしたね。この辺も僕には正直さっぱり理解ができませんでした。  ちなみに原作は漫画のみで、アニメは一切見ておりません。スピンオフ関連も見ておりません。話も「なんでブロンズセイント同士で戦ってたんだっけ?」ってぐらい、あんまり覚えていない、思い入れの少ない作品ではありましたが。なので、熱烈なファンからしたら「原作に忠実」と思える・・・のかなぁ?まじでよくわかんないや。  大赤字確定なのでまた漫画・アニメ原作の悲しき実写化が生まれてしまったという印象。 そういやエヴァンゲリオンのハリウッド実写化はどこいったんだよー?ルーシー・リューの綾波レイというあまりにもあんまりな噂話はどこいったんだよー?
[映画館(吹替)] 3点(2023-05-22 10:35:01)(良:1票)
9.  シン・仮面ライダー 《ネタバレ》 
仮面ライダーについてはにわかです。過去作について何一つ見ていません。ウルトラマンより何もわからん。ゴジラ派ですんで。  ネットの評判があまりよろしくなく、非常に身構えていきましたが、思ったより大分面白かったです。どんだけゲテモノが出てくると身構えていたのやら。 特撮がチープ、CGがチープ、効果音等が昔のものを使っているのでチープと感じるのは、庵野の異常な過去作オマージュ愛があるからそうなんだろうなぁとフィルターを通してみてたのもあり、 そこまで減点対象ではないかなという印象でした。 ただ、過去作オマージュとはいえ、寄りすぎなカメラ、暗すぎるトンネル内バトル等はやはり減点対象かな。 個人的につらかったのはバトル中ではなく、会話シーンで手振れがひどいカメラ(iPhoneで撮ってるんだっけ?)が一部あり、ボーンシリーズの手振れにも平気だった僕が「うえぇえ、辛い~」ってなった場面があり。  まあしかし、シンゴジラのような「現代に合わせた脚本・演出」とはなっておらず、「過去作オマージュ脚本(ただし庵野チックな中二的小難しさが含まれる)」という脚本だったので、見ていて小恥ずかしい感じはありました。 シンウルトラマン同様、海外受けは絶対しないだろうなぁという印象(一部の異様なジャパニーズ特撮ファンを除く)  個人的にはもうちょいハリウッド的なアクションの動きやカメラワークになればよかったんだろうなぁという不満はありますが(それこそMCUをお手本にして)、その辺は庵野の変なこだわりと、邦画のレベルとの兼ね合いでまあここが妥協点なんだなと半ば諦めた?感じで見れば、問題なく見れる作品でした。 なんか不満たらたらのような書きっぷりですが、楽しかったですね。 バイクで疾走するシーンと、ライダーキックを決めるシーンはとても良い。 あとラストバトルで力を使いすぎて、泥試合になるあたりも、総合格闘技のヘビー級の試合で最初に全力出しすぎて後半バテバテになった試合を見ているようで、微笑ましく、個人的には面白かったかな。
[映画館(邦画)] 7点(2023-03-28 14:40:28)(良:1票)
10.  THE FIRST SLAM DUNK 《ネタバレ》 
スラダン直撃世代なのだが、家庭の事情により全くスラダンに触れることが無かったので、これが初スラダン。 主人公が俺の知ってるやつと違うなという感想から始まり、迫力のあるバスケシーンがいい感じに続いていくので、見ていて飽きなかったです。 やはり原作読んでおけばよかったな~って感想を抱きました。 良作。
[映画館(邦画)] 7点(2023-03-28 14:39:58)
11.  すずめの戸締まり 《ネタバレ》 
すっかりレビューを書くのを忘れていました。今更ながら書きます。 阪神淡路大震災と東日本大震災の両方を(震源地から離れているとはいえ)経験した身としては、今回の映画はグッとくるものがありました。 特に東日本大震災よりも震源地に近いところに住んでいた阪神淡路大震災の方が印象に残っているので、あの近辺で地震を防ぐという展開はかなり響きましたね。 ただダイジンの見せ方がほんとにいまいちで、何がしたいのかわからない、掴みどころがないキャラとなっている為、各地の開きかけている裏戸を案内していたといわれても、「もっと違うやり方あるよね?」という感じでもやっとした気分のまま終わりました。 この点を改良し、ダイジンを素直な裏戸案内役として物語を展開すれば、あんまりモヤっとすることなく終わったんだろうなと思いましたが、それをやると「現代のSNSのバズりを活かした探索」という、もう一つやりたかったであろう表現が使えないでしょうから、難しいところですね。  とまあ脚本にはやや不満が残るものの、映像、音楽とどれも高品質で、大人向けの現代ファンタジーアニメとして確固たる地位を確立してるなという印象。 ジブリの代わりにはならないけど、新海誠の安定した立ち位置は揺るがなさそうだなと思いました。
[映画館(邦画)] 7点(2023-03-28 14:39:25)
12.  THE LEGEND & BUTTERFLY レジェンド&バタフライ 《ネタバレ》 
途中、「こ、これは伝説の神作品だ!俺は今クソ映画界のニュースターを目撃しているんだ!」という感じでクソ映画好きの魂が燻ぶられる感動を味わっていたのですが・・・夢オチってサイテー!!!  ということでレジェバタとかいうダサいハッシュタグが付いているこの映画を見てきました。 元々は本作を見る気が無く、イベント割のチケットが余ってたので、アバターとこちらとで悩んでて「いくら映像が綺麗とはいえシーシェパードが作った映画を3時間も見るのもなんだかなぁ・・・たまには邦画界にも金を落とすか」という感じで見に行ったので、まさか3時間ものとは思っておらず・・・ 見ている間ずーっと「2時間ってこんなに長かったっけ?」と久々に長さを長さとして感じる鑑賞状態でした。  途中まではほんと邦画のダメなところの詰め合わせハッピーセットみたいな感じで、金をかけているはずなのに一番織田信長の話の中で重要と個人的には思っている今川義元との合戦が丸々カット。まさか1秒も合戦シーンが映らないとは思ってもみませんでしたよ。 んで見ているこちらが恥ずかしくなるようなツンデレ合戦。お互い「おもしれー女」「おもしれー男」と言い合ってるって評価していたネット上の批評を後から見て、大爆笑してました。確かに。 居たのかどうか、存在そのものが怪しい濃姫というキャラなので、まあ好き放題にキャラづくりしてましたなぁ。その分織田信長が本当にただのうつけものって表現になっており、信長ファンがみたら怒んないのかな?って余計な心配をしながら見てました。 そして極めつけは、「ここで感動してください!」って雰囲気の時にかっちょいい音楽を大音量でドーン!ああ、これが邦画センスだよなぁ・・・と別の意味でウルっと来ました。音楽は良いんだけどね。  あと貧困街での無理やりな理屈で発展した殺陣とチョメチョメのシーンはなんだかなぁ・・・「うそやろw」って乾いた笑いが漏れてしまいました。  役者の演技は悪くなく、キムタク信長もこれはこれで良いでしたね。 そして斎藤工の家康。これが一番よかった。あのわずかな演技シーンしかなかったのに抜群の存在感と、スタッフロールを見た時の「え!?お前だったのか!!!」のびっくりは楽しかったですね。 あとスタッフロールが環境音のみで始まり、余韻を残そうとする演出は中々よかったかなと思います。  しかし、そんなことはどうでもいい。 肝心なのは終盤から始まる大航海時代モノだよ! 途中までは「はやくおわんねーかなぁ~」って気分でだらーっと見てたんだけど、本能寺の変で一変し、床の下から脱出しホイホイ逃亡し始めたころは「え!?なんぞ!?これ、やばい映画が始まったのか!!??」と期待感が膨らんだのですが、それを上回る大展開が始まり、まさか織田信長は死んでおらず、”キャプテン”ジャック・スパロウになってその後大活躍したのだ!という展開にぼくだいかんげきでしたよ。源義経のチンギス・ハーン以上にびっくりだよ。 ここの展開は「俺は神映画をみているのだ・・・早く世の中の(クソ)映画ファンに向けて大発信しなければ!」と感動で目がウルウルしてましたんよ。  が、夢オチかーい!!!(テンポが変わりすぎてて変だなぁとは思ってたけど)  ということで、上記のように圧倒的ファンタジー展開で終わってくれれば、柳生一族の陰謀みたいな超歴史改編モノとして評価は8点に爆上がりだったのですが、無念。 とはいえ知り合いには飲み会のネタとして大いに盛り上がったので、とても良き映画でした。 圧倒的なネタを提供してくれたことに敬意を表して、3点!!
[映画館(邦画)] 3点(2023-02-15 09:22:14)(良:1票)
13.  ザ・メニュー 《ネタバレ》 
正直に言えば、微妙だった。 風刺、ブラックユーモア満載の本作は、予告編からもわかる通り、一見ただの高級レストランのようで徐々に不穏な事が起こっていくというミステリに分類される話ではあるんだが、そのミステリの部分の落とし前、落ちの付け方が非常に面白くない。 確かに支配者階級への批判、その象徴となる人間たちを最後には燃やして作品として完結させるというのはそれはそれで面白いんだが、そういう社会的メッセージだけの部分を高評価する「批評家」には本作はとても良いんだろうけど、僕は生粋のミステリ読者、それも社会的メッセージなどどうでもよい、驚きの部分に特化した「本格推理派」上がりの人間なので、サイコなミステリとして始まった本作をどのような驚き、どんでん返しを用意するかを楽しみにしていたが、その部分は面白みのない終わり方になって残念。 投げっぱなしの伏線(コテージにあった扉と同じ形のレストランにある扉の中は何なのか、シェフのコテージ内の過去の写真とか、放置しっぱなしの母親とか、コテージで襲ってきた女性従業員のセリフ(指示されていない、代わりになる気はない、等)が多く、それらが解明されてズバッと全てが繋がるカタルシスが欲しいんですよね。そこが不満点です。 あと、「食材」となる対象者がシェフの気まぐれ選定で(出身大学と奨学金の有無だけで食材になるなら、ほとんどのジャパニーズは食材対象になっちゃうなぁw)、かつシェフのその行動に至った心情の変化も多くは語られず、「なんでそんなことやったの?」という事について納得感があまりない。  本作が言いたいこと、やりたかったことはよくわかるし、主人公だけが最後解放されるのもよくわかるんだけど、僕の思てたんと違う!って感じで、そのずれが「微妙」という感覚に陥った。  良い点を挙げるとすると、単に社会的メッセージ、風刺のみで楽しむのであれば、本作は非常に面白い。シェフの気まぐれで集められたかわいそうな上流階級人間達だけでなく、彼らを「料理」する側のシェフや従業員たちもまたエゴイストの塊で、押し付けの部分がとても強い。料理の食べ方、客が欲するものを提供しない、従業員から客に対して罵倒を浴びせる等、どっちもどっちという感じではある。 が、それらを纏めて焼却処分とするのだから、ある意味平等、対等な終わり方ではある。消費する支配者階級の人間への批判も、また提供する側のエゴもまとめて描いている。 本作を今年のベスト映画の候補に挙げる人もいるのもわかるくらいだ。  あと、画作りがとても良い。島の風景や料理を提供する時の映像、撮り方がとても良かった。序盤の高級料理?との対比で作られたチーズバーガーなんか最高でしたね。 また役者の演技力も最高である。特に主人公を連れてきた、グルメ通の青年のグルメに対する狂気の執着心とそれを公開の場で晒刑にされてしまった時の彼の演技は素晴らしいものがある。一番印象に残るキャラじゃないかな? 主人公の演技もシェフの演技もとても良かったけど。  とまあ良い点も結構あり、この映画をみてどこに満足を得られるかで評価が大幅に変わるかなと思ってます。 僕はチーズバーガーな感じの、ありきたりなどんでん返しがあった方が面白かったかなと。支配者階級の人間も含めて全てシェフ側の人間で、ハメられているのはグルメ家きどりの相方で、たまたま巻き込まれた主人公によって計画が狂っていくとか、そういうのでも良かったんだよなぁ。
[映画館(字幕)] 6点(2022-11-28 16:33:11)
14.  ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 《ネタバレ》 
大失墜となったマイティ・ソーに比べると大幅に持ち直した内容だなとは思います。 敵も序盤の橋の上での襲撃など印象的なシーンは多いのですが、いかんせん船の上での決戦が見せ方が悪いのかいまいちだなと感じました。特に戦いの途中で場面がちょいちょい変わるので、今誰と誰が戦っていてどうなっているかがちょっとわかりにくかった。ジェットリーの映画「ブラックダイヤモンド」の時に、地下闘技場でのバトルとバギーのシーンが交互に映し出される演出について当時大分不評だったが、その文句を言ってる人の気持ちが理解できた。映画全体が長いのもあり結局集中力が途切れちゃって、橋の上でイキってて舐めプしてた将軍がいつ倒されたのか思い出せないレベル。  お話は中盤が中だるみ感がまあまああるものの、それほど時間を感じさせずきちっと締めたのは良かったかなと。 面白いかどうかといえばまあ普通、あるある展開ばかりだねという感じではあるが、妹がブラックパンサーを引き継ぐまでの成長過程をちゃんと描こうとした流れはそんなに悪くなかった。 先代のブラックパンサーの追悼の意味合いもあるので、ジョークが少なめだったのも良かったかな。  ただ、話のテーマが新興勢力の海底王国との衝突ばかりで終わってしまったのが個人的には残念。せっかく冒頭でアメリカやフランスが出てきてるんだから、どちらかというと「他国が持っていない技術・資源を持つ小国を狙う大国とどう戦うのか、どう折り合いをつけるのか」をテーマにした政治劇強めの話の方が面白かったと思う。ウインターソルジャーみたいな感じで。ワカンダってそういうテーマにぴったりの舞台設定じゃないですか。僕はそういう骨太は物語の方が好みなので、勿体ないなぁと感じておりました。  ネイモア軍団の行動もよくわからんことが多くて。一々橋の上で襲撃しなくても、ちゃんと当初の予定通り交渉すればよかったじゃないですか。そのうえで交渉を断られたら襲撃すればいいだけで。アイアンマンもどきのお披露目もCIAとの追っかけっこで十分できてるし。将軍とオコエの対決の伏線を貼りたかったのかもしれないけど、それは街襲撃とかで作れたしなぁ。 あとネイモア軍の不死身の理由も結局語られないまま終わってない?ネイモア自身は肌が乾燥したら弱くなるというのはあったけど、一般兵も不死身レベルなのがよくわからんかった。ソーの時もそうなんだけど、細かいことは投げっぱなしなのが最近目立つ気がする。 あとサノスの後で地球で新たな未知の力を持つ強豪が現れると、「君ら指パッチンの時なにしてたん?」ってなっちゃうね。エターナルズもそうなんだけど(エターナルズは苦しい言い訳をしてましたがw)。タロカン帝国だって半分ぐらいは人減ってるだろうにw  ただ、冒頭の無音のマーベルロゴのシーンと、最後の喪服を燃やすシーンはベタながらぐっとくるものがありましたね。僕は泣いてないけど。 もし邦画だと、あそこは主人公が大泣きしてるんだろうなぁ。 やはり本作のように、静かに雰囲気だけで語るシーンは好きなんだよね。ここだけで+1点はある。  しかしフェーズ4もこれで終了ですか。 正直何してるフェーズなのかわかんなかったな。サノスという大災害のあとのその後を描いているだけで、MCUというシーンにおいてはスパイダーマンの退場劇とドクターストレンジの覚醒およびマルチバース世界の説明のみで、他は新キャラがちょこっとお披露目しただけで、全体的な話は特に進展なし。シリーズにおいて一番面白みに欠けるフェーズではありました。 アントマンから始まるフェーズ5からは面白くなることを期待してますよ。
[映画館(字幕)] 7点(2022-11-25 10:40:45)
15.  ソー:ラブ&サンダー 《ネタバレ》 
シャンチーの時に僕は「MCUは一定水準は必ずクリアしてくる」と評価してましたが、本作はその一定水準未満でした。 あまりにもあんまりだ。 冗談抜きに、グリーンランタンのほうがおもしろくないか?これ  巷で評判が悪いことをあらかじめ目にしていたので、思いっきり、ものすごく思いっきりハードルを下げて鑑賞しましたよ。 それでもそのハードルにも躓いてコケた映画だなぁというのが正直な感想。  まじで褒めるところが無い。  ギャグが多すぎてバランスが悪いのは確かにそうだし、ギャグが寒いというのも確かにそうで。個人的には手榴弾に見せかけた音楽再生機の件がクッソ寒かったな。あそこでリズムに合わせて首を動かす仕草が「うわ・・・やば・・・」ってなったな。ゼウスのスカート持ってお茶目装ってるシーンもひどかったし。ラッセルクロウ、お前はそれでいいのか? マットデイモンのシーンも長すぎる。くどい。  ただ、じゃあギャグが滑らなければよかったのか?ギャグが減っていればよかったのか?と言われると全くそんなことは無く。お話が全然面白くない。 冒頭の闇落ちのエピソードを描いていたところは良かった気がするけど、それ以降は味のしないラーメンを食ってる感じで、ボケーっと見てた。  ガーディアンズとの共闘も別に共闘感が無いし・・・ そういや予告編にあった「ガーディアンズと一緒に戦っているけど戦うのを止める」シーンはどこいった?予告だと「戦うのが嫌になった」的な表現してたよなぁ?あれ、作り直して「無い事」にしたのか?  これ書いてて上記の事にふと気づいてしまったんだけど、脚本がこんだけグダグダなのは、作り直したとかあるのかもしれんなぁ。 それくらいグダグダ脚本がひどかった。 ゼウスの件の全然要らないし、ゼウスの武器だって別に他の品物で代用できるレベルの代物じゃないですか。マジで次回予告のヘラクレスがやりたかっただけの場面で、正直いらなかったなぁ。 スターウォーズのEP8の無意味な寄り道を思い出したよ。  子供たちをさらって結局ソーの戦力になる流れも、ゴアは何がしたかったのかさっぱりわからん。子供たちをあれだけの数だけさらう必然性がどこにもないしな。自分の子供が死んだから、その苦しみをアズガルド住民にも分け与えてやる的なことだって、ころすのならわかるがさらうという行動に結びつかんしかなぁ。まあディズニーだから子供が傷つくシーンは撮れないし。 だったらストレートに大人の神だけやってしまえばよかったのに。  ゴアがいる影の星だっけ?あそこのシーンもダラダラ続くし、子供たちをさらってあそこに逃げたのもストームブレイカーが欲しいだけってのもなんだかなぁ。 ストームブレイカーが願いをかなえる場所の鍵となるというのも「なんでゴアはわかったの?」と唐突に説明されててね。だったら最初からガーディアンズもろともソーを襲いに行けばよかったじゃん。他の神殺しもする必要がないじゃん。 展開の必然性が何も無いのよね。  ゴアの見た目も三流ヴィランて感じで、デザインが詰まんなかったな。これだったらダークナイトの時のブルース・ウェインみたいなパリっとした恰好で剣をふるった方がカッコよかったんじゃないか?ヴィランがカッコよくないと絵的に締まらないぞ? そういう恰好でも圧倒的ヴィラン感を出すことができるのが、クリスチャンベールじゃないのか?チャンベールをなめとんのか?  あと、もう子供たちが戦力に加わった時点で誰も傷つかないぬるま湯展開が想像されて、その時点で冷めちゃったんだよなぁ。家族も楽しくみられるMCUだから子供たちが大活躍するシーンがあってもいいんだろうけど・・・ソーがその役割かぁ。こういう扱いになるのか、ソーは。  ソーは前作のラグナロクも微妙なんだけど、正直単体作品が軒並み微妙なんで扱いが雑でかわいそうですね。ダークなんちゃらも個人的には楽しめたけど、話は全く記憶にないしな。 んでエンドロール中間映像で予告編出してるし。予告編を見て「もういいよ・・・」ってなったのは初めてです。  正直シャンチーの方が面白かった。シャンチー以下やぞ。しっかりせい。  書いてて段々腹立ってきた。昨日の時点ではそこまで腹立ってなくて、ただがっかりしたなぁという印象なんだけど、原因を文字に起こすとより不満が理解されてきて、怒りに変わってきたね。
[映画館(字幕)] 3点(2022-07-15 10:55:17)(良:1票)
16.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
前日に前作を復習してから鑑賞しました。 結果、前日に前作を見直したのは大正解。 冒頭から感じる前作と同じ光景にテンションが上がってきて、いい感じで映画にのめりこむことに成功。 やっぱ映画は楽しんだもん勝ちですからね。 その後ももはやなつかしさも感じるレベルの物語展開に、90年代以前の映画を見ている時のノリを思い出してきて、そのノリのまま鑑賞し終わった。 敵の基地にF14がある!って説明されたときにはそりゃーもうトム乗るよね?絶対乗るよね?乗るよね・・・乗ったー!! って感じですよ。 先の見える脚本、ありきたりなご都合主義脚本、それがどうした、ぼくとっぷがん。て感じですよ。 後からCG無しと聞いて驚愕しましたが、とにかく臨場感が半端ないまま童心に帰って楽しめました。 この映画に関しては細かいことを考えず、楽しんだ者の勝ちですね。  個人的には第五世代戦闘機と第四世代の力量差がよくわからないので、その力量差がわかるような場面が欲しかったなぁ。デモンストレーションで第四世代と第五世代が戦う、とか。
[映画館(字幕)] 8点(2022-06-27 17:22:03)(笑:1票)
17.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 《ネタバレ》 
元々20分ちょっとのアニメ1話を引き延ばして2時間弱の映画にしたので、間延び間のある作品になるかなぁと思ってましたが、思ったよりは間延び間はひどくはなかったですね。想像したものがそのまま出てきた感じ。 元の話は未見のまま鑑賞。 序盤はファーストガンダムをほうふつとさせるキャラの独特な動きに若干イライラしたけど、途中から慣れてきたのか、それとも敵キャラたちの動きが洗練された現代的な動きになっていたのか、特に何とも思わなくなったな。 カサブランカ隊の女性隊員が、セリフは少なかったもののドアンとの関係を妄想させてくれる感じで、「エモい」なぁと思ってしまった。セリフで全く語らなくても、キャラのアクション、絵で語ってくれている感じが非常に良かった。他のカサブランカ隊員はあまり魅力があるキャラがいなかったかな。ミサイル発射の任務に出向いた隊員は瞬殺されてしまうし、隊長は脳筋っぽい感じだし、ヒャッハーしてるキャラはまあうんこういうキャラいるよねって感じで新鮮味は無かったし・・・ ローラーダッシュするザクがカッコよかったですね。 ちょい役ではあるものの、マ・クベが良い味出してましたね。最後の捨て台詞とか。 元の話も見てみたくなったので、あとで時間のある時に見ておくかー。
[映画館(邦画)] 7点(2022-06-07 17:14:02)
18.  シン・ウルトラマン 《ネタバレ》 
「まあまあやな」が見終わった時点で出た言葉。  シン・ゴジラの時は自身の設定したハードル(観る前は全く期待していなかったのでハードルは非常に低かった)を大幅に超えてきた感動を受けて、10点を献上していた。 本作はそうした自分の中で爆上がりしてしまった庵野秀明という男の作品という、高くなってしまったハードルを超えられるかが焦点に合った。 ギリギリ何とか超えたものの、ハードルを大幅に超える感動は無かったなぁというのが正直なところです。 まあ勝手にハードルを上げておいて「なんか物足りないなぁ」というのもなんなんだという話ではありますが。  で、一緒に見に行った庵野オタクの知り合い的には「爽快感が足りなかった」という感想だった。 個人的にも同意見。物足りなさはこれが原因かなと思う。 カイジュウが大量に出てくる前半の勢いは非常に良かった。特にゴメスは、ウルトラQ知らなかったけど元々ゴジラモチーフの怪獣なんですね。シン・ゴジラのパロディをやったと思って思わずニヤリとしましたが、原作からそんな怪獣だったとは。面白いなぁ。 ただ外星人、特にメフィラス星人とのバトルが最後にスカっと終わらなかった、ゼットンとのバトルもなんかシン・ゴジラの時と同じくなんか気づいたら解決策がポっと出てきて、あっさり実行して異次元送りという、最後にスカっとするシーンが少なかった。 ウルトラマンで一番のスカっとポイントであるスペシウム光線での止めが1回きりってのもスカっとポイントが足りない要素かなぁ。  そしてカイジュウ達に不満だったのが、「昭和恐竜がモチーフの直立二足歩行(日本ゴジラの立ち方)の怪獣との対決」が無かったことかな。 ゴモラやレッドキングといったタイプね。一時的に立ち上がっている場面はあるけど。 あと、バルタン星人は出ないんだーとか思ってました。まあ尺の都合上難しいけど。  外星人が出てきてからは胡散臭い奴らが色々暗躍してて、そこの場面は楽しかった。 特にメフィラスなんか、「こいつ絶対性格悪いやろ」とめっちゃニヤニヤしながらみてた。 巨大化した長澤まさみの映像の粗さに「昭和特撮」の臭いをめっちゃ感じましたね。 で、肝心のメフィラス星人とのバトルはシンエヴァで笑ってしまった。メフィラス星人、痩せたなぁ~  さて、巷で話題に挙がっている「セクハラ表現」ですが、個人的には特に気にならなかった。 というか、劇中でもメフィラス星人が「下劣な・・・」とか「変態」と罵っていて、巨大長澤まさみの時の動画の話はこういう時に必ずやるであろう人間の本性を表現したものだし、臭いやケツ叩きの話については元ネタなのではないかといわれている「働きマン」のおっさんくさい女性主人公行動や「風呂入っていない」ネタをパロディとして取り入れた物であり、こちらもメフィラス星人がツッコミを入れているので、こちらも「わかってて」やってるネタである。 本作は序盤からパロディ要素が非常に強いので、生真面目一辺倒だったシン・ゴジラに比べると、真面目な顔してギャグやってる演出が狙って入れられており、これらの表現もその手の一環だと思われる。 みんながみんな「ポリコレ」のために原作設定の破壊を行ったエターナルズ(俺は好きだよ?)に右に倣えというのもどうかと思う。 そういう感覚はもちつつもあえてやってるネタであることはメフィラス星人が入れているツッコミを入れればわかるし、「100%間違った表現である」と一方的に決めつけるのはどうかなとは思うね。 フィクション作品に現実の感性が全てで評価するのはどうかとは思う。 合わないものは合わない、それはしょうがない。それでいいんでないかね? これはこれ、それはそれ、で楽しめる感性を僕は持って生きたいと思います。  ただ、本作は海外ではウケないだろうなぁと思いながら見てました(稀にいる日本特撮オタクを除く)。上記の表現の件もありますが、ドケチな東宝からたいして予算がもらえなかったのでそれを逆手に取った「昭和特撮」感満載な特撮が、今の大予算で作られる映画に慣れてしまった海外勢にはチープに映ってしまうのでは・・・と思う。ソフビ人形の形のウルトラマンがグルグル回る昭和ウルトラマンの演出をそのまんま使ったシーンなどは、海外勢にその面白さがわかるかなぁ? あと、ウルトラマンが好きだった人がニヤっとするシーンがめちゃくちゃ多いので、海外勢がどれだけ初代ウルトラマンに精通してるかどうか・・・ まあそこはどうなるか、楽しみにしてましょう  とまあ色々話題性に富んだ本作でしたが、まあまあ楽しめたし、もう一度見ても良いかなと思わされるぐらいには楽しかったです。 2回目みると印象変わるかな~?
[映画館(邦画)] 7点(2022-05-20 09:48:09)(良:3票)
19.  ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 《ネタバレ》 
本作については、この映画を見るうえで押さえておかなければならない前提条件に「ディズニープラス限定のものを押さえておかなければならない」というやり方について、かなりの批判が発生している。 MCUのファンであれば「押さえておいて当然、何を言ってんだ?」という話になるが、MCUファンではないがマーベル映画を楽しみにしていた「映画ファン」としては、ディズニー専門のサブスクに加入する気はないけど映画は劇場で全て見たいという人も一定数いるだろう。そうした人らは、冒頭でなぜワンダがいきなりキレまくってんのか、子供に固執してるのかわけがわからないだろう。 映画館だけで映画を楽しむ人もいるだろうし、映画という形態では追う事ができても、ドラマとなるとどうしても途中でだれてしまって見なくなる体質の人もいるだろう。私は後者の人間である。 既にアマプラに入っており、一時期ネトフリにも加入しているが、そもそも両者ともほぼ活用していなかった。映画館には積極的に通えるが、サブスクには金を払ってもほぼ見ない(他の趣味で忙しい)。 よって、ディズニープラスという限定的な作品しか見れないサブスクにわざわざ金を払うことは無いのである。 それでも、これまではそういうドラマの設定や展開などは「イースターエッグ」として楽しめるレベルであった。 映画だけを追っかけていても問題なかったのである。 それがここにきて、ついにディズニープラスを追いかけていないと映画を理解する権利無しという状況に追い込まれてきた。 この「振るい」が今後のビジネスとにどう影響するか。ディズニープラスの加入者が増えてディズニーがウハウハと思うなら、今後もこの流れが続くだろう。 そして映画館の顔を立てるべく、金の掛けた映画は劇場公開する。映画館側は怒らないし、ディズニープラス加入者が増えるしで両者WINWINの状態になるのだろう。なるのかな? この商法にキレて「もうMCUを追うのは止める」という人は自分の周りにもまあまあいるし、他にもたくさんいるのではないか。 個人的にはこの商法は悪手だったんじゃないかなと思う。 今後、どのような商法を続けるのかは興味がある。  さて、そんな感じでドラマ「ワンダビジョン」を見ていないと話がわけわからんということで、自分の場合は「シナリオのネタバレ解説サイト」を読んで予習することで乗り切った。 今後も加入する気はないが映画は追いたいのでこのスタンスを続けるつもりだが、今回のドクターストレンジ2に関してはこの手法でも問題なかった。 映画自体はまあまあの出来で、そんなにベタ褒めする程でもないけど最近の量産型ディズニーヒーロー物に比べると楽しめたのは事実だ。 サムライミの映画にはそれほど思い入れがないので、サムライミ演出がめちゃくちゃ楽しめたかというと別にそうでもないなぁという感じだが、新鮮味があったのは事実。ただ思っていたより怖くなかったしグロくもなかった。 冒頭から大暴れするスカーレットウィッチに「どうすんねんこれ」と驚愕しつつ、別次元でのイルミナティの連中の無能っぷりに笑いつつ、なんだかんだ一番楽しかったアクションが別次元のキャプテンマーベルとスカーレットの戦いだったなぁという感じ。 今回特に残念だったのが、前作での万華鏡の中で戦っているような独自のバトル演出がほぼ無くて、手をかざしたらなんか飛んで行ってぶつけ合うバトルに、ストレンジらしさが消えていたのが非常に残念。 音符バトルは確かに新鮮なんだけど、別に音符である必要は無いよね?って思っちゃったら最後、あまり面白みがないバトルだなと感じてしまった。 ゾンビストレンジも最初の登場シーンは面白かったけど・・・ ゾンビストレンジに対して「アメリカの力を使うしかない!」って言われたときは、ちょっとあまりにもベタ展開すぎませんかね?ってなっちゃった。  なんか批判だらけになっちゃったけど、割と楽しかったのは事実です。 十分楽しめたが、どうしても映画の評価に商法の批判が入ってきて素直に楽しめなかったのも事実なので、この点数。 今後のファンタスティックフォーやX-MENの動向も気になるし、期待感を持たせてくれましたので、今後の展開も楽しみにしてはいます。 なのでMCUの映画自体は追いかけるつもりですが、あこぎな商売に付き合う気はないので、ネタバレサイトをうまく活用しながら自分なりのスタンスで楽しんでいこうと思います。ネタバレサイトが規制されてしまったら、どうすっかなぁ・・・
[映画館(字幕)] 5点(2022-05-10 14:01:54)(良:2票)
20.  THE BATMAN-ザ・バットマン- 《ネタバレ》 
近年の明るく楽しいマーベルヒーロー映画になれていたので、久々にこのようなダークな映画はとても新鮮に感じた。 終始画面が暗く、陰鬱な雰囲気の中で展開される地味な操作は、バットマンが別にバットマンである必要性を感じさせないくらいの地味な展開だが、今作のリドラーの得体のしれない嫌な空気感がとても良かった。 特によかったのは首に爆弾を仕込まれた男の場面。市長の葬儀の場面で外では悲鳴、しばらく何も絵的には起こらず、何が起こったのかわからない一定の間が合った後での車の突進、そしてバットマン登場。 この後のなぞなぞのやり取りはもうちょっとなぞなぞの答えを考える時間をくれても良かったのでは?と思うぐらいテンポが良かったが、何せなぞなぞすぐ答えるマンのバットマン、爆速で回答をしていく。あまりの回答の速さに、クイズ王か何かなのかな?とちょっと一人でウケていた。  そのあとも両親殺害の件で二転三転する話や、あっさり捕まった後で仕込んだ爆弾や信奉者らの展開など、中々先が予測できない展開が続く。 まあ一旦捕まるのは予告にもあったからなんとなく想像はついたけど、思ったより早くてそこは以外だったかな。  とまあ全般的に雰囲気や展開がとても好みで終始楽しく見られました。 3時間を感じさせないのはとても良かった。 また終始引きこもりなブルースウエインという新しいイメージも、これはこれで良かった気がする。 ただ、終盤のアクションシーンでバットマンを助けたキャットウーマン(クレジットにはキャットウーマンの文字はないけどね。ここは正直要らん配慮だなぁとは思うけど)とキスをしてたら残ってた信奉者に襲われるというベタベタな展開はちょっとイラっとしたなぁw  最後のキャットウーマンとのバイクでの並走は良かった。 とても良いシーン。 最後のT路地で無言で分かれる場面も良かったですね。  ダークナイトと比較されがちな本作ですが、あちらに比べると映画としてのバランスは確かに悪く、ダークナイトは超えられなかったのではと思う反面、作品の方向性が違うからしょうがないのかなと。僕はこういうバットマンも好きだよと。 好き嫌いだけの評価であれば、どちらも10点付けたいぐらいですね。 映画としてどうだった?と評価を求められれば、ダークナイトには及ばなかったけど、という回答。  色々書いたけど、久々にどす黒いヒーロー物を見れてとても良かったです。 冒頭にも書いたけど、最近の明るく楽しいヒーロー物ばかりだったので、ちょっと飽きてたところにこういう映画はとてもおいしく感じられました。 ラーメンで例えると、マーベルはとてもよくできたあっさり塩ラーメン、こちらは濃い味の家系ラーメンという感じ。決して具だくさんの二郎系ではない。 家系ラーメンといえば、TOHOシネマズ上野の近くにあるジェネリック家系ラーメンの店で昼飯を食べたら腹を壊した。 みなさんもTOHOシネマズ上野で映画を見た後で飯を食べる場合は注意してください。
[映画館(字幕)] 9点(2022-03-25 17:33:13)(良:1票)
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