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プロフィール
コメント数 52
性別 女性
自己紹介 いつもこのサイトを参考に鑑賞する作品を決めています。
ここでのみなさんのいろいろな意見は非常に参考になります。
小難しいことはわかりません。うまく表現できませんが、平凡な40代の一市民としてありのまま映画についてコメントさせていただきます。

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1.  追憶(1973) 《ネタバレ》 
私も「SEX AND THE CITY」のキャリーが自分とケイティをなぞらえるシーンでこの映画に興味を持ちDVDを借りてきました。テーマソングや映画の存在は知っていたけれど、見るのは初めて。 月並みだけど、すごくいい映画でした。ただし、ある程度の年齢や経験で評価が変わるのかもしれません。第二次大戦後、女性が台頭してきた時代、冷戦時の共産主義が嫌われた時代背景の理解も大事な要素ですね。 ハベルはケイティを愛していたけれど、やはり一緒には暮らしてはいけないと思ったのでしょう。彼女を自由にさせるためにも別れたのだと思います。(本人も当時はどうしようもなく、彼女から逃げたのかもしれないけれど) やはり男にとって愛している女と一緒に暮らす女は別。最後は無難で物事を荒立てない女性を選んだわけです。(JJの恋人とも破局) 最後の有名な場面(プラザホテル前での再会)ですが、ハベルはケイティのその後の結婚や二人の間に出来た娘、新しい父親はその子に優しいか聞くシーンがあります。 おそらく彼女は一人で娘を育てながら、以前のように政治活動を続けているのではないでしょうか。(あくまでも私見ですが) 彼女にとっても今も愛しているのはハベルであり、「娘は美しく、誇りに思っている。」と答えています。「かわいい奥さんと遊びにきて」「いいや。いけないよ。」彼もまだケイティを愛しているからこその答えでしょう。このまま二人は2度の別れと再会を繰り返した末、もう一度再会することはないと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2008-11-24 22:15:09)
2.  ベオウルフ/呪われし勇者
CG全開の作品にはちょっとウンザリでした。 もう少し実写とCGのバランスがとれている方が、個人的に良かったのですが元々CG向けに作られているようなので、仕方ないです。 ストーリーは古い英文学を基にしたもので壮大な歴史モノ。 原作は決して悪くはないのですから実写版で見てみたいです。 
[DVD(字幕)] 3点(2008-09-07 21:54:20)
3.  リトル・チルドレン 《ネタバレ》 
最後の終わり方が「アレ!?」という感じで拍子抜け。やはりいつもの現実に戻ってしまうのかとちょっとがっかり。アメリカの公園デビューも日本と似たり寄ったり。よくありそうな日常生活をベースに、性犯罪者のロニーや過剰に反応する元警察官のラリーなどを絡ませながらサスペンス風に仕上げている。いつまでたっても大人になりきれない大人たちの心情がうまく伝わってきた。ロニー役のジャッキー・アール・ヘイリーがまさに狂人そのものの演技で本当に不気味だった。パトリック・ウィルソンの作品は初めてだが、ダメ男が似合う。でもハンサムで素敵な男。こんな人が主夫として公園にいたら、やっばり主婦たちのネタにされちゃうのは無理ないと思う。ケイトは中年っぽい体型で好感が持てた。いい感じで満たされない主婦を自然に演じていた。思ったより良い映画だった。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-31 22:01:36)
4.  セックス・アンド・ザ・シティ
ドラマ版からこのシリーズの大ファンである私にとって待ちに待った映画。文句無く10点満点の出来だった。今までのの集大成と言う感じ。 キャリーのファッションも2008年版にバージョンアップされ、十分魅せてくれている。多くのブランドのウェディングドレスを見るだけでも楽しい。 キャリーはもちろんミランダ、シャーロット、サマンサそして彼女らをとりまく配役もドラマと同じだったので、ドラマの延長で楽しめることが出来た。 唯一、初出演のジェニファー・ハドソンも違和感無く溶け込んでいたと思う。 おそらく、この映画は、登場人物の性格、人間関係、今までのストーリーを知っていないと楽しめないかもしれない。 もちろん、ドラマ未見者にとってもそれなりに楽しめる内容にはなっているが、知っている方がベター。より楽しみが増すことは間違いない。 94話と長いドラマであるが、ぜひドラマ視聴後、鑑賞することをおススメする。シーズン1の第1話から見る必要はなく、シーズン4あたりからでも十分ではないか。(もちろん時間に余裕があればシーズン1の第1話から観るにこしたことはないが) 自分と4人(キャリー、ミランダ、シャーロット、サマンサ)の誰かがダブって見えるはずだ。 この映画を通してで女同士の友情、理屈抜きの恋愛、それなりの年齢の女性が一人で生きていくことの難しさいろいろ教えてくれる。 彼女らと同世代の自分は大いに共感し、一緒に泣いたり、笑ったりした。 男性や世代の異なる女性からの支持は得られるかわからないが、観た後元気をもらえるハッピーストーリーだ。 彼女らにエネルギーをもらったので、今週もがんばれそうだ。 
[映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 14:22:25)
5.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
確かにグロいが、ミュージカル仕立てや独特の映像美がありホラーではない。ダークファンタジーという感じ。ティム・バートンの世界観は十分に感じられた。 血しぶきもどこか幻想的で不思議と恐さは感じなかった。ジョニーの歌も想像以上にうまかった。ただ2回見たい映画ではない。
[DVD(字幕)] 6点(2008-08-24 22:15:55)
6.  魔法にかけられて
子供と見に行くには良い映画。映像も綺麗。実写とアニメのバランスも良い。典型的ディズニー映画。残念ながら、自分には退屈すぎた。
[映画館(字幕)] 5点(2008-08-16 22:24:13)
7.  ダークナイト(2008) 《ネタバレ》 
日曜日の午後、都内の某シネマコンプレックスにて鑑賞。この映画館は携帯電話やおしゃべりなど普段は観客のマナーは良くないことで有名。なのに、この日はクシャミひとつ、咳ひとつ聞こえず、シーンと静まりかえっていた。これだけ観客が静かに見入っている映画も珍しい。 2時間30分という長さにも関わらず、飽きずに最後まで引き込まれた。 ただし、従来の善が悪を滅ぼし、ハッピーエンドの子供向けヒーローものを期待したら、とんでもなく重く暗い2時間半になる。この映画は夏休みに子供連れで観に行くような映画ではない。 テーマは善と悪は表裏一体、善があるから悪が生まれる、善と悪は紙一重と言いたいのだろう。だからバットマンはジョーカーを殺さないし、ジョーカーもバットマンを殺さなかった。 また、コインの裏表もこの表裏一体に繋がっている。ツーフェイスもコイン裏表に通じる。こうして、統一されたテーマを見るのも面白い。 更に、誰もが賞賛しているようにヒースレジャーの怪演は見事としか言いようがない。 彼の死因は薬物(睡眠薬の多用)中毒と聞いているが、この役を演じてから薬に頼るようになったのではないかと疑いたくなるほどのモンスターぶり。 今までの悪役は、金や名誉欲しさ、または祖国の為などのレベルだったが、ジョーカーの場合殺人に快楽を求め、人間をダークサイドに堕とすというとんでもないもの。 容貌も不気味なのだが、ハイテク機器を使わなくとも緻密な計算と知恵で人を陥れる技が凄い。(一方、バットマンはかなりのハイテク機器を利用) キャスティングも良かった。デント検事役のA・エッカートも骨太の演技で適役だったと思う。アルフレッドやゴードン警部、ルーシャスを演じるベテラン達も前作からの続投で重厚な仕上がりとなっている。 この映画はぜひ、映画館で観ることをおススメする。また、出来れば前作の「バットマンビギンズ」を観てから行く方が良い。 なぜバットマンはコウモリなのか、なぜバットマンがゴッサムシティの悪と戦うのか、そして、レイチェルはすでにバットマンの正体を知っているということを踏まえて観た方が理解しやすい。1度の鑑賞では理解しきれない部分もあったので、ぜひ再度鑑賞したい。最後のシーンから推測するに、おそらく続編が製作されると思うが、ヒース亡き後、誰がジョーカーを演じるのか。あれほどの俳優を見つけるのは難しいのではないか。
[映画館(字幕)] 9点(2008-08-11 16:31:44)
8.  バットマン ビギンズ
来週からの「ダーク・ナイト」に出ているヒース・レジャー見たさに映画館に足を運ぶつもりですが、まずはこのシリーズを全く知らないため、取り急ぎ前作のこの作品を予習も兼ねて観てみました。アメコミ原作と聞いていたので、けっこう軽く見ていましたが、重厚なクライムアクションそしてサスペンスという感じで驚きました。ストーリーも良くできており、なぜバットマンが生まれたかよくわかります。また、ヒマラヤや腐敗しきったゴッサム・シティの映像は巧いなぁと感心しました。今までアメコミ原作だと思って敬遠していた女性にもぜひ薦めたい良作。まず、主役のクリスチャン・ベイルがハンサムです。どことなくトム・クルーズ似に見えました。また、脇役も豪華で贅沢なんですね。更にびっくりです。このシリーズの他の作品は見たことがありませんが、少なくとも「バットマンビギンズ」は見て損は無いでしょう。ラストは続編「ダークナイト」へ続く布石もありましたので、楽しみです。
[DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 21:20:56)
9.  ナイト ミュージアム
夏休みに子供と一緒に見るにはオススメの映画です。ベン・スティーラーも面白くてよかったですよ。ただ、大人には少し退屈かも。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-03 19:21:30)
10.  妹の恋人
今までさほどジョニー・ディップに感心が無かったのですが、本当に才能ある俳優だなぁと改めて見直しました。今から15年前、すでに今のジョニー・ディップの大ブレイクを感じさせる素晴らしい演技に脱帽です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-03 19:11:45)
11.  再会の街で 《ネタバレ》 
非常に秀作の誉れ高く期待して観たのですが、個人的には今ひとつでした。よって4点です。すみません。9.11で家族を亡くし、その後偶然再会した大学時代のルームメイトによって再生する男の物語です。いつもはコメディ専門のアダム・サンドラーが病んでしまった男(チャーリー)を好演していたし、ドン・チードル(アラン)もその男を心配し思いやる大学時代の友人で今は歯科医として成功した男を自然な感じで演じていて好感が持てました。一見、チャーリーだけが再生するように見えますが、アラン自身も家族や仕事で悩みや行き詰まりを抱え、チャーリーとの関わりを通して自分自身も同時に再生されるというところがポイントなのでしょうね。確かに良い話ですし、いろいろ考えさせられる部分もありました。ところが、途中からチャーリーのいつまでたっても立ち直ろうとしない態度(おそらく病んでいるのでそう簡単には元には戻れないのでしょうけれど)ちょっとイライラしたし、それを献身的に支えようといい人過ぎるアランにも少し苛立ちを感じたりしました。また、数年ぶりに会った大学時代のクラスメートが何故ここまで親身になれるのかが今ひとつ見えませんでした。確かに9.11で家族を亡くした元ルームメイトをほっとけないということでしょうが、2人の過去の関係がどれほど深かったのかは描ききれていないので、その辺りがしっくりきませんでした。もちろんアメリカ製作の映画ですから、9.11の犠牲者への同情や扱いは格別のものがあります。しかし、中東でもアメリカの空爆等で家族を亡くし、同じように病んでしまった男もいるんだろうなとちょっとさめた目で見てしまう部分もありました。
[DVD(字幕)] 4点(2008-07-29 23:04:49)(良:1票)
12.  パンズ・ラビリンス 《ネタバレ》 
非常に難しい映画という感じ。単なるファンタジーじゃない。裏にいろいろな意味が込められているような気がする。スペインのフランコ政権当時の歴史的背景に詳しくないので、この辺を知っていたらもっと理解できたかもしれない。また欧州の世界観みたいなものが(おそらくキリスト教が原点)判っていた方がよりいいのかもしれない。全体的に過激な映像が多く、ちょっと目を覆いたくなくシーンが多かった。PG-12は当然かもしれない。現実と幻想が混在して、どこまでがオフェリアの空想で、どこからが現実なのがすごく謎。いずれにしろ、彼女は大尉に殺され、この世からは消えた。その後、地下の迷宮の国で両親と再会し幸せに暮らしたようなので、ハッピーエンドなのだけど。なんだか重苦しい後味だった。悲しみや、恐怖ではないのだが、どう表現したらよいか難しい何とも言えない感情に包まれた。とにかく不思議な映画だ。一見の価値あり。
[DVD(字幕)] 6点(2008-07-26 23:37:14)
13.  スルース(2007) 《ネタバレ》 
これはかなり緊迫する映画だ。まず登場人物が2人しかいない。そして場所が作家(マイケル・ケイン)の自宅だけ。この狭い空間で二人の戦いが休み無しに90分続くので、息が抜けない。最後はちょっとあっけない気がしたが。でもマイケル・ケインもジュード・ロウも適役だったと思う。オシャレでスタイリッシュな空間に二人がとても映えていた。会話劇が好きな方にはオススメ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 22:46:44)(良:1票)
14.  モーターサイクル・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
この映画がキューバの革命家チェ・ゲバラの若き日の日記を元に作られたことを知らなかったら、平凡な青春ロードムービーということになるのでしょうね。 たとえ知らなかったとしても、ロードムービーとしてそこそこ楽しめる映画だと思います。南米の自然は美しく、観光スポットも取り入れられバイクに乗って南米を旅したくなる映画です。 しかし、事前にこの作品がキューバの革命家チェ・ゲバラの若き日の旅行記だと知って見た方がより理解や共感が得られると思います。 結構裕福な医学生とそ6つ年上の先輩とのオンボロバイクでの南米旅行。この旅行を通して、後のチェ・ゲバラが生まれたと言っても良いでしょう。 ストーリーは全体的にフラットで大きな盛り上がりがあるわけでもなく淡々と進むため、少し長いかなという気がしました。 バイクが壊れ、ヒッチハイクに変わりハンセン病療養所あたりからぐっとペースが落ちます。 ハンセン病療養所での彼らの行動は今まで差別や偏見に苦しんだ患者を勇気つけました。最後の岸までたどり着くシーンがおそらくクライマックスシーンでしょう。 彼は旅を通して南米の貧富の差やアメリカに搾取されている現実を知ります。また、同じ祖先を持つ南米の国々が分断されていることを憂い、ハンセン療養所の送別会で南米各国間での団結を呼びかけるシーンは後の彼の行動につながっているのだと思います。 常に馬鹿正直で真面目すぎる医学生が後のキューバ革命家になるきっかけを作った旅だと思うととても考えさせれられました。 交際していた彼女チチーナから届いた1通の手紙。それについて何も語らなかったエルネスト(チェ・ゲバラ)ですが、その後先輩から「あのチチーナのお金を貸してほしい」と頼まれ、鉱山の夫婦にあげたと言っているシーンがとても印象に残っています。あの手紙は裕福な出の彼女からの別れの申し出であり、彼女からもらったお金をあの貧しい夫婦にあげることにより彼女との決別と貧しい者へのせめてのも助けになればと考えたのでしょう。派手さは無い映画でしたが、じんわり染みるいい映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-20 22:24:53)
15.  大いなる遺産(1998) 《ネタバレ》 
あまり期待せずに観たところ、意外に面白かった。なるほどね。こうなってたわけだと最後まで飽きずに見ることが出来ました。 その後、よく調べてみたらイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの長編小説を映画化したものだとわかり、それもその作家の半自叙伝的な小説と知り、原作を読んでみたいと思いました。これまでに7度も映画化やテレビドラマ化されていたようですが、全然知りませんでした。 イーサンはこういう心の奥底にコンプレックスを抱えている役を演じるのがうまい。「ガタカ」のヴィンセントなんかもそう。 この作品でも孤児で家庭の温かさや経済的にも恵まれないフィン。でも絵の才能だけは神様から与えられた。その神様から与えられた才能も世間に見せる場がないと天才とは認められないわけで。そのためには世間様に見せる手段つまりお金が必要。いつの時代もこういう天才芸術家とパトロンの関係があり、現実でも有名になった画家とかデザイナーなんかも似たりよったりの境遇なんだろうな思いました。 フィンの描く絵はぱっと見たところ「ヘタウマ」みたいな画風だったけどすごく印象的で、映画全体の色使いもあいまって綺麗でした。監督はメキシコ人のアルフォンソ・キュアロンで「バンズ・ラビリンス」、「パリ・ジュテーム」や「トゥモロー・ワールド」も手がけた人。確かにに独特の色使いだった印象があります。 最初はエステラの叔母ディンズムア夫人が、自分の過去の復讐のために(復讐のターゲットは男なら誰でもよかったのかな)エステラを使ってフィンの人生を操るのかと思っていたら、本当のパトロンの存在にかなり衝撃でした。ディンズムア夫人と囚人(ロバートデニーロ)の関係がはっきりしなくて、グルなのか全く無関係なのかその辺が未だにはっきりしません。大いなる遺産とは結局エステラとの愛だったということなんでしょうか。最後のシーンはうまく作品をまとめており、良い落としどころだったように思います。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-09 10:34:29)
16.  Gガール/破壊的な彼女
全てが中途半端でつまらなかったです。それなりに笑えましたが。。。この手の世界は自分には合わないと確認できました。時間がもったいなかったなぁと後悔しました。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2008-07-01 14:07:27)
17.  007/ゴールデンアイ 《ネタバレ》 
前作から6年ぶりの007シリーズであり、ピアースプロスナンが初めて演じるジェームスボンドということで期待したのだが、ストーリーは今ひとつ。 なんだか、あまり印象に残らない1作になりそうです。 冷戦後の欧州を舞台にしており、相変わらず敵は旧ソ連なのですが、実際の黒幕はかつて英国政府に裏切られたコザック人という設定。 それも目的がお金という敵の意図がよくわかりませんでした。(以前の敵であれば、世界征服とかスケールの大きい目的があったはずですがこれも冷戦後の影響?) 確かに冒頭のシークエンス-バンジージャンプからバイクでの崖飛び降りその後セスナでの脱出という一連のスタントは素晴らしかったのですが。。。 また、前半のサントペテスブルグ市街での戦車でのチェイスはかなりの迫力があり、シリーズでも屈指のアクションシーンだと思います。 それ以外にも全体的に爆破シーン等アクションやセットは豪華でお金はかけているなという印象でした。 この1995年はダイハード3も公開されており、すでにデジタルトリックの技術も発達しており、お金をかければそれなりの映像は実現できたはずです。 ブロスナン演じるボンドはスマートで洗練されており、ウィットに富みジョークも飛ばせる完璧な男なのですが、何故かあまり魅力を感じませんでした。 ボンドガールであるゼニア・オナトップを演じるファムケ・ヤンセンの演技は凄かった。こちらの方が印象に残りそう。 ナターリア・シミョノヴァを演じるイザベラ・スコルプコは清楚なイメージですが、そこそこ活発な側面もありこの作ではキーパーソンになる役回りなのですが、今ひとつ存在感がなかったです。Qは相変わらず、良い味をだしており、このシリーズには欠かせない存在です。この作からMがジュディ・デンチとなり、マニーペニーもサマンサ・ボンドに交代しています。 新しい時代にあった良い抜擢だった思います。 全体として、まずまずの出来ですが、ストーリーにあまり魅力がなく、せっかくの大がかりの仕掛けもあまり活かされていないような気がしました。 
[DVD(字幕)] 5点(2008-06-30 10:50:54)
18.  007/リビング・デイライツ 《ネタバレ》 
ティモシー・ダルトンのボンドは「消されたライセンス」を先に鑑賞したが、「リビング・デイライツ」の方がストーリーやアクションは個人的に好みであり、率直に面白かった。ロジャー・ムーアとは対照的なボンドとなっており、ジョークやユーモアを期待してはいけない。当時のソ連KGB内部の腐敗や汚職、権力闘争の状況やアフガニスタン侵攻など国際情勢をストーリーを反映している点も楽しめる。今回はボンドの相手となる女性は実質1人であり、硬派なボンドにも好感が持てた。当時のダルトンは41歳で、ちょうど「カジノ・ロワイヤル」のダニエル・クレイグと同世代である。ボンドはこのくらいの年齢が良い。アクションにも切れがあり(本人が積極的に参加した模様)、ロケ地もジブラルタル、チェコスロバキア(ブラチスラヴァ)、オーストリア(ウィーン)、モロッコ(タンジール)とどこも異国情緒あふれ、あたかもボンドと各地を回っているような気分に浸れた。とくにタンジールはボーンアイデンティティでも使われているが、迷路にように入り組み、独特のアラビア風の雰囲気はあの街でないと醸し出せない。Qの発明道具やアストンマーチンも活躍し、いろいろな要素をバランス良く取り入れた作品だと思う。人によっては、ティモシー・ダルトンに華がないと言う人もいると思うが、私はダルトンの演じるボンドに好感が持てた。 
[DVD(字幕)] 8点(2008-06-22 13:34:42)
19.  007/美しき獲物たち 《ネタバレ》 
ロジャー・ムーア演じるボンドの最後の作品にふさわしく、シリーズ内では良作の部類に入るでしょう。個人的には非常に楽しめました。しかしながら、作品の醍醐味であるアクションはスタントが演じているため、(当時、ムーアは57歳)スタントのシルエットと当人のムーアがあまりにも違うので、いかにもスタントが演じているのが露骨にわかるのが残念。冒頭のシークエンスでアラスカでのスキーやスノーボー(当時は珍しかったはず)によるチェイスは見もの。またエッフェル塔からのパラシュート降り、その後のタクシーによる追跡、悪役ゾリンとの乗馬中の格闘、サンフランシスコでの消防車でのカーチェイス、飛行船やゴールデンブリッジ欄干での格闘と見所満載でした。007では必ず、敵側の手下にユニークなキャラクターを置いていますが、今回のメイデイ役のグレース・ジョーンズは、ゾリン以上の存在感でした。もちろんゾリンを演じたクリストファー・ウォーケンの不気味さもかなりのものでしたが。この回を最後にマニーペニー役のロイス・マクスウェルもムーアと同様降板しており、ひとつの時代の区切りとなっています。ムーアボンドを始めて観た時、コネリーと比較するとアクションに今ひとつキレがなく、ラブシーンだけがやたらうまくて、キザでかっこつけすぎと少々違和感を感じましたが、7作品観ているうちにすっかりムーアボンドに魅了されていました。彼ほど、ユーモアを多用し、女性を落とすツボを押えている、品のあるボンドはいないでしょう。今日のボンドシリーズの成功は彼の功績が大きいと思います。最後にロシア(当時はソ連)から勲章をもらうシーンになっていますが、これは降板するロジャーへの花道になるようなストーリーで閉めているのでしょうね。
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-15 23:48:48)
20.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
つっこみどころ満載の映画でした。NYでたったひとりの人間なのに、電気、水道、ガスなどのインフラは通常通りというのがまず有り得ません。だれが保守・運用しているのでしょうか。その他もろもろありますが、この映画の良いところは犬の名演技とNYの荒廃した景色でしょう。その部分だけは評価できます。
[DVD(字幕)] 4点(2008-06-08 19:32:27)
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