1. ベオウルフ/呪われし勇者
CG全開の作品にはちょっとウンザリでした。 もう少し実写とCGのバランスがとれている方が、個人的に良かったのですが元々CG向けに作られているようなので、仕方ないです。 ストーリーは古い英文学を基にしたもので壮大な歴史モノ。 原作は決して悪くはないのですから実写版で見てみたいです。 [DVD(字幕)] 3点(2008-09-07 21:54:20) |
2. リトル・チルドレン
《ネタバレ》 最後の終わり方が「アレ!?」という感じで拍子抜け。やはりいつもの現実に戻ってしまうのかとちょっとがっかり。アメリカの公園デビューも日本と似たり寄ったり。よくありそうな日常生活をベースに、性犯罪者のロニーや過剰に反応する元警察官のラリーなどを絡ませながらサスペンス風に仕上げている。いつまでたっても大人になりきれない大人たちの心情がうまく伝わってきた。ロニー役のジャッキー・アール・ヘイリーがまさに狂人そのものの演技で本当に不気味だった。パトリック・ウィルソンの作品は初めてだが、ダメ男が似合う。でもハンサムで素敵な男。こんな人が主夫として公園にいたら、やっばり主婦たちのネタにされちゃうのは無理ないと思う。ケイトは中年っぽい体型で好感が持てた。いい感じで満たされない主婦を自然に演じていた。思ったより良い映画だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-31 22:01:36) |
3. セックス・アンド・ザ・シティ
ドラマ版からこのシリーズの大ファンである私にとって待ちに待った映画。文句無く10点満点の出来だった。今までのの集大成と言う感じ。 キャリーのファッションも2008年版にバージョンアップされ、十分魅せてくれている。多くのブランドのウェディングドレスを見るだけでも楽しい。 キャリーはもちろんミランダ、シャーロット、サマンサそして彼女らをとりまく配役もドラマと同じだったので、ドラマの延長で楽しめることが出来た。 唯一、初出演のジェニファー・ハドソンも違和感無く溶け込んでいたと思う。 おそらく、この映画は、登場人物の性格、人間関係、今までのストーリーを知っていないと楽しめないかもしれない。 もちろん、ドラマ未見者にとってもそれなりに楽しめる内容にはなっているが、知っている方がベター。より楽しみが増すことは間違いない。 94話と長いドラマであるが、ぜひドラマ視聴後、鑑賞することをおススメする。シーズン1の第1話から見る必要はなく、シーズン4あたりからでも十分ではないか。(もちろん時間に余裕があればシーズン1の第1話から観るにこしたことはないが) 自分と4人(キャリー、ミランダ、シャーロット、サマンサ)の誰かがダブって見えるはずだ。 この映画を通してで女同士の友情、理屈抜きの恋愛、それなりの年齢の女性が一人で生きていくことの難しさいろいろ教えてくれる。 彼女らと同世代の自分は大いに共感し、一緒に泣いたり、笑ったりした。 男性や世代の異なる女性からの支持は得られるかわからないが、観た後元気をもらえるハッピーストーリーだ。 彼女らにエネルギーをもらったので、今週もがんばれそうだ。 [映画館(字幕)] 10点(2008-08-27 14:22:25) |
4. スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師
確かにグロいが、ミュージカル仕立てや独特の映像美がありホラーではない。ダークファンタジーという感じ。ティム・バートンの世界観は十分に感じられた。 血しぶきもどこか幻想的で不思議と恐さは感じなかった。ジョニーの歌も想像以上にうまかった。ただ2回見たい映画ではない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-24 22:15:55) |
5. 魔法にかけられて
子供と見に行くには良い映画。映像も綺麗。実写とアニメのバランスも良い。典型的ディズニー映画。残念ながら、自分には退屈すぎた。 [映画館(字幕)] 5点(2008-08-16 22:24:13) |
6. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 日曜日の午後、都内の某シネマコンプレックスにて鑑賞。この映画館は携帯電話やおしゃべりなど普段は観客のマナーは良くないことで有名。なのに、この日はクシャミひとつ、咳ひとつ聞こえず、シーンと静まりかえっていた。これだけ観客が静かに見入っている映画も珍しい。 2時間30分という長さにも関わらず、飽きずに最後まで引き込まれた。 ただし、従来の善が悪を滅ぼし、ハッピーエンドの子供向けヒーローものを期待したら、とんでもなく重く暗い2時間半になる。この映画は夏休みに子供連れで観に行くような映画ではない。 テーマは善と悪は表裏一体、善があるから悪が生まれる、善と悪は紙一重と言いたいのだろう。だからバットマンはジョーカーを殺さないし、ジョーカーもバットマンを殺さなかった。 また、コインの裏表もこの表裏一体に繋がっている。ツーフェイスもコイン裏表に通じる。こうして、統一されたテーマを見るのも面白い。 更に、誰もが賞賛しているようにヒースレジャーの怪演は見事としか言いようがない。 彼の死因は薬物(睡眠薬の多用)中毒と聞いているが、この役を演じてから薬に頼るようになったのではないかと疑いたくなるほどのモンスターぶり。 今までの悪役は、金や名誉欲しさ、または祖国の為などのレベルだったが、ジョーカーの場合殺人に快楽を求め、人間をダークサイドに堕とすというとんでもないもの。 容貌も不気味なのだが、ハイテク機器を使わなくとも緻密な計算と知恵で人を陥れる技が凄い。(一方、バットマンはかなりのハイテク機器を利用) キャスティングも良かった。デント検事役のA・エッカートも骨太の演技で適役だったと思う。アルフレッドやゴードン警部、ルーシャスを演じるベテラン達も前作からの続投で重厚な仕上がりとなっている。 この映画はぜひ、映画館で観ることをおススメする。また、出来れば前作の「バットマンビギンズ」を観てから行く方が良い。 なぜバットマンはコウモリなのか、なぜバットマンがゴッサムシティの悪と戦うのか、そして、レイチェルはすでにバットマンの正体を知っているということを踏まえて観た方が理解しやすい。1度の鑑賞では理解しきれない部分もあったので、ぜひ再度鑑賞したい。最後のシーンから推測するに、おそらく続編が製作されると思うが、ヒース亡き後、誰がジョーカーを演じるのか。あれほどの俳優を見つけるのは難しいのではないか。 [映画館(字幕)] 9点(2008-08-11 16:31:44) |
7. バットマン ビギンズ
来週からの「ダーク・ナイト」に出ているヒース・レジャー見たさに映画館に足を運ぶつもりですが、まずはこのシリーズを全く知らないため、取り急ぎ前作のこの作品を予習も兼ねて観てみました。アメコミ原作と聞いていたので、けっこう軽く見ていましたが、重厚なクライムアクションそしてサスペンスという感じで驚きました。ストーリーも良くできており、なぜバットマンが生まれたかよくわかります。また、ヒマラヤや腐敗しきったゴッサム・シティの映像は巧いなぁと感心しました。今までアメコミ原作だと思って敬遠していた女性にもぜひ薦めたい良作。まず、主役のクリスチャン・ベイルがハンサムです。どことなくトム・クルーズ似に見えました。また、脇役も豪華で贅沢なんですね。更にびっくりです。このシリーズの他の作品は見たことがありませんが、少なくとも「バットマンビギンズ」は見て損は無いでしょう。ラストは続編「ダークナイト」へ続く布石もありましたので、楽しみです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-08-03 21:20:56) |
8. ナイト ミュージアム
夏休みに子供と一緒に見るにはオススメの映画です。ベン・スティーラーも面白くてよかったですよ。ただ、大人には少し退屈かも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-08-03 19:21:30) |
9. 再会の街で
《ネタバレ》 非常に秀作の誉れ高く期待して観たのですが、個人的には今ひとつでした。よって4点です。すみません。9.11で家族を亡くし、その後偶然再会した大学時代のルームメイトによって再生する男の物語です。いつもはコメディ専門のアダム・サンドラーが病んでしまった男(チャーリー)を好演していたし、ドン・チードル(アラン)もその男を心配し思いやる大学時代の友人で今は歯科医として成功した男を自然な感じで演じていて好感が持てました。一見、チャーリーだけが再生するように見えますが、アラン自身も家族や仕事で悩みや行き詰まりを抱え、チャーリーとの関わりを通して自分自身も同時に再生されるというところがポイントなのでしょうね。確かに良い話ですし、いろいろ考えさせられる部分もありました。ところが、途中からチャーリーのいつまでたっても立ち直ろうとしない態度(おそらく病んでいるのでそう簡単には元には戻れないのでしょうけれど)ちょっとイライラしたし、それを献身的に支えようといい人過ぎるアランにも少し苛立ちを感じたりしました。また、数年ぶりに会った大学時代のクラスメートが何故ここまで親身になれるのかが今ひとつ見えませんでした。確かに9.11で家族を亡くした元ルームメイトをほっとけないということでしょうが、2人の過去の関係がどれほど深かったのかは描ききれていないので、その辺りがしっくりきませんでした。もちろんアメリカ製作の映画ですから、9.11の犠牲者への同情や扱いは格別のものがあります。しかし、中東でもアメリカの空爆等で家族を亡くし、同じように病んでしまった男もいるんだろうなとちょっとさめた目で見てしまう部分もありました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-29 23:04:49)(良:1票) |
10. パンズ・ラビリンス
《ネタバレ》 非常に難しい映画という感じ。単なるファンタジーじゃない。裏にいろいろな意味が込められているような気がする。スペインのフランコ政権当時の歴史的背景に詳しくないので、この辺を知っていたらもっと理解できたかもしれない。また欧州の世界観みたいなものが(おそらくキリスト教が原点)判っていた方がよりいいのかもしれない。全体的に過激な映像が多く、ちょっと目を覆いたくなくシーンが多かった。PG-12は当然かもしれない。現実と幻想が混在して、どこまでがオフェリアの空想で、どこからが現実なのがすごく謎。いずれにしろ、彼女は大尉に殺され、この世からは消えた。その後、地下の迷宮の国で両親と再会し幸せに暮らしたようなので、ハッピーエンドなのだけど。なんだか重苦しい後味だった。悲しみや、恐怖ではないのだが、どう表現したらよいか難しい何とも言えない感情に包まれた。とにかく不思議な映画だ。一見の価値あり。 [DVD(字幕)] 6点(2008-07-26 23:37:14) |
11. スルース(2007)
《ネタバレ》 これはかなり緊迫する映画だ。まず登場人物が2人しかいない。そして場所が作家(マイケル・ケイン)の自宅だけ。この狭い空間で二人の戦いが休み無しに90分続くので、息が抜けない。最後はちょっとあっけない気がしたが。でもマイケル・ケインもジュード・ロウも適役だったと思う。オシャレでスタイリッシュな空間に二人がとても映えていた。会話劇が好きな方にはオススメ。 [映画館(字幕)] 7点(2008-07-20 22:46:44)(良:1票) |
12. モーターサイクル・ダイアリーズ
《ネタバレ》 この映画がキューバの革命家チェ・ゲバラの若き日の日記を元に作られたことを知らなかったら、平凡な青春ロードムービーということになるのでしょうね。 たとえ知らなかったとしても、ロードムービーとしてそこそこ楽しめる映画だと思います。南米の自然は美しく、観光スポットも取り入れられバイクに乗って南米を旅したくなる映画です。 しかし、事前にこの作品がキューバの革命家チェ・ゲバラの若き日の旅行記だと知って見た方がより理解や共感が得られると思います。 結構裕福な医学生とそ6つ年上の先輩とのオンボロバイクでの南米旅行。この旅行を通して、後のチェ・ゲバラが生まれたと言っても良いでしょう。 ストーリーは全体的にフラットで大きな盛り上がりがあるわけでもなく淡々と進むため、少し長いかなという気がしました。 バイクが壊れ、ヒッチハイクに変わりハンセン病療養所あたりからぐっとペースが落ちます。 ハンセン病療養所での彼らの行動は今まで差別や偏見に苦しんだ患者を勇気つけました。最後の岸までたどり着くシーンがおそらくクライマックスシーンでしょう。 彼は旅を通して南米の貧富の差やアメリカに搾取されている現実を知ります。また、同じ祖先を持つ南米の国々が分断されていることを憂い、ハンセン療養所の送別会で南米各国間での団結を呼びかけるシーンは後の彼の行動につながっているのだと思います。 常に馬鹿正直で真面目すぎる医学生が後のキューバ革命家になるきっかけを作った旅だと思うととても考えさせれられました。 交際していた彼女チチーナから届いた1通の手紙。それについて何も語らなかったエルネスト(チェ・ゲバラ)ですが、その後先輩から「あのチチーナのお金を貸してほしい」と頼まれ、鉱山の夫婦にあげたと言っているシーンがとても印象に残っています。あの手紙は裕福な出の彼女からの別れの申し出であり、彼女からもらったお金をあの貧しい夫婦にあげることにより彼女との決別と貧しい者へのせめてのも助けになればと考えたのでしょう。派手さは無い映画でしたが、じんわり染みるいい映画でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-20 22:24:53) |
13. Gガール/破壊的な彼女
全てが中途半端でつまらなかったです。それなりに笑えましたが。。。この手の世界は自分には合わないと確認できました。時間がもったいなかったなぁと後悔しました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-07-01 14:07:27) |
14. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 つっこみどころ満載の映画でした。NYでたったひとりの人間なのに、電気、水道、ガスなどのインフラは通常通りというのがまず有り得ません。だれが保守・運用しているのでしょうか。その他もろもろありますが、この映画の良いところは犬の名演技とNYの荒廃した景色でしょう。その部分だけは評価できます。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-08 19:32:27) |
15. 痛いほどきみが好きなのに
《ネタバレ》 期待どおりなかなか良かったです。ただし、万人受けする映画ではないかもしれません。 配給側もそれをわかっているのでしょうか。上映している映画館がとても少ないのはそのせいかもしれません。 イーサン・ホークの自伝小説を映画化しており、ウィリアム(若かりし頃のイーサン)の17年前の苦い恋愛経験をマーク・ウェバーがうまく演じています。ニューヨークで新進俳優として、そこそこ仕事もうまくいっているウィリアム。21歳の誕生日を目前に、彼はシンガーソングライターの卵であるサラとあるバーで出会います。 ウィリアムはすぐにサラに夢中になり、サラは実家の母にウィリアムを紹介する。そこでウィリアムはサラの過去の恋愛を知ることになります。 その後、二人は仕事のロケ先であるメキシコへ向かい結ばれ、ウィリアムは何も疑うことなく仕事を終えてニューヨークのアパートへ戻るとサラの態度が急変している。 ウィリアムは愛を取り戻そうと必死になる。そしてサラにうるさくつきまとい(ほとんどストーカー)、情緒不安定になる。彼が必死になるほど、彼女はどんどん遠ざかる。 自分は女の立場ながらウィリアムに共感しつつ、サラの豹変ぶりも分らないでもない。 この映画の良さはサラッと言った台詞がとても巧みで心に浸みるのです。 「子供の頃は夢を追いなさいと言われ、大人になって夢を追っていると怒られる」確かにそうだなぁと納得したり、イーサン本人がウィリアムの父の役で出ているのですが、 サラとの関係を修復したい一心でずっと音信不通だった父を数年ぶりで訪ねたウィリアムに父(イーサン)が 「(彼女を)待っていろ。待って来なければ、愛の価値のない人だ」と言う台詞。短いけれど全てを言い当てていて凝縮している一言だと思いました。 ウィリアム(原作者のイーサンも)、サラとも幼い時に両親の離婚を経験しており、複雑な家族背景も互いのの人生観、恋愛観に影響しているのかもしれません。 マーク・ウェバーが演じる若き日のイーサンがなんとも頼りなげでどうしようもない雰囲気がぴったりでした。 Laura Linneyが母親役、Michelle Williamsが元彼女役で脇役を演じているのも贅沢なキャスティングです。 [映画館(字幕)] 8点(2008-06-03 17:40:59) |
16. ビフォア・サンセット
《ネタバレ》 『恋人までの距離≪ディスタンス≫』が気に入った方はおそらくこの作品も楽しめたと思います。前作を裏切ることなく、期待以上の出来ばえでした。9年という月日が二人の容貌を変えています。しかし、肌のハリを失い、皺も目立ち始めたことでむしろ齢を重ねていい感じで熟しているという印象でした。 二人の精神的な核は9年前と変わっていません。相変わらず、たわいもないおしゃべりが続きます。ジェシーがアメリカへ帰る飛行機に乗るまでのたった90分、日が沈むまでのパリでの物語です。 お互い30代になり、ジェシーは結婚して子供を持ち、セリーヌもいくつかの恋や仕事の経験を重ねて大人になっています。 作品中では彼らは自分たちを「中年」と表現しています。確かに30代半ばは世間から見れば中年になるのでしょうね。でも2人の中では9年前とちっとも変わっていないのです。9年前にたった1日しか時間を共にしなかった相手がこんなにも自分の人生に影響を与える存在だなんて、素敵だと思いませんか。 重ねた時間じゃなくて、深さなんだろうなぁ、ある意味運命的なものなのかもしれません。2人ともあのウィーンでの1日を忘れることはなかったのですね。 自分の実体験と重ねあわせ、車中セリーヌの気持ちはせつなく痛いほど分かりました。 この映画の良さは会話と目線です。二人の視線がすごくいいですね。お互い、相手を観ているのに目をそらす感じが。あのしぐさと視線で2人とも9年前の気持ちと変わっていないんだなと確信しました。 最後のセリーヌのアパートでのシーンは、ホントに余韻のある終わり方でした。脚本がいいですね。観る人によってその後はいろいろ想像できます。最大の演出方法だと思います。 本作品もDVD購入しました。自分が死んだら棺おけにこのDVDを入れてもらい天国でも鑑賞したいお気に入りの作品です。このような作品に出会えてラッキーでした。 次の9年後は2013年です。彼らも40代半ばに入っていますね。この二人の次の行方を見続けたいと思います。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-29 17:38:05) |
17. ブレイブ ワン
《ネタバレ》 最後は意見が分かれるところですが、私はすんなり受け入れられました。それくらい見ている自分がエリカになりきれたというか。ジョディ・フォスターの演技に引き込まれ、自分がエリカに乗り移ってしまったという感じです。常人の心理を超えてしまった感じですね。まず、そもそもNYで夜遅く2人で公園に行くことはリスク管理が甘いですね。東京でも夜中の代々木公園は怖いでしょう。また、銃を手にした後、コンビニでの射殺は偶然巻き込まれたので止む無しとしても、地下鉄は他の人同様、途中下車するなど未然にリスク回避できたはず。ましてや売春強要の少女を助けるケースにおいては自ら事を起こしているわけで、すでに普通の人の精神状態じゃなくなっているわけです。エリカのあの事故以来全てが変わってしまった、もう昔に戻れないと気持ちを引きずってこの後の人生を生きていかなければならないつらさが伝わってきました。残念だったのはあの刑事との友情の描き方が不十分だったので、もう少し深いつながり(精神的な)があれば最後のシーンの解釈もまた変わってきたかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-25 23:24:55) |
18. エディット・ピアフ~愛の讃歌~
ピアフについての予備知識なしで見ました。日本で言えば美空ひばりという感じなんでしょうか。大体予想どおりの展開でしたので(こういう人は凡人とは違う波乱万丈人生を歩む事は事前に承知)、大きな感動とか驚きはありませんでした。映画の出来としては悪くなく、まぁ良かった方だと思います。時間軸が進んだり戻ったりするのもさほど気にならず。主演のマリオン・コティヤールは「プロバンスの贈り物」で凄く綺麗な人だなという印象でしたが、今回はメークで別人となりピアフになりきっていました。特に晩年のピアフはまだ40代ですが、70代くらいかと思うくらいやつれていました。マリオン・コティヤールについてあまり知らなくて、容姿だけが売りの女優かと思っていたら大間違い。迫真の演技で、アカデミー賞主演女優賞受賞は妥当かもしれません。ピアフについて知識や思い入れがあればもっと楽しめる映画でしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2008-05-11 13:59:20)(良:1票) |
19. トランスフォーマー
CGの技術はすごいと思いますが、自分には全く合いませんでした。こういう世界が好きな人には評価が高い作品かもしれません。敵のロボットと味方のロボットの区別がつきにくかったです。 [DVD(字幕)] 2点(2008-04-29 21:30:25)(良:1票) |
20. マイティ・ハート/愛と絆
《ネタバレ》 評価が難しい作品ですね。レビューが少ないのもうなずけます。実話を映画化したとのことですが、私はこの事件をこの映画を通して知りました。やはりこの手の作品はアメリカ、パキスタン、インドと国際関係や情勢を知っていてかつイスラム社会とかユダヤ教の知識がないとなかなか理解が難しい。物語はアメリカ人新聞記者(ユダヤ人)が妻キューバ系フランス人(但しアメリカ人と結婚しているので現在はアメリカ人か?)が9.11の後、アフガニスタンに取材に行き、その後も継続して取材する為パキスタンのカラチに入る。夫であるアメリカ人記者が取材に行くと出たまま何者かに誘拐され、その後殺害されるまでの流れをドキュメンタリー風に追った映画です。 アメリカ人でそれもユダヤ教信仰を公にしていて、かつひとりでイスラムの指導者に会いに行く(実はこれは罠だった)ことはやはりリスク管理が十分でなかったような気がします。 それでもジャーナリストとして正義は貫き、テロに屈したわけではないのだかからというのは正論ですが。。。現実はもっとシビアで重いような気がします。 アンジェリーナ・ジョリーは身重な体で気丈に振舞う妻をうまく演じていました。夫が殺害されたと聞かされた時、大声で泣き叫ぶのですが、もらい泣きしました。それぐらい迫真の演技でした。この映画はあくまでもアメリカ側の視点で描かれているのでパキスタンの人はどう思うのでしょうか?おそらくパキスタンでは公開されていないと思いますが。。。 [DVD(字幕)] 5点(2008-04-20 20:46:05) |