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1.  はだしのゲン(1976) 《ネタバレ》 
何十年も前、小学生だったころ、夏休みの出校日に体育館で全校生徒で見ました。 平和授業に熱心に(過ぎる?)取り組んでいるところだったので、8月6日でした。 「非国民!!」と罵られながら信念を貫く父親役の三国連太郎の貫禄、優しく強い 古き良き時代の典型的な日本の母を左幸子が演じてました。 最後の原爆が投下されたあと、家の下敷きになり、 姉、弟が燃え盛る瓦礫の中で泣き叫びながら息絶えるシーンは、 悲しさより怖さが胸に残り、今でもトラウマになってます。 父は強く生きろと言い残し、業火に飲まれていきます。 このシーンは、テレビでも2、3年前にリメイクされたとき再現されてましたね。 とにかく、何十年もたった今でも、心に深く刻まれた映画です。またみたいです。
[映画館(邦画)] 7点(2011-01-09 13:16:46)
2.  鬼畜 《ネタバレ》 
当時のテレビトレーラーは、衝撃でした。「弟は殺された。妹は捨てられた・・・」 そのたびにブランコに乗ってる兄弟が消えていく・・・っていう、怖いCMでした。 東京タワーでの演出、もの悲しい三拍子のBGM、なにもかも昭和の闇が漂う、 それでいて、もう一回見たくなる作品でした。このころ両親が離婚したので、 利一の気持ちが痛いほど伝わり、涙が止まりませんでした。
[地上波(邦画)] 9点(2010-05-23 20:08:20)
3.  八つ墓村(1977) 《ネタバレ》 
とにかく怖かったです。当時小学生だったんですが、最後の犯人が鍾乳洞で追いかけるシーンは、本当におねしょをするぐらい怖かったです。内容はさっぱりわからず、ホラー映画としてとらえていました。それが時が過ぎて、成長し、2回3回見るうちに、作品のメッセージのようなものがだんだんとわかるようになりました。 石坂金田一シリーズは、推理色が当然強く、見ている側も探偵視点で楽しめる作品が多いと思います。ですがこの寅さん金田一は、呪い・崇りがある(かのような)ことを全面に打ち出して、シナリオや演出が練りこまれています。落ち武者惨殺の段や最後のクライマックスシーンなどはまさにそういう意思が滲み出ていると思います。 あと、役者さんのイメージが少しだけ変わったかなという点で、ショーケン(マカロニ)、小川眞由美(女ねずみ小僧)、渥美清(寅さん)、市原悦子(昔話のナレーター)など、「あ、こういう味もあるんだなぁ」と思えたのがよかったです。
[地上波(邦画)] 9点(2009-08-16 01:41:15)
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