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プロフィール
コメント数 61
性別 男性
ホームページ http://flyinghigh.exblog.jp/
自己紹介 おもしろい映画に出会った時って、生きててよかったと思いますね。DVDが普及して以来、すっかり映画館に行かなくなりました。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
クリント・イーストウッドの映画を今まで一度もいいと思ったことがなかったが、これは違う。イーストウッドの他の映画と同じように地味で、静かな映像でありながら、観客をひきつけて離さないストーリーを持っている。 警察という権力機構が腐敗した体質を持っている場合、人間をここまで不幸に陥らせることができるということに戦慄を覚える。 警察署長と極悪警部は更迭され、「復讐」には成功する。この映画の唯一の、痛快な部分である。結局ウォーリーは見つからないのだから、悲劇であることに変わりはない。だが、映画は陰鬱ではない。アンジュリーナ・ジョリーの力強い瞳が意志の強さと息子への愛を表現し、爽快でさえある。 傑作だと思う。
[DVD(吹替)] 8点(2010-07-14 18:04:03)(良:1票)
2.  アバター(2009)
三次元効果の加わった映像は、驚異の映像と言っていい。映画の開始から5分間、僕は画面を唖然として見ていた。その間字幕をよく読まなかったため、話の流れを追うのにしばらく苦労した。 だが……それでも、これだけの力をもった映像でも、しばらくすると慣れてくる。飽きてくる、と言ったら残酷だが、より正確だろう。30分もすれば、シーンが切り替わるたびに興奮していた心は、次第に落ち着きを取り戻してくる。 しかし映像が立体的であることよりも、もっと大きな驚きがあった。 映像のCGっぽさが無い。 ここでいう「CGっぽさ」とは、もちろん良い意味ではない。CG独特の、質感のない映像。パソコンのモニタのドットが見えるかのような映像。画面上でどんなにものすごい事態が描かれていても、「しょせんCGだから」と吐息がもれるような、そういう映像のことだ。 しかし『AVATAR』では、それがない。CGと実写の間の違和感がない。 これが、この映画の成功の最大の要因である。 このことが3D効果によってもたらされるものなのかどうか、僕は知らない。だがその可能性は高い。なぜなら、『AVATAR』の映像をテレビやネットの動画で見ると、その印象は全く違うからだ。テレビで見る『AVATAR』の予告は、まさにCG。一瞬にしてCGと分かる、僕が最も嫌いなタイプの映像だ。その激しい「CGっぽさ」は、CGというよりもアニメーションと言う方がふさわしい。だから僕はもともと、この映画をあまり見る気がおきなかった。 もしジェームズ・キャメロンがCGの弱点を克服するために3Dという手を打ったのだとしたら、その功績は非常に大きい。宣伝文句は確か「驚異の映像革命」だったか。確かに革命だ。だがその内容は3D映像ではなく、CGの弱点の克服だった。 CGについて書くだけで長くなった。ここ数年いろんな映画を見るたびに、CGのもつ限界について懸念していた。これをどう克服するかが、映画界の一大ミッションだと思い続けていた。その懸念への回答の一つが『AVATAR』で示された。非常に喜ばしいことである。 内容の方も良い。もし上に書いたような「映像革命」が無かったとしても、この映画は非常に好きな映画の一つになっただろう。アメリカの、他国を武力で制圧しようとする姿勢をまっこうから批判したことは、大いに評価されていい。 映像革命の意味は果てしなく大きいが、それだけの映画ではない。傑作である。
[映画館(字幕)] 9点(2010-03-01 01:45:57)(良:1票)
3.  父親たちの星条旗
いまいちでした。 主人公の息子の行動を追う現在、硫黄島での戦闘、主人公たちが戦場からアメリカへ帰った後という三つの時間軸が入り組んでいて、非常に分かりにくい。 誰が写真に写っていないかという話、いまだによく分からん。 硫黄島とアメリカの場面が交互に入れ替わるのは、戦場の悲惨さと、それを知らない人々の気楽さを強調したかったのだと思うが、あまり成功しているとは思えん。 反戦のメッセージを訴えるためにも、戦争アクションとしても、舞台は硫黄島にほとんど固定した方がよかったんじゃないでしょうかねえ。
[DVD(吹替)] 5点(2010-02-06 20:41:38)
4.  シカゴ(2002)
もともと好きでもないミュージカルをいくつか見てきたが、もうやめとこうと思う。決定的に肌に合わない。 見せ場である歌と踊りの場面を楽しめないんだから、どうしようもないっスね。うーん。現代のロック、ヒップホップの音楽、ダンスの方がはるかに魅力的なように思える。 とはいえ、これを見て楽しめる人も確実にいるんだろうねえ。まあ歌舞伎とか能と同じなんだろうね。分かる人には分かるっていう。 ミュージカル文化になじみの薄い日本人にとっては、非常にキツイっす。 リチャード・ギアは素人目に見て、踊れてなかったよ。
[DVD(字幕)] 3点(2009-08-10 23:06:59)
5.  ダンサー・イン・ザ・ダーク
こいつァ、好き嫌いの大きく分かれる映画だろうなあ……。 俺はどうかというと、めっちゃめちゃ嫌いだね。こういう映画は。 はいそりゃもう、かわいそうです。気の毒です。悲しいです。 だけどさ。悲劇であると同時に問題を提示するとか、社会の断面を切り取るとか、あるいはかすかにでも希望を見せるとか、何かないとさ。ただの不幸の押し売りじゃんよ。 こんなもん、見ず知らずの人のお葬式に参加して泣いてくれ、てのと同じ。流す必要のない涙よ。仮に泣くとすれば、だが。 ビョークは大したものだ。言ってはなんだがあまり綺麗でないあの顔で、あれだけ可愛さを醸し出せる人って本職の役者さんでもあまりいないんじゃないか。驚いたのは、鼻歌うたってる時点でそれがすでにアートになってることよ。 ビョークの力を再認識した。それ以外何もなし。 そういえば手ぶれの激しいハンディカメラ風映像だったが、何か意味あるのか。ドキュメンタリー的ストーリーじゃないんだから、無意味だろ。
[DVD(字幕)] 3点(2009-08-04 17:05:36)(良:1票)
6.  バタフライ・エフェクト/劇場公開版 《ネタバレ》 
けっこう面白いです。映像は安っぽくてテレビドラマの雰囲気なんだが、話が面白い。 よくあるタイムスリップ系ハッピーエンド話かと最初は思ったんだが、そうじゃなかった。誰かを救うと、誰かが不幸になる。のみならず、主人公含め主要キャラの人間性と人生がまるっきり変わってしまう。いくらなんでもそこまでは変わらんだろ(笑)と思ってたが、だんだんと、こんどはどんな風に変わるのか楽しみになってくる。最後のチェンジの一回前、日記も何もかも主人公の妄想だというセリフがあり、おっとこりゃやられたかな、と思わせるけどもそこからまた一回転があった。 何度チャレンジしても全員が幸福になることはなかったという展開は、人生の岐路で違う道を選んだとしても、それを根本的に変えることなどできない、というメッセージがあるような気がしないでもない。 7歳のアヴァン、神経質で根性が悪そうで、いいねえ。彼が影の主役だな。いちばん人生が変わっちゃうのはケイリーだな。あの豹変ぶりには笑ったよ。
[DVD(吹替)] 7点(2009-08-02 13:04:50)(良:1票)
7.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生 《ネタバレ》 
見る前に思った。老人の肉体をもって生まれ、どんどん若返っていくというだけの話をどうやって面白く、感動的にするのかと。見終わった今、見る前と感想は変わらない。 前半はそれでも、割と興味深く見られたのですよ。爺ちゃんのブラピがなんか見てて可愛いのと、からんでくる人物がユニーク。タグボートの船長とか。 ケイト・ブランシェットと結ばれてからがいかんな。一方だけ若返りゃ、悲劇に至るのは当たり前なわけで。「そりゃま、そうだろうな」としか思わん。若返るということ自体が非現実なんだから、見る人に共感しろってのは無理ですよ。
[DVD(吹替)] 5点(2009-08-02 09:58:58)
8.  タイタンズを忘れない 《ネタバレ》 
そこそこです。でも 1)当時の黒人差別の実態があまり強烈に描かれてない 2)選手が融合していく過程が簡単すぎる ので、ハッピーエンドに至ってもあんまり感動がないんだよねえ。 それと一番疑問に思ったのが、主人公のコーチの指導が独裁的すぎること。一方で黒人差別の撤廃という良いことをしようとしながら、クラブ内では圧政を敷いて選手たちを抑圧するとは。そこんとこが、どーも完全に共感するに至らない理由。どうせならそこも好感を持てるように描いてほしかった。実話をもとにしてるらしいが、別に事実にこだわる必要はなかったんじゃないの。
[DVD(字幕)] 5点(2009-07-09 01:18:47)(良:1票)
9.  アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン 《ネタバレ》 
残酷なシーンも、サスペンス要素を盛り上げ緊張感を高めるためなら意味があるだろう。しかしこの映画ではそうではない。血なまぐさい場面が、だらっだら延々と続くだけ。 不快。極めて不快。 キムタクは常に血まみれで、どういうわけか怪我人を直す不思議な力があるらしい。ハートネットはキムタクを必死で探すでもなく、以前の猟奇殺人の犯人を思い出してはわめきちらしている。イ・ビョンホンは仕事をミスした部下を金槌でぶっ叩いて殺し続ける。 それぞれ全部、気持ち悪い。そして全部、話として面白くない。 最後のシーンでキムタクがキリストに模されていることが暗示される。一応その不思議な力とか、自分を犠牲にして他人を救っていることの説明にはなるわけだ。しかし、だからどうしたというのか。それでこの映画のつまらなさが変わるわけではない。その程度の理由付けで、この映画の全編にわたる不快さを正当化できると思うなよ、と もしかして、男性スター3人の裸の上半身を見せることが主眼の映画じゃねーの? それだけじゃあまりにも露骨なんで、一応映画としての体裁ととのえたるか、みたいな。
[映画館(字幕)] 0点(2009-06-28 01:30:18)(良:2票)
10.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
あまり面白くない。映像的な見どころがほとんどない上に、腑に落ちない点が多い。 主人公は正常な状態で残った地球上で唯一の人間。少なくとも本人はそう思っている。想像を絶する孤独。しかし映画が始まってみれば、鹿を追い、犬と話し、研究をし、割と平然と暮らしているように見える。彼がそうなるまでの葛藤は一切描かれず、最初からその状態で現れる。だから、そんな馬鹿な、と思う。 ラジオで他の生存者への呼びかけを続けていたにも関わらず、それに応じて人間が現れると主人公は彼らに対して拒絶的態度をとる。生存者コロニーの存在も認めない。なぜだ。嬉しくないのか。一人は女だ。犬はすでに死んだ。コミュニケーションを渇望していたんじゃないのか。そして性行為への渇望は無いのか。 細かい部分。まず、電気はどうしている。水は。ガスは。食料は。鹿だけでは栄養が足りないだろう。 これらの物を調達するための「ゴーストタウン・サバイバル」を描くだけでもけっこうドラマになるだろうに、まっっったく描かれない。そりゃま、自家発電とか、川の水をくむとか、想像すりゃいくらでも説明はつく。それにしても、いくら何でももう少し映画中で説明すべきだろ。
[DVD(字幕)] 4点(2009-04-15 02:41:57)(良:1票)
11.  ガール・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
エリシャ・カスバートのファンだから見た。彼女の顔と体を見る、という点ではおおむね満足。可愛(ミ´∀`) ドラマの方は、まあ途中で放り出さない程度。後半の性教育映画うんぬんの話は何のことやらよく分からなかった。もしかして、あれで一応「どんでん返し」のつもりか(笑) AVプロデューサーのケリーが格好よかった。
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-22 21:05:44)
12.  告発のとき 《ネタバレ》 
戦争の悲惨さを描いてさえいればいい映画、というわけではない。ドラマとしての見ごたえがなさすぎる。 携帯電話の映像がもったいぶって少しずつ見られるようになり、イラクでの実態が明らかになっていくが、それほど衝撃的な事実があるわけではない。犯人探しのミステリーとしては、結局同僚の兵士が嘘をついていました、てだけのこと。ひねりもなし、サスペンスも無い。捜査を巡る軍と警察の対立も、軍の犯人隠匿工作などが絡むわけじゃないんで話に関係ない。 兵士の人間性をゆがめた戦争が、真の犯人だ……てことだろうが、そういう立派なメッセージがあっても映画として訴える力が弱くては仕方がない。 しかし被害者のあの無残な殺され方は何だったんだ……。ものすごい陰謀がにあることを想像するじゃねえか。何も無いのに。 最後まで見るのに非常に苦労した。
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-21 22:59:20)(良:2票)
13.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
エンドロールで流れるゴジラ調音楽。なるほど、納得だ。 素人ハンディカメラの映像に見せかけるという手法はそもそも、リアリティを演出するためのもの。「もしかして本当にあったことなんちゃうん」と観客に思わせるためのもの。ところがこの映画では、巨大怪獣が街を襲う。そもそもあり得ないことを描いているわけで、リアリティも何もない。いわば水と油、矛盾するものを混ぜているわけで、そうする事によって何かを生み出そうというアイディアとチャレンジ精神にまずは拍手したい。 が、その素人ハンディカメラ、結局映画にとってプラスだったのかマイナスだったのかというと、マイナスの方が大きかった。「こんな状況で悠長にカメラ回してるわけねーだろ」と百回ぐらい思う。誰かが「撮ってんじゃねーよ」と言わないわけねーだろ、と二百回ぐらい思う。最初の30分ぐらいは、素人カメラが一刻も早く終わって通常の映像になることを願ってた。次にカメラのぶれ。90分あれを見させられるのはきつい。そして素人カメラらしい手ぶれがありながら、バケモノが目にはいったらご丁寧にアップしてピントを合わせる、てどういうことよ。それと、場面がとこどころ飛ぶことが、ビデオを編集しているということを感じさせる。リアリズムにこだわるなら、編集無し、リアルタイムにまでこだわらなきゃいけない。 上手かったのは、こういうカメラだからこそ起こりうる、バケモノのチラ見せ。徹頭徹尾チラ見しかできなかった怪獣が、最後に全身カメラに映る場面は、それまでじらされただけに壮観だ。怪獣は見たらがっかりしない程度に、気持ち悪くてよくできてます。 トータルで見れば、パニック映画として及第点なんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-21 00:21:15)(良:1票)
14.  ミスト 《ネタバレ》 
これはいかん……! 後味が悪すぎる。息子まで殺した後に助けがくるとは。 しかしおかしいだろ。外には化け物がいるのに危険をおかして薬を取りに行き、車に乗ろうとした人々が、ガソリンが切れたからといって絶望するかあー? スーパー内では、「教祖」の煽る絶望論に抵抗してた人々だし。なんでラストだけ急にあきらめが早くなるんだ。 それとこれ、携帯電話のない時代という設定だったか? 誰一人携帯を使ってない。 ラストまでは、けっこう楽しんでた。「MIST」という題名と、なんか格調高そうなジャケット。ところが始まって見りゃ、昔なつかしいB級スリラー。こういう映画は傑作にはなりえないけども、気楽に楽しむにはいい。バケモノどももほどほどに気持ち悪くて、よい。「教祖」がパニック状態を利用してだんだんと人々を悪い方向に導くさまも、なかなか迫力があって良い。 ラスト直前に現れる虫の親玉らしき巨大生物を見た時は、ジュラシック・パークのブラキオサウルスと同じような驚きと感動さえあった。 人間ドラマの描き方は、全体的に不自然。前半、巨大触手に若者が食われた直後に作業員が「俺が悪いんじゃない」と弁解を始める。そんな責任問題より、生まれて初めて見る謎の巨大生物への驚きと恐怖が頭を支配してるはずだろ。食品フロアでもそう。まず最初にやることは、窓をふさいで虫が入れないようにすることのはず。命の危険がある時に、他人との人間関係なんぞどうでもいい。 そういう風にアラばっかり目立つ映画だったけども、B級スリラーだからイイヨと思って見てました。ラストまでは。 言っちゃなんだが、観客に「人間とはなにか」といった哲学的なことを考えさせる高尚な映画じゃないんだから。あんな展開はまったく不要だった。 
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-15 19:49:51)
15.  レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 
「レッドクリフ」というタイトルでありながらまだその「赤壁の戦い」が起きてないわけで、パート1だけで評価するのはおかしいかもしれない。とりあえず前編を見終えたいま思うのは、Part2を映画館に見に行くことはないだろう。しかしレンタルは借りるだろう、ということ。 僕は三国志のファンだから、何はともあれ三国志にふさわしいスケールで映像化してくれたことだけでもありがたい。有名なシーンが出てくると、あの場面をこういう風に描いたか、と興味深く思う。 問題点その1。役者がパッとしない。全体的に、その時代の中国を動かしていた人物たちにふさわしい迫力が無い。トニー・レオンという人、名前はよく聞くが、団子っ鼻の普通の人にしか見えない。関羽、張飛は小太りのおじさんで、強そうに見えない。曹操には周囲を畏怖させるカリスマ性が感じられない。 問題点その2。切り合いのシーンに見ごたえがない。関羽、張飛、趙雲にはもっと、バケモノのような強さを見せてほしかった。やや中途半端。 林志玲さん、美しい。とんでもなく美しい。 「赤壁」という地名は、この映画で描かれる(予定の)「赤壁の戦い」の後でつけられた。曹操船団が燃え、岸壁が赤く染まって見えたから「赤壁」なのだ。パート1中ですでに「赤壁」と読んでいるのは、間違いである。
[DVD(吹替)] 6点(2009-03-14 22:33:10)(良:1票)
16.  ラスト サムライ
武士道とかサムライ精神っていうのは、江戸幕府が幕藩体制を維持するために、儒教という他国の哲学を利用しながら作り上げていったもの。戦国時代以前の武士を見りゃわかる。保身と欲のために、主家をころっころ替えている。仁も義も礼も無い。 だからこの映画が勝元一派を「古き良きもの」を大事に守っていると描いているのは滑稽だし、日本にきてまもないアメリカ人がそれに魅せられることに至っては片腹痛い。 そう思った時点で、ストーリーが優れていようが役者の演技が良かろうが、この映画を評価することはできない。 ちなみにストーリーも、ものすごく面白いとは思わない。 まあ元々この映画、日本人が見て評価するように作ってないのだろう。南北戦争の将校が日本に来て、欧米にはない価値観をもつ人々を発見しましたよ!強烈な美学を持ってます。生き方は壮絶ですよ!てのを見せる映画であって、この時代が現代日本からしてもかすむほど昔になったのをいいことに、ちゃっかり背景として利用しただけのことだ。日本以外の他国の人が、実際の歴史に照らし合わせて細かいツッコミを入れることはあるまい。
[DVD(字幕)] 4点(2009-03-04 02:38:27)(良:1票)
17.  紀元前1万年
ここまで面白くないと、「なぜ面白くないか」を文章化することが極めて苦痛。脚本ができた時点で映画化を断念しなかった勇気に乾杯。さらには撮影が終わり、編集した時点で映画公開をとりやめなかった勇気に拍手。駄作メイカー、エメリッヒにふさわしい一本。近所のツタヤ、この映画のDVDがやたらたくさん置いてあったよ。俺みたいに、借りちまう人多いんだろうね。宣伝ってすごいよ。
[DVD(字幕)] 1点(2009-03-04 01:20:19)
18.  ミュンヘン
つい先日までイスラエル軍がガザを攻撃していた今、この映画の持つ意味がより大きく感じられる。 時々勘違いしている人がいるが、この映画、政治的な意味はまったくない。単にパレスチナ紛争が背景になっているというだけで、どちらが良いとも悪いとも描いていない。歴史的・政治的に言えば、中等における「悪」はイスラエルとアメリカ政府である、と僕は思っている。しかしどちらが悪いのかは、ここでは重要ではない。 テロリズムは民族問題の解決に何の役にも立たないばかりか、怨嗟を循環的に再生産し、犠牲者だけを増やしていく……。それはイスラエルだけでなく、PLOにとっても同様だ。それを、ユダヤ人のスピルバーグが映画にしたことの意味は大きい。 原子爆弾の場合と同じである。太平洋戦争において日本、アメリカどちらが悪いのかといった論議とは関係なく、手段として絶対的に悪い物というのはあるのだ。 スピルバーグらしい活劇ではない。サスペンス要素も薄い。だが、良い映画だ。 文句としては、「情報屋」ルイ一家があまりにも全能すぎること。あんな便利な存在があるんだったら、最初から殺しまで依頼したらどうよ。
[DVD(吹替)] 8点(2009-03-02 15:58:46)
19.  スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ
何はともあれ、エピソード3で終わったと思っていた「スター・ウォーズ」の、新たな映像が見られるというだけで興味深い。それだけで最低5点。あれが出た、これも出てきたみたいな、知り合いに再会したような気分が何回も味わえる。ただまあ、全編CGの映画ってのはやっぱり臨場感は薄いね。「実写版」の方もCG満載なんだから違和感はないだろうと思っていんだが。顔の平べったいドロイドの天然ボケには笑った。映画としてはまあ、ものすごく面白いってことはなかったね。ただ、こういうアニメでいいから新作はどんどん作ってほしい。なんぼでも見ますよ。
[DVD(字幕)] 6点(2009-03-01 00:21:02)
20.  パーフェクト・ストレンジャー(2007) 《ネタバレ》 
何ですか、宣伝文句の「ラスト7分11秒まで真犯人は絶対わからない」、あれに騙されて、とは言わないがあれのせいで最後まで見ましたよ。確かに真犯人は意外ではあるが、犯則気味。それまで主人公に感情移入するように描いておいて、実は彼女が犯人だったてのは。小説で言うと、一人称の語り手がいきなり「俺が犯人」と言うようなもの。そりゃ見る人、分からなくて当たり前だ。映像も全体的に安っぽい。日本で言うと2時間ドラマのレベル。最近金がかかってるアメリカのテレビドラマをよく見るから、特にそう思う。ハル・ベリーは色っぽくて好き。なので+1点。
[DVD(字幕)] 5点(2009-02-28 19:01:34)
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