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プロフィール
コメント数 1845
性別 男性
ホームページ http://twitter.com/subekari
年齢 42歳

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1.  紙の月 《ネタバレ》 
不正っていうのは、善悪の問題では語れないんですよね。その辺りを分かって作ってらっしゃる。一回、手出しちゃうともうダメです。感覚狂いますね。最初のうちは罪悪感があると思うのですが、どんどん鈍ります。彼女は、一線を越え、ありのままの彼女になり、短期的ではありましたが幸せを手にしました。 そんな彼女を「悪人」として描かない手法は賛否がありそうですが、極めて人間的に見えます。こういう人は正直イヤですが、憎たらしいという感情は湧きません。どこにでも当たり前にいるんだろうな、と思えます。 一歩間違えばマルサの聡美姉さんが不正をしていたのかもしれません。 そして、男の視点で見ると露見しないようなすれ違いの積み重ねで、嫁にとんでもないストレスを溜めさせてしまって、それが不倫&横領を引き起こさせちゃうなんて恐ろしくてしょうがない。 世にも恐ろしくて胸の苦しい傑作「テイク・ディス・ワルツ」を思い出しました。 ありがちな小さな事件を描いた作品ですが、音の使い方がうまく居心地が悪く、ソワソワさせられました。
[映画館(邦画)] 7点(2015-05-21 01:43:18)(良:1票)
2.  ニンフォマニアック Vol.2 《ネタバレ》 
ううむ、1の勢いのままどんどんエスカレートしていって欲しかったのだが、大分失速。言葉の通じないアフリカ系の黒人さんと3Pは未遂。暴力プレイは結局ただピシピシぶたれてるだけ。しまいにいは、ま●こ痛くなっちゃったのでセックスやめちゃう。レズプレイは爽やかにエロい。 ・・・要は、ちっとも過激じゃないのだ。 どんどんハードに、どんどん変態になっていくと思ったのに!! エロ以外の要素としても、おもしろポイントが大分減ってしまったのも残念。エロい考えを引き起こすものを全て封印仕様とした時に あらゆる角っこやら蛇口やら、家中何にも使えなくなっちゃったのは笑った。 デフォーさんは、本当に無駄遣い。プレイに参加させないなんて酷すぎる。
[映画館(字幕)] 6点(2015-05-21 01:41:20)
3.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
前2作は、ともに大好きだが、3度めのお祭りは、少々パワーダウンか。オープニングのアクションは、テンション上がったんだけどなー。キャストは、凄すぎる!!っていうか一気に増やしすぎだよ…。 いちゃつくスタローンとステイサムには、やたらニヤニヤ。卒業してなかったジェット・リーにホっとする。新メンバーの割に後半陰の薄いウェズリー・スナイプス。ナイフじゃなくてブレイド持たせないとアカンのじゃない?アントニオ・バンデラスは、こんな人だったっけ…?おしゃべりクソ野郎っぷりがかわいすぎて、小物臭プンプン。あのかっこ良すぎるマスク・オブ・ゾロとは思えん。周りの体格がデカすぎるから余計ちっちゃく見えるのだろうか。なんだかんだで一番目立ってた。 メル・ギブソンは悪いやつっぷりが良かった。悪い顔だった。単身で消耗品軍団に挑みに行っちゃう男気が素敵。ハリソン・フォードはお爺ちゃんだった。シュワちゃんは太り過ぎて、最初目を疑った。 お話としても世代交代を試みているが、知らない顔ばかりなので全員やられキャラなのかと思ったら、次に繋げる気満々で感心した。 人数増える割に、あんまり死ぬ気配がないのでたるんできた感じがするぞ。そろそろリストラも兼ねて、ガンガン死なせていかないとアカン。アクション自体はパワーダウンを感じる。見せ場の作り方が上手でないため、せっかくのキャストの戦闘シーンなのに満を持してって感じがしない。 一番、満を持して!!って思ったのはジェット・リーだったって言う…。 でも、マシンガン撃たせるばかりで、体術少なめなのはダメだと思う。戦車バトルは迫力あるけど、CGが増えて火薬が減っていないか? あと減っているのが血の量!!!本作では、血がほとんどないので、痛みや恐怖が表現されていない。 1作目はR-15、2作目はPG12となって、遂に3作目では全年齢向けのファミリー映画となってしまった。 やってることは変わらないのに!!
[映画館(字幕)] 7点(2015-05-21 01:38:41)
4.  小野寺の弟・小野寺の姉 《ネタバレ》 
仲良すぎて、ちょっと気持ち悪い姉弟の小さなお話。主演の二人がそれぞれいい味出してて、その掛け合いも微笑ましい。美人な姉さんだったら本当に気持ち悪かったんだろうな。それぞれのコイバナの結末は、ベタすぎてダメだと思う。 弟くんはなんにもせずに美女が寄ってきて、楽でイイヨネ! 何の心配もないじゃないか。とはいえ、寄ってきた女の子に対するリアクションがダメすぎて笑ったが。向井くんは、こういう役もピタッとはまるところがまたズルいんだよなー。 確かに「お姉さんが先に幸せにならないと」なんて考えは、失礼だと思うぞ。そういう美談っぽいひとりよがりの優しさにNOをつきつけたところは良かった。 ただ、この映画で語られる「幸せ」が恋愛に絞られているところが、私にはあわなかったですね。 恋愛しない=不幸 みたいな考え方は嫌いです。コンプレックス問題にももう一歩踏み込めていない。 ただただ、姉さんだけが不憫に見えてしまった。
[映画館(邦画)] 6点(2015-05-21 01:36:44)
5.  イコライザー 《ネタバレ》 
デンゼル強い!! クロエのおっぱいを守るために立ち上がったデンゼルのファーストバトルは、緊張感マックスでドッキドキ!スーパーマーケットバトルも見応えあり!普通に殺したほうが手っ取り早いぐらいに一生懸命トラップを仕掛ける。でも、こういうバトルどっかで見たことがある気がするんだよなー。そんなに頑張って戦ってたのに後半になるとスーパーパワーが超インフレ! 何もしなくても敵が死ぬ!!最後の方はどっちが悪者かよく分からない! お前いったい何者だ!
[映画館(字幕)] 7点(2015-05-21 01:35:09)
6.  ジャージー・ボーイズ 《ネタバレ》 
終った直後とても気持ちよくなれた! が、観てからしばらく時間が経ってしまったので、結構記憶が薄れている…。退屈は全然しなかったんだけど、ストーリー自体はそんなに特徴的なものではなかったからか。低音ボイスの人が一番好きだったな。我慢していた思いのたけをぶちまけるシーンは可笑しかった。コメディテストで笑えるのは楽しくて良いんだが、逆に話に緊張感はなかった。ヤクザっぽいウォーケンさんが味方だったら怖いものないよね。 何より、やっぱり「君の瞳に恋してる」の初披露シーンは上がった!名曲!! エンドロールも素敵で踊りだしたくなった。良作!!
[映画館(字幕)] 7点(2015-05-21 01:34:04)
7.  FRANK -フランク-(2014) 《ネタバレ》 
いやー、刺さった!! 明らかに才能なさそうな主人公が、マスクをかぶった男FRANK率いるサイケなバンドに魅了され、メンバーの一員になっていく。 このバンドが絶妙。私もバンドやっていて、しかもサイケ寄りなポップスをやってたもので、こういう感じのバンドって結構見てきているんですよ。奇を衒っているだけで、結局大した事やってないバンドがほとんどで、でも中にはハッとさせられるようなバンドもいる。 そういう「何か」を感じさせるバンドなのだ。狙ってもなかなか作れないと思う塩梅で、見ていて非常にエキサイティングだった。 もっともっと演奏を見たいと思えた。 本作は、こういうバンドがいて、FRANKみたいな天才(奇才)肌のフロントマンがいた時の「周りのメンバー」をしっかり描いているのが素晴らしい。FRANKみたいなのをしっかり支えるには、感性が近い人間や、どんなオーダーもについていけるような人間で、固めることが必要だ。並以下の人間や、天才の力が発揮される方向を理解していないやつがいると、邪魔にしかならないのだ。 台無しにしちゃってる人って、それに気づいてないことが多いからたちが悪い。この映画の主人公は、FRANKではなく、台無しにしちゃう人だ。個人的には、もうちょっと盛り上がりどころは、欲しかった。 フェス前に膨らんだ期待を、すかされちゃったものだから消化不良というか…。ラストの演奏も良いには良いんだけど、もっとメチャクチャやっちゃうライブが観たかったんだよな。 コメディ要素も強く、楽しく観ることができるが、かなり苦味が効いている。 夢見る平凡者は必見!
[映画館(字幕)] 8点(2015-05-21 01:32:53)
8.  ニンフォマニアック Vol.1 《ネタバレ》 
ラース・フォン・トリアー作品とは思えないぐらい笑える。 行き倒れの女性(ジョー)と、介抱した一人暮らしのオジサン(セリグマン)との会話という形でストーリーが進んでいく。まず、色にまみれた半生を語るジョーに引くこともなく、性的好奇心を出すこともなく、変なノリで話に食いついて逆にジョーを引かせてしまうオッサンが面白い。ジョーの男漁りゲームの話に対し、「その気持ちわかるよ!俺も釣りすきだしね!!釣りにはコツがあるんだけど、それと一緒だな!!」と。どんな食いつき方だ…。 変に食いついたかとおもいきや、「自分をそんなに責めるんじゃない」みたいに真っ当なことも言い出すから、困る。 続いて、不倫による家庭崩壊の話になるんだが、もはやドタバタコメディになっちゃって、かなり笑える。こんなふざけた話だったのか!と思いきや、父との死別の話は陰鬱で時間もたっぷり使っている。 そのままシリアス路線になるのかとおもいきや、次の章では、三股をピアノの旋律に例えるバカバカしさ。 そして、ジョーに起こった突然の異変!ジョーの運命はいかに!?ってところで、vol.1は幕を閉じ、vol.2の予告を流しながらエンドロール。 vol.2は、ますますエスカレートしていく性描写が期待できる。
[映画館(字幕)] 8点(2015-05-21 01:29:54)
9.  レッド・ファミリー 《ネタバレ》 
家族を偽装した北朝鮮の工作員と、韓国のダメ家族がお隣さんになってしまうお話。 工作員一家は、脱北した反乱分子を日常的に殺害して暮らしている。「脱北するだけならまだしも、国を貶めるような活動をするなんて!」と。お国のため・家族のためと正当化しつつ任務をこなしていくのである。そんななかで、まるで悪しき資本主義の典型例として蔑んでいた隣の最低な韓国人一家を徐々に羨ましく感じていってしまうのである。 隣の韓国人一家は、物を大事にしない。夫婦仲も悪い。年上を敬わない。「それを言っちゃあ、おしめえよ」な暴言が飛び交い、家族も崩壊寸前。工作員一家の深刻な状況と対比して、酷く滑稽でいちいち笑ってしまう。 子供同士が恋に落ちてしまうあたりベタなんだけど、それをキッカケに、それぞれ別の立場の家族が接近し、仲良くなっていったりする。 2つの家族が激論するシーンがあるんだが、ここで描かれたものこそが、監督の願いなのかもしれない。偏見を持たない若者同士が正面から問題に向き合い、互いを尊重して話しあえば解決できない問題などないのだ。あまっちょろい理想論かもしれないが、シリアスなテーマを笑いを交えながらもスリリングに描き切った上質の社会派人情悲喜劇として十分に楽しめたし、感動した。
[映画館(字幕)] 8点(2015-04-14 01:22:28)(良:1票)
10.  NY心霊捜査官 《ネタバレ》 
話を盛り上げる気やまとめる気が感じられない。何もないシーンで音でびっくりさせるのも多くてイラっとする。ナンノコッチャわからん。娘がみた這いずりまわる人は何だったの?悪魔さんは何がしたかったの?家族との和解もうやむや。作者(監督?)がドアーズ好きなことだけは分かった。 最後のバトルも大して何も起こらない。グロ描写は全然大したことないけど、何故18禁?不良神父は、タバコのポイ捨てをしすぎ。虫が気持ち悪いぐらいで、エグイシーンも怖いシーンもあんまりない。結局、ライオンさんが一番怖かった。 ネコ嫌いな主人公なんて嫌いだ!
[映画館(字幕)] 4点(2015-04-14 01:20:09)
11.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 
タイムトラベルで過去に戻れる青年ティムの物語。能力を使って、好きな子を射止めるなんてズルい。ズルすぎる。人のために使うことも多いけど、ちょっとした失敗もすぐ能力で解決しようとしたりするので、コイツはロクな大人にならんなーと思ったんだが、後半は少し成長して、最低限にとどめるようにしているし、根本が善良で素朴なので許せる。この能力を持ったことでマスコミやマッドサイエンティストに追っかけまわされたり、同じ能力を持つ人間と対決したりっていうSF的展開はない。 それにしても、何らかの代償があってしかるべきだと思う。何も失わないなんて!能力を使ったことで他の誰かが不幸になる(死ぬ)とか老化が進むとか、で普通はバランスをとるもんだよ。代償らしきシーンもあるんだけど、それもなかったことにできちゃうのはズルすぎる。嫁にも一生言わないつもりかしら…。 ここまで徹底していることから、陰の要素はあえて排除しているのだということもわかる。タイムトラベルの能力は一つのスパイスと捉えれば、グッと来る部分は多く、平凡な幸せを描いた素敵な物語だと思います。 本も映画も時間を気にせず見放題で楽しそうだなー。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-14 01:18:14)(笑:1票) (良:1票)
12.  悪魔は誰だ 《ネタバレ》 
すべてが繋がる音声解析のシーンでは感嘆の声を上げそうになった。お見事。しっかり丁寧に練り上げられている上質ミステリーであり、人間ドラマでもある。テイストは「容疑者Xの献身」あたりに近いのかも。容疑者Xもそうだった気がするが、真相が分かってからのダラダラ感が勿体ない。全体的に、もう少しハイテンポでグイグイすすめてくれれば、相当な傑作になったと思う。三人とも悪魔に取り憑かれてしまったとも言えるだろうし、これがただの人間で、悪魔なんかいなかったんだとも言える。何とも、複雑な気持ちになる結末だ。
[映画館(字幕)] 8点(2015-04-14 01:16:18)
13.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
面白かったんだけど、前作 創世記(ジェネシス)の良さが消えて、やたらシリアスな紛争映画になってしまった。前作は、主人公とシーザーが何年も一緒に暮らした上でのあのラストだからグッと来たんだけど、今回は出会ったばかりの人間と猿なので、信頼しあってしまうほうが無理があるんだよな。 戦争のキッカケが「愚かな人間が一線を越えてしまう」というお決まりのパターンじゃないのが良い。猿が人間レベルの知性をもったら、猿もまた人間のような愚かさを持つこともあるんだよという皮肉。もはや猿でも人間でも同じこと…。こうなると、猿が猿であることの意味もあまりなくなってきてしまう。 それでも、前作のように自分が猿になったかのような躍動感のある映像が多ければ、良かったんだけど、今回は腰を据えた俯瞰の映像がメイン。アクション描写は、少々迫力不足。 それにしても、本作のラストで猿の天下になると思ったのに、このラストじゃ全然届いてないじゃんか!猿同士でもめてるレベルで、人間の軍隊に勝てるのか?
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-14 01:13:43)(良:1票)
14.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 《ネタバレ》 
面白い!! この一言でいいんじゃなかろうか。小さい頃からこういう映画体験をしていると、映画を好きになるよね。とにかく展開が早い。序盤数分は設定がよく分からず、誰が誰だか何が何だか分からないままずんずん話が進んじゃうので、ノレないところもあった。だが、仲間が揃ってくる刑務所のシーンあたりからドンドン面白くなってくる。キャラクターが立っていて、少年漫画ノリ。70's中心の選曲も良い。デヴィッド・ボウイ、ランナウェイズ、10cc、マーヴィン・ゲイとか、極めつけにはアイウォンチューバック。これには、ノリノリな気分にされて、じーんときて、最後に笑わされた。 きっと、次回作では宇宙中がケヴィン・ベーコン兄貴のファンになっているんだろうな! 
[映画館(字幕)] 8点(2015-04-14 01:10:12)(良:1票)
15.  オーシャンズ11 《ネタバレ》 
終ってみて何も残らないスッカスカのペッラペラな一本。テスさんあんたどれだけ中身のない人なのよ。感動的な感じにしないでよ。とりあえず、人間はまったく描かれていないので注意が必要だ。それを置いておけば、銀行強盗の手口は結構練られているじ、飽きさせないようにはなっていると思う。それにしてもチョロすぎるけどね!
[映画館(字幕)] 5点(2015-04-14 01:06:34)
16.  麦子さんと 《ネタバレ》 
色んな人と接点を持って、ざっくばらんに話をしながら、相手の嫌なところを発見してしまって、それを通じて自分の嫌な部分と向き合ったりして、っていう流れが自然。音楽の使い方とかは泣かせに走っている感はあるしベタベタな話ではあるが、一人二役の堀北真希の魅力でこの映画の価値が一段上がっている。
[DVD(邦画)] 7点(2015-04-12 16:31:20)
17.  イン・ザ・ヒーロー 《ネタバレ》 
クライマックスの妥協が作品として致命的な欠陥になってしまっていて、傑作になりそこねた作品。主人公二人が互いに刺激を受け合いながら、織りなされる物語はベタでありながら、非常に熱い。中盤のトレーニングシーンで、メキメキ成長していく一ノ瀬くんの姿を観ているとなんだか涙が出そうになった。 しかし、日本で「ワイヤーなし」「CGなし」「1カット」ですさまじいシーンを撮ろうとする映画監督が、もともとの役者に逃げられ、本城に白羽の矢を立てる。ここまでの展開も完全に予想通りでしかないんだけど、物語の積み重ねも丁寧なので、出演を決意するまでの流れもまたグっとくるものがある。スクリーンのこちら側ではクライマックスシーンへの期待値がドンドン上がるわけだ。 どこまでマジモンのアクションを見せてくれるのか、と。で、蓋を開けてみたら 興ざめ!!!! の一言。 まず、一番大事な落下シーンがめっちゃ不自然なCG。そこは見せ方でなんとかならなかったのか。そこからのアクション(殺陣)はカッコいいし、松方さんも素敵だし、熱いんだけど、そのシーンのガッカリ感を引きずってみてしまったので、ほんとうに残念。火矢をバシバシ撃たれたりもするんだけど、これもヘタクソなCG。炎上するお城もCG。 極めつけは、あからさまなワイヤーで敵が吹っ飛んでいく。なんなんだコレは。 監督の言ってることと間逆な撮り方をして、結局、監督はほとんどのシーンで妥協しちゃいましたっていうオチだったのか?感動を呼ぶ熱いアクションをしてる唐沢さんや、大勢の役者に失礼じゃないか、こういう撮り方は。 こんな誤魔化しは絶対ダメ。 できないなら、こんなハードルのあげ方は最初からすべきでなかった。仕事に命をかけることが素晴らしいみたいな精神論よりも「アクションは1人ではできない」というメッセージを活かし、今までともに仕事をしてきた仲間たちが、一見不可能な演出を本物に見せるべく知恵や技術を振り絞るような流れでラストに向かえば良かったのに。ああ、勿体ない。
[映画館(邦画)] 6点(2015-04-10 01:27:18)
18.  TOKYO TRIBE 《ネタバレ》 
ラップとオッパイと暴力だけでできている映画です。こんな危険な都市はこの世にない、なんと恐ろしい、TOKYO!!池袋、新宿、渋谷と並んで出てくるのが「練馬」だったり「武蔵野」だったりするのは作者の愛着の問題なのだろうか。 せっかく地名は出てくるんだけど、本物の街が舞台ではなく、地下だかスラムだかよくわからないところが舞台なので、東京感あんまりなく、地名をどこに置き換えても成立する。もう少し、その土地の特色をもったキャラクターだったら良かったのに。 変なテンションのキャラクターがラップに載せたアクションで乱闘し続けるだけなのであまり語ることもないが、それなりに迫力がありなかなか楽しかった。 語りべでありながら、実はそこそこ強くてクールな染谷くんがなんだかんだで一番イイトコ持っていってるのがズルい。白目を向いてシコシコしまくるブチ切れヤリスギ竹内力は、この映画に出て大切なモノを失ってはいないか心配だ。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-10 01:21:07)
19.  わたしは生きていける 《ネタバレ》 
世界崩壊系ドラマではありながら、主軸は「一人の少女の生きかた」である。第三次世界大戦は、ただの1要素。いい人もクソヤローも出てくるけれど、デイジーにさほど影響を与えない。 食べ物に困ることもほとんどないので、サバイバル度は全くない。脅威は常に人間だし。 旅を通じて、自分の力で道を開くことで自分の視野がいかに狭かったかを気づく話である。 でも、その原動力は結局「愛」なので、少女の成長を描いた恋愛映画と言ってしまっても良かろう。私は、愛だ恋だというものがなくてもたくましく生きていける女の子のほうが魅力を感じますが…。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-10 01:18:26)
20.  テロ,ライブ 《ネタバレ》 
テロリストのラジオ局ジャックのお話。主人公のユンは、終始ラジオ局で電話にて犯人と対決する。国家権力にひどく憎しみを持った犯人は、信頼のできそうなキャスターに白羽の矢を立てる。昇進のため犯人を利用しようとしたユンは、心身ともにズタボロにされていくのである。貧困に苦しむ人々がいる一方で、力を持っている奴らは汚職のし放題。そして保身と打算で市民を犠牲にすることに何のためらいもない。 こんな世界間違っている!テロについて色々考えさせられる映画は色々とある。 しかし、普通は何らかの希望を示すものだ。 本作は、「もしかして今虐げられている人にとって、この国には希望なんてないのでは?」という絶望感とともに幕を閉じるのである。いやはや…。
[映画館(字幕)] 7点(2015-04-10 01:15:28)
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