1. デッドマン・ウォーキング
《ネタバレ》 死刑者へ完全に感情移入させるタイプの映画と思っていたが、鑑賞してみると加害者と被害者どちらに偏ることなくフラットな目線で死刑を描いた素晴らしい映画だった。 特に最後の、震え怯えながら生々しく処刑されてしまう犯人と、「その理由」である過去の過ちの映像対比がうまい。 あそこで鑑賞者はそれぞれ死刑について、リアルに考えさせられるのだろう。 それにしても不謹慎だが、この映画のショーンペンはやたらカッコよかった。 髪型や髭、憂いの表情がよい。 彼は悪役でありながら繊細で弱い心を持つ人間がはまる。 [DVD(字幕)] 7点(2010-02-07 14:12:54)(良:1票) |
2. セルラー
これは本当に面白かった。とにかくテンポがいい。 ちょうど携帯電話の普及率が飽和した頃の作品で、当時「あぁ、こんなことありえなくもないようでありえないな。」と思いながら鑑賞した記憶がある。 クリス・エヴァンスはかっこよく、ジェイソンの悪役もなかなか良かった。 ユーモアのある凝ったつくりのエンドロールも見所です。 [映画館(字幕)] 8点(2010-01-31 16:06:05) |
3. サハラ 死の砂漠を脱出せよ
期待しないで鑑賞してみたら、意外と面白かった。 ポップコーン片手に観る映画としては合格点。 やはりマシューのやたら男臭い雰囲気は、たまらないものがある。 しかし、副題の「死の砂漠を脱出せよ」は絶対にいらないだろう。 まずまず内容として「脱出」は目的になっていないからである。 これを付けた人は本当にこの映画を観たのだろうか。 B級臭さを漂わしてしまっているだけで、まったくもっていらないタイトル。 素直に「サハラ」でよかったよ。そこがもったいない。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-31 15:48:35) |
4. 砂と霧の家
《ネタバレ》 邦題が素晴らしい。原題の直訳らしいが、すごくセンスを感じる。 役者の演技や映像も素晴らしくて、映画の完成度は本当に高かった。 複雑なバックグラウンドを持つ人間達が、互いの利権のために争い続け、 ついには共倒れしてしまうという作品。 終盤のお互いに心が通い合いつつあったシーンや、「息子が助かれば財産はいらない」 と言ったべラーニのセリフに感動したが、期待した結末にはならなかった。 とても悲しい脚本だったが、今の時代、形を変えた同じような出来事は、世の中にたくさんある。そういう意味で、とてもリアリティを感じた。 ただ、せっかく映画を観るならば、困難を乗り越えたり、お互いに助けあう作品のほうが断然よい。だからリピート鑑賞をする気は全くない。 でも映画の完成度は、ずば抜けて高い。その点が非常に面白い。 [DVD(字幕)] 7点(2009-03-28 17:49:06) |
5. エグゼクティブ・デシジョン
《ネタバレ》 最高にエキサイティングな映画。 序盤での最強セガールまさかの退場に、言い様のない絶望感。 思わず僕は、取り乱してしまったよ。 残されたソルジャー達は、どこか頼りない奴らばかり。 急に絶対的な安心感と共に観られる映画ではなくなってしまった。だが、それがいい。 絶妙なタイミングで気絶した黒人ソルジャーには、爆笑したが 最後の最後まで、ベリーエキサイティングでした。 若くてきれいなハルベリーも観られるし、 ハイジャック系の作品では、トップクラスの作品。 [DVD(字幕)] 8点(2009-03-28 16:42:25) |
6. 告発のとき
《ネタバレ》 鑑賞中にグイグイ引き込まれた感覚は久しぶり。 無駄に感情を煽るような挿入曲はなく、役者の演技力だけで 難しいテーマを完璧に描いていました。 とにかくトミー・リー・ジョーンズの演技が素晴らしい。 役どころの「立場」と「状況」に完璧にハマッた抑えた演技。しびれた。 ああいうのは、もはや演技とかそういうレベルじゃないのかもしれない。 イラク帰還兵の年間自殺者は2千人にも上るらしい。この映画がきっかけで知った。 やはり戦争は人を狂わせる。ラストの逆星条旗に深く胸を打たれた。 [DVD(吹替)] 9点(2009-03-10 23:37:55) |
7. ラブ・アクチュアリー
《ネタバレ》 何度も観ていた映画だが、ついに念願のクリスマス鑑賞。 「愛」をテーマにした群像劇なんて、それ自体が素敵すぎる。 観るたびに、心がフワッとした感覚になります。 イギリス独特のユーモアも満載で、とてもオシャレ。 「愛」ってつきつめると結局、「人と人との触れ合い全て」を指すのではないだろうか。 そんなやさしい気持ちにさせてくれる映画です。 [DVD(字幕)] 10点(2008-12-25 23:57:31) |
8. ダイ・ハード3
《ネタバレ》 鑑賞後、なんとなく物足りなさを感じるのは、 やはり悪役キャラクターにインパクトが足りなかったからだろう。 悪玉の人物描写が足りていなくて、バランスの悪さを感じる。 ブルース&サミュエルの善玉チームのキャラが濃すぎて、 まったく危険のニオイを感じなかった。 「あぁ、絶対にこいつらなら死なないわ」と誰もが思っただろう。 そう、ある意味、全くダイ・ハードではなかったのだ。 だがしかし、タクシーで暴走していた時のサミュエルの顔芸だけは、完全にダイ・ハードだった。 [DVD(字幕)] 5点(2008-12-05 21:29:07) |
9. 催眠
《ネタバレ》 原作の松岡圭佑氏の「催眠」ファンとして、映画を鑑賞。 予想はしていたが、やはり無理やりのホラー映画になってしまっていた。 当時はホラー映画ブームまっさかりだったから仕方ないのかな。 原作小説の、知的で根底に愛が溢れている世界観が好きだったので、とても残念です。 うーん、もったいない。小説の方が、断然おもしろいです。 原作とは全くの別物ぶり自体が、僕にとっては最大のホラーだった。 [DVD(吹替)] 3点(2008-12-05 21:03:27) |
10. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 映画としては斬新な構成で面白かった。 ほとんどアメリカの連続TVドラマのノリですね。 シンプルなストーリーを、90分でうまくまとめていて僕は好きです。 ラストの犯人達が少女を避けて車を横転させたシーンには、 思わず感動してしまった。よく避けてくれた。性善説バンザイ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 21:31:48) |
11. ダイ・ハード
この映画は何回観ても飽きない。 やはり、ストーリーのわかりやすい映画はシンプルだからこそ面白い。 善玉キャラと悪玉キャラの描き方のバランスも絶妙。 すごく完成された映画だと思う。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-30 21:13:24) |
12. スノー・エンジェル
《ネタバレ》 映画の構成や雰囲気、カメラワークなどはとても素晴らしく好きな映画だが、 いかんせんストーリーがあまり好きではなかった。 確かにリアルだし、こういう話もあるだろうなとは思うけど、 もう一度見たいとは思わない。 映画タイトルからして、最後はハッピーエンド的なものを期待していたので 少しがっかりです。好き嫌いが激しく分かれそうな映画。 [DVD(吹替)] 5点(2008-11-27 16:47:41) |
13. ランダム・ハーツ
《ネタバレ》 この映画は、人間の生物学的な性質を見事に表現している。 男と女では、男の方が圧倒的に女々しく精神的に弱いという点。 逆境時においては、明らかに女の方が精神的にたくましいという点。 そして、人間は配偶者と死別しても、 子孫繁栄の本能により、いつしか新しい恋に目覚めるという点。 男である僕は、本当にハリソンフォードに終始イライラしっぱなしの鑑賞となりました。 なぜイライラするのか? それは、おそらく僕に通じる点があるからなのでしょう。 自分の男としての弱い部分を如実に投影してるからなのでしょう。 浮気されていたから女々しくなったんじゃない。女々しい男だから、浮気されていたんだよ、ダッチ君。 本当にイライラするが、だからこそ7点を献上したい。 常に男らしい男でありたいもんだ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-24 01:05:14)(良:1票) |
14. アイス・ステーション
新作レンタルとして観たので、他の人のレビューの日付を見て驚いた。 なんだよ、ぜんぜん古い作品じゃないか。 スティーブン・キング原案だから期待して観たが、残念な印象しか残らなかった。 魅せ方を変えれば、もっと面白くなったのかもしれない作品。 映画って、やっぱり俳優や監督が大事なんだな、と思いました。 [DVD(字幕)] 4点(2008-11-18 23:28:03) |
15. スネーク・フライト
《ネタバレ》 DVDジャケットのセンスからして、もうBのニオイがプンプン。 しかし、中身は素直にエキサイティング。さすがサミュエル。 ブチ切れて飛行機に穴を開けるなんて、俺にはとてもできないぜ。 パニック設定が飛行機の中だったにもかかわらず、 エッチしてるカップルが第一の犠牲者という、 B級ホラー暗黙の王道を魅せてくれたことに敬意を表する。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-15 22:10:54)(笑:1票) |
16. エンジェル・アイズ
《ネタバレ》 傷を負った二つの孤独な魂が、 お互いの愛によって癒され、そして新しい一歩を踏み出していく。 いいですね、こういう映画。 一度、愛を失った人でも、いつしか必ず新しい愛に恵まれるのだ! 愛バンザイ [DVD(吹替)] 7点(2008-11-10 23:49:26) |
17. ルパン三世 トワイライト☆ジェミニの秘密<TVM>
《ネタバレ》 ルパン&ララがラクダで砂漠を横断するシーンが美しい。 流砂に飲まれる時の二人の潔さも、カッコよかった。 他の作品よりも、ややシリアスルパンが多いのではないだろうか。 ララの踊りによるエンドロールからのラストへのくだりも良い。 それにしても、ララ役の声優さんはいい声だな・・・。 [DVD(吹替)] 7点(2008-11-10 23:31:20) |
18. サタデー・ナイト・フィーバー
トラボルタのダンスには、『キレ』がある。魅了されてしまった。 ビールの『キレ』はいまいち分からないが、トラボルダンスの『キレ』は分かる。 映画のストーリー自体は好きではないが、あの『キレ』はたまらない。 素晴らしい『キレ』に7点献上だ。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-04 00:40:53) |
19. リクルート
コリン・ファレルとアル・パチーノとCIA、僕の大好物が3つ揃った映画。 「即興、変更、順応、克服」。胸に刻んどきます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-03 13:00:51) |
20. ペイ・フォワード/可能の王国
《ネタバレ》 脚本に不満を持つのはナンセンスなので、僕はとても嫌いなのだが、この作品のラストだけは納得がいかない。イヤだ。 どこにでもいそうな少年のアイデアによって、 どこにでもいそうな人間達が「善」の循環を果たす。 だからこそ、視聴者側もいいようのない不思議な感情移入を共にしてきたのに、 ラストに無理やり少年を「聖人」に仕立ててしまった。 しかも、少年が勇気を出して「ペイフォワード」したことによる死。 これによって、一体どれだけの視聴者に「善」と「死」の連想を植えつけてしまったかわからない。 本当ならば、リピートで何回も観たい映画なのだが、どうも気がすすまないのは そのせいだろう。本当にもったいない。 結局、僕の中ではラスト10分前で終了、ということでリピート鑑賞決定。 好きなシーンは、麻薬中毒の放浪者が、橋の上の自殺志願者を引きとめるところ。 「救うものが救われる」という世の不思議さを、うまく表現していた大好きなシーン。 せっかく魂を揺さぶるサブストーリーが随所にあったのに、 製作者サイドは「世の中をよくする」ことより「映画をよくする」を選択したようだ。 脚本にここまで不満を持つのは、この映画が最初で最後だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2008-11-02 01:43:42)(良:1票) |