1. ピストルオペラ
とにかく見ててハラハラドキドキした。ストーリーの展開とか、この映画の出来、不出来にハラハラするんじゃなくて、ただただ映像が刺激的なのだ。鼻血もんだ。目の裏に火花が散るとはこういう感覚じゃなかろうか。当時80歳近い監督がこの映画を作ったことにただただ感服。本当に若い人たちは負けてられない! [DVD(邦画)] 9点(2009-10-22 21:09:12) |
2. 秒速5センチメートル(2007)
《ネタバレ》 最初は綺麗だなー、なんて思ってみてた絵も、だんだん主人公の自己陶酔っぷりにグロテスクに見えてきてしまった。主人公のジゴロっぷりもまたグロテスク。 あと、この映画に感動できるかは、山崎まさよしの歌に涙出来るかにかかってると思う。 [DVD(邦画)] 3点(2009-10-22 20:39:50) |
3. ハッピーフライト(2008)
空港のドタバタ(?)劇を、リアリティに徹していて、かなり重厚な印象を持ちました。こういうのを矢口監督が作ったからおもしろいんでしょうね。ただ、見終わった感想は、映画を見たというより、職場見学をしに行ったといった感じ。それもこの映画のおもしろい所なのかも。 余談ですが、一緒に見た姉との間で「バードさん」という呼び名が流行りました。 [DVD(邦画)] 7点(2009-10-22 20:26:37) |
4. ひみつの花園
《ネタバレ》 こういう金にがめつい主人公の物語だと、もっと主人公が人を騙したり裏をかいたり、そういう汚い手を使ったりするような物だが、この主人公はとにかく真っ直ぐだ。 車が必要なら自動車学校に通うし、目的地のためにスキューバダイビングやロッククライミングも習うし、大学だって通う。清清しい。まったく汚い手を使わない(銀行の金って時点で汚いかもしれないけど 笑)。 この主人公の潔い、びっくりするぐらいシンプルイズベストな行動力に、とにかく元気をもらえる。傑作じゃないだろうか。 [DVD(邦画)] 9点(2009-10-22 20:14:10)(良:1票) |
5. カナリア
《ネタバレ》 ラストの光一の「全て許す」の言葉に、ただただ感動してしまった。鬱屈とした全ての事を、肯定も否定もすることなく、その一言で救い、認めてくれた。 自分にとって、忘れられない作品の一つとなった。 [DVD(邦画)] 8点(2009-10-22 19:41:37) |
6. ヤッターマン(2008)
《ネタバレ》 見る前は、三池映画ということで、「大丈夫かなぁ、ヤッターマンなんだからファミリー映画のはずだよね?凄いエグいことになってないかな?」と、びくびくしながら見たのですが、その心配は杞憂でした。いや、笑った笑った。深キョンの浮世離れした存在感とか、主役二人の微妙さとか、それに反して生瀬とケンコバのハマりっぷりとか、薄幸の美少女の薄幸っぷりとか。もういちいち自分のツボにはまりっぱなしでした。これも三池監督の映像の独特のリズムのせいかもしれません。監督の最高傑作っていっても自分は納得しちゃうかも。 ただ、中盤に出てきた蟻にたかられて色んなとこからオイル出したロボットとヤッターワンとのキスシーンや、博士が娘をボコボコにするとこにはドン引きしました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-22 19:19:15)(笑:1票) (良:1票) |
7. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 最初に見たときは、どうしてマーシャはイタリア語が通じるんだろう? とか、まだアントニオは記憶を戻してないんじゃないか?(勘違いだった) とか、アントニオのお母さんが可哀想じゃないか とか、かなり穿った見方をしてグルグルしていたんですが、ラスト近くの、アントニオの電話に「もう男がいる」と答えるジョバンナの台詞は、最初嘘をついてると思ったのですが、赤ん坊の存在で真実だとわかった時、蝋燭の火から、普通の室内照明に照らし出された二人の歳をとった顔が二人の弱さを映し出していて、ここの光の演出が印象に残りました。 最後に列車に乗って離れていくアントニオから、冒頭と中頃に登場したひまわり畑のまったく変わらない満開の花を見たとき、「膨大な時間が流れたんだなぁ。」と感じ、切なくなりました。 良い映画だと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2009-10-22 18:36:55)(良:3票) |
8. ガンモ
自分の中二病発症の引き金を引いた映画のひとつです。 これをコメディの棚に並べてたレンタルビデオショップは何考えてたんだ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2009-05-11 05:12:51) |
9. 崖の上のポニョ
もう、ポニョがCMでもやってたあの波の上を駆けるシーンを見ただけで大満足、満腹。もう千円もってっちゃってー!!(メンズデー)って思いましたよ。走ってるとこ見ただけで涙って出るんだな~。 宮崎監督が、「人の手で描いたものには説得力が生まれる」って言ってたけど、納得がいきました。 [映画館(邦画)] 9点(2009-05-11 04:43:31) |
10. 千年女優
《ネタバレ》 この作品、かなり好きなんです。 ストーリーは出来の良い短編小説とか漫画のような感じ、沢山絡み合う伏線、それにいちいち納得のいく、さらに自分の想像も挟める答え。そっかぁ成る程な~おでこペチン、みたいな。このやられた!感がこの映画最大のキモだと思います。 ラストの台詞も、またおでこペチンですよ。この台詞があるから「千年女優」という題名がバーンッと輝くんじゃないかな。でもこの台詞、監督のわざわざ用意してくれた答え合わせみたいですよね。無くてもそれはそれでおもしろいかも。 騙し絵のような演出もおもしろいです。監督は、「何でこの内容を実写でやらずアニメなの?」と、よく言われたそうですが、このくるくるとスピーディーに展開していく画は、実写よりアニメの方が映えると思います。 ストーリーといい騙し絵演出といい、なんだかこの映画自体が、巨大な万華鏡のようです。視聴者が、登場人物のインタビュアーみたいに迷い込む、「体感」する作品というか。そこに一人の女優と日本映画、取り壊されるスタジオの歴史などの、設定、時代背景がピッタシと挟まって、奇跡的にこの万華鏡が出来たんではないでしょうか。今のところ、今監督の最高傑作だと思います。見てない方は、ぜひこの万華鏡、体感してほしいなぁ。 [DVD(邦画)] 9点(2009-05-11 04:20:56) |
11. ドニー・ダーコ
《ネタバレ》 はじめに観たときは、よくわからなかったんです。ストーリーが反転する仕掛けとか、ウサギの正体とか、タイムマシンとか、一個一個は理解できるんだけれど、それで結局この話は何が言いたかったんだろう?って思っちゃったんですね。 だけどその後、他のDVDを観たとき予告編にドニーダーコの予告も入っていて、それに竹中直人のコメントが流れていたんですが、それが 「もうこの世には何の正義も真実もない…… つじつまあわせの人生に立ち向かおうとする 一人の孤独な少年の魂の物語だ!」 といった内容なんですが(細かいトコ思い出せなくて、ようつべの予告で確認しました笑)そのコメントを読んだ途端、自分の中のストーリーにピーンッ!と一本線が通って 、なんかひとつひとつに納得がいったんですね。「そっか、ドニーは世界に挑戦したんだ。それで世界を見捨てることにしたんだ。」それが自分の解釈。正しくはないかもしれないけど、そう思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-05-11 02:56:12)(良:1票) |
12. ショートバス
最初はなんだか出てくる登場人物がみんな、目を合わせれば笑いあってすぐ仲良し、もう人類皆友達みたいなノリで、気持ち悪ッとか思ったんですが、それがあるからこそその後の一人一人のヒリヒリした孤独感が浮き立ってくるんだな、と思い直しました。 脈絡無いですが、ともかく自分が、普段は「は?馬鹿ばかしい」とか「こんなこと真剣に悩むなんて恥ずかしい」と言って切り捨てて、見ようともしなかった事柄を、この映画に、「恥ずかしいとか言ってるお前の方が馬鹿だ!」とガツンと頭を殴られた感じというか…… これは「価値観が変わった」という感覚なんだろうか?新鮮で変な感覚だった。とにかくこの映画には学ばせてもらった。 あと、サントラがすごく良かった。 [DVD(字幕)] 9点(2009-05-09 20:20:07) |
13. テラビシアにかける橋
《ネタバレ》 原作を購読した後、本作を見ました。 率直な感想としては、「テンポが良すぎる」あと「何かと派手」だな、と思いました。 原作の小説は、ファンタジー小説としては、いたって地味な作品です。派手な魔法やお城は出てこないし、恐ろしい怪物も出てこない。凄い田舎の少年の物語です。 しかし、主人公の少年と転校生レスリーとの交流が何というか、キラキラ輝いていたんですよね。 その二人が暖かい交流の中、創造した世界が「テラビシア」なのですが、二人があれこれアイディアを出し合いながら、テラビシアの幻想と現実を行き来するのが、映像で見ると、なんだかなぁ?といった感じでした。 あと、主人公の通ってる学校も、田舎というにはやたらと派手(演出が)。それにあんなに生徒いるのかなぁ? とにもかくにもサクサク話が進むので、ストレス無く見れると思います。だけど、情緒ある原作を読んでほしいなぁ。 あ、最後に、レスリー役の子がもんの凄くイメージ通りでした。 [DVD(字幕)] 5点(2009-05-09 19:46:54) |
14. ペネロピ
《ネタバレ》 これはラブストーリーというより、一人の少女の自立の物語だったんですね。 ペネロピは彼に連れ出されるわけでもなく、自ら家の外へ出ます。積極的に人と交流を持ち、しかも呪いも・・・すごいタフ。そのためペネロピの彼、マックスの存在が、後半影が薄かったのが残念でした。マカヴォイいい役者だなー、と思ってただけに、もっと見たかった。 あとお母さんがちょっと可哀想じゃないですか?別にその血筋の人間じゃないのに、一番の被害を被ってますよね。魔女はそれでよかったのか? でもペネロピの部屋や衣装がかなり可愛い。総合して、6点で。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-17 22:33:56)(良:1票) |
15. ウェルカム トゥ コリンウッド
前半の雰囲気が好きだっただけに、最後がドタバタしすぎていてなんとも・・・。いくらダメだからってありえないドジ踏みすぎで、ドリフっぽくなってしまったのが残念でした。オチも、出てくる人物みんなに好感が持ててたので、投げっぱなし感が拭えないです。 でもいい役者さんが揃っているので、コミカルに振り回されるさまを見ているのは楽しかったです。肩肘張らずに見れる映画としてはいいんじゃないでしょうか。 [地上波(字幕)] 5点(2008-12-08 23:22:24) |