1. 6デイズ/7ナイツ
この作品、個人的には好きなんです。旅行気分と南国の自然の美しさを堪能できます。 上映当初はハリソンフォードのハードなアクションが見られると期待した人が多かったので辛口になったんじゃないでしょうか。 1点付け加えると、この物語は1970年代の少女漫画のふんいきがあります。 定期的に観たくなる映画です。もしかすると案外長く残る映画になるかも? [DVD(字幕)] 6点(2014-12-22 00:28:58) |
2. がんばっていきまっしょい(1998)
青春映画は、青春を終えた人には郷愁の物語だ。でもそれは今現在が青春の人には味わうどころではない。老人はたいがい郷愁に生きざるを得ない。40代・50代の人の現在も老人には郷愁となる。自分の普段の生活に対して涙腺ゆるまれるのは、若者もいい迷惑だろう。たまにはこんな映画もいいが、すべての映画がこんなだったら嫌だ。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-07-10 21:07:04)(良:1票) |
3. ゴッドファーザー PART Ⅲ
《ネタバレ》 前回2作を鑑賞し、しっかりおさらいしてから映画館に入りました。 マイケルの湖畔の屋敷が朽ち果てている場面から始まり、ここでまず感動します。 この映画、コッポラが黒澤監督の「乱」を観た事で生まれた映画と思っています。 黒澤監督は「リア王は英邁な君主だが、もし暴虐な男だったなら・・・」という、 シェークスピアの原作にない要素を「乱」で付け加えました。 コッポラはこれで、「暴虐だった男の善行があだをなす」老いたマイケルを描く気になったのです。その試みは成功していると思います。よい完結編でした。 [映画館(字幕)] 8点(2010-02-06 01:28:59) |
4. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 原作を読んでいないので映画を観たのみの感想です。 キューブリックといったら思い浮かぶのは、上流階級の低俗さ。 お高くとまって、その実自堕落な人々に対し、監督の猛烈な嫌悪を以前は感じたものです。 でも、この作品はちょっと違いました。貸し衣装屋の娘が彼にアドバイスします。 「王様のマントがいいわ」。この言葉、主人公ビルの役割を言い当ててるように思います。彼は優秀な医師で、裕福で、穏健・善良で、若く、魅力あるハンサムな男です。誰も彼も彼に惹かれるんです。彼と相手することを嫌がってる男女がいないことに注目!まさにサラブレッド、王の資格をもつ男なのです。 ここまで裏表なく善良な男を描くのは、監督初めてではないでしょうか。 そんな彼を監督は、どうやって愛情こめてからかってやろうか、可愛い子をいじめたく なるように、撮っていった風に思います。と、いうわけで僕はそのからかいを楽しむ映画のように、単純に捉えているのです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-12-20 02:18:36) |
5. 青いパパイヤの香り
《ネタバレ》 50年代ベトナムの典雅な風景と日常が、少女の目を通して描かれる。 静かで瑞々しい映画。しゃがんで料理するのが普通なんですね。 料理は旨そうでした。失踪する親父さんは謎の人。 武満徹風の音楽は、フランス人の趣味なのかなぁ。ハリウッド風では向かない とは思いますが。 (2016年追記) HDニューマスター版BDを入手して再鑑賞しました。今回の画質は従来とは比較にならないほど精彩です。 上映時、ビデオ発売時、DVD、どうしてあそこまで劣化してしまっていたのか不思議なほどです。 これを見て、いままで見落としていた美術の作りこみ、色の鮮やかさ、調度の良さ、群集の表情まで楽しく見ることができました。 一度別の媒体で見た人も、機会があれば、ぜひ観てみてください。おすすめします。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-12-16 23:33:35) |